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『Summer of the tree』

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なんとなしに景色を見れば気付くこともある。

 

 

下を見る。

道端の花や雑草。誰かが無責任に捨てた空き缶。

 

 

上を見る。

白い雲がもくもくもく。月は何故にこんなにはっきりと見えるのだろう。行った気になれる。

 

 

 

歩く時はどこを見ていますか?

 

 

 

__

 

 

 

フランスの作家【ジャン・ジオノ】のフィクション小説『木を植えた男』。

 

 

原作を読んだことはないのだけれど、

アカデミー賞(第60回・1987年)を受賞した短編アニメーションは以前、何かのきっかけで観たし、情緒であったり作品が何を描きたいのかは分かり易かったです。

 

 

日本の活字本の知識もままならない身分で、洋書どうこうは言えないけれど、

こういう発想で描かれた話は、僕が知らないだけで沢山あるんだろうな。

 

 

 

そもそも、僕がどうして洋書を読まないのか?

 

 

単純に「外国人と日本人は違うから」という感覚的な理由もあるんだけど

 

 

1番の理由は、翻訳かな。

 

 

日本人に読みやすいように翻訳されることは、純粋に喜ばしく嬉しいことですが

 

 

翻訳本は、活字に心が入っていないように僕は感じます。

 

 

逆に日本の小説は、活字を読むだけで、作者が血反吐を吐いて満身創痍で描き切ったような魂を感じます。

 

 

 

これをの感覚で考えた場合、

村上春樹先生がノーベル文学賞を受賞できない1つの理由(が翻訳)になるのではないでしょうか。

 

 

 

例えば、外国を舞台にしたミュージカルを、帝国劇場だとか赤坂ACTシアターなどで観劇する際は毎回、外国人の役を純日本人が演じる違和感が発生し、俯瞰で観てしまいます。一流の舞台役者こそ日本人を演じればいいのに。カタカナばっかで・・小池百合子かΣ(・□・;)

 

 

(どうしたいきなり?)

 

 

 

洋書の話でしたね。

 

 

ハリウッド映画は滅茶苦茶観ているので、もはや心は欧米人なんだけど(笑)

 

 

やっぱり笑うタイミングだとか、ノリだとかは掴めなくて、ついていけない時があって・・・洋書は特に、あと舞台もそうだな、日本人として日本の小説を読むように、母国語感覚で読めたら(観れたら)どんなにいいかって、、、映画評論を書き続けてきてアレだけど、内心腹では思ってる。

 

 

 

大学在学中にカリフォルニアに短期留学しました。今でも記憶の情景が浮かびます。

 

 

その時に、小説を読みながら大号泣していたり、お腹がちぎれるほど笑ったり、そういう欧米人を見て、単純だとも思ったし、心から「羨ましいな」と思ったものです。

 

 

ちなみに、日本人は「礼に始まり礼に終わる」が基本。

 

 

挨拶であり御辞儀も子供の頃から大人に習い、周りに合わせ、身に付いていますけれど、

 

外国人から見れば、頭を下げたり会釈をするなどの仕草は、相手に後頭部(急所)を差し出す行為に捉えるそうですね。

 

 

その(お辞儀・礼の)代わりに、あいつらは強く握手をするんだ、目を見ながら。

 

 

 

まるでそう。

目・と・目・で通じ合ぅー、って感じかな。

 

 

(静香Σ(・□・;))

 

 

 

政治家やアイドルは、相手の目を見ながら握手し、「(私を)宜しくお願いします」とお辞儀をしますので、上で書いた欧米式と日本式をミックスしているな。最早・・人間の総合体だ。

 

 

__

 

 

 

今回も前置きが長くなりました。mAbです。

 

 

 

(長すぎだよΣ(・□・;))

 

 

 

ここからはサッと書いて、バイバイビーと去って行きますね。

 

 

 

あっ💡

かき氷の青色といえば「ブルーハワイ」ですけど、どうしてこんな景気のいいネーミングなんでしょうね?不景気ジャパンなのに。

 

 

「スカイ」がいいよ。青空、スカイブルーで。ブルーハワイを頼んでも、ハワイには行けないし、行けるのはせいぜい九十九里浜。

 

 

 

だったら緑色のかき氷は抹茶になるけど、東京で発売される際にには、ネーミングを「ユリコ・コイケ」にしようよ。品のいい抹茶みたいな色の服を着てるからさ。。。言ってみただけ。

 

 

(いいから早く続き書けよΣ(・□・;))

 

 

 

気象学的なことは語れませんが、体感として今年の夏を暑く感じています。

 

 

「今年は暑いわね」・・「暑いですね」・・ニュースを点ければ

猛暑日・最高気温を伝えると共に、陽炎が揺れるアスファルトの映像。なんだか毎夏同じような気がするけど(^◇^;)

 

 

 

僕は完全なる冬好き人間なので、夏がくるたび「乗り切るぞ!」と[心構え]をするほど自分自身に気合を入れなければ、耐えられないと思い込んでいます。

 

 

だけどまぁなんだかんだと充実した夏になるんですけどね。

短い夏。12ヶ月中の2ヶ月間くらいです、ヤバいのは。

 

 

それで・・冒頭の話に戻りますが

 

 

「木を植えた男」

 

 

通勤や移動でロードバイクに乗っています。

ハンドルがグワンと曲がってるアレです。

 

 

そんな特化した自転車を漕ぎながら、

荒川のサイクリングロードを走っていると

 

 

大きな「木」がポツンポツンと1km間隔で在るのに気付きます。

 

 

 

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(写真は夕暮れ時に撮影)

 

 

多分、この木がこの場所に来たのは

 

ここ何年かの物語だとは思いますけど、

 

 

この木を見かけるたびに、

僕は「木を植えた男」を連想してしまいます。

 

 

してしまいます。と書いたのは、まるで不可抗力、その都度頭に浮かんでくるからです。

 

 

 

荒川の河川敷(土手)って関東地方以外の方はイメージしにくいでしょうけど・・

 

 

・・・金八先生を思い浮かべてくれれば、話しやすいです。

 

 

というか上の写真を撮った場所って、ほぼ金八先生のロケ地ですから(笑)

 

 

ランニングしている人、僕のように自転車を漕いでいる人、夜明け前の薄暗い道を走っている人、楽器を弾いている・吹いている人、少年野球・草野球をしている人、いろんな目的の人達がそこにはいます。

 

 

(途中、スタートラインΣ(・□・;))

 

 

 

このように川幅の広い荒川の河川敷には沢山の人がいるのですが、(自分の移動範囲内で)休憩をしている人・・・って僕の記憶では少なかったと思います。

 

 

 

休憩している人になると、上半身裸で日光浴しているオジサンくらいかな。よく野球のグラウンドのベンチで寝てます。荒川の河川敷には普通に出現します。

 

 

 

 

 

夏は日照時間が長いし、草むらが多く虫が多いので、他の河川敷と比べても、日陰のない荒川の河川敷は=休憩しようと思うような場所ではなかったです。

 

 

(自分の移動範囲内での荒川の河川敷での話です)

 

 

 

日中はそんな感じですけど、夕暮れ時になると、放課後のデートかな、河川敷の階段やベンチに座っている学生を見かけます。

 

 

二人の世界。

通り過ぎていく僕等は、アベックにとってみれば、ただのエキストラ。

 

 

あの日の僕を見ているようで懐かしく思いながら通り過ぎます。

ヒューヒュー。

 

 

 

(でも君たちが座ってるそのベンチって、日中、裸のおっさんが日光浴に使ってるんだけどね(笑))

 

 

 

そんな荒川の河川敷に、ちらほらと見かける木。

 

 

照りつけるアスファルトを走っていると、日陰が出来ていて、思わず「涼しそうだなぁ」と感動してしまいます。大袈裟ですが「オアシス」ってこんな感じなのかな。

 

 

そしてその木の下で休んでいる人を見かけます。

子供連れの家族はシートを敷いて、まるで桜の季節のように過ごす。

 

 

 

日陰を創った事で誰かは救われる。

日差しが強くてクタクタになった時、大きな木が見えてきて「ラッ木ー」って駆け寄り、休む。

 

 

 

(シーン)

 

 

 

空を見上げれば美しい地球が確認出来て。

地面を見下ろせば未来と過去が繋がる道を想像する。

前を見れば極彩色の世界が広がる。アブラカダブラ、ナムアミダブツ、チチンプイプイ。まだまだ知らない事ばかりだ。知り得たいな。

 

 

 

相変わらず、書きながらテーマを広げていき着地点のないブログになっていますけれど、そんなこんなでオチにします。誰かは存じませんが「ここに木を植えた人」を誇らしく思います。

 

 

 

ありがとSUN。

 

 

 

【mAb】

 

 

 

 

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Criticism『Gold』

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『ゴールド』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.55

 

 

ジャンル[サスペンス/実話ドラマ]

 

 

 

物語)

 

 

 

アメリカ合衆国ネバダ州リノ

 

 

1988年

 

 

祖父の代から続く金鉱の採掘会社〔ワショー社〕を父親から受け継いだ【ケニー・ウェルス】だが、父が亡くなると、投資をしてくれる相手も激減。

 

 

 

ジュニア時代、金のアクセサリーを身に纏うなど羽振りのよかったケニーもすっかり落ちぶれ、会社は経営悪化となり、ワショー社の株価はゼロに等しくなっていた。

 

 

 

高層ビルの一室にフロアを構えていた会社も、今や飲み屋(バー)を改造した臨時のオフィスにある。

 

 

 

そんなケニーを支えるのは、ジュニア時代(冒頭:1981年)から交際している恋人の【ケイ】である。

 

 

ケイの家に転がり込むケニーは、酒浸りでヒモ同然の暮らしをしている。

 

 

昼は家具屋に勤め、夜はバーで働き、ワショー社の電話番もするケイは、金銭面でも精神面でも彼を支え続ける。

 

 

ケイはケニーという「人」を愛し尽くしていくのだった。

 

 

 

___

 

 

 

ある夜。

泥酔したケニーは、不思議な夢を見た。

 

 

その夢の内容は、自分が金(GOLD)を採取するインドネシアの山々の光景だった。

 

 

この時、ケニーはインドネシアに行ったことがなかった。

 

 

_

 

 

 

神の啓示か、それとも未来の提示か?

