『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』
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サブタイトル
Dead Men Tell No Tales(死人に口無し)
本年度劇場鑑賞作品
vol.65 & vol.70
物語)
ある夜の日。
10年に1度しか陸地に上がれない呪われた海賊船フライング・ダッチマン号に命懸けで忍び込んだ少年【ヘンリー・ターナー】は、父親のウィル船長と再会を果たす。
呪われた船に長く居てはダメだ!一早く去れ!と伝える父親に、ヘンリーは〔ポセイドンの槍〕を手に入れて父さんをこの呪縛から解放する、と約束する。
ポセイドンの槍だと・・?何を言ってる。あれは伝説だ、存在しない!
伝説のアイテム、ポセイドンの槍には、あらゆる「海の呪い」を解く力が秘められていると伝わる。
ヘンリーはそれを使い、フライング・ダッチマン号の呪縛を解き、家族で暮らしたいと願っていた。
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それから9年後。
カリブ海リーワード諸島。
英国植民地領セント・マーティン島。
(これから大航海へと出る運命の3名が出逢う)
①(人目)
新たに島に開設された銀行のセレモニー。
島中の人が集まり、視線を送るのは銀行の目玉である巨大金庫。
お披露目され、開錠される。
すると金庫の中には酔っ払った【ジャック・スパロウ】が・・
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・・寝ていた。
女が叫んだ「海賊よー」
すぐさま警察「構え、撃て!」
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誰もが知る伝説の海賊、(キャプテン・)ジャック・スパロウだが、今ではすっかり落ちぶれて、生きているのか死んでいるのかの情報もハッキリせず、懸賞金も大暴落。
名誉挽回とばかりにこの金庫強盗を企てたが、支離滅裂な状態で、結局失敗(収穫なし)に終わり、僅かに残っていたギブスらジャック一派にも信頼を無くされ見放される。
大海賊・黒ひげとの戦いで、ジャックの愛するブラック・パール号は瓶ボトルの中に閉じ込められていた。
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金もなく仲間もいない。運もなければツキもない。
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そんなジャックは、求めている物の在り処・行くべき方角を指す「コンパス」を、酒と交換する。
コンパスを手放した次の瞬間、強い揺れが起こる。
ラム酒のボトルを手にしたジャックだが、店の外で英国軍に捕らえられ、牢にぶち込まれ、公開処刑(ギロチン)される流れに。
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②(人目)
成長した(ウィルの息子)ヘンリーは、母【エリザベス・ターナー(旧姓スワン)】の元を離れ、ポセイドンの槍を見つけるべく英国軍に入隊し、水平として従軍していた。
その道中。船が魔の三角水域(バミューダ・トライアングル)に突入することを察知し、持ち場を離れデッキに上がると、決死の覚悟で艦長を説得する。
水平の身分の意見など通らず、船は魔の三角水域へと突入。ヘンリーは反逆罪と見なされ船内の牢屋に入れられる。
入り口に入り視界に入って来たのは、先程まで追っていた海賊船の残骸と、スペイン軍の難破船。
間も無く辺りは闇に包まれ、水面を走る大量の霊体状の海賊が現れ、船に乗り移ってくる。
そしてあっという間に、英国船の乗組員は船長を含め皆殺しにされた。
難破船の【アルマンド・サラザール】は、かつて「海の処刑人」として名を馳せた無敵戦艦スペイン軍サイレント・メアリー号の艦長であった。
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サラザールは決まって、乗客の一人を生き証人として生かし、それ以外は虐殺・皆殺しにする儀式を行う。
ヘンリーが出した物音を聞きつけ、地下へと降りてきたサラザールは、(ヘンリーが持っていた)ジャック・スパロウの懸賞書を手に取り「スパローのコンパスを持ってこれるか」と聞く。
うんうんうん、答え方によっては死が訪れるヘンリーは、必死に首を縦に振る。
こうして生き証人として生かされたヘンリーは、全滅した英国船の生き残りとして、セント・マーティン島へと流れ着き、病院で治療を施される。
