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THE映画評論『I Wanna Dance with Somebody』

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『ホイットニー・ヒューストン』

 

 

 

 

インパクトのある邦題だと思います。ハリー・ポッターみたいな(笑)

 

 

最初は映画館で上演される人気歌手のライブ映画(現在だと中島みゆきさんやMr.Children)だと思いましたが(;´∀`)普通に伝記映画でした。

 

 

今後、ビートルズやマイケル・ジャクソンなどの超大物の伝記映画が制作されていく流れだと予想できますが、

 

その際も日本では原題ではなく邦題『ビートルズ』『マイケル・ジャクソン』で行くのでしょうね。名前のほうが分かりやすく集客効果もあるでしょうから。

 

 

(『I Wanna Dance with Somebody』(誰かと踊りたい!)が放題だったら曲名ではありますが、集客も悪くなるはず))

 

 

米英のエンタメ偉人の生涯を描いた伝記映画が好きです。

記憶に新しいのが『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディ・マーキュリーですね。ここから火が点いたと印象があります。

 

 

(『ボヘミアン・ラプソディ』(曲名タイトル)の成功例は稀。)

 

 

やはり「日本でヒットした」という点が大きいです。

その後も伝記映画は頻繁に制作されて、その再現度の高さからアカデミー賞に直結し、毎年のように賑わいを魅せます。

 

 

今作品は絶対音域の歌姫『ホイットニー・ヒューストン』の伝記ですから、私がまず第一に期待するのが主演女優賞へのノミネートです。製作段階からアカデミー賞を意識したキャスティングをしたはず。

 

 

普通レベルの女優ではこの役は務まりませんし、失敗すると世界中から非難される可能性大です。

演技力・歌唱力・そして存在感、この三点を兼ね備えている女優を銀幕で見れるのは・・観る前から確定しています。

 

 

あとは伝記映画に多い指摘(残念)点になりますが・・物語が面白いといいなぁと単純に願います(^_^;)

結局20世紀の大スターって、中間の展開がほとんど一緒ですからね。ワンパターンとも言えるかな。

 

 

下積みを経てデビューし、成功する。順風満帆の中で、薬や異性や対人関係のトラブルで低迷する、という流れは・・先に書きますがこの作品も一緒でした。10作品以上は観てきたと思いますが・・スターの実話ってだいたい似たような転落人生に描かれますね。

 

 

後は、歌を聞いて、体や脳が自然にノレたらいいなぁと願います。日本の映画館なので、あまり揺れたり出来ませんけど(笑)

 

 

では始めます。

 

 

_______

 

 

 

1970年代後半〜80年代前半。アメリカ合衆国ニュージャージー州。

 

 

エルヴィス・プレスリーなど大物歌手のバックコーラスなどを務めた【シシー・ヒューストン】を母に持ち、著名な音楽一家に生まれた【ホイットニー・エリザベス・ヒューストン】。(エリザベスは洗礼名)。

 

 

彼女は天性の歌声の持ち主だった。

カトリック系の学校に通いながら、プロ歌手の母親の指導の下で音楽の能力を伸ばし、教会ではメインボーカル、母親のライブではバックコーラスとして歌っている。

 

 

両親の夫婦仲は悪い。父親の【ジョン・ヒューストン】は女癖が悪く浮気性。それが原因で夫婦喧嘩が絶えない。

アーティスト活動で遠征に出かける母親の代わりに、父親が育児をしていた時期もあり、子供たちは一概に父親だけを責められないでいる。

 

 

ある夜。母親シシーのライブに、大手レコード会社アリスタ・レコードの社長【クライヴ・デイヴィス】が現れる。

シシーは娘にオープニングソロを任せ、圧巻のパフォーマンスを披露し、見事にクライブの目に止まった。

 

 

離婚した両親がサポート役に周りアリスタ・レコードと契約したホイットニー・ヒューストンは、1985年に全米デビュー。

その後、7曲連続で全米シングルチャート1位という全米未踏の大記録を打ち立てる。

 

 

私生活では、学生時代に親友の【ロビン】と知り合い、同性同士の同棲生活を送る。

 

 

いつもホイットニーの隣りにいるロビンの存在は直ぐに噂が立った。

「黒人」「同性愛」という世間的・社会的なマイナスイメージを恐れる父親のジョンは、それを払拭させようと【テディ・ペンダーグラス】との男女デュオを組ませるなどし、娘の意識を変えていく。

 

 

