The Circle
『ザ・サークル』
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2017年度劇場鑑賞作品vol.115
監督🎬【ジェームズ・ポンソルト】
【エマ・ワトソン】
【トム・ハンクス】
【ジョン・ボイエガ】
【カレン・ギガン】
配給会社〔ギャガ〕
2017年は『美女と野獣』の大ヒットにより、再ブレークを果たした印象がある【エマ・ワトソン】〔27〕。
他のハリーポッタートリオの俳優業が目立たぬ中で、やはり女の人は化けるんだなぁ・・と改めて思いました!ラドクリフはいつまで経ってもハリーですが、エマ・ワトソンはハーマイオニーやベルや◯◯役って感じにキャラが増えていくのでしょう。
SNS時代の現代を象徴させるように描かれ、その怖さを十分と表した今作品。
主人公に一切のプライバシーがなくなります。世界中のユーザーが貴方の事を観察します。肝心なのはそれを本人がプライバシーだと考えるかですね。受け取り側の意識もあるでしょう。
そんなSNS事情。外国人の文化は吸収しますが、まだまだ日本人と外国人の考え方は価値観が違いますよね。こんなに欧米化になっても、未だに「ここが変だよ日本人」的な番組が放送されていますから。
正直、日本は義理と人情の国民性だって欧米化が進んでも思いたいので、今作品の描写は現実社会になって欲しくないなぁ。この映画みたいにSNSの利用者が暴徒化することは今の日本ではないと思いますけど、いつか来るべき姿なのかもと思えば、恐怖でもあります。
日本人は集団意識こそ強くありますが、外国や韓国みたいに国民でデモ行為を行ったりはまだしませんし、していても国民の1%くらいだと思います。
話が逸れました。海老反りくらいに。
監視社会で、監視というよりは、利用者による利用者の観察です。
プライバシーも一切なくなりますし、顔は笑っていて楽しそうだけど、心がないように見えてくる。
エマ・ワトソン演じる20代の女性にネット業界の最王手である会社の面接が決まるところから映画は始まります。女友達のコネで面接を受ける主人公はかなり気合が入っていました。
若者を中心に伸び盛りのIT企業。
思考やノリが大事、あと直感。「ネット業界の面接」は意識高い系。即採用された主人公は広大な敷地の中で最先端の技術に囲まれて仕事をしていく。テーマパーク1つ分はあります。さすがアメリカ、持て余すくらいに広い。(こういう土地、移民に分ければいいのにな)
【トム・ハンクス】演じる会社のCEOは社員を集めて度々スピーチ。スティーブ・ジョブズみたいだなと単純に思いましたが、アメリカ人はこういう意見交換の場で煽るのが好きなので、日本でいう全校朝礼みたいな感じと思ってください。
(アメリカ人ってスピーチばかりしている印象があります)
就職前、主人公は実家で両親と家族3人で暮らしていました。父親は障害者です。その費用も会社が最先端の技術と保険で負担してくれるというから家族は感謝感激。恩義。
至れり尽くせり、パーティ三昧、今が楽しい、最先端技術の会社、優秀な仕事仲間たち。。。
ハイテクすぎる幸せに慣れてきた頃、主人公は自らハプニングを侵します。
さすが映画の主人公だな・・と思うハプニングの起こし方です(^_^;)
深夜に会社の寮を抜け出し、趣味のカヌーをするのですが、溺れてしまい九死に一生を得ます。救ってくれたのはカメラの存在。会社の小型監視カメラがリアルタイムで彼女を撮影していました。間も無く救助されます。
主人公は遭難体験から「命の恩人」に感謝を評し、完全に洗脳されて行く。(洗脳という表現が正しいかはわかりませんけど)。自らが商品の広告塔となり、プライベートもプライバシーも公開。
胸を付けたカメラは一度つけたら外せない決まり。
有料会員たちは彼女の全てを鑑賞できるわけです。
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(トイレやシャワーなどの場合には、制限時間の間だけオフにできます)
ここまで行き過ぎるのも気持ち悪いなと思いながら、この映画を観ていましたけど、
序盤に主人公のボーイフレンドが会社にやってきて、勝手に写真を公開されて困っていると伝えます。幼馴染のボーイフレンドは鹿の角を使って家具等を作っている職人で、将来有望の男でした。
SNSに彼の作品を載せた事で、彼は「鹿殺し」と大バッシングを受け、攻撃されるようにも。
連絡の取りようがなく、彼女に直接会いに訪れる。「迷惑しているんだ」、軽く言い合いに。すると周囲は皆一様に携帯などで撮影していて、これが普通の状況になっているこんな世界にはいるな。と伝えます。