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③(人目)
天文学者の【カリーナ・スミス】は、科学者という職種故に〔魔女疑惑〕をかけられ英国軍に囚われていた。魔女裁判の判決は決まって死刑である。
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好機を逃さずに逃走したカリーナ。
その途中で、金庫強盗で追われていたジャック・スパロウと遭遇。囮にされるなどして、都合よく使われた初対面。
その後カリーナは、「ポセイドンの槍を探している」と話している入院患者の青年水平(ヘンリー)と接触する。
自分が持つ〔ガリレオ・ガリレイの日記〕がポセイドンの槍を捜す鍵だと伝えると、ヘンリーに開錠道具(先の尖ったもの)を渡しその場を去る。だが再び英国軍に捕まり、絞首刑に。
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処刑執行日。
奇妙な縁か、向かい合わせの2つの処刑台で同時に処刑されることになったスパローとカリーナ。
カリーナは絞首刑、スパローはギロチンだ。
そして救出劇となる。
ヘンリーがギブスらに銀貨を渡した事により、間一髪のタイミングで救出されたジャックは、「地図」を持つカリーナと共に、ポセイドンの槍を捜す航海へと出る。
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④(人目)
(酒との交換で)ジャック・スパロウがコンパスを手放した事により、バミューダ・トライアングル内における結界が崩れ、解き放たれたサラザールらは再び大海原を渡る。
そしてジャックへの復讐に燃え、憎き海賊達を殲滅するため、次々に海賊船を襲って行くのだ。
⑤(人目)
(前作の)黒ひげ戦で「アン王女の復讐号」を手に入れて以来、我が物顔でカリブ海を支配していた【ヘクター・バルボッサ】。
金銀財宝に囲まれ、煌びやかな宝飾、船員達も貴族な制服に身を包む。
そんな優雅に暮らす大海賊バルボッサの元に、絶望的となる恐怖の名前が飛び込んでくる。
自分が所有する海賊船が次々に沈没させられており、その相手の名前はかつて「海の支配者」と呼ばれ、海賊に恐れられた・・サラザール。
サラザールの復活を知ったバルボッサは、急ぎ足で魔女の元を訪れ、今後の行動を尋ねる。慌てる理由は一つ。このままだと、自分が支配している海がサラザールの手に渡ってしまうこと確実だからだ。
魔女はジャックが酒場で手放したコンパスをバルボッサに渡し、意を決してアン王女の復讐号は出航する。
コンパスの指示通りに進路を進め、間もなく幽霊船サイレント・メアリー号を発見したバルボッサ。
命乞いをしながらも「ジャック・スパロウを捕らえる」と交渉する。
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サラザールは無情に乗組員を殺害しながら、日没までに見つけなければお前も含めて全員ね、と条件をつけた。
期限の日没までの間、サラザールは染み染みと、自分の過去と、ジャックへ復讐心を持つことになった経緯をバルボッサに話し始める。
監督🎬
【ヨアヒム・ローニング】
【エスベン・サンドベリ】
CAST:
ジャック・スパロウ
【ジョニー・デップ】
ヘンリー
【ブレントン・スウェーツ】
バルボッサ
【ジェフリー・ラッシュ】
カリーナ
【カヤ・スコデラリオ】
ギブス
【ケビィン・マクナリー】
&カメオ出演
【ポール・マッカートニー】
ウィル
【オーランド・ブルーム】
エリザベス
【キーラ・ナイトレイ】
サラザール
【ハビエル・バルデム】
配給[ウォルト・ディズニー・スタジオ]
本編[2:09]
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『パイレーツ・オブ・カリビアン』は大好きなシリーズですが、
個人的に三部作Part.3と、監督の代わった続編の4作目が、中途半端に感じて評価も中の中。
「ファンのために」と表現方法が変わって行った映画の印象もあります。遊び心があって楽しみ甲斐は回を重ねるごとに増すんですけどね。
だけどシリーズ物だし、過去作との繋がりもあるから、しっかり予習はしておいた方がいいかなと、視ていて思えたこの続編。
久しぶりのパイレーツ・オブ・カリビアン。
待ちに待った!という感覚ではない。
やはり来たか!という感覚だ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
こんなにドル箱の映画を完結などさせるものか。
さてシリーズ5。1万文字は書こう!(まじで!?)