その結果「子供が欲しい」「家族が欲しい」と男性との将来を願うようになったホイットニー。半狂乱のロビンを説得し「恋人」から「親友」の関係へと変化する。

 

 

順調な歌手生活の中、勢いに乗る若手スター歌手の【ボビー・ブラウン】と出会い、結婚。

 

 

女癖が悪く、麻薬の常習者であるボビー・ブラウンとの結婚生活は、幸せでもあり、依存でもあった。

 

 

1991年 アメリカの国民的行事であるスーパーボールで国歌斉唱をしたホイットニー・ヒューストン。

この時の歌唱は「史上最高の国歌斉唱」と後世まで語り継がれているものになる。

 

 

 

 

翌1992年、人気絶頂であったケビン・コスナー主演の映画『ボディガード』が公開され、主題歌『I Will Always Love You』が大ヒット。

 

 

しかし年齢や薬物により、天性の音域を持つ歌姫と呼ばれた彼女のかつての声域は狭くなりつつあった。

 

 

 

監督🎬

【ケイシー・レモンズ】

 

 

ホイットニー・ヒューストン

【ナオミ・アッキー】

 

 

ボビー・ブラウン

【アシュトン・サンダース】

 

 

シシー・ヒューストン

【タマラ・チュニー】

 

 

ジョン・ヒューストン

【クラーク・ピータース】

 

 

ロビン

【ナフェッサ・ウイリアムズ】

 

 

クライヴ・デイヴィス

【スタンリー・トゥッチ】

 

 

配給

[ソニー・ピクチャーズエンタテインメント]

 

 

本編[2時間22分]

 

 

______

 

 

 

手短に。

 

 

まず、とにかくスケールが違うなぁと圧倒されるステージが多くあるので、彼女のファンならば相当楽しめるはず。

黒人の希望の星だし、白人も熱狂するし、逆に黒人に非難される時期もある。人種を背負うって私には想像出来ないくらいの深い歴史に感じます。

 

 

ステージは凄い。しかし「映画としての魅力」は少なく感じました。

 

 

ホイットニー・ヒューストンの年表に載っているライブや出来事を、再現映画で表しているだけですし、その部分に乗っていける気分の高まりは私には正直なかったのが残念です。

 

 

演じた【ナオミ・アッキー】[30]は、抜群と言えるほどの再現度でした。これだからハリウッド映画の伝記映画の鑑賞は止められません(^o^)

 

 

ホイットニー・ヒューストンといえば神がかった音域の広さが代名詞です。

歌に絶対的な自信があるのが演じ手から伝わりますし、小生意気な10代時代と、「私らしい」というスタイルで行うレーベル契約の様子。レズビアン・バイセクシュアルという立ち振舞も良かったです。

 

 

とにかく、顎の筋肉と唇の可動域がよく前後に動く歌い手でした。鼻から下が動きっぱなし。

 

 

 

女優の眉毛の角度が本家とは違うので、

柔らかい表情のホイットニー・ヒューストンに似ているのか?ちょっと分かりかねますが、女優の音楽への表現は相当なものです。

 

 

 

(この角度だったら似ている。。そもそも本人に似ている・再現度を追求することが正義なのだろうか?)

 

 

歌唱シーンは圧巻ですから、ファンならずとも楽しめると思いますが、

展開と各部分の掘り下げ感の低さが、私にとっては加算材料が少なく低得点になっています。

 

 

____

 

 

 

冒頭にも書きましたが、20世紀後半を代表するスターの伝記映画は、展開や内容が似たり寄ったりの気がしています。

 

 

下積み→デビュー→天下→転落→再起

 

 

この展開を基本の軸に、ヒット曲の誕生秘話や歌唱などでファンを楽しませる作りに。

 

 

(日本では、尾崎豊さんをイメージしますが、ご子息も芸能界にいますし、ドラック絡みの伝記映画は製作しないでしょうね)

 

 

享年48歳。ホイットニー・ヒューストンの死因が「薬物使用による心臓発作」であることは有名ですが、この映画全体のホイットニー・ヒューストンに薬物というイメージがないような「聖人君子」な雰囲気が、演じる女優から感じました。

 

 

こういうスター伝記映画って、主人公の感情の起伏が激しくて、それに逃げるように薬物中毒になっていくけれど、ナオミ・アッキーが演じるホイットニー・ヒューストンは大人しい性格。周りの登場人物が賑やかで、それらの様子や自分の置かれた状況・積み上げた状況を、どこか俯瞰で見ているように映ります。

