Murder on the Orient Express
『オリエント急行殺人事件』
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2017年度劇場鑑賞作品vol.121
監督🎬&主演ポワロ【ケネス・ブラナー】
【ペネロペ・クルス】
【ウィレム・デフォー】
【ジュディ・デンチ】
【ミシェル・ファイファー】
【ジョニー・デップ】etc...
配給会社〔20世紀フォックス〕
予告で今作の上映を知った時に「今更?」と思いました。
シャーロック・ホームズがアクション映画になっている今の時代の映画の風潮で、今更純粋に推理劇をするの?と。
英国を代表する女流作家【アガサ・クリスティー】〔1890-1976〕の原作は、映像や舞台で何度も発表されてきたので、ここにきての世界的にオチが知られているミステリー作品を映像化するか?不利じゃないのか?とハテナマークは浮かびました。
でもまぁ・・超豪華俳優陣による演劇劇です。
起用の仕方も【ジョニー・デップ】〔54〕が序盤に殺害されるキーマンになるので、悪役での登場に豪華さも感じます。エンターテイナーというよりは、私が学生時代に観ていた本来のジョニー・デップの演技を見た気がして嬉しかったです。
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映画の冒頭は、これからミステリー映画+演劇が始まるとは思えないほど、アクション性やロケ性がある立ち上がりでした。
舞台はエルサレム。トランプ現大統領の首都発言で再注目される土地ですね。
探偵のポワロがこの地で事件を解決し、次なる依頼に向かうべくオリエンタル急行に乗って移動します。
長距離移動の寝台列車で、乗客はお金持ち。タイタニックを思い出します。上流階級の人達。
1人1人、人相だとか簡単な自己紹介を映画が済ませ、ある程度愛着が湧いたのち、翌朝、殺人事件が起こります。
犯人は誰だ!?となって、偶然にも名探偵が乗っているじゃあーりませんか。
乗客にお医者様はいませんか?状況です(笑)乗客に名探偵がいました。
犯人にとってみれば、当たり前ですけど殺人犯の犯人です、絶対にバレたくないわけ。だから嘘をつく。
しかし、そこは名探偵、他の探偵とは違います。
此処で会ったが運の尽きです。
こうしてなんだかんだとありまして、犯人が判明する。
この中の誰かが犯人ですね。
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写真右のジョニー・デップ演じるラチェットが殺害されます。
こういう内容の映画って、どうしてもマッタリする時間帯があって、退屈にも感じる方がいると思いますけど
人物像などじっくり紹介していますし、英国人を中心とした演技派の映画俳優たちが、その眠気にもつながる退屈さをカバーしていると思いますので、安心して足を運んでください。
結末を知って、もう一度「どういう心境で、どういう表情で演じていたのか?」と改めて各役を演じた俳優様方を確認したくなるような映画でした。
脚本 14点
演技 15点
構成 14点
展開 14点
完成度14点
〔71〕点
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How to Talk to Girls at Parties
『パーティーで女の子に話しかけるには』
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本年度劇場鑑賞作品vol.122
監督🎬
【ジョン・キャメロン・ミッチェル】&【フィリッパ・ゴスレット】
【エル・ファニング】
【アレックス・シャープ】
【二コール・キッドマン】etc...