副題が『最後の海賊』。原題は「Dead men tell no tales」
Dead men tell no tales・・・
意味は「死人に口無し」。『カリブの海賊』の決まり文句ですね。
公開されれば、日本でも【ジョニー・デップ】や『Disney』などが関連されて、熱の入る人気作となることは予想できますが、日本の公開日・封切り日が7月上旬だったのが少し気になりました。(日本公開7月1日、映画の日(ファーストデイ))
サマームービーって、私の感覚では(旧)海の日(7月20日)の週に公開される映画だと意識を思っています。それだけ配給会社が押しているのだとも取れますね。
それはつまり今作のターゲットが、学生だけではなく、3部作のキャスト再集結ということで、パイレーツ・オブ・カリビアンが大ヒットしていた時にリアルタイムで学生だった(現大人の)人に向けての続編なのか?とも、公開日から勝手に事情を捉えております。
勿論、そんなことなく、スクリーン数は確証されているぶん公開早めて夏の期間中、出来るだけ長く集客を増やす目的があるのかも知れないし、単にそこしか空いてなかっただけなのかも知れない。。何をごちゃごちゃ言ってんだかmAbはm(_ _)m
ちなみにアメリカや上海プレミアが行われた中国では5月の公開。日本も超大作時に「世界最速公開」なんて時々ありますから。
そんなこんなで言いたいことを書いていますが、多少の本音はオブラートに包みながら。(優しさに包まれたいΣ(・□・;))
まず開幕週に鑑賞して、2週開けての、第3週に2度目の鑑賞をしました。
開幕週は勿の論で満席に近い状況でしたが、3週目ともなると時間によってはガーラガラ。
私が普段通っているシネコンだからとは思いますが、1番大きな劇場で席数が1割にも満たなかったのは残念に思いました(T ^ T)
そんなマイナスな紹介を書きましたけど、
ちょっと自分で自分で対してビックリしたのは
二回目の方が、断然面白かったという結果と感触になりました。
なのでこれを読んだ{パイレーツ・オブ・カリビアンの新作・・観たけど、そこまで面白くなかったなぁ}と思って読んでいる人に伝えたい!
もう一度見て観てください(笑)
(勿論、1度の鑑賞で満足できる出来だとは思いますが)
ちなみに私も、一回目は「面白いけど、出尽くしているな」と思って、ある程度納得して帰りました。
「何度見ても楽しい映画」ってこういう作品を言うんだろうな。
自分の理解力とか熟知度や熱量が足りなかったとは思いますが、多分「鑑賞感覚」的なブランクがあったのだと思います。
ジャックというかジョニー・デップも随分オッさんになっていますからね(笑)40代前半と50代半はやはり違う。
何が起こるか展開を知った上で観る2度目のパイレーツ・オブ・カリビアンは、色々な仕掛けがされていて、気づいていた箇所も更に確証的に探れることができたり、とにかく上手く言えないけど・・兎に角、兎も角、とにかく面白ったです。
(少し落ち着けΣ(・□・;))
一回目を観た後で、記事を書いたら、間違いなく文の色は違った。ホント新作映画を評点付けて語る者としては、申し訳ないけれどm(._.)m
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三部作のエンディングで
デイヴィ・ジョーンズに代わり、幽霊船フライング・ダッチマン号の船長になったウィル・ターナーが
総監の娘で、人質となり海賊船に乗り、その後長い航海の末に海賊王の座についたエリザベスと目出度くゴールインしました。
フライング・ダッチマン号にかけられた呪いは、10年に1度しか陸に上陸できない運命。ゆえに会えるのも10年に一度。アジアの七夕を連想する。映画的にはドラマテックでしょうけど、残酷な話ですね。
その僅かの時間に目出度く懐妊。2人の間に男児が生まれる。
そのエンディングの子供が成長した冒頭。机の上には計算式や易学などの勉強跡が映し出される。そして幽霊船フライング・ダッチマン号を見つけ出します。
パイレーツ3部作にお熱だった人は嬉しさよりも「感慨深さ」を感じることでしょう。あの子供がこんなに大きくなって・・・と親戚のおじちゃん・おばちゃん目線でね(笑)
ヘンリーが冒頭で問いた航海術って、私にはチンプンカンプンの方程式なんだけど、数学だとか科学、もちろん感覚もあるでしょうけど、人間のスピリチュアル的な知能って改めて凄すぎます。
インターネットがない時代。木船に乗って、位置と時間を正確に測って、意を決し、自らの足首に錘のついた足枷を装着し海にダイブ。ドンピシャリ。
溺死寸前。海底がクルリンパ。天と地がひっくり返り、船上に。「父さん!」「ヘンリー・・・ヘンリーか!?」。
ファンにとっては念願のウィル・・いや【オーランド・ブルーム】〔40〕様が!!