 

 

主な中心人物は5名。

 

スーパースターを描いた映画にしては珍しく、取り巻きが少なく私生活のプライバシーを守るように描かれていました。

 

 

一番私の印象が良かったのが、母親シシーです。

有名な黒人歌手でエルヴィスなど大物の歌手のバックコーラスとしても歌っている凄い人。私はシシー・ヒューストンは存じませんが、黒人音楽が盛んであるニュージャージー州での知名度は非常に高いそう。

 

 

そんな母親が先生となり、娘のホイットーは幼い頃から英才教育を受けています。教会でコーラス隊を後ろに従えて気持ちよさそうに歌っているオープニング。個性を出そうとして、母親から注意を受けています。

 

 

母親のシシーは音楽家としては厳しかったけれど、娘の才能に関しては絶対的に信じていて、何より・・同じ歌手として、親の能力を超えていく娘を認めているが良かったです。

 

 

 

父親ジョンは、おそらく観る人は印象が悪いはず。

歌手活動に忙しい妻の代わりに育児を務めたそうで、それを劇中に「俺はお前を育てたんだ!」と言い合いのたびに何度も主張しているのですが、その育児部分の回想がないので、ホイットニー成功後に、娘のお金を私欲のために使い込む父親という印象しか持ちません。使い込みの領収書を見て心が折れそうになるホイットニーが不憫でなりません。

 

 

 

 

演じる【クラーク・ピータース】[70]を観ながら「モト冬樹さんに似ているなぁ」と思ったりしていたのですが(^_^;)ちょっと怖いくらいにお金に取り憑かれていた父親でした。でもまぁ・・娘がツアーで歌うたびに札束が胸元に入ってくるんですから、止められなくなりますよね。

 

 

この点は他の伝記映画と違くて、普通なら絶縁レベルですが、ホイットニーは父親を見捨てません。

 

 

娘の稼いだお金を使い込み、何か言って来ても正当化して言い包める自信がある父親という感じなので、それは父と娘だからなのかなと思います。

 

 

これが同性の家族・・母と娘だったり、父と息子だったら絶縁するのでしょうけどね。父と娘の切っても切れない縁を観ている感覚でした。

 

 

親友ロビンの存在は、私にとって少し強烈でした。

学生時代にナンパされて友人関係になり、その後、恋人関係になり、デビュー後は恋人関係を親友関係にして、歌手ホイットニー・ヒューストンのビジネスパートナーとして傍に置きます。

 

 

 

 

小柄なホイットニーに対して、ロビンを演じた【ナフェッサ・ウイリアムズ】は男性的に映りました。

 

 

同性愛について今の時代は否定的な意見は書けませんが、当時は違います。

デビュー後に、飛ぶ鳥を落とす勢いのホイットニー・ヒューストンに、張り付くパパラッチ。

いつも横にいる女性ロビンは、パパラッチにとって、ファンにとって興味の材料。

 

 

同性愛者であることを知られると商品価値が一気に無くなる。そもそも同性愛はカトリック教徒であるヒューストン家にとって罪。

 

 

(聖書では同性愛を不品行な性的罪として禁止しているため重罪になります)

 

 

ロビンはホイットニー一筋の純愛ですが、ホイットニー自身はバイ・セクシャルで、男性と交際し、子供を産み家族を作りたいという幸せな将来を捨てきれない。両親の仲が悪く喧嘩が絶えない環境だったという幼少期があるので、仲の良い家庭を作りたかったのだと想像します。

 

 

父親により人気男性歌手とのデュエット曲が発表されて、その歌手と交際に発展すると、「彼と寝たわけ!?」と恋人ロビンがブチギレる。付き合っているわけだから浮気になるんだろうけど・・なんだかとても複雑ですよね。

 

 

この時の相方ロビンの暴れっぷりは、観ていて気の毒に思いました。家の家具をとにかく破壊する「物に当たる」様子は、ちょっとDV夫を連想しました。

 

 

結局、恋人から親友に関係を変更して、仕事のマネージャーにすることで、ロビンとの関係は落ち着きます。

気になったのが、後半の方は見た目や服装も女性的になっていますが、ホイットニーと付き合っていた時は男性的だったんですよね。付き合う相手によって男役か女役に変わるのかな?と思いました。

 

 

ホイットニー・ヒューストンの結婚相手といえば【ボビー・ブラウン】です。

 

 

