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Channel: mAbによる映画一期一会
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『Love Letters』

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8月11日は故【ロビン・ウイリアムズ】の命日です。

 

2014年のことでした。

 

 

アメリカには「法事」という考え方はありませんが、日本で言うと今年は八回忌となります。

 

 

仏教式の英語にした場合 Buddhist(仏教の)memorial service(その人を思い出す礼拝)というそうです。

 

 

遺体は土葬ではなく、火葬され、遺灰はサンフランシスコ湾に散骨されたようなので、北東の方角に手を合わせてみます。

ロビンはゾンビや骨になることなく、半分は母なる海に帰り、もう半分は風に舞い世界中を旅しているのかもしれませんね。

 

 

私にとってロビン・ウィリアムズという俳優は、自分の映画人生を語る上で欠かせない人物で、『mAbによる映画一会』で紹介する時は生前から「神様」と書いています。

 

 

 

 

 

 

『奇蹟の輝き』の物語の世界観が理想です。愛する妻と天国で再会し、天国で一生を過ごせることも出来るですが、2人は現世に生まれ変わることを選択します。生まれ変わって、お互いのことを知らなくても、僕らは再びであって恋に落ちるソウルメイトだから。

 

 

(『奇蹟の輝き』)

 

 

ロビンは元々コメディアンで、休憩なしのマシンガントークから哀感のある表情でハートフルドラマにしていく作調が特徴でした。

 

 

(『キャデラック・マン』)

 

 

演じてきた役柄から明るいイメージが強くて、観る人に生きる力をくれるような作品も多く演じてきたので・・

 

 

彼が死んだ時。死因が首吊りによる自殺(縊死)であることは、本当に驚きました。

 

 

しばらく立ち直れないほど、ショックでしたが、

 

彼が残した素晴らしい作品たちが、再び私を救ってくれました。

 

 

精神を病み、鬱病とアルコール依存症、初期のパーキンソン病であったとも言われています。

 

 

本人にしか分かり得ないことです。

 

 

それでもやはり、63歳という年齢でしたし、70代になった時、80代になった時、更に円熟味が増していく俳優だと思っていて、シニア俳優になってからもう2,3回アカデミー賞の助演男優賞を受賞していたのではないか?と確信があるので、年老いたロビンを観たかったという願望が、私にはまだ強く残ります。

 

 

___

 

 

 

沢山の作品に出演されてきましたので、今観ても同じ所で笑えて、新しい発見をすることで、またロビンを好きになっています。

 

 

(『聖なる嘘つき』)

 

 

 

日本公開の主演作はほぼほぼDVDを購入しているので、繰り返し見てます。

 

 

先日は大好きな『フック』を観ました。スピルバーグ監督作品で、記事でも何度か紹介しています。

 

 

ワイヤーアクションのワイヤーが薄っすら見える気がする・・って今見ると思うんですけど(笑)

なんでもCGや技術で加工できる今の時代よりも、アナログのほうが感動するように思えるのは私だけかなぁ。

 

 

それと💡

ピーターパンってディズニーのイメージが強いですけど、結構、内容が残酷なんですよね。

 

 

ネバーランドにいる「迷子たち」は人間界から連れてこられた孤児(ロストボーイ)ですし、海賊はそんな子供を容赦なく痛めつけますしね。

 

 

スピルバーグ監督の追悼の言葉

 

 

「ロビンは、喜劇の天才で雷雨のような人だった。わたしたちの笑いは彼を支える雷になった。友人だった彼を亡くしたことが今でも信じられない」

 

 

___

 

 

 

当時のアメリカ大統領【バラク・オバマ】氏の追悼の言葉を引用します。

 

 

「ロビン・ウィリアムズは飛行士であり、医者であり、精霊であり、子守りであり、大統領であり、教授であり、騒がしいピーターパンであるなどあらゆる存在でした。しかし、彼のような人はほかにはいません

 

彼はわたしたちを笑わせ、泣かせました。彼は、それを最も必要とした人々に、惜し気なく、そして、気前良く、彼の計り知れない才能を与えました

 

ロビンの家族や友人たちに対して、そしてロビン・ウィリアムズに感謝の意を表する全ての人々に、オバマ家は哀悼の意を表します」

 

 

この追悼文の中にも「ピーターパン」がありますね。

 

 

私の勝手な想像ですが、

 

先程紹介した『フック』で、ロンドン滞在中に誘拐された我が子を救出するため、ネバーランドに戻ったピーター(パン)がフック船長を倒したあと、「迷子達」の中から、新しいリーダーに黒人の男子を選びます。

 

 

これって、90年代のアメリカの白人至上社会で、黒人の方にとってとても嬉しいエンディングだったんじゃないのかな?

 

 

現在ではアベンジャーズなど黒人を主役にしたヒーロー映画が多くなりましたが、30年前は殆どなかったと思います。

オバマ元大統領のコメントの中にピーターパンとあったので、そう想像しましたし、ロビンにもスピルバーグにも根底に愛を感じます。

 

 

ゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞した『ミセス・ダウト』のクリス・コロンバス監督

 

 

(『ミセス・ダウト』)

 

 

「彼は、真の『天才』の称号を得る数少ない一人だった。僕らは21年間友人だったね。子供たちも一緒に育って、サンフランシスコの生活の良さも教えてくれた。兄弟のように愛していたよ。ロビンがいるだけで世界はより良くなったんだ。きみの素晴らしい遺産はいつまでも残ることだろう」

 

 

ロビンがいるだけで世界はより良くなったんだ。

 

 

コロンバス監督のラブレターを読むような追悼コメントが沁みます。

 

 

___

 

 

 

 

(『パッチ・アダムス』)

 

 

63歳という年齢で自らを終わらせたロビン・ウイリアムズ。

 

 

好きな俳優さんって、それぞれにいると思います。

 

その人をキッカケに、その世界に興味を持った方も沢山いると思います。

 

 

私にとって、ロビン神様はそういう存在です。

 

その人を追っかけていくことで、世界が開けた気持ちになりました。

 

 

だからこれからも、映画に興味を持たれた人に、映画が好きな人に、彼の作品を紹介していこうと思います。

 

 

Life is Now

 

今を生きましょう。

 

 

(『今を生きる』)

 

 

 

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【mAb】

 

 

 


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