お久しぶりね〜
あなたに会うなんて〜
(なぜルミ子Σ(・□・;))
あたくしmAb。オーランド・ブルームのファンです。『ホビット』の記事などでも書いていますが、テンション上がります。
けれども、久々のウィル役だからか?役にハマっていないようにも観えます。なんだかしっくりこないんです。
映画とは関係ありませんが、世界中の女性の憧れの的である【ミランダ・カー】〔34〕との離婚。ビックスター同士の離婚は予想通りだとは言えショックでしたね。離婚後は、オーランド・ブルームの出演作が日本で公開されることが極端に減った。よかった嬉しい。話を戻します。
ダッチマン号は、相変わらずフジツボだとかカリブ海の貝類が皮膚にくっ付いているメイクアップで、個人的には超気持ち悪いのだけど(笑)それは清潔感のあるオーランド・ブルーム的にイメージダウンのメイクには仕上げなかったのだろう。ジョーンズとか父親とかメイクやばかったからね。
父親との再会を果たしますが、身を案じ追い返されます。
僕が父さんの呪いを解く!分かったからすぐ帰れ。
その報告をするためだけに、命がけでまだ幼い少年が父親に会いに行くんですから、
とりあえず非科学的なことが実際に存在する事を、ヘンリーであり観客に目撃させる立ち上がりだったようなオープニングですかね。中の下です(^_^;)
ヘンリーがその後、どういった流れでダッチマン号から母親が待つ家路に着いたのか?は描いていないから・・素朴な疑問として、そういうところも劇中内で教えて欲しいんだけど・・それから9年の月日が流れ、映画の進行時間が落ち着き、スタートです!
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主人公は当然、王様【ジョニー・デップ】演じるキャプテン【ジャック・スパロウ】なんだけど、3部作を彷彿とさせるように二人の若い男女とトリオを組んで映画の構成は組まれています。
成長したヘンリーは、父親を呪いから解放するために、冒頭に観客に説明した呪いを解く鍵とされる「ポセイドンの槍」を見つけるべく、現在絶賛航海中です。
ヘンリー役は【ブレントン・スウェイツ】〔27〕。
エルファー主演のディズニー映画『マレフィセント』に出演して世界的に注目。その後は『キング・オブ・エジプト』の主演←記事に出来なかった鑑賞作品。今作品の撮影時の年齢は20代中頃、随分若く見えますね(^ ^)
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(目元だけ視ると、若い頃の【コリン・ファレル】みたいだ)
ポセイドンの槍は、その名の通り、海の神ポセイドンが創ったとされる万能アイテム。『パーシー・ジャクソン』が好きなので、ついついポセイドンにも反応してしまいます。
ヘンリーは「槍を手に入れる」こと。それだけです。母親想い。10年に1度しか直接会えないなんて悲しいすぎるじゃないですか。そこで一人息子が一肌脱ぐ!
ポセイドンの槍。その使用方法は判らないが、それは後で考えればいいことです。「とりあえず槍を見つける=父を救出」というイメージだけで行動している。そのあとは分からない。まさに神のみぞ知る。
そのためにはまず海の逸話を沢山知っているジャック・スパローに会わなくちゃ!!
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呪いや伝説なんて非科学的なこと、わたし信じません!
若き日のエリザベスみたいな設定で初登場するのが、【カヤ・スコデラリオ】〔25〕演じるカリーナというヒロイン。
カリーナの年齢設定は分かりませんが、見た感じ20代中盤あたりかな。この女優がヒロインのシリーズ映画『メイズ・ランナー』を書いたので、見慣れは済んでいます。
カリブの海賊の時代が16世紀以降なので、ヨーロッパの文化が入ってきて、時が進むにつれて、それに伴い文明という変化が起きて行く様子が散りばめられています。
カリーナは孤児院育ちの天文学者で、この時代背景で、何を持って女性が天文学者と名乗れるのか?は判りませんが、魔女裁判でクロとなり捕まっているのが初登場シーンです。
魔女狩りでは多くの冤罪の女性が処刑されましたが、カリーナはとにかく悪運が強く逃げ足も速い。だけど、捕まりやすい(^_^;)
(相手は大英帝国だからね)
孤児院に預ける際に実の父親が娘に残した物。それが『ガリレオ・ガリレイの日記』。彼女はそれを読み、大人になった現在、天文学者となります。
与えてみるものですね。
ガリレオの書で天文学者かぁ・・例えば、ピタゴラスやソクラテスの日記だったら数学者や哲学者になったのかな??。言ってしまえば、設定はなんでもいいけど・・点と線さえ繋げられればね。
彼女が持つガリレイの日記には、ポセイドンの槍の在り処を示す「見えない地図」が描かれていて、解読の日々。
そんな時に槍を求めるヘンリーと出逢うのですから、映画的とはいえ、導かれていますね( ^∀^)
あの日、あの時、あの場所で、君に会えなかったら・・・
(まさに和正Σ(・□・;))
ピースは揃った。同じ理念や目的を持つ仲間と出逢う。
さぁ航海に出掛けようぜ!