もはや何を言っても彼女は止められません。止めてくれる人がいるのにね。
映画ってそういうものです。
__
主人公は新入社員にも関わらず、大出世し、社長ら幹部と肩を並べるまでに坂道を登っていく。アメリカンドリームのスピードは早いもの!自らのアイデアが採用し商品化。
そうした中で、自分の24時間を会員に生中継している事で、モニター電話の映像からご両親の性事情を全世界に放送してしまったり、本当に大切な人たちの心を苦しめてしまいます。
主人公が就職した憧れのIT企業は、生活する上では申し分がなくて常に革新さを味わえる。
だけど客観的に見れば、現実感がなくって、例えば鳥カゴの中でピーピー鳴いている鳥のようにも見える。「変だな」とざわざわする観客心理と、案の定先が見える暴走の様子。
何を基準にして観るかですね。
__
1990年代、2000年代と10年前くらいに同じ内容の映画を公開すれば、その時は「近未来映画」という扱いだった筈。だけど10年後の2018年の現在では、間違いなく現代映画になっている。
とても恐ろしい時代になったなぁ・・と唯々思ってしまう。個人データを守る世相や主義からだいぶ矛盾している気もするけれど。
Hollywoodちゃーん!
ドラえもんみたいな未来は描けないのかしら?
最後に。
参考のためにウィキペディアを読んでみると
この映画の評価はかなり悪く、全米の批評家からは酷評の嵐だったと知る。批評家の支持率はなんと16%とのこと。数字だけをみるとかなりウケの悪い映画なんだ予想する。
もちろん日本公開では、そんなネガティブでマイナスな情報は伏せられます。日本公開時はこういう先入観は植え付けないようにヒット作品として上映するので、真っ白には観れた。
だけど支持率16%・・・
そこまで悪い作品なのか?と鑑賞した自分は思っています。
ここも外国人との捉え方の違いなのかな。私はアメブロぐらいしかSNSやってないもん(^◇^;)
ここが良かった!とか、そういう抜きに出ている特徴がないにしても、見応えはある映画でした。
でも確かに【トム・ハンクス】〔61〕のファンである私が、「こんなトム・ハンクスは観たくなかった」と思ってしまう出来栄えの映画ではありましたけどね(^_^;)
(YouTube 予告動画↓)
脚本 14点
演技 14点
構成 14点
展開 13点
完成度14点
〔69〕点
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Gifted
『ギフテッド』
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本年度劇場鑑賞作品vol.116
監督🎬【マーク・ウェブ】
【クリス・エヴァンス】
【マッケナ・グレース】
【リンゼイ・ダンカン】
【オクタヴィア・スペンサー】etc...
配給会社〔20世紀フォックス〕
題名である『ギフテッド』は、突出した才能を持つ人間を意味する言葉です。
生まれ持っての能力、いわゆる「天才」とか「神童」ですけど、日本ではその英語(ギフテッド)を正確に表す和語がないそうです。スーパー人間かな。違うけど(^_^;)
田舎の町。父子家庭で決して裕福とは言えないけれど、小さな家で幸せに暮らしている背景。
この父親、元々は大学教授をしていたようで、なんらかの経緯で退職しています。真逆の力仕事で生計を立てる現在。理数系から野郎系の転向ですΣ(・□・;)
娘は移り住んだ先の新しい小学校に転校生として入学します。そこで見せるのは、なんらかの理由で世間に隠している「数学」の才能です。リアル版X-MENみたいな感じでした。
「なんらかの理由??」で娘の才能を世間に知られないようにする・・父親。
単純な考えですけど、私には、特殊能力=サーカス、ってイメージがありますので、研究所に連れて行かれたり、見世物にされたり、とか成るんじゃないかって。
学校の先生も驚愕します。そして、やがて尊敬の眼差しに。「この子には環境を与えた方がいい」。お決まりのように大人たちは言います。この先生の眼差しが素敵でした。
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この後、少女の亡くなった母親の存在が明かされ、母方の祖母が登場します。
祖母は孫に『ギフテッド』として最高の環境を与えるものだとし、静かに普通の環境の下で娘を成長させたい父親と意見が対立。アメリカらしく裁判を起こします。
(アメリカ人って裁判ばかりしている印象があります)