配給会社〔ギャガ〕
珍しく原題の意味を、アレンジするわけでもなく、そのままで邦訳された日本タイトルです。
公開された当時、上映した劇場は松竹系の2館のみでした。
「新宿ピカデリー」と、さいたまスーパーアリーナの最寄駅さいたま新都心駅の「MOVIXさいたま」。
私は後者の劇場を選びました。混んでいる劇場は苦手です。
案の定、レイトの時間帯を選んでみたので、今作は数人程度の観客数で鑑賞する事が出来ました。
読者の方にはお馴染みでしょうけど、ファニング姉妹の大ファンですマイセルフ。
妹エルファー(【エル・ファニング】〔19〕)のファンとしては、この少なすぎる劇場数は大変残念ですが、配給会社と劇場館に感謝し、自分のスタイルとしては最高の状況で鑑賞することができました。
エルファーの出演作品は、『マレフィセント』などは別としても、基本は全国公開にならずに、ミニシアター系が多いのが特徴です。
全国で1館しか上映しなかった作品も過去にありました。
その当時は貪欲に追いかけていたので、観に行っていましたが、Wikipediaでキャリアの紹介を見て、日本未上陸の英字タイトルと、自分未鑑賞のファン失格感に愕然とする。
ちなみに2016年は3作品とも小規模上映でしたが、全てクリアしていて、ちょっと嬉しかった。
じゃあ2017年は?・・えっ、観てない作品があった(⌒-⌒; )
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時代背景は1977年で舞台はロンドン郊外の街クロイドンです。
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(Wikipediaより)
主人公エンはいつも3人組で行動していて、悪ガキ3人組とでもいいましょうか。不良ではないけど、元気ないたずらっ子たち。
この年代の象徴的な背景として&英国映画ですから、暇を持て余している設定が基本です。
暇なんですよ。はっきり言って。
ロンドン市内(グレーターロンドン)に行けば娯楽や誘惑があるのでしょうけど、彼の住んでいる街は何もない。
日本で例えれば、都心から少し出れば田圃があるみたいな感じでしょうか。田んぼで何をするの?って感じです。
若い彼らは暇を持て余し、そして音楽の魅力にどっぷりハマります。パンク音楽です。ライブハウスに入り浸って、少し不良の女子たちとの交流。70年代の英国音楽。リアルタイムで聞いている設定ですから本当に最高なんでしょう(^ ^)
そんなある日の夜に、公園でたむろしていた3人は、音楽に誘われ一軒家に入っていきます。
この家は空き家のはずでしたが、何やらパーティーをしている感じで、パンクにハマる3人は怖いもの見たさとノリでイン。
中にいた住人たちは、各グループごとに色分けされた服を着て、見た目の特徴も揃う。
文章で伝えるのが面倒なので(^_^;)↓こんな感じです↓
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訳分からないですけど、まぁ学生の脳内なんてこんな感じでしょう。私も中2ぐらいの時はこんな妄想を頭の中でしてました(笑)
(着る(装着する)の大変そうだなぁ)
主人公はこの集団の中に孤立気味でいた女性ザンと出会い、恋に落ちます。
ザンら、この集団の正体は人間ではないのですが、この辺の説明も面倒なので省きたいと思います(^_^;)。
48時間。これがザンが地球に滞在する時間で、タイムリミットまで主人公と過ごすと決断。この決断は「彼ら」の鉄の掟ではあり得ないことで、強い感情こそ表情に表しませんが常に警告してくる。
雰囲気こそ違えど、ニコラス・ケイジとメグ・ライアン主演映画『シティ・オブ・エンジェル』の死神たちが集結するシーンを連想しました。
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48時間は甘酸っぱく永遠に残る恋の味。彼と「彼女」の初恋は純粋にそして新鮮に流れていきました。
そして別れが訪れるのです。初恋の別れです。
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自分が子供の頃にテレビで見ていた、ダウンタウンさん(ごっつええ感じ)やウッチャンナンチャンさん(笑う犬の生活)のコント番組みたいで、変に懐かしかったです。コント番組みたいには笑えませんけど、言ってしまえば日本のコント番組と同等レベルの作品ですね。松本人志さんの方がこの原作者より脳内発想力は上かも。
少年たちが音楽に誘われ空き家に向かうシーンなんかも、東野圭吾先生の『虹を操る少年』の入り口を連想しました。
カンヌ映画祭では酷評。ジャパンプレミアでも上映されたようですが、公開劇場数と劇場拡張に至らなかった現在を見れば、単なるB級映画のくくりで映画の棚に陳列されてしまうのでしょう。
ちなみにアメリカでは今作品をR指定で上映されたようです。最近の日本はゆるいのでR指定はありません。
英国映画らしい殺風景で青空のない曇り空の白さ。その中で思春期の少年達が見せる全体的なテンションの高低差が面白かったです。
3人組という設定も、子供の頃に読んでた児童小説『ズッコケ3人組』に愛着がある私には好印象でした。のび太さん、剛さん、スネ夫さん等。やっぱり少年時代はトリオだよね。3人組がしっくりきます。今作は、冴えない、イケメン、おデブの3人組。
この映画の収穫は
私はこれ目的のみで足を運んでいますからエルファーの出演作ということと、
意外なところで、まさかの【ニコール・キッドマン】〔50〕が助演で出演していたこと。
あんなに股を開いてファンキーに集団演劇をしているキッドマンを観るのは、かなり新鮮でした。
(YouTube予告動画↓)
脚本 13点
演技 15点
構成 14点
展開 13点
完成度13点
〔68〕点
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『スターウォーズ:エピソード8 最後のジェダイ』
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2017年度劇場鑑賞作品vol.123
監督🎬
【ライアン・ジョンソン】
ルーク
【マーク・ハミル】
レイア姫
【キャリー・フィッシャー】
【デイジー・リドリー】
【アダム・ドライバー】
【ジョン・ボイエガ】
【ケリー・マリー・トラン】
【ローラ・ダーン】【ルピタ・ニョンゴ】【ドーナル・グリーソン】【ベネチオ・デル・トロ】etc...