 

 

この夢を予知夢と捉え、採掘者である自分を信じてみよう。

 

 

ケニーは羽振りの良かった頃にケイにプレゼントした金の時計を、宝石箱から勝手に持ち出し質屋に入れると、渡航費を調達。善は急げ、その足でインドネシアに向かった。

 

 

 

インドネシアに到着後は、ある人物とアポイントを取りホテルで待ち合わせる。

 

 

その人物とは、かつて最高の銅鉱を掘り当てたことで知られる地質学者【マイケル・アコスタ】である。

 

 

 

独自の理論を持つアコスタを説得し、コンビを組んだケニーは、予てから彼が目をつけていたと云う金鉱へ向かう。

 

 

川を遡り、ジャングルの奥地へと入っていく。

 

 

目的地に到着したケニーは目を疑う。

 

 

そこはまさに[夢の中で見た場所]だったのだ。

 

 

 

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このエリア一帯は5000年も前から、住民が金を採取する地域だとアコスタは説明する。

 

 

ケニーは全財産を投じる決意をし、アメリカで電話報告を受けたワショー社の社員たちにゴーサインを出し、社員たちは投資家たちへ資金を募る毎日に精を出す。

 

 

アコスタの指揮のもと、現地のスタッフを調達し、いよいよ採掘作業が始まった。

 

 

だが一向に金鉱は見つからずに、不穏な雰囲気になり、現地スタッフも現場を離れていく。

 

 

さらにケニーは、あろうことか死の病気であるマラリアに感染してしまう。

 

 

 

__

 

 

 

数日間、死の淵を彷徨ったケニーは、自力でマラリアを克服する。

 

 

そして生還すると、相棒のアコスタの口から朗報が伝えられる。

 

 

巨大な金鉱を発見したというのだ!!

 

 

 

黄金の産出量は1万オンスを越える。過去10年で最大規模の金鉱であることが発覚。

 

 

(1オンスは約28.35グラム)

 

 

このニュースは瞬く間にアメリカ合衆国に届き、倒産寸前だったワショー社は奇跡のV字回復。ウォール街の投資銀行達がこぞってケニーに擦り寄ってくる。

 

 

勢いは止まらず、ニューヨーク株式市場で上場を果たし、ケニーは瞬く間に富と名声を得ていく。

 

 

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ケニーは完全に調子に乗り始める。だが、どれだけ金が入ってこようと「採掘者としてのプライド」だけは常に心の念頭にあった。

 

 

(好条件をつけ最終的に乗っ取ろうと企てている)投資銀行とは、取引する条件もつけた。ウォール街の冷房の効いたオフィスではなく、契約する前に、まず現場に足を運べと。

 

 

そして現地に渡ったバンカー達は、川で金を発見。

それが決定打となり投資銀行と大きな契約を結ぶ。

 

 

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ワショー社の評価や株価は更に上がり、ケニーは一躍時の人になる。

 

 

__

 

 

 

だがある時、突然、インドネシア政府が金塊の採掘権を取り消しにするという動きに出る。

 

 

外国人達によって勝手に自国の金鉱を採掘される現状を知った大統領の、自分も利権を得たいとの行動だった。

 

 

銃を持ったインドネシア政府軍によって金鉱一帯が制圧され、突然のことに現地にいるアコスタはパニック。解散を余儀なくされるチーム。

 

 

そのニュースにワショー社、投資銀行、そして株式市場がパニックに陥る。

 

 

茫然自失の中、再び採掘権を得るべく現地に飛んだケニーは、アコスタと共に、スハルト大統領の息子に接触し、味方につけるべく行動する。

 

 

ゴールドの為に、なんとか気に入られようと機嫌を取り続け、度胸試しにジュニアのペットであるスマトラタイガーに触るなどし、すっかり意気投合を果たしたケニー。

 

 

 

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この甲斐あって再び採掘権を得たワショー社だが、今度は、約170億円分の金塊が、1日で無くなったとの悲報を知らされる。

 

 

ケニーのもとにFBI(連邦捜査局)がやって来た。。。

 

 

 

監督🎬

【スティーブン・ギャガン】

 

 

 

ケニー・ウェレス

【マシュー・マコノヒー】

 

 

アコスタ

【エドガー・ラミレス】

 

 

ケイ

【ブライス・ダラス・ハワード】

 

 

 

配給[ソニー・ピクチャーズ=STAR CHANNEL MOVIES]

本編[2:02]

 

 

 

______________

 

 

 

 

『ダラス・バイヤーズクラブ』でHIV患者を演じるための役作りとして20キロの減量をし、見事初オスカーを手にした事が記憶に新しい【マシュー・マコノヒー】〔47〕。

 

 

今作品では制作にも参加しているというから、いつかは監督業も行うのかなと予想する。

 

 

そんなマイアヒ・・じゃなかったマコノヒーは、役柄によって体型を変えるのが特徴の俳優さん。

 

 

(それO-ZoneΣ(゚Д゚))

 

 

 

演技派のカメレオン俳優はハリウッドにも欧州にも沢山いますが、体型や体質まで極端に変化させる俳優は少ないと思います。【ロバート・デ・ニーロ】に因み〘デ・ニーロ・アプローチ〙が映画用語になっていますが、

 

 

 

(日本だと鈴木亮平君が挙がりますが、製作や配給会社の都合上全国公開作品が少ないし、鈴木君の出演作は作品の良し悪しより話題性のほうが強いんですよね)(例えば、宮崎あおいや最近では有村架純さんが、「作品(役柄)のために体重を増やした」というだけで売り文句として大騒ぎしますが、そもそも、それがプロってもんじゃないかな?と普通に思います。日本は規制(バック)が多すぎるんですよ。。。さぁ〜て洋画に戻りますか)

 

 

 

マシュー・マコノヒーは今回も凄いです。

 

 

正直、観ていて不快に思ったほど(苦笑してしまうほど)、気持ち悪いです(笑)

 

 

 

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もはや「誰?」でした。いつやるの?今でしょ!

時折、マコノヒーの面影を探してしまったほど別人のようです。

 

 

 

アルシンドになっちゃうよ〜。

 

 

(日本人の外人禿げギャグはアルシンドかザビエル説Σ(゚Д゚))

 

 

 

役作りで「体重を増やした」というエピソードはよくありますが、今回は増量だけではなく、見るからに「不健康な太り方」。いわゆるメタボ体型です。

 

 

なんと20キロの増量とのこと。

 

 

(内臓壊れて死んじまうんじゃないか?)

 

 

 

劇中で魅せてくれるのは、顔や体が脂ギッシュで、歯並びがガタガタで、お腹がパンパン中年オヤジでした。お腹だけが出ています。

 

 

このパンパンさは単純に水分に視えます。お腹に水が溜まった腹水の患者みたいな感じ。だから映画どうこうより俳優の身体が心配になって(^_^;)映画で死ねたら本望なのかな?

 

 

 

そして、以前はそこまで思わなかったのですが、首筋や喉元に注目すると、マシュー・マコノヒーって【ジム・キャリー】のような表情筋を使った演者の「部類」だなぁと、今作の演技を視ていて思いました。

 

 

 

ここまでする?とマコノヒーのポリシーに対して思いますけど、今作品ってアメリカの「実話」なんですよね。

 

 

(実話だと賞レースにも絡みやすくなるだろうし、オリジナル映画なら果たしてここまでしたのかなとも思う。)

 

 

 

体重を20キロも増量するなら、他の俳優でも良くない?って・・・ハリウッドは俳優の起用やオファーを公式に発表するほど、遣り取りが交わされるのは存じていますけど。

 

 

 

今回の作品を観た限りでは、別にマシュー・マコノヒーでなければ駄目!って役柄でもないですし、例えば、同年代でデ・ニーロ・アプローチをする俳優ならクリスチャン・ベールのように、他にも上手な俳優がいますから・・・って今作でのマコノヒーの演技はそれはそれは素晴らしかったけれどもね。

 

 

実話ですから寄せれる方向性だったのだと推測します。

 

 

 

本作品は今年の1月に全米で公開されました。(日本での公開は6月)従って、アカデミー賞に関わるのは来年ということになります。

 

 

日本人の感覚ですと、上半期にブームだった熱は、下半期には「古いもの」として冷める傾向ですから、来年のオスカーで演技部門でノミネートするのか?という感覚も私には生じます。

 

 

(ピコ太郎のブームは日本では終わったけど、世界では日本政府がゲストにオファーするなど冷めない。)

 

 

 

最近のオスカーはナァナァですし、よっぽど優れた男優が出ない限りは、マシュー・マコノヒーですしネームバリューも強いですから、5枠の1人に選出されるでしょう。

 

 

では少しだけ物語の見解と解釈を語ります。

 

 

 

__

 

 

 

 

邦題、サブタイトルが付いています。

 

 

『ゴールド~金塊の行方~』

 

 

 

ちなみに「金塊の行方」となる紹介が映画内で描かれるのは中盤以降なので、このタイトル→や予告時点で既に←ネタバレです。(実際のニュースを知らなかったぶん、流れ的にちょっとショック)

 

 

 

今後サブタイトルについては触れないように、中盤前までを記事で書きたいと思いますね。

 

 

 

採掘会社の映画。ジャンルは違いますが4月に公開した『バーニング・オーシャン』で、「採掘」という検索ワードから勉強しました。

 

 

 

とくに今回はゴールド!

みなさん金は好きですか!?

 

 

(金って書くと、ゴールドよりカネって読んじゃいそう(^_^;))

 

 

(金も100歳、銀も100歳、それ違うΣ(・□・;))

 

 

 

かつてゴールドラッシュと呼ばれた頃。アメリカの西部に一攫千金を夢見て、世界各地からここ掘れワンワン!!とやって来た。

移民大国アメリカを代表する職業。

 

 

 

その後のゴールドの流れは、勉強不足で書けないのですが、経済の中心はアメリカ。世界中の金鉱を我が物顔で押さえて宝探し・・失礼しましたm(_ _)m

 

 

 

主人公が営む採掘会社は、祖父の代から受け継いで自分で三代目。ちなみに主人公に子供はいないし、そういう話も劇中でされていないので、跡取り(四代目)などを考えると彼の代で潰えるのかな?・・・と、想像したら寂しくも思いました。

 

 

 

冒頭。

時代表記は1881年。

 

 

主人公の父親は成功者。

親から譲り受けた会社をさらに大きくします。

父から子へ、その子から子へ、そして子へ。

 

 

アメリカ映画でよく定番設定にされる「父子の確執」はなく、この父子は仲が良いし、息子が父親を尊敬している部分が表面に出ていました。経営者ですけど職人。なんて言っても、1代・2代と、のし上がっていくんですから、息子からすれば相当偉大な父ちゃんの背中でしょう。

 

 

 

その次期社長の冒頭の主人公は、彼女に金のアクセサリーをプレゼントしたりと、ノリに乗ってる成金息子に見えました。OKバブリー!!