色々と一悶着を経て、ジャック・スパローを船長とし、この若い男女を乗せた海賊船は出航。
そういえば・・・
シリーズ第1作では「女を(海賊)船に乗せるのは不吉」と言っていたのに、シリーズが進むごとに、普通に乗せるようになるし、3では女海賊も登場するし海賊王にもなるからね。
まぁ不吉なことが起きる前兆という紹介はされるんだけど、まとまりに欠けるというか、統一感はないかな・・と思います。当たり前じゃないからな、この状況!
10年前は「(海賊船に)女を乗せたら不吉」と言っていた映画ですが、男女平等などの抗議がアメリカ社会で高まっている背景もあるのでしょう。海外は特に何かに取り憑かれたように目の色変えてプラカードを持って平等を訴えるし、革命主義というか、使命感がおっかないですからね。
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この3名に加えて
今作シリーズ5では、二人のキャラクターが悪役で登場。
まずはお馴染みのバルボッサ船長。
演じるはオスカー俳優【ジェフリー・ラッシュ】〔66〕。
全作品に出演するバルボッサは、先の大戦で、黒ひげから船を奪い身分が上がり、カリブ海の支配者となっている状態。金銀財宝に囲まれて生活する様子はゴールド・ラッシュ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎。
海賊業は部下たちに任せ、音楽を聴いて、美味しいものを食べる隠居生活気味の大海賊。
ジェフリー・ラッシュが、私の印象では泥臭い男優なので、ここまで豪華絢爛な役所だと外見的に違和感があります。
セレブだけど海賊なので、爪とか皮膚などが黒ずんでいるからそう感じるのかも。外見はピーターパンのフック船長ですね。
そんな天下人のバルボッサが相当ビビリだす。
ヤバイよヤバイよ。あいつが蘇ったよ。
ガクガクブルブル。
【ハビエル・バルデム】〔48〕演じるサラザール。
「20世紀最高の悪役」という異名があるハビエル・バルデム。
私自身もオスカー作品『ノー・カントリー』の時の、サイコ殺人者の役柄が強烈過ぎて、当時ミニシアターで震えましたもん。
(作品賞の多くは大衆的ではなく、ミニシアター系が多かった)
この強烈さがあるので、今後どんなに優しい役を演じても、取れないだろうな、悪役の意識は消えない。
そんなバルデムの奥様は、前作でヒロインを演じた【ペネロペ・クルス】〔43〕。凄い縁ですね。ペネロペといえば、映画ファンにはトム・クルーズなんだけど(^◇^;)
俳優の母国はスペイン。今回の相手はスペイン艦の艦長。
(ハリウッドスターが超大作で、自分の母国を母国人として演じるってとても素敵に思います♪( ´▽`))
『無敵艦隊スペイン』
サッカースペイン代表のキャッチコピーにもなりますから馴染み深いし、何だか響きからしてカッコいい印象を子供の頃から持っています。
サラザールや部下の水平達は、スペイン王国に忠誠を誓った人物。かつての日本もそうですけど、国や国王に忠誠を誓った国民って戦になると凄いモッてるよね。あっ、神ってるってか。
そのスペイン軍の艦長であるサラザールは、怨恨などの経緯もありーので「海賊狩り」を行う人物でした(個人的にはヤバい輩)。現在はバミューダ・トライアングルで絶賛亡霊やってまーす。
「バミューダ・トライアングル」といえば、私の記事でもちょくちょく書く機会がありますが、カリブ海の海域で船が沈没したり、飛行機が墜落したり、消えたりする曰くのついた魔のエリア。
サラザールのおっちゃん。亡霊になる前は、見つけた海賊船を手当たり次第に攻撃し、全滅(皆殺し)に追い込んでいましたが、運命の巡り合わせか、魔の海域に入ってしまい自滅。まさに魔海。映画の描写的には結構あっけない感じですが、航海術や操縦は物凄い機転。
どんなに最強であっても、魔の海域に入ればジ・エンド。
それ以降は実体を持たない亡霊と化し、時々入ってきた海賊船を
まるでエサみたいに襲っています。
簡単に考えれば、地縛霊ですね。ここから出られません。
そんなサラザール艦長のスペイン船は、こうなってしまった原因である一人の男を恨み続けます。それが若き日のジャック・スパロウ。主役です。