この裁判の様子が、本来なら見せ場になるはずですけど、案外の出来栄えで、物足りなかったです。
主演を演じた子役女優さんの名は【マッケナ・グレース】。
子役から注目するのがmAbですけど、この子役は完成され過ぎているので、面白くはなかったし、もう少しあどけなさが欲しいかな。名前の綴りだけを見ると、長く売れそうな名前です。
でも多分、この映画の役柄が数学少女という「理系女子」の設定なので、スンとした表情に観えるのであって、逆に文学少女という設定で演じれば、上に書いたあどけなさも感じるんだろうね。
頭脳は天才児でも、同年代の子供たちと笑いあったり、観客にホッとさせるシーンが用意されていたのが良かったです。頭が良い子、イコール考え方も大人なのかな?って疑問に思っていたので。
アメリカ映画らしい、まっすぐに感情を表しているドラマです。
父子家庭を描いた映画って、娘がマセていて、父親が幼くなる描写が多いです。
小学生くらいの娘が、もうしっかりしてよねパパ!って見守るシーン、この映画にも用意されています。
(YouTube予告↓)
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脚本 14点
演技 14点
構成 15点
展開 13点
完成度14点
〔70〕点
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Justice League
『ジャスティスリーグ』
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本年度劇場鑑賞作品vol.117
監督🎬【ザック・スナイダー】→【ジョス・ウェドン】(途中交代)
バットマン
【ベン・アフレック】
スーパーマン
【ヘンリー・カヴィル】
ワンダー・ウーマン
【ガル・ガドット】
アクアマン
【ジェイソン・モモア】
フラッシュ
【バリー・アレン】
サイボーグ
【レイ・フィッシャー】
ステッペンエルフ
【キアラン・ハインズ】
他
【エイミー・アダムス】
【ダイアン・レイン】【J・K・シモンズ】【アンバー・ハード】
配給会社〔ワーナー・ブラザーズ〕
前回の記事で『アベンジャーズ』を少々語りましたけど、アメリカの2大巨頭である【マーベルコミック】と【DCコミック】。日本で言えば集英社の【少年ジャンプ】と講談社の【少年マガジン】です。日本人ですからここは引き合いに出したし張り合いたいです(笑)
アベンジャーズは少年ジャンプですね。東映アニメって感じがします。各漫画で飛び抜けた人気を誇るヒーローがいてファンも多いし、私の印象では子供が喜びそうな漫画。
今作はDCコミックのヒーロー達による集団戦。少年マガジンだと思います。ジャンプのような派手さはないけど、1作品毎のクオリティが高く長く愛される作品が輩出される印象。
DCコミック映画の特徴は『スーパーマン』と『バットマン』の二大映画が代表的で、マーベル映画と違うのはアカデミー賞など映画の祭典で最高評価を受けてきた事。
爆発力のマーベルに芸術性のDC、と言ったところでしょうか。
昨年は夏に『ワンダーウーマン』も公開され、日本公開では間隔開けずに、ワンダーウーマンを含めたヒーロー集結の今作ジャスティス・リーグが公開。DCの波も打ち寄せてきた印象が強いです。
だから映画として考えた時に、私個人的が魅力を感じるのは、こっち(DC)です。
そもそもの設定が仮想世界で戦っているので、街が破壊されても意識が外に行きます。
ドラゴンボールと同じかな。最悪街で戦うけど、基本的に人がいないとこで戦おうとするでしょ。こういう心掛けって大事だよね(^ ^)
例えば、そうだな。
日本の特撮映画で悪を倒した正義のヒーローに市民が
「ありがとうウルトラマン」とか「ありがとう仮面ライダー」のセリフがありますね。
だけどアベンジャーズは、悪を倒した正義のヒーローだとしても、
「街を直していけアベンジャーズ」とか「やりっぱなしかよアベンジャーズ!」と毎回思います(笑)
私はそういうアメリカの映画の後処理のなさが好きではないので、
バットマンの仮想世界で戦っているDCヒーローには好感を覚えます。
とまぁ、私には知識がないので、DC映画派とだけ書いておきます。
(YouTube予告↓)
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脚本 13点
演技 14点
構成 15点
展開 15点
完成度15点
〔72〕点
【mAb】
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