 

 

 

次のシーンでは「7年後」に飛びます。

時代表記1988年。

 

 

 

アレだけ羽振りがよかったのに、アレまぁ・・自分の代になってからは不発が続き、結果は残せず、父や祖父の取引相手も離れていく。

 

 

私生活は彼女の家に転がり込んでいるヒモ同然の社長。

 

 

7年が経ち・・・主人公は落ちぶれますが、意外なのは、その時の彼女と交際が続いている、このことにビックリ。冒頭の彼女です。交際歴は随分長いな。10年近くじゃないかな!?結婚はしていない。海外の感覚でいいのかな。

 

 

 

彼女役は【ブライス・ダラス・ハワード】〔36〕。『ターミネーター4』や『ジュラシック・ワールド』などの超大作に出演。

 

 

ブライス・ハワード・・この女優、出演作は少ないけれど、その少ない本数の映画が日本で[全国公開]されるし、確実にモッている印象です。

 

 

今作だけを観ると体の面積も大きいナイスバディ。あと80年代の風貌なんでしょうけど、ちょっと派手でケバい(^◇^;)

 

 

 

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(写真で見ると二人ともデカイなΣ(・□・;))

 

 

 

ヒロインのケイちゃん。冒頭の様子から、アクセサリーなど貴金属を貰って喜ぶ女性なのかな?と思いましたが、この女性はお金目的ではなく、一人の男として主人公を愛しています。(でも最後までなんかこのカップルには違和感^^;)

 

 

__

 

 

 

業績悪化で株価も下落。タワービルの会社も手放すことになり、現在は飲み屋を改造したオフィスで社員たちと奮闘しています。

 

 

不思議なオフィスでした。日本で考えるなら大きめのスナックかな。薄暗い店内に、長椅子がいくつも(^_^;)

 

 

 

祖父や父の代から取引していた会社や関係者たちは、何かと理由をつけてジュニアの元を離れていく。

 

 

主人公は自暴自棄に入りながらも、「採掘者」としてのプライドは相当高いようで、感覚は研ぎ澄まされています。

 

 

これは中盤以降に感じましたが、父から譲り受けた後の苦労、命を賭けてきた天職の様子。代々受け継いだ採掘者の血筋・家系。

中盤の式典でのスピーチは圧巻です。

 

 

このシーン・・ゆずさんの『栄光の架け橋』がBGMだったら泣けちゃうかも。誰にも言えない涙があったぁー。

 

 

 

__

 

 

 

話を戻しまして、最も不振だった頃の出だし。

酒を飲んで、彼女の家に泊まって、従業員もいるのにホント何してんだよこの社長!と言った感じです(⌒-⌒; )

 

 

 

夢の中で見た場所を目指して向かった先はインドネシア。

インドネシアのホテルでは、かつて一山当てたと評判の地質学者アコスタにコンタクトを取り待ち合わせ、必死のプレゼンの甲斐あってコンビを組むことになります。

 

 

アコスタが連れて行ったのはボルネオ島の山奥にある僻地。

「僕がずっと目につけて来た場所を、特別に教える」とアコスタ君。

 

 

ボートで川を上っている時に目にしたのは、膝下くらい深さの岸辺で作業する人々の様子です。

 

 

主人公は目をまん丸にして、その後にゾクゾクして、ニヤニヤ。

ザルで砂金をすくっている村人の瞬間を目撃。1980年代ですよ!?

 

 

このシーン。

ディズニーランドのアトラクション、ジャングル・クルーズみたいな映像だなと思いました。

 

 

岸辺に降り、密林のジャングルを抜けると、あれまビックリ、主人公が夢で見た鉱山の景色があーるじゃないですか!!

 

 

 

預言者なのか、予知夢なのか、御酒の飲み過ぎでイカれてるのか、あくまで主人公が夢で見た映像なので、それを信じるか信じないかは貴方次第です(笑)

 

 

 

アコスタ曰く、外部に見つからないこの僻地では、なんと5000年も前から村人が金を採掘している歴史があると云うのです。中国人もビックリですね。

 

 

 

兎に角そこからは、全財産を投じて、大借金をして、アメリカの社員たちと一丸になって、発掘作業に取り掛かる。

 

 

そして金鉱を当てたと分かると、その噂がアメリカ中に出回り、会社は奇跡のV字回復に。

 

 

主人公のケニーは一躍時の人となり、経済誌の表紙を飾ったり、テレビ出演、数々の武勇伝を語るなど、超ド級の沸騰ワード。

 

 

 

 

 

ウォール街で成功した者を描いたバブリーな映画は、大体似たような作風に感じます。今回も定番の描写。違うのは彼らが世界一のビックボードに上場した田舎侍だということかな。

 

 

もう止められない。ドントストップ。そして落とそうと企てるもの。誰かが仕掛けるハニートラップ。花火のように打ち上がる。祭りの後はどんな感じかな?

 

 

 

この時の10年来の恋人ケイちゃんの様子が、まるで「田舎の会社の奥さんが都会にやってきた」みたいな感じで、個人的に相当評価が高いです。

 

 

普段は家具屋で働く女性だったので、彼の成功を心から喜び、成り上がりを歓び、それと同時に不安になるどうしようもなさの様子が、女優の表現を通してとても伝わってきました。

 

 

 

__

 

 

 

ウォール街の住人になってからも、投資銀行からのアプローチに対して「現地に行って現場を知れ」と彼の奥底にある魂が姿勢に現れます。

 

 

高級スーツを着て涼しい顔した紳士と、主人公のように汗をかいて脂ギッシュな中年男性。日本人が応援するのは後者でしょう。

 

 

しかし金鉱が発見されたと盛り上がる中盤以降は、まるで主人公が最初に見た夢がまだ続いているように、予期せぬ出来事が続きます。

 

 

それは泡のように感じ、進む時の流れは見ていて忙しない。

映像の鮮明度やワクワク感があるのに、削ぎ落としの印象。

後半はミステリーに転調するので、劇後は多少の納得感を得るでしょう。

 

 

しかし結局はマシュー・マコノヒーの表現力を中心に演者の演技力ばかりが光った作品だと思います。

 

 

 

 

 

 

(↑YouTube)

 

 

 

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脚本 13点

演技 16点

構成 14点

展開 13点

完成度13点

 

 

〔69〕点

 

 

 

この記事は公開1週目に物語文のみ書いて保存したもので、すっかり忘れていました。公開終了作品となっていましたら申し訳なく思います。せっかくここまで書いたのだから載せようと思いましたので、物語文以降はテンションを高めに設定して続きを書きました。

 

 

 

お知らせ:

 

 

私、mAbのもう一つのアカウントでは

映画以外の記事(前の記事みたいな内容です)を書いています。

映画評論同様、頻繁に更新することはありませんが、文字数は短めです(笑)

 

 

そこでのテーマとして、表現や想像に力を入れて書いていますので、お時間のある際「読んでいいよー!」「いいでごわす!」と云う方は、是非お読みになって欲しいです。

 

 

mAbによる『糸電話の話』

 

 

 

 

Life is Now

 

 

一期一会のこの夏を

 

 

【mAb】

 

 

 

 

 

 

 

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Criticism『Pirates of the Caribbean:5』

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『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』

 

 

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サブタイトル

Dead Men Tell No Tales(死人に口無し)

 

 

本年度劇場鑑賞作品

vol.65 & vol.70

 

 

 

物語)

 

 

 

ある夜の日。

 

 

 

10年に1度しか陸地に上がれない呪われた海賊船フライング・ダッチマン号に命懸けで忍び込んだ少年【ヘンリー・ターナー】は、父親のウィル船長と再会を果たす。

 

 

呪われた船に長く居てはダメだ!一早く去れ!と伝える父親に、ヘンリーは〔ポセイドンの槍〕を手に入れて父さんをこの呪縛から解放する、と約束する。

 

 

ポセイドンの槍だと・・?何を言ってる。あれは伝説だ、存在しない!

 

 

伝説のアイテム、ポセイドンの槍には、あらゆる「海の呪い」を解く力が秘められていると伝わる。

 

 

ヘンリーはそれを使い、フライング・ダッチマン号の呪縛を解き、家族で暮らしたいと願っていた。

 

 

 

__

 

 

 

それから9年後。

 

 

カリブ海リーワード諸島。

英国植民地領セント・マーティン島。

 

 

(これから大航海へと出る運命の3名が出逢う)

 

 

 

①(人目)

 

 

新たに島に開設された銀行のセレモニー。

 

 

島中の人が集まり、視線を送るのは銀行の目玉である巨大金庫。

 

 

お披露目され、開錠される。

 

 

すると金庫の中には酔っ払った【ジャック・スパロウ】が・・

 

 

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・・寝ていた。

 

 

女が叫んだ「海賊よー」

すぐさま警察「構え、撃て!」

 

 

 

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誰もが知る伝説の海賊、(キャプテン・)ジャック・スパロウだが、今ではすっかり落ちぶれて、生きているのか死んでいるのかの情報もハッキリせず、懸賞金も大暴落。

 

 

名誉挽回とばかりにこの金庫強盗を企てたが、支離滅裂な状態で、結局失敗(収穫なし)に終わり、僅かに残っていたギブスらジャック一派にも信頼を無くされ見放される。

 

 

大海賊・黒ひげとの戦いで、ジャックの愛するブラック・パール号は瓶ボトルの中に閉じ込められていた。

 

 

 

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金もなく仲間もいない。運もなければツキもない。

 

 

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そんなジャックは、求めている物の在り処・行くべき方角を指す「コンパス」を、酒と交換する。

 

 

コンパスを手放した次の瞬間、強い揺れが起こる。

 

 

ラム酒のボトルを手にしたジャックだが、店の外で英国軍に捕らえられ、牢にぶち込まれ、公開処刑(ギロチン)される流れに。

 