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(こちらはCGとのこと。そっくりな俳優を起用してる!と劇中に思ったのにな(⌒-⌒; ))
サラザールらスペイン船サイレントメアリー号の落ち武者達の様子を、地縛霊みたいだと冒頭の紹介で書きましたが、その呪いを解くアイテムが「コンパス」にあるようです。今回も来たねコンパス。
ドラゴンボールのドラゴンレーダーみたいな形して、ドラえもんの「尋ね人ステッキ」みたいな発想のアイテム。行くべき方向を指してくれます。
コンパスは〔所有者〕だけのもので、誰もが使える訳ではありません。現在の所有者がジャックで、三部作で登場した海の女神カリプソが人間(魔女)の姿だった時期に、彼氏のジャックに与えた魔力のこもったアイテムです。
所有者がコンパスを手放すとどうなるか?
最悪ですよー。海底地震が起こって、止む。
手放した主人にとって「一番恐ろしい」ことが起こります。
ジャックがそれを知っているのか?は分かりません。ジャックのことだからおそらく何でも知ってるんでしょうけど、如何せんアル中で千鳥足のジャックは、イカれたまんまで、酒場に行きバーテンダーにコンパスをやるからボトルをくれと、あっさり手放してしまうのです。
コンパスを手放した瞬間。
上に書いた、前主人の一番恐ろしいと思うことが起こります。
コンパスが判断した、ジャックにとって一番の恐怖は、「サラザールの復活」だったのです。
コンパスを手放したことで、魔の三角地帯に幽閉さているサラザールのスペイン船、その封印が解けます。入り口を包む、海の岩山が崩れ落ち、太陽の光がサラザールらを照らす。「光だ!」。
光だ!わーい、わーい!よっしゃ行くぞお前達、海賊狩りだ!!
せっかくだから再び大海原に出られるようになったのだから、見た目も一緒に戻って欲しいとは思いますが・・それだと映画になりませんからね。ある程度残しておかないと。
封印が解けると、ジャック・スパロウへの復讐です。
海では自由自在で、まさに水を得た魚のよう(笑)
何でもありで、忍者もビックリ、水の上を歩きます。
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気持ち悪いですよね。
こんなバケモンが大群でやってきたら、逃げる前に失神しちまうよ。
まるで海開きした瞬間の湘南の若者みたいなハシャギっぷりです。
(もしくは福男を決める西宮神社の短距離走)
スペイン船の水平達は、3D効果を十二分に発揮する塵状と化していますが、例えば、バーベキューでパチパチと鳴れば、炭が宙にユラユラと舞うように、時々、目障りなくらい3D眼鏡越しに舞ってます(笑)
「呪い」という非科学的な存在がパイレーツ・シリーズを通してのテーマになりますが、シリーズ2・3のデイヴィー・ジョーンズ同様、サラザール達も「陸に上がれず、陸地に上がった場合は消滅してしまう」。
色々と設定がありますし、パイレーツ・オブ・カリビアンは大きな敵が出てくるたびに、関連脚本になることから、続編だけを語る場合は、書き手泣かせ^^;
例えば、日本の海賊漫画『ワンピース』を80巻辺りまで読み終えて、人に紹介するのは凄く難しいことになりますよね。
キャラクターが増えるたびエピソードも増え、相関図がめっちゃくちゃになる。だけど同じように読んでいる者同士は〔説明する必要〕がないので共感できるし、盛り上がります。
それを踏まえまして、mAbのパイレーツ・オブ・カリビアン5は、そろそろ御開きに致します。
___
総括(っぽい感じで書く)
7月第1週という公開日については頭で書いたけれど、昨今のシネコンの流れで、2ヶ月以上持つのかな?とは正直思いました。
シネコンの時代。ロングランするのは難しい。その影響は少なからずあるだろうけど、あらぬ心配で、パイレーツ・オブ・カリビアン5は、予想以上に人気になっているし、私個人も3・4に比べると映画の構成面で質が上がっているし、満足している。
ウィルの息子はパイレーツファンにとっても、「大きくなった」という感覚になりますし(笑)何より嬉しいのは、ウィルの息子を演じるブレントン・スウェーツに、オーランド・ブルームの面影をとても感じる事が出来ること。本当に血が繋がっていると思ってしまう時もあるくらい。