配給会社〔ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーションピクチャーズ〕
スターウォーズを語ろうとは思いません。私よりも詳しく高い熱量で語れる人が沢山おられるし、1記事じゃ足りないからです!!。なので感覚と感想だけを少し書きます。
今作は内容よりも驚きがあって、アジア系の女優さんが主要登場人物としてご出演されていて、それがアメリカ国籍の【ケリー・マリー・トラン】〔29〕さん。
失礼ながら、ここは正直に書いておきたい。日本では間違いなくブスキャラだと思います。なのでこんなにセリフがあって恋愛シーンもあって、日本の映像を観てきた自分としては衝撃的でしたね。いかに日本が見た目で商売しているのかを痛感する。
(個人的には、こういう大作で日本人女優・・例えば北川KSK景子さんなどの和美人が出演して欲しい。)
前回から新キャストとなりましたが、黒人が主人公になったり、アジア系の方が先頭に立ったり、時代の流れを感じます。
(白人至上主義者の意見も聞いてみたくなる)
スターウォーズ、宇宙戦争。
白人、黒人、そして黄色人種と、地球人代表が揃った感じです。
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あとは、ファン待望のルーク・スカイウォーカーの復帰ですけど
40年以上に渡ってルークを演じてきた俳優の【マーク・ハミル】〔66〕を、久しぶりに観て『ハングオーバー』のザック・ガリフィアナキスみたいだなって・・・下ネタ言いそうだなって(笑)
前作で主役レイを演じた英国女優【デイジー・リドリー】〔25〕には、前作に遭った無垢さがなくなった印象です。細身で筋肉質、あどけなさが映像で見えた前作は、とんでもないスターが現れたって思ったんだけどな・・最初に書いた『オリエント急行殺人事件』にも出演していましたが、今後はどうでしょう。
個人的には、シリーズの中の1つに収まる程度の印象で、全体を通して「どれが一番良かった?」と考えるときに、今作はあげないかもしれません。愛(相)も変わらず素晴らしい出来でワクワクはしましたけどね。
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脚本 ー点
演技 ー点
構成 ー点
展開 ー点
完成度ー点
〔7✖️〕点
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功夫瑜珈
中国香港映画
『カンフー・ヨガ』
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2017年度劇場鑑賞作品vol.125
監督🎬【スタンリー・トン】
【ジャッキー・チェン】
【リー・アーリフ・リー】
【EXO:レイ】
【ソーヌー・スード】
【ディシャ・パタニ】
配給会社〔KADOKAWA〕
古代北インド最後の統一王朝として歴史に残る〔ヴァルダナ期〕時代の戦いから映画が始まります。
この時代の中国は「唐」。マガタ国の・・以下Wikipedia。
西暦647年。マガタ国で反乱を起こしたアルジェナは、マガダ王家が唐に献上しようとした財宝を奪おうとするが、唐から来た王玄策率いる使節団に阻まれ失敗する。マガダの王女は唐に援軍を求めるが、使節団に同行したマガダ軍はチベットの雪山で行方不明となる。
(続きはウィキってネ)
そして現代です。この出だしのシーンをもう少し丁寧に紹介して欲しかったですね(^◇^;)
博物館に勤める主人公の考古学者。【ジャッキー・チェン】〔63〕がどんどんお爺ちゃん化してきたので、見た目的には寂しい気持ちになる。
そんな彼の元に、美しい女性が依頼に訪れます。依頼内容は消えた財宝を探して欲しいとのこと。冒頭↑の例のやつですね。
主人公の博士は優秀な部下や仲間を連れて、トレジャーハントの旅に出かけます。
宝は難なくゲットするのですが、裏切りや敵が現れ、舞台はアラブに、そしてインドへ。西アジアの歴史探訪気分を味わえる。