 

 

__

 

 

 

②(人目)

 

 

成長した(ウィルの息子)ヘンリーは、母【エリザベス・ターナー(旧姓スワン)】の元を離れ、ポセイドンの槍を見つけるべく英国軍に入隊し、水平として従軍していた。

 

 

その道中。船が魔の三角水域(バミューダ・トライアングル)に突入することを察知し、持ち場を離れデッキに上がると、決死の覚悟で艦長を説得する。

 

 

水平の身分の意見など通らず、船は魔の三角水域へと突入。ヘンリーは反逆罪と見なされ船内の牢屋に入れられる。

 

 

入り口に入り視界に入って来たのは、先程まで追っていた海賊船の残骸と、スペイン軍の難破船。

 

 

間も無く辺りは闇に包まれ、水面を走る大量の霊体状の海賊が現れ、船に乗り移ってくる。

 

 

そしてあっという間に、英国船の乗組員は船長を含め皆殺しにされた。

 

 

難破船の【アルマンド・サラザール】は、かつて「海の処刑人」として名を馳せた無敵戦艦スペイン軍サイレント・メアリー号の艦長であった。

 

 

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サラザールは決まって、乗客の一人を生き証人として生かし、それ以外は虐殺・皆殺しにする儀式を行う。

 

 

ヘンリーが出した物音を聞きつけ、地下へと降りてきたサラザールは、(ヘンリーが持っていた)ジャック・スパロウの懸賞書を手に取り「スパローのコンパスを持ってこれるか」と聞く。

 

 

うんうんうん、答え方によっては死が訪れるヘンリーは、必死に首を縦に振る。

 

 

こうして生き証人として生かされたヘンリーは、全滅した英国船の生き残りとして、セント・マーティン島へと流れ着き、病院で治療を施される。

 

 

 

__

 

 

 

③(人目)

 

 

天文学者の【カリーナ・スミス】は、科学者という職種故に〔魔女疑惑〕をかけられ英国軍に囚われていた。魔女裁判の判決は決まって死刑である。

 

 

 

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好機を逃さずに逃走したカリーナ。

 

 

その途中で、金庫強盗で追われていたジャック・スパロウと遭遇。囮にされるなどして、都合よく使われた初対面。

 

 

その後カリーナは、「ポセイドンの槍を探している」と話している入院患者の青年水平(ヘンリー)と接触する。

 

 

自分が持つ〔ガリレオ・ガリレイの日記〕がポセイドンの槍を捜す鍵だと伝えると、ヘンリーに開錠道具(先の尖ったもの)を渡しその場を去る。だが再び英国軍に捕まり、絞首刑に。

 

 

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処刑執行日。

 

 

奇妙な縁か、向かい合わせの2つの処刑台で同時に処刑されることになったスパローとカリーナ。

 

 

カリーナは絞首刑、スパローはギロチンだ。

 

 

そして救出劇となる。

 

 

ヘンリーがギブスらに銀貨を渡した事により、間一髪のタイミングで救出されたジャックは、「地図」を持つカリーナと共に、ポセイドンの槍を捜す航海へと出る。

 

 

 

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④(人目)

 

 

(酒との交換で)ジャック・スパロウがコンパスを手放した事により、バミューダ・トライアングル内における結界が崩れ、解き放たれたサラザールらは再び大海原を渡る。

 

 

そしてジャックへの復讐に燃え、憎き海賊達を殲滅するため、次々に海賊船を襲って行くのだ。

 

 

 

⑤(人目)

 

 

(前作の)黒ひげ戦で「アン王女の復讐号」を手に入れて以来、我が物顔でカリブ海を支配していた【ヘクター・バルボッサ】。

 

 

金銀財宝に囲まれ、煌びやかな宝飾、船員達も貴族な制服に身を包む。

 

 

そんな優雅に暮らす大海賊バルボッサの元に、絶望的となる恐怖の名前が飛び込んでくる。

 

 

自分が所有する海賊船が次々に沈没させられており、その相手の名前はかつて「海の支配者」と呼ばれ、海賊に恐れられた・・サラザール。

 

 

サラザールの復活を知ったバルボッサは、急ぎ足で魔女の元を訪れ、今後の行動を尋ねる。慌てる理由は一つ。このままだと、自分が支配している海がサラザールの手に渡ってしまうこと確実だからだ。

 

 

魔女はジャックが酒場で手放したコンパスをバルボッサに渡し、意を決してアン王女の復讐号は出航する。

 

 

コンパスの指示通りに進路を進め、間もなく幽霊船サイレント・メアリー号を発見したバルボッサ。

 

 

命乞いをしながらも「ジャック・スパロウを捕らえる」と交渉する。

 

 

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サラザールは無情に乗組員を殺害しながら、日没までに見つけなければお前も含めて全員ね、と条件をつけた。

 

 

期限の日没までの間、サラザールは染み染みと、自分の過去と、ジャックへ復讐心を持つことになった経緯をバルボッサに話し始める。

 

 

 

監督🎬

【ヨアヒム・ローニング】

【エスベン・サンドベリ】

 

 

 

CAST:

 

 

ジャック・スパロウ

【ジョニー・デップ】

 

 

ヘンリー

【ブレントン・スウェーツ】

 

 

 

バルボッサ

【ジェフリー・ラッシュ】

 

 

 

カリーナ

【カヤ・スコデラリオ】

 

 

ギブス

【ケビィン・マクナリー】

 

 

&カメオ出演

【ポール・マッカートニー】

 

 

ウィル

【オーランド・ブルーム】

 

エリザベス

【キーラ・ナイトレイ】

 

 

サラザール

【ハビエル・バルデム】

 

 

 

配給[ウォルト・ディズニー・スタジオ]

本編[2:09]

 

 

 

 

______________

 

 

 

 

『パイレーツ・オブ・カリビアン』は大好きなシリーズですが、

個人的に三部作Part.3と、監督の代わった続編の4作目が、中途半端に感じて評価も中の中。

 

 

「ファンのために」と表現方法が変わって行った映画の印象もあります。遊び心があって楽しみ甲斐は回を重ねるごとに増すんですけどね。

 

 

だけどシリーズ物だし、過去作との繋がりもあるから、しっかり予習はしておいた方がいいかなと、視ていて思えたこの続編。

 

 

久しぶりのパイレーツ・オブ・カリビアン。

 

 

待ちに待った!という感覚ではない。

やはり来たか!という感覚だ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

 

 

こんなにドル箱の映画を完結などさせるものか。

 

 

さてシリーズ5。1万文字は書こう!(まじで!?)

副題が『最後の海賊』。原題は「Dead men tell no tales」

 

 

Dead men tell no tales・・・

意味は「死人に口無し」。『カリブの海賊』の決まり文句ですね。

 

 

公開されれば、日本でも【ジョニー・デップ】や『Disney』などが関連されて、熱の入る人気作となることは予想できますが、日本の公開日・封切り日が7月上旬だったのが少し気になりました。(日本公開7月1日、映画の日(ファーストデイ))

 

 

 

サマームービーって、私の感覚では(旧)海の日(7月20日)の週に公開される映画だと意識を思っています。それだけ配給会社が押しているのだとも取れますね。

 

 

 

それはつまり今作のターゲットが、学生だけではなく、3部作のキャスト再集結ということで、パイレーツ・オブ・カリビアンが大ヒットしていた時にリアルタイムで学生だった(現大人の)人に向けての続編なのか?とも、公開日から勝手に事情を捉えております。

 

 

 

勿論、そんなことなく、スクリーン数は確証されているぶん公開早めて夏の期間中、出来るだけ長く集客を増やす目的があるのかも知れないし、単にそこしか空いてなかっただけなのかも知れない。。何をごちゃごちゃ言ってんだかmAbはm(_ _)m

 

 

 

ちなみにアメリカや上海プレミアが行われた中国では5月の公開。日本も超大作時に「世界最速公開」なんて時々ありますから。

 

 

そんなこんなで言いたいことを書いていますが、多少の本音はオブラートに包みながら。(優しさに包まれたいΣ(・□・;))

 

 

まず開幕週に鑑賞して、2週開けての、第3週に2度目の鑑賞をしました。

 

 

開幕週は勿の論で満席に近い状況でしたが、3週目ともなると時間によってはガーラガラ。

 

 

私が普段通っているシネコンだからとは思いますが、1番大きな劇場で席数が1割にも満たなかったのは残念に思いました(T ^ T)

 

 

 

そんなマイナスな紹介を書きましたけど、

ちょっと自分で自分で対してビックリしたのは

 

 

二回目の方が、断然面白かったという結果と感触になりました。

 

 

 

なのでこれを読んだ{パイレーツ・オブ・カリビアンの新作・・観たけど、そこまで面白くなかったなぁ}と思って読んでいる人に伝えたい!

 

 

もう一度見て観てください(笑)

 

 

(勿論、1度の鑑賞で満足できる出来だとは思いますが)

 

 

 

ちなみに私も、一回目は「面白いけど、出尽くしているな」と思って、ある程度納得して帰りました。

 

 

 

「何度見ても楽しい映画」ってこういう作品を言うんだろうな。

 

 

 

自分の理解力とか熟知度や熱量が足りなかったとは思いますが、多分「鑑賞感覚」的なブランクがあったのだと思います。

 

 

ジャックというかジョニー・デップも随分オッさんになっていますからね(笑)40代前半と50代半はやはり違う。

 

 

 

何が起こるか展開を知った上で観る2度目のパイレーツ・オブ・カリビアンは、色々な仕掛けがされていて、気づいていた箇所も更に確証的に探れることができたり、とにかく上手く言えないけど・・兎に角、兎も角、とにかく面白ったです。

 

 

(少し落ち着けΣ(・□・;))

 

 

一回目を観た後で、記事を書いたら、間違いなく文の色は違った。ホント新作映画を評点付けて語る者としては、申し訳ないけれどm(._.)m

 

 

 

 

___

 

 

 

 

三部作のエンディングで

 

 

デイヴィ・ジョーンズに代わり、幽霊船フライング・ダッチマン号の船長になったウィル・ターナーが

 

 

総監の娘で、人質となり海賊船に乗り、その後長い航海の末に海賊王の座についたエリザベスと目出度くゴールインしました。

 

 

フライング・ダッチマン号にかけられた呪いは、10年に1度しか陸に上陸できない運命。ゆえに会えるのも10年に一度。アジアの七夕を連想する。映画的にはドラマテックでしょうけど、残酷な話ですね。

 

 

その僅かの時間に目出度く懐妊。2人の間に男児が生まれる。

 

 

 

そのエンディングの子供が成長した冒頭。机の上には計算式や易学などの勉強跡が映し出される。そして幽霊船フライング・ダッチマン号を見つけ出します。

 

 

パイレーツ3部作にお熱だった人は嬉しさよりも「感慨深さ」を感じることでしょう。あの子供がこんなに大きくなって・・・と親戚のおじちゃん・おばちゃん目線でね(笑)

 

 

ヘンリーが冒頭で問いた航海術って、私にはチンプンカンプンの方程式なんだけど、数学だとか科学、もちろん感覚もあるでしょうけど、人間のスピリチュアル的な知能って改めて凄すぎます。

 

 

インターネットがない時代。木船に乗って、位置と時間を正確に測って、意を決し、自らの足首に錘のついた足枷を装着し海にダイブ。ドンピシャリ。

 

 

溺死寸前。海底がクルリンパ。天と地がひっくり返り、船上に。「父さん!」「ヘンリー・・・ヘンリーか!?」。

 

 

 

ファンにとっては念願のウィル・・いや【オーランド・ブルーム】〔40〕様が!!