音楽祭でジャネット・ジャクソンに負けてしまい気丈に振る舞うホイットニーに声を掛けるボビー・ブラウンに、電話番号入りの名刺を渡したのが出会いの始まりだと、劇中で描かれています。それまでは生意気な天狗の坊やという感じでした。

 

 

このボビー・ブラウンが、映画で視ていてイマイチ掴みどころがないキャラクターでした。

本来なら悪役に徹して欲しいキャラクターなのに、いい印象や哀愁も出そうとするのです。

 

 

ナオミ・アッキーのように、ボビー・ブラウンも歌手としての歌唱再現があるのかと思いましたが演技のみです。

 

 

ならばとドラマ演技に期待しますが、編集が悪いのか、女癖が悪いくせに悪びれた様子がなく、「心をこめて謝れば毎度許してくれる妻」みたいな、ある意味純粋な男性でした。

 

 

この映画の編集が悪いのでしょうね(^_^;)

ボビー・ブラウンはホイットニー・ヒューストンに帯同していることが多く、映画では献身的に尽くしていますが、浮気の常習犯で、大麻やコカインの常習という、イメージダウンになるような「裏の顔」はあまり描こうとしていません。

 

 

そのわりに「優しい男」という感じの良さを【アシュトン・サンダース】[27]が演じているんですよね。

ホイットニー・ヒューストンにプロポーズして、指輪をはめて、「隠してることは今教えて!」と伝えられて、「元カノが妊娠してる!これで隠し事がない、結婚しよう!」と伝えるんですから・・・ちょっと感覚がぶっ飛んでますよ(^_^;)

 

 

(男に言い包められるホイットニー・ヒューストンもホイットニー・ヒューストンだけど)

 

 

最後の主要登場人物は、レコード会社の社長で生涯に渡りホイットニー・ヒューストンを支えたクライヴ・デイヴィス

演じる俳優は名優の【スタンリー・トゥッチ】[62]。個人の予想では、来年のアカデミー賞で助演男優賞にノミネートしたならば受賞するのではないかな?と考えています。

 

 

全体的な作品の評価は低めですけど、スタンリー・トゥッチに関しては役にハマっていたと思いますし、彼にすごく合っていた様に視えました。

 

 

 

 

プロ歌手のシシー・ヒューストンのステージにやってきた音楽プロデューサーが、彼女の秘蔵の娘の歌声を聞いて雷に打たれる。

音楽家が歌姫に出会う、という瞬間は言葉には表せないものがあります(^o^)

 

 

彼女の歌声を聞いたデイヴィスは、確信的な可能性を感じ契約。

映画の展開だけを追っていくと、やや背景が不明に感じまるほどトントン拍子に事が進んでいきますが、社長がどれだけホイットニー・ヒューストンに賭けていたのか?が解るシーンが何箇所かありました。

 

 

特別、新曲の選曲を2人だけで行うのが印象的です。

レコード会社というのは、契約した製作者や持ち込み・応募の製作者によって毎日多くの楽曲がお蔵に眠ります。

 

 

大手になるほど、聞かずにお蔵に入れるもの(特にマイナーな作曲者は)ですが、

クライヴ・デイヴィス社長は、来た曲を一通り聞いていて、その中で彼女に聞かせられる楽曲を、彼女に聞かせる。

 

 

同じくレコード会社に勤める私から見れば、新人の女性シンガーに社長自ら「これどう?」と聞かせて選ばせるのは不思議なのですが・・(^_^;)後の歌姫は、直感でビビビと来た曲を「これに決めた!」と自分が歌う楽曲を決めます。

 

 

スタンリー・トゥッチ演じるクライヴ・デイヴィス社長は、常に彼女の味方で肯定的。私生活で麻薬漬けになっているホイットニー・ヒューストンの身を心配して入院を勧めるシーンも大変印象的でした。商品としての価値より、人間としての彼女を大事にしている感じがとてもします。

 

 

(個人的にサンミュージックの相澤社長とどこか重なります)

 

 

だけど、これは当然のことですけど、社長は私生活まで介入しないので、非常に良きビジネスパートナーとしての関係性を最後まで観れました。

 

 

ホイットニー・ヒューストン自身は、劇中で観るに、浮気はしないですし、娘との確執もない。唄を歌うことが中心となり描かれるので見せ場は「ライブ」となる。

 

 