公式には発表されてはいませんが、既に続編の製作は決定的と予想されています。東京五輪の年くらいかな?。1映画ファンとしてはジョニー・デップが限界になるまで、世代交代などはせずに、ジャック・スパロウを演じて欲しいと願います。
最後に、ちょっくら指摘。
サラザールの海賊狩りの儀式として、「語り部」の役目で襲った海賊船の乗組員の中から生き証人を一人生かして、残りは全滅させるという設定を最初につけておいて
三角地帯に入り込んだ英国船のシーンで、皆殺しにしているから、船内の牢屋にいたヘンリー(生き残り)がいてよかった!なんては思いました。説明された「一人だけ生かす」ようには映画で描いていないけど!?(^◇^;)
パイレーツ・オブ・カリビアンって
こういう風にノリを大事にしている映画というか・・マイナスに考えれば、なんとか乗り切るように各シーンを描いている印象が私にはあります。
なので、各シーンを切り取ると、「全カット1話完結」に視えます。このシーン終わった、よしじゃあ次のシーン!みたいな。
だからその場のノリを楽しみに観る方。原作のように遊園地のアトラクションに乗っているようなワクワク感を得られるとは思いますし、その感覚で作られているような気がします。深く掘り下げはしないからノリを大事に出来るんですよね。
今回の映画の鍵は、ポセイドンの槍。
その在り処を示す地図はガリレオ・ガリレイの日記。
映画の時代は大航海時代です。
ガリレオ・ガリレイ〔1564-1642〕はイタリアの科学者。
物理学に天文学など後の科学・文明に多大な功績を収めた偉人。
ヒロインのカリーナが父親にもらった唯一の物が、ガリレオの日記で、その日記に書かれているのが、ポセイドンの槍の在り処を示す地図。
今回の映画はそれを探す旅であると同時に、これまで登場した主要登場人物の過去や未来を掘り下げる作風に仕上がっています。
そのアイテムを求めていたウィルの息子と出会い恋仲となり、探すにはもってこいの大海賊ジャックの船に乗る。ジャックと共に航海に出ることは=ハプニングが憑き物。ジャックは失敗から学ばないので、常に新鮮味のあるリアクションをします。
そうして二人は色んな災難に巻き込まれながら命がけで、アイテムを見つけ出します。
その後の展開は、おそらくパイレーツファンが待ち望んだエンディングになっていきます。パート3を観たすぐ後で、今作を観たらあっけないけどね。ロードショーの間隔で観た場合。
ガリレオが何を起こした人物かは、子供の頃に伝記などで読んできましたが、この映画の中では、どれだけの人物なのか?と説明が欠落気味だったので、少々紹介して欲しかったかな。
今作のパート5は、ジャック・スパローが秀でていたと思います。ヘンリーとカリーナは今ひとつ印象に残らなくて、恋仲という感じには観えなかったですね。次回作にも出演していけば馴染むのでしょう。
航海までにかかる時間が
新参者のメインが2名もいて、その自己紹介に尺を使い、ジャックとの合流から航海までに映画の時間の半分を使っています。ここにサラザールという同じく初登場の敵のエピソードも加わるから、追加メンバーが多すぎて、まとまりには欠けます。
シリーズ映画の魅力は何と言っても「馴れ」(慣れ)だと思います。いつものメンバー、いつもの展開、それが落ち着く。
敵役を1人、その1人の紹介だけにして、お馴染みのメンバーが戦うという馴れの展開が、シリーズ映画としては理想的かなと思います。
そういう意味ではフワフワしている5でした。
同じスタッフ、同じキャストで・・・それが一番難しいことなのでしょうけど。
まともな文を書いていませんが「いい映画」それは伝えたい!
(↑YOU TUBE)
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脚本 {好き}
演技 {数人好き}
構成 {普通}
展開 {忙しい}
完成度 {大好き}
〔ー〕点
【mAb】
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