 

 

お久しぶりね〜

あなたに会うなんて〜

 

 

(なぜルミ子Σ(・□・;))

 

 

あたくしmAb。オーランド・ブルームのファンです。『ホビット』の記事などでも書いていますが、テンション上がります。

 

 

けれども、久々のウィル役だからか?役にハマっていないようにも観えます。なんだかしっくりこないんです。

 

 

映画とは関係ありませんが、世界中の女性の憧れの的である【ミランダ・カー】〔34〕との離婚。ビックスター同士の離婚は予想通りだとは言えショックでしたね。離婚後は、オーランド・ブルームの出演作が日本で公開されることが極端に減った。よかった嬉しい。話を戻します。

 

 

 

ダッチマン号は、相変わらずフジツボだとかカリブ海の貝類が皮膚にくっ付いているメイクアップで、個人的には超気持ち悪いのだけど(笑)それは清潔感のあるオーランド・ブルーム的にイメージダウンのメイクには仕上げなかったのだろう。ジョーンズとか父親とかメイクやばかったからね。

 

 

 

父親との再会を果たしますが、身を案じ追い返されます。

僕が父さんの呪いを解く!分かったからすぐ帰れ。

 

 

その報告をするためだけに、命がけでまだ幼い少年が父親に会いに行くんですから、

 

 

とりあえず非科学的なことが実際に存在する事を、ヘンリーであり観客に目撃させる立ち上がりだったようなオープニングですかね。中の下です(^_^;)

 

 

 

ヘンリーがその後、どういった流れでダッチマン号から母親が待つ家路に着いたのか?は描いていないから・・素朴な疑問として、そういうところも劇中内で教えて欲しいんだけど・・それから9年の月日が流れ、映画の進行時間が落ち着き、スタートです!

 

 

 

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主人公は当然、王様【ジョニー・デップ】演じるキャプテン【ジャック・スパロウ】なんだけど、3部作を彷彿とさせるように二人の若い男女とトリオを組んで映画の構成は組まれています。

 

 

 

成長したヘンリーは、父親を呪いから解放するために、冒頭に観客に説明した呪いを解く鍵とされる「ポセイドンの槍」を見つけるべく、現在絶賛航海中です。

 

 

 

ヘンリー役は【ブレントン・スウェイツ】〔27〕。

エルファー主演のディズニー映画『マレフィセント』に出演して世界的に注目。その後は『キング・オブ・エジプト』の主演←記事に出来なかった鑑賞作品。今作品の撮影時の年齢は20代中頃、随分若く見えますね(^ ^)

 

 

 

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(目元だけ視ると、若い頃の【コリン・ファレル】みたいだ)

 

 

ポセイドンの槍は、その名の通り、海の神ポセイドンが創ったとされる万能アイテム。『パーシー・ジャクソン』が好きなので、ついついポセイドンにも反応してしまいます。

 

 

ヘンリーは「槍を手に入れる」こと。それだけです。母親想い。10年に1度しか直接会えないなんて悲しいすぎるじゃないですか。そこで一人息子が一肌脱ぐ!

 

 

ポセイドンの槍。その使用方法は判らないが、それは後で考えればいいことです。「とりあえず槍を見つける=父を救出」というイメージだけで行動している。そのあとは分からない。まさに神のみぞ知る。

 

 

 

そのためにはまず海の逸話を沢山知っているジャック・スパローに会わなくちゃ!!

 

 

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呪いや伝説なんて非科学的なこと、わたし信じません!

若き日のエリザベスみたいな設定で初登場するのが、【カヤ・スコデラリオ】〔25〕演じるカリーナというヒロイン。

 

 

カリーナの年齢設定は分かりませんが、見た感じ20代中盤あたりかな。この女優がヒロインのシリーズ映画『メイズ・ランナー』を書いたので、見慣れは済んでいます。

 

 

カリブの海賊の時代が16世紀以降なので、ヨーロッパの文化が入ってきて、時が進むにつれて、それに伴い文明という変化が起きて行く様子が散りばめられています。

 

 

カリーナは孤児院育ちの天文学者で、この時代背景で、何を持って女性が天文学者と名乗れるのか?は判りませんが、魔女裁判でクロとなり捕まっているのが初登場シーンです。

 

 

魔女狩りでは多くの冤罪の女性が処刑されましたが、カリーナはとにかく悪運が強く逃げ足も速い。だけど、捕まりやすい(^_^;)

 

 

(相手は大英帝国だからね)

 

 

孤児院に預ける際に実の父親が娘に残した物。それが『ガリレオ・ガリレイの日記』。彼女はそれを読み、大人になった現在、天文学者となります。

 

 

与えてみるものですね。

 

 

ガリレオの書で天文学者かぁ・・例えば、ピタゴラスやソクラテスの日記だったら数学者や哲学者になったのかな??。言ってしまえば、設定はなんでもいいけど・・点と線さえ繋げられればね。

 

 

彼女が持つガリレイの日記には、ポセイドンの槍の在り処を示す「見えない地図」が描かれていて、解読の日々。

 

 

そんな時に槍を求めるヘンリーと出逢うのですから、映画的とはいえ、導かれていますね( ^∀^)

 

 

 

あの日、あの時、あの場所で、君に会えなかったら・・・

 

 

(まさに和正Σ(・□・;))

 

 

 

ピースは揃った。同じ理念や目的を持つ仲間と出逢う。

 

 

さぁ航海に出掛けようぜ!

 

 

色々と一悶着を経て、ジャック・スパローを船長とし、この若い男女を乗せた海賊船は出航。

 

 

 

そういえば・・・

 

 

シリーズ第1作では「女を(海賊)船に乗せるのは不吉」と言っていたのに、シリーズが進むごとに、普通に乗せるようになるし、3では女海賊も登場するし海賊王にもなるからね。

 

 

まぁ不吉なことが起きる前兆という紹介はされるんだけど、まとまりに欠けるというか、統一感はないかな・・と思います。当たり前じゃないからな、この状況!

 

 

10年前は「(海賊船に)女を乗せたら不吉」と言っていた映画ですが、男女平等などの抗議がアメリカ社会で高まっている背景もあるのでしょう。海外は特に何かに取り憑かれたように目の色変えてプラカードを持って平等を訴えるし、革命主義というか、使命感がおっかないですからね。

 

 

 

__

 

 

 

この3名に加えて

今作シリーズ5では、二人のキャラクターが悪役で登場。

 

 

 

まずはお馴染みのバルボッサ船長。

演じるはオスカー俳優【ジェフリー・ラッシュ】〔66〕。

 

 

全作品に出演するバルボッサは、先の大戦で、黒ひげから船を奪い身分が上がり、カリブ海の支配者となっている状態。金銀財宝に囲まれて生活する様子はゴールド・ラッシュ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎。

 

 

海賊業は部下たちに任せ、音楽を聴いて、美味しいものを食べる隠居生活気味の大海賊。

 

 

ジェフリー・ラッシュが、私の印象では泥臭い男優なので、ここまで豪華絢爛な役所だと外見的に違和感があります。

 

 

セレブだけど海賊なので、爪とか皮膚などが黒ずんでいるからそう感じるのかも。外見はピーターパンのフック船長ですね。

 

 

 

そんな天下人のバルボッサが相当ビビリだす。

 

 

ヤバイよヤバイよ。あいつが蘇ったよ。

 

 

ガクガクブルブル。

 

 

 

【ハビエル・バルデム】〔48〕演じるサラザール。

 

 

「20世紀最高の悪役」という異名があるハビエル・バルデム。

私自身もオスカー作品『ノー・カントリー』の時の、サイコ殺人者の役柄が強烈過ぎて、当時ミニシアターで震えましたもん。

 

 

(作品賞の多くは大衆的ではなく、ミニシアター系が多かった)

 

 

この強烈さがあるので、今後どんなに優しい役を演じても、取れないだろうな、悪役の意識は消えない。

 

 

そんなバルデムの奥様は、前作でヒロインを演じた【ペネロペ・クルス】〔43〕。凄い縁ですね。ペネロペといえば、映画ファンにはトム・クルーズなんだけど(^◇^;)

 

 

 

俳優の母国はスペイン。今回の相手はスペイン艦の艦長。

 

 

(ハリウッドスターが超大作で、自分の母国を母国人として演じるってとても素敵に思います♪( ´▽`))

 

 

『無敵艦隊スペイン』

サッカースペイン代表のキャッチコピーにもなりますから馴染み深いし、何だか響きからしてカッコいい印象を子供の頃から持っています。

 

 

サラザールや部下の水平達は、スペイン王国に忠誠を誓った人物。かつての日本もそうですけど、国や国王に忠誠を誓った国民って戦になると凄いモッてるよね。あっ、神ってるってか。

 

 

 

そのスペイン軍の艦長であるサラザールは、怨恨などの経緯もありーので「海賊狩り」を行う人物でした(個人的にはヤバい輩)。現在はバミューダ・トライアングルで絶賛亡霊やってまーす。