黒人問題や人種差別ももっとしっかり描いてほしいのだけれど、今の時代のセイ(責任)なのか、そういうことがあったよと部分的に紹介されているだけで、ネルソン・マンデラ(元南アフリカ大統領)が具体的に何をして、彼女が何のためにステージで歌っているのかくらいは紹介してほしかったです。知らない人には知る権利が、知っている人にはより理解するキッカケを与えてほしかったなぁ。

 

 

私生活の部分は、父親への「甘さ」と言いますか、絶縁状みたいなものを突き付けますが、結局は縁を切れずに、父親は娘が稼ぐお金のことを考えながら死んでいきます。娘のギャラで会社を運営して、その社員全員に、「何でも好きなの買って良いよ。ただし無駄遣いは程々にね」とクレジットカードを渡すのは、言葉は悪いけれど、地獄に落ちろ!と思ってしまいました(^_^;)

 

 

これは家族の愛みたいな同情なので、他人がトヤカク言うことではないのかな。

だけれど、ホイットニー・ヒューストンのお金で運営して甘い汁を啜っているのだから、彼女が父の会社を訪れた時に、社員の腰が高いままなのは個人的になったなぁ。「お疲れ様ですホイットニー様!」ぐらいやってほしいものだ(笑)(笑い事ではないけど)

 

 

当時のホイットニー・ヒューストンの全世界の熱狂ぶりを私は知りません。

スーパーボールで国歌斉唱し、その国歌斉唱が過去最高と言われていることも、あまり良く知りません。今だったらネットがありますが、日本のテレビでスーパーボールは放送しませんからね。

 

 

 

 

そもそもホイットニー・ヒューストンと言えば『ボディガード』の主題歌『I Will Always Love You』が一番先頭に思い浮かぶので、それ以前のヒット曲は、正直あまり知りませんし、耳馴染みがありません。

 

 

7作品連続全米チャート1位を記録したと全米未踏の記録が存在しますが・・

 

 

私の周りに90年代前後の洋楽好きがいなかったので、『I Will Always Love You』の「エンダ〜!」だけがエンドレスリピートしている感じです(^_^;)そういうわけで劇中でようやく「知ってる曲来た!」と興奮した感じでした。

 

 

ちなみにボディガードのサウンドトラックは全世界で4200万枚のセールスを記録し、うち280万枚が日本の売上記録です。

 

全世界のセールス約1割が日本ですから、そりゃ日本人にとってみれば「ホイットニー・ヒューストン=ボディガード」になるのも無理ないのかも。

 

 

この映画は「どこが良かった?」と聞かれれば「歌唱シーン」と答える以外に私の言葉のバリエーションはありませんが、とてもいい音楽映画を聴けた気分の良さはありました。

 

 

ホイットニー・ヒューストンは2012年。グラミー賞前夜のホテルの浴槽で発見され亡くなります。薬物による心臓発作が死因だったそうです。

 

 

劇中のナオミ・アッキーが演じるホイットニー・ヒューストンは、静かで大人しいキャラクターに徹していたぶん薬物とは無縁の歌姫に視えましたから、現実とのギャップに映画とは言え少しショックだったなぁ。

 

 

あ💡出待ちのファンに対応するホイットニー・ヒューストンのシーンで、とても印象的なファンがいます。観ていて結構ドキッとさせられました。先程、良かったところは歌唱と伝えましたが、鑑賞される方に、このファンのシーンもオススメに追加したいです。

 

 

映画では紹介されませんが、ボビー・ブラウンとの間に生まれた2人の子供。長女のクリスティーナと長男のボビー・ブラウンJr.(映画には出演なし)は、ホイットニー・ヒューストンの死後、若くして2人とも亡くなっています。

 

 

ホイットニー・ヒューストンと成長したクリスティーナは後半で母娘一緒にいるシーンが何度かあるので、それを知っていたので・・切ないなぁと思いました。

 

 

 

 

ホイットニーが若い時、プロの歌手だった母親に歌の指導を受けていたけれど、母親となったホイットニーが自分の娘に同じ様に歌の指導をしていたのかなぁ?今となっては聴けませんね。

 

 

展開の助けを借りて・・という表現がありますが、歌の助けがあるから140分観れた気がします。

いい映画ですが、もの凄く期待値を上げて観ると、少々物足りない完成度に感じるかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脚本 13点

演技 15点

構成 13点

展開 13点

完成度14点

 

 

[69]点

 

 

今年も一年間ありがとうございました。

来年も宜しくお願い致します。

 

 

 

【mAb】


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