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映画外で気になったのは、中国の西安市から始まりますけど、教授の助手だったり、インドの人たちだったり・・欧米的な美女が多い事。
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中国映画の見方が少し変わりました。なんとなくチャン・ツィイーのお顔立ちが中国の美人って思い込んでいるので。
インド映画のことをボリウッド映画と言いますが、ボリウッドの特徴らしく最後は皆んなで踊ってエンドロールへ。
日本も『都市伝説の女』や『逃げ恥』で、このボリウッド調エンドロールを真似て話題になりましたよね。やっぱり楽しいものです。
逆にインド人たちと皆んなでカンフーしても面白く締めれたんじゃないかな?
驚くのは、映画の内容よりも、映画のスケールと、散財するように盛り込んだ見せ場です。
映画の内容は正直大したことはありません。ジャッキー・チェンの心のこもったメッセージが根底に見えるけれども。
インド編(本編はスタジオ撮影)では、3手に分かれて、追っ手とテンヤワンヤにアクションするのですけど、1つ1つは凄く手が込んでいて本気度・拘りを感じますが、とにかく忙しかったです。この場合、いい意味で忙しかったのだけれど・・(^◇^;)
そして何と言っても、タイトルになるように、中国古来から伝わるカンフーとインド古来から伝わるヨガ、この両国の文化を融合したことが魅力的です。
ジャッキー・チェンの主演映画で過去最高の興行収入を出したと書いてあった。
確かに面白いけど・・・・・・これで?
でも劇中のライオン・・これ本物らしいんですよね。
絶対にCGだと思って観ていたので、知った時、思わずえっ!となりました。
劇中ではハイエナとも格闘します。人間vsハイエナ群です。
ここまで体を張るの!?と思ったくらい緊張感がありました。
ハイエナとかライオンとか野生動物ですけど、それを飼育するセレブがいて、それに餌として人間を放つセレブもいる。
動物愛護法が高まる欧米だったら今の時代、完全アウトですよ。
ドバイでは道路を閉鎖して高級車のカーアクションを行なったそうですし、アジア映画がHollywood映画の規模で製作していることに驚きです。
日本では真似のできない規模。あと、こんなに制作費をかけていると、娯楽性だとか、ふざけられないのが日本人の真面目さでしょう。なので中国映画のようないい意味で「間抜け」な映画は、真似できないと思うんですよね。
ジャッキー・チェンだけではなく、各俳優達も、表情豊かで動きもキレキレ。そして何より皆「楽しそう」に演じているように画面を通して観えました。その楽しさが伝わってくると、観ているこちらもハッピーを御裾分けしてもらった気分。コメディアン・アクション、お見事ん!
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(胸のボタン、開けすぎじゃない?)
脚本 14点
演技 13点
構成 12点
展開 13点
完成度14点
加点
エンターテイメント2点
〔68〕点
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ジャッキーの最新作が、私の2017年映画納めの作品でした。
惜しまれつつもアクション映画引退(勇退)を発表してから、すぐに前言撤回したジャッキー・チェン(笑)
いつまでもいつまでも活躍して欲しいです。
それでは、次の映画評論からは2018年度公開の作品を書いていきます。
その他にも邦画大採点や、時々、映画関連の私情ストーリーを載せると思いますので、その時は夜露四苦ね。
(なぜヤンキー調Σ(・□・;))
最後までお読みいただき有難うございました。
【mAb】
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