 

 

 

「バミューダ・トライアングル」といえば、私の記事でもちょくちょく書く機会がありますが、カリブ海の海域で船が沈没したり、飛行機が墜落したり、消えたりする曰くのついた魔のエリア。

 

 

サラザールのおっちゃん。亡霊になる前は、見つけた海賊船を手当たり次第に攻撃し、全滅(皆殺し)に追い込んでいましたが、運命の巡り合わせか、魔の海域に入ってしまい自滅。まさに魔海。映画の描写的には結構あっけない感じですが、航海術や操縦は物凄い機転。

 

 

 

どんなに最強であっても、魔の海域に入ればジ・エンド。

それ以降は実体を持たない亡霊と化し、時々入ってきた海賊船を

まるでエサみたいに襲っています。

 

 

簡単に考えれば、地縛霊ですね。ここから出られません。

 

 

 

そんなサラザール艦長のスペイン船は、こうなってしまった原因である一人の男を恨み続けます。それが若き日のジャック・スパロウ。主役です。

 

 

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(こちらはCGとのこと。そっくりな俳優を起用してる!と劇中に思ったのにな(⌒-⌒; ))

 

 

サラザールらスペイン船サイレントメアリー号の落ち武者達の様子を、地縛霊みたいだと冒頭の紹介で書きましたが、その呪いを解くアイテムが「コンパス」にあるようです。今回も来たねコンパス。

 

 

ドラゴンボールのドラゴンレーダーみたいな形して、ドラえもんの「尋ね人ステッキ」みたいな発想のアイテム。行くべき方向を指してくれます。

 

 

コンパスは〔所有者〕だけのもので、誰もが使える訳ではありません。現在の所有者がジャックで、三部作で登場した海の女神カリプソが人間(魔女)の姿だった時期に、彼氏のジャックに与えた魔力のこもったアイテムです。

 

 

 

所有者がコンパスを手放すとどうなるか?

最悪ですよー。海底地震が起こって、止む。

 

 

手放した主人にとって「一番恐ろしい」ことが起こります。

 

 

ジャックがそれを知っているのか?は分かりません。ジャックのことだからおそらく何でも知ってるんでしょうけど、如何せんアル中で千鳥足のジャックは、イカれたまんまで、酒場に行きバーテンダーにコンパスをやるからボトルをくれと、あっさり手放してしまうのです。

 

 

 

コンパスを手放した瞬間。

上に書いた、前主人の一番恐ろしいと思うことが起こります。

 

 

コンパスが判断した、ジャックにとって一番の恐怖は、「サラザールの復活」だったのです。

 

 

コンパスを手放したことで、魔の三角地帯に幽閉さているサラザールのスペイン船、その封印が解けます。入り口を包む、海の岩山が崩れ落ち、太陽の光がサラザールらを照らす。「光だ!」。

 

 

 

光だ!わーい、わーい!よっしゃ行くぞお前達、海賊狩りだ!!

 

 

せっかくだから再び大海原に出られるようになったのだから、見た目も一緒に戻って欲しいとは思いますが・・それだと映画になりませんからね。ある程度残しておかないと。

 

 

封印が解けると、ジャック・スパロウへの復讐です。

 

 

海では自由自在で、まさに水を得た魚のよう(笑)

 

 

何でもありで、忍者もビックリ、水の上を歩きます。

 

 

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気持ち悪いですよね。

 

こんなバケモンが大群でやってきたら、逃げる前に失神しちまうよ。

 

 

まるで海開きした瞬間の湘南の若者みたいなハシャギっぷりです。

 

 

(もしくは福男を決める西宮神社の短距離走)

 

 

スペイン船の水平達は、3D効果を十二分に発揮する塵状と化していますが、例えば、バーベキューでパチパチと鳴れば、炭が宙にユラユラと舞うように、時々、目障りなくらい3D眼鏡越しに舞ってます(笑)

 

 

「呪い」という非科学的な存在がパイレーツ・シリーズを通してのテーマになりますが、シリーズ2・3のデイヴィー・ジョーンズ同様、サラザール達も「陸に上がれず、陸地に上がった場合は消滅してしまう」。

 

 

色々と設定がありますし、パイレーツ・オブ・カリビアンは大きな敵が出てくるたびに、関連脚本になることから、続編だけを語る場合は、書き手泣かせ^^;

 

 

例えば、日本の海賊漫画『ワンピース』を80巻辺りまで読み終えて、人に紹介するのは凄く難しいことになりますよね。

 

 

キャラクターが増えるたびエピソードも増え、相関図がめっちゃくちゃになる。だけど同じように読んでいる者同士は〔説明する必要〕がないので共感できるし、盛り上がります。

 

 

それを踏まえまして、mAbのパイレーツ・オブ・カリビアン5は、そろそろ御開きに致します。

 

 

___

 

 

 

総括(っぽい感じで書く)

 

 

7月第1週という公開日については頭で書いたけれど、昨今のシネコンの流れで、2ヶ月以上持つのかな?とは正直思いました。

 

 

 

シネコンの時代。ロングランするのは難しい。その影響は少なからずあるだろうけど、あらぬ心配で、パイレーツ・オブ・カリビアン5は、予想以上に人気になっているし、私個人も3・4に比べると映画の構成面で質が上がっているし、満足している。

 

 

 

ウィルの息子はパイレーツファンにとっても、「大きくなった」という感覚になりますし(笑)何より嬉しいのは、ウィルの息子を演じるブレントン・スウェーツに、オーランド・ブルームの面影をとても感じる事が出来ること。本当に血が繋がっていると思ってしまう時もあるくらい。

 

 

 

公式には発表されてはいませんが、既に続編の製作は決定的と予想されています。東京五輪の年くらいかな?。1映画ファンとしてはジョニー・デップが限界になるまで、世代交代などはせずに、ジャック・スパロウを演じて欲しいと願います。

 

 

 

最後に、ちょっくら指摘。

 

 

サラザールの海賊狩りの儀式として、「語り部」の役目で襲った海賊船の乗組員の中から生き証人を一人生かして、残りは全滅させるという設定を最初につけておいて

 

 

三角地帯に入り込んだ英国船のシーンで、皆殺しにしているから、船内の牢屋にいたヘンリー(生き残り)がいてよかった!なんては思いました。説明された「一人だけ生かす」ようには映画で描いていないけど!?(^◇^;)

 

 

 

パイレーツ・オブ・カリビアンって

こういう風にノリを大事にしている映画というか・・マイナスに考えれば、なんとか乗り切るように各シーンを描いている印象が私にはあります。

 

 

なので、各シーンを切り取ると、「全カット1話完結」に視えます。このシーン終わった、よしじゃあ次のシーン!みたいな。

 

 

だからその場のノリを楽しみに観る方。原作のように遊園地のアトラクションに乗っているようなワクワク感を得られるとは思いますし、その感覚で作られているような気がします。深く掘り下げはしないからノリを大事に出来るんですよね。

 

 

 

今回の映画の鍵は、ポセイドンの槍。

その在り処を示す地図はガリレオ・ガリレイの日記。

 

 

映画の時代は大航海時代です。

 

 

ガリレオ・ガリレイ〔1564-1642〕はイタリアの科学者。

物理学に天文学など後の科学・文明に多大な功績を収めた偉人。

 

 

 

ヒロインのカリーナが父親にもらった唯一の物が、ガリレオの日記で、その日記に書かれているのが、ポセイドンの槍の在り処を示す地図。

 

 

今回の映画はそれを探す旅であると同時に、これまで登場した主要登場人物の過去や未来を掘り下げる作風に仕上がっています。

 

 

そのアイテムを求めていたウィルの息子と出会い恋仲となり、探すにはもってこいの大海賊ジャックの船に乗る。ジャックと共に航海に出ることは=ハプニングが憑き物。ジャックは失敗から学ばないので、常に新鮮味のあるリアクションをします。

 

 

そうして二人は色んな災難に巻き込まれながら命がけで、アイテムを見つけ出します。

 

 

その後の展開は、おそらくパイレーツファンが待ち望んだエンディングになっていきます。パート3を観たすぐ後で、今作を観たらあっけないけどね。ロードショーの間隔で観た場合。

 

 

ガリレオが何を起こした人物かは、子供の頃に伝記などで読んできましたが、この映画の中では、どれだけの人物なのか?と説明が欠落気味だったので、少々紹介して欲しかったかな。

 

 

 

今作のパート5は、ジャック・スパローが秀でていたと思います。ヘンリーとカリーナは今ひとつ印象に残らなくて、恋仲という感じには観えなかったですね。次回作にも出演していけば馴染むのでしょう。

 

 

航海までにかかる時間が

新参者のメイン2名もいて、その自己紹介に尺を使い、ジャックとの合流から航海までに映画の時間の半分を使っています。ここにサラザールという同じく初登場の敵のエピソードも加わるから、追加メンバーが多すぎて、まとまりには欠けます。

 

 

シリーズ映画の魅力は何と言っても「馴れ」(慣れ)だと思います。いつものメンバー、いつもの展開、それが落ち着く。

 

 

敵役を1人、その1人の紹介だけにして、お馴染みのメンバーが戦うという馴れの展開が、シリーズ映画としては理想的かなと思います。

 

 

そういう意味ではフワフワしている5でした。

同じスタッフ、同じキャストで・・・それが一番難しいことなのでしょうけど。

 

 

まともな文を書いていませんが「いい映画」それは伝えたい!

 

 

 

 

 

(↑YOU TUBE)

 

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脚本  {好き}

演技  {数人好き}

構成  {普通}

展開  {忙しい}

完成度 {大好き}

 

 

〔ー〕点

 

 

 

【mAb】

 

 

 

 

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Criticism『The Mummy』

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『ザ・マミー:呪われた砂漠の王女』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.75

 

 

(物語)

 

 

古代エジプト)

 

 

 

アマネット王女は王位継承順位第一位であったが、王に男児が誕生したために、王位継承順位が第二位となってしまう。

 

 

女王として権力を握る先を夢見ていたアマネットは、「死の神」セトに魂を売り、邪悪な魂を具現化するためのタガーを手に入れた。

 

 

そして寝込みを襲い、王である父親や王子など一族を殺害したアマネットは、自らが神になるべく、自分の恋人の肉体にセトを憑依させるための儀式を行う。

 

 

だが神官たちに真相を見破られてしまい捕まると、永久に生き埋めにする刑に処された。

 

 

 

___

 

 

 

 

現代)

 

 

 

中東イラク。世界最古の文明、メソポタミア跡地。

 

 

 

米国軍の偵察隊【ニック】と相棒の【ヴェイル】は、隊から先行して、ある村を目指していた。

 

 

 

昨夜、一夜を共にした考古学者【ジェニー】から盗んだ地図に、宝の在り処が印されていたからだ。

 

 

 

ニックは軍人だが、古代の遺物を盗んではそれをブラックマーケットに売る悪行を行う泥棒である。

 

 

道中、反政府軍に発見され、銃弾の雨を掻い潜る2人。

 

 

誰にも宝を知られたくないニックだが、止む終えず相棒のヴェイルが軍に爆撃を要請し、この大ピンチを脱する。

 

 

 

その後、空爆のミサイルによって地面が崩れると、その地下から巨大な古代遺跡が現れた。

 

 

 

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__

 

 

 

 

現場にやってきたジェニーは、地図を盗んだニックを睨みながらも、この大発見に喜び興奮する。

 

 

上官の命令で2人はジェニーの発掘作業に協力することになり、地下に降りていくと、そこは異様な空間が広がっていて、古代より悪を抑止すると信じられていた「水銀」が溜まる池に、棺が沈められていた。

 

 

ジェニーはこれが普通の墓の設計ではなく、牢獄であり、棺の中のミイラを封印したものだと直感する。

 

 

だがニックが鎖をピストルで撃つという性急な行動をとり、棺は浮上する。

 

 

棺が姿を現すと、洞窟内に大量の砂漠蜘蛛が現れ、3人を制止するように襲ってきた。

 

 

このピンチを脱した後、敵兵が向かってくると情報が入ったことで、他の発掘は諦め、棺のみを輸送機に運び、一行はロンドンへと旅立つ。

 

 

 

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__

 

 

 

輸送機内。

 

 

洞窟内で蜘蛛に噛まれていたヴェイルの様子がおかしくなり意識を失うと、突然、上官であるグリーンウェイ大佐を刺殺する。

 

 

パニックになる機内で、「落ち着け、落ち着け」と宥めるニックだったが、止む終えず相棒の体に銃弾を3発撃ち込み、射殺した。

 

 

その後、イングランド空域で、輸送機にカラスの大群が操縦席に正面衝突して、パイロットが即死、機は墜落することになる。

 

 

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ニックは、1つだけのパラシュートをジェニーに与えて脱出させると、墜落した輸送機と運命を共にし、死亡する。

 

 

 

__

 

 

 

数日後。

 

 

身元確認のためにジェニーは死体安置所を訪れる。

 

 

そこで目にしたのは、墜落死したはずのニックが、なぜか無傷で死体安置所内を(裸で)彷徨いている姿だった。

 

 

ジェニーはビックリ。ニックもビックリ。

 

 

 

一方、

棺の中に閉じ込められていたエジプトの王女【アマネット】は、

墜落後、救急隊員の生気を吸うなどして、着実に完全体へと復活しようとしていた。

 

 

そしてセトを現代に蘇らせるための肉体として、ニックを選び、自分の元に還るように操縦していのだ。

 

 

 

 

監督🎬

【アレックス・カーツマン】

 

 

 

ニック

【トム・クルーズ】

 

 

ジェシー

【アナベル・ウォリス】

 

 

アマネット

【ソフィア・ブテラ】

 

 

ヴェイル

【ジェイク・ジョンソン】

 

 

ジキル&ハイド博士

👑【ラッセル・クロウ】

 

 

 

配給〔東宝東和〕

本編〔1:50〕

 

 

 

 

__________________

 

 

 

 

主演は【トム・クルーズ】〔55〕

 

 

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いつまでも変わらぬルックスがトムの代名詞とも思っていましたが、だいぶオジさんになってきましたね(^◇^;)

 

 

年齢でいうと55歳だもの。そしてここ何年か、字幕担当のレジェンド・戸田奈津子様の翻訳にも、段々とキレのなさや若さがないように感じております。

 

 

そんなトム・クルーズはプロデューサー業にも進出し成功。多くのヒット作を世界の世に届けています。近年によく見られる俳優兼プロデューサーの先駆け的人物。

 

 

演技面での変化は特別ないように見受けますが、トム・クルーズのユーモアって・・毎回、イケメンがちょっと可笑しな動きをするみたいな感じのアピールなので、最近ではその茶目っ気の時間が映画内で増えてきたように思えます。

 

 

__

 

 

 

本作は、オープニングの社名テロップや宣伝などで「ダーク・ユニバース第一弾」と紹介されています。

 

 

これは新しい製作会社ではなく、ユニバーサル映画で代表的な怪物映画をリブート(リスタート)し、今後順次制作発表していくべく立ち上げられたプロジェクトの名称とのことです。

 

 

要するに古典映画のリニューアル映画が続くわけですね。

今回はユニバーサル映画ですが、各映画会社、代表的なキャラクターを持っていますので、後発的に続いたら映画業界も盛り上がるかも。

 

 

ただ・・ここ数年耳にするハリウッドのオリジナル不足が益々、深刻だ!と勝手に心配しています(^◇^;)

 

 

作り手にとって、慣れている題材の方が、プレッシャーは半端じゃないでしょうけど、創作しやすくなるのは事実。0を1ではなく、1を2にする作業ですから。

 

 

 

ユニバーサル映画の代表的な怪物たちが22世紀に蘇ります。

 

 

今作はその第一弾で「ミイラ」。

次に発表されているのが『フランケンシュタイン』。その次が『透明人間』←こちらは主演【ジョニー・デップ】が確定。その都度、話題になっていくのでしょうね。。。個人的に透明人間といえば元SMAPの香取慎吾さんだけど(笑)生まれく台詞とは?蒼き星の挿話。

 

 

 

あっ💡本作を語る前に、80年代生まれの私自身にとって、子供時代に植えついた認識があるので紹介します。

 

 

 

ミイラとかフランケンシュタインとか狼男とか・・これは藤子不二雄🅰先生の『怪物くん』になりますが、私にとってこのバケモノたちは、ひとくくりに「西洋の怪物(妖怪)」

 

 

『怪物くん』より『ゲゲゲの鬼太郎』かな。日本の妖怪が西洋の怪物と戦うシーンが子供の時すごく怖かったのを覚えています。

 

 

(いつの日か『ダーク・ユニバースvsジャパニーズ・モンスター』実現しないかしら)

 

 

 

東映アニメ映画の『妖怪大戦争』のイメージが本当すごく強くて、大人になった今でも「西洋」という響きがとても異国と捉える自分。ビデオデッキにVHSを入れてよく観ていました。

 

 

 

and、アメリカ映画を観ていますと、とてもクラシックな作品を、今なお再放送などで放送し、代々同じ作品に対する愛情が受け継がれる伝統を知ります。親と子が同じ作品を語るなんて憧れちゃいます!

 

 

日本でいうと80年前とは言わず、白黒時代の作品なんて、まず地上波で放送しませんからね。第一に戦争に負けたことにより、日本人の思想自体が変わってしまったから・・・。

 

 

とは言え、流行や移り変わりを次々に移行させる日本人が、変わらずに基本線で時代劇を好きなように、海外の方も国ごとにそういった血が流れているのでしょう。

 

 

__

 

 

 

オープニング。

エジプトの王女の話から展開します。

 

 

王女アマネットはある夜、父親や王位継承順位の先頭である甥っ子などを殺害していき、自分が女王の座に即くことを目論見ますが、あと一歩のところで神官に捕えられ、めっちゃ鎖ぐるぐる巻きで生き埋めに封印される。というストーリーテラーです。

 

 

日本も海外も、神話の身内殺しってショッキングですよね。

 

 

このままいけば女王に・・ワクワクのアマネット。

 

 

そしたら王国にとって・・待望の王子が誕生。

 

 

必然的に王位継承順位が次点となる。

 

 

激おこプンプン丸のアマネット。

 

 

王位に就くため、暗闇の神セトと契約し、そこから授かった武器で、親族を殺害。赤子の王子もグサッ。

 

 

そして、どういうルール化は分かりませんが、神であるセトの魂を人間の体に憑依させるために、交際中の彼氏の肉体を利用。

 

 

絶賛公開中の『パイレーツ・オブ・カリビアン』でも描かれているけど、「憑依」ってハリウッドで流行ってるのかなぁ。

 

 

彼氏に馬乗り、鋭利な武器で最後の1突き!そのタイミングで背後から神官たちが羽交い締め。

 

 

棺の中に入れて、魔力を弱める効果があるとされる水銀の池の中で、うん千年です。

 

 

ただただ待ったのでしょう。棺の中で、どんな夢を見たのかな?アマネット。

 

 

それを発見したのは映画の主人公。

 

 

 

アマネットが封印された墓と水銀の池がある場所は、現代のイラク。メソポタミア文明発祥の地という舞台紹介です。

 

 

ですがイラクは戦地です。内戦もあるしアメリカの敵討ち戦争の舞台。

 

 

戦地を選んではいません。

人類の遺産となる、この遺跡にも破壊行為が行われています。

その遺産を守るために、今作のように米英が無許可で持ち出して、空輸するという理屈も分からなくはないでしょう。

 

 

 

観ているだけでも「なんでこんなことするの?」と思う大問題行為ですが、それらを研究する考古学者達にとっては、大いに嘆く出来事が繰り広げられているのでしょう。

 

 

(だったらイラク国内を戦場にするのではなく、どっかの無人島を主戦場に集まって、敵味方に分かれて戦えばいいのに。そういう国連の領土があってもいいと思う。)

 

 

そんな地を、銃弾の雨を掻い潜りながら、主人公は走っています。トム・クルーズは相変わらずのカール・ルイスです。

 

 

主人公のニックは、そういった遺跡から発掘品を盗んでは売りさばく泥棒。

 

 

いいように描いていますけど、被災地から物を盗むみたいなものですよo(`ω´ )o

 

 

この主人公、職業はアメリカの軍人ですから、歴史上でトッポ出のアメリカ人が人類産物を盗むなんて何事だ!と思ってしまいます。

 

 

おまけに、主人公の年齢設定等は描いていませんが、おそらく50代の独身者。バツがついているのか否かは分かりません(・・;)

だからこそトム・クルーズの主演映画の醍醐味である「ヒロイン女優」が登場することになるのですが(・・;)

 

 

気になってしまいますね。

なんのために、この主人公は泥棒稼業をしているのか?と。目的がよく分からない。今後、続編が出るようならば、過去の設定を加えたり、現時点での主人公像を観客が各々想像したりは出来るのでしょうけど。

 

 

 

主人公のニックは冒頭から走っていますけど、宝(古代遺跡)の在り処が推測されている地図を盗み、その場所に向かっています。

 

 

地図を盗んだ相手が、この映画のヒロインとなるジェニー。

演じる女優は【アナベル・ウォーリス】〔32〕

 

 

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失礼ながら、この女優さんを劇中に視ていて。年齢は40点前くらいだろうなと。ごめんね、失礼m(._.)mでもそう言われたら観えない?このプレイは私のコールド負けです。

 

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(トム・クルーズの腕の上げ方って、なにかのエクササイズみたいだな)(ヒロイン女優の走るフォームが美しい)

 

 

 

ジェニーというキャラクターも、なんだか全体を通して普通すぎて掴み所がないのですが、考古学者でイラクの戦場にいます。

 

 

ジェニーの目的は、所属する組織から託された地図を元に、古代遺跡を掘り当てることですが、あろうことかその地図を現地で紛失します。

 

 

犯人の主人公ニックと、一夜を共にして、盗まれた。

これってもし見つからなければ、上司や会社に何って説明するのかな?

 

 

客席からスクリーンを観ていて、普通に思ったのが

 

 

今回のトム・クルーズの役、ニックって・・・・・・クズ野郎だなって(゚o゚;;)

 

 

環境的に暑いイラクの砂漠付近で、初対面の米英人がそういう行為に及んだのでしょう。

 

 

おそらくニックが口説いて、ジェニーが応じたんだと想像しますが、この「一夜を共にした相手」から地図を盗まれたって、かなりダサい。

 

 

ジェニーは女スパイとかそういう立場ではないですからね。計算ではなく普通に抱かれたんでしょう。

 

 

勿論ニックは、ジェニーが地図を持っていることを知り、口説いたのでしょうし、その品を盗むために体の関係を持って、ポイ捨てで、自分の欲望のまま本能で動く。

 

 

結構最低な行動をしていると思いますが「あっ、そこはスルーなんだ」と作品の追求のなさには苦笑します。

 

 

結果としてジェニーはヒロインになりますが、前半の関係性からの軌道修正は、無理矢理に感じたものです。

 

 

きっと彼女の心も盗んでしまった、罪な男ですよ。

 

 

__

 

 

 

単独行動で別ルートを走っていたニックと相棒のヴェイルですが、敵に見つかり徹底的に追い込まれます。そして空爆を要請。バレちゃまずいニックは「(救援を)呼ぶな」クリスは「呼ばなきゃ死ぬ!」。

 

 

その空爆によって地面が崩れ、現れたエジプト王女の墓。

 

 

軍やヒロインも現場に駆けつけて、発掘作業。

 

 

冒頭に魅せたアマネット物語の続きが始まります。

 

 

棺の中にいるミイラのアマネットは、まるで貞子みたいに脱出出来ていない状態にも関わらず超能力を使い、自分の世界に相手を呼んで参ります。これぞThe・呪いです。

 

 

アマネットは「とりあえず、ここ(棺)から出して!」です。

体の自由が世界を滅ぼす必須条件。出ちゃえばこっちのもん。

 

 

蜘蛛だったりカラスだったり、不気味な奴らが使者として襲ってきます。

 

 

出た後は、ミイラからも脱出したい!と人間を襲い、生気を吸い数千年の時を超えて、元の肉体を取り戻していく。

 

 

吸われた人間はゾンビみたいになります。演者としては2度美味しい使われ方( ◠‿◠ )。

 

 

 

ミイラの設定自体はコメディ要素があるのですが、描写の仕方や間の使い方はホラーですね。アメリカンホラー、つまり「お化け屋敷」。劇中に何箇所も驚かしポイントを感じました。勿論mAbは微動だにしませんが(笑)

 

 

 

アマネットを演じるのは【ソフィア・ブテラ】〔35〕。

スパイアクション映画の『キングスマン』に出演していた女優という記憶があります。

 

 

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北アフリカの共和国。アルジェリア系の女優さん。

日本の芸能界にもいそうなお顔立ちですね。

 

 

主人公のニックの体にセト神を憑依させようとしているアマネットは、ニックの脳内に頻繁に現れリアルタイムに映像を見せます。

 

 

主人公は元エジプト王女に選ばれたのです!

 

でも、最終的にセトを乗り移させるつもりなら、もっと30代くらいの若い男の方がいい気はするけど・・Σ(・□・;)

 

 

 

__

 

 

 

その後の展開は、お決まりに、邪悪な存在を阻止すべく、主人公が奮闘する流れになりますが、

 

 

オスカー俳優の【ラッセル・クロー】〔53〕が、有名な【ジキル&ハイド博士】役として登場。クローが好きなので個人的には喜びました。ただ随分、体型がポチャってましたが。

 

 

 

ジキル博士は英国にある秘密結社の指導者で、復活したアマネットを捕えて、こうします。

 

 

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それで、こうなります。

 

 

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逃したらこうなるんだから、ちゃんと捕えておけよ!って話ですよね。

 

 

____

 

 

 

正直に伝えると

 

 

パッとしない部分が映画の中で多くありました。

 

 

その度に首を傾げ、かなり冷静に観てしまう結果に。

 

 

なので映画を観ながら、今作を書かないつもりでいました。

 

 

「書かなくてもいい」「書く程でもないかな」と失礼ながら判断し、「全部書く」と決めた当初のブログのポリシー/スタイルからズレてしまった自分自身が残念ですm(._.)m

 

 

 

だけれど書きたくなったので書きました。

私はトム・クルーズいじりを毎回するのでね(笑)。

 

 

最後に、パッとしない部分を少し書いて、あえて後味が悪くなるように記事を〆ます。

 

 

 

まずはヒロインが

 

前の日に一夜を共にしている設定から入っていることによって、

 

純愛みたいなドキドキ感一切ないこと。

 

 

やっぱり盛り上がりが欲しいわけです。

 

 

全体的に考えて、この規模で、このヒロインの描写になると、印象に残らないかも知れません。見せ場はあるのに、脇役感がある。

 

せめてアイアンマンのグウィネス・パルトローくらいの存在感は出して欲しかったかな。ジャンルは違うけど。

 

 

逆に、アマネットを演じるソフィア・ブテラの方が目立っているので、ヒロインの女優が2名いることへの違和感も生じました。

 

 

相手にする敵が、得体も知れないのに、それに挑む滑稽さ。

モンスターvs人間って、箒ではかれる埃みたいに人間飛んでいくよね。

 

 

そう考えていくと「人間」って退化しているのかもしれない。

昔の人間の方が、身体能力は、きっと限界なんてなかったはず。

魔力って絶対にあったと思ってる。

 

 

(世界戦となった時には、日本代表として行け、卑弥呼様!)

 

 

主人公がアメリカの軍人で、イラクの戦闘地帯に派遣されていることも、アマネットとの「縁」みたいなものが見えてきませんし、やっぱり繋がりが欲しいわけです。

 

 

トム・クルーズの作品はVHSなりDVDなり、映画館で全て観てきましたが、商業映画だとしても、鑑賞者の割に合わない主演作だと思います。

 

 

Wikipediaの評価の欄に書かれてあった酷評のコメントを引用させて頂きます。

 

 

>アップロックスのヴィンス・マンシーニは「『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』は、どこかで見たことがある要素の不出来な寄せ集めが好きな人向けの映画だ」と述べている。インディワイアーのデヴィッド・エーリッヒは本作にD-評価を下し、「古き良きハリウッドのアイコンを現代に蘇らせようとした作品の一つである。しかし、昔ながらの題材を浪費している。これでは映画製作とは言えない。墓荒らしである。」「トム・クルーズ出演作品の中で最低の出来だと思う」と酷評している。

 

 

海外の批評家みたいに、相手をエグるようには、日本人なので書けませんが、mAb的には「パッとしない」という表現で伝えるのがしっくりくるように思えます。驚かせ方はいい感じですね。

 

 

タイトルのMummy。意味はまんま「ミイラ」。

タイトルから今作を考えれば、了解致します。

なるほどザわーるど。

 

 

 

 

 

(↑YOU TUBE)

 

 

 

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脚本 13点

演技 14点

構成 14点

展開 13点

完成度13点

 

 

〔67〕点

 

 

 

【mAb】

 
 
 
 
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Criticism『君の膵臓をたべたい』

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『君の膵臓をたべたい』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.74

 

(日本映画鑑賞作品vol17)

 

 

 

ジャンル

〔青春恋愛ドラマ〕

 

 

 

物語)

 

 

 

母校の高校で国語教師として勤める【志賀春樹】(作品の呼称・僕or君)は、取り壊しの決まった学校の図書館の蔵書整理を頼まれたことから、久しぶりに足を運ぶ。

 

 

そこは12年前、一緒に図書委員をしていたあの子との思い出の場所だった。

 

 

春樹は、あの日の僕を写したような図書委員に、彼女との物語を回想しながら語り始める。

 

 

 

過去)

 

 

 

高校生。

ある日、春樹は病院の待合室で、日記を拾う。

 

 

「共病文庫」と名付けられたノートの中身には、持ち主の「秘密」が綴られていた。

 

 

「それ、私の」と声をかけてきた持ち主は、同じクラスの人気者【山内咲良】。

 

 

いつも窓際の席でクラスメイトたちに囲まれている咲良。

 

 

その光景を僕は、ただぼんやりと見ていた。

 

 

春樹は、誰とも喋らず関わらず、静かに学園生活を送る生徒で、友達もいなければ声を発することもない。

 

 

咲良が光ならば、春樹は対極の影だった。

 

 

__

 

 

 

咲良は膵臓の病気で「余命一年」を宣告されていた。

 

 

それを知る友人は、春樹だけとなる。

 

 

翌る日。咲良は突然、自分と同じ図書委員に立候補し、クラスメイトたちの視線が一気に春樹に刺さることに

 

 

咲良は戸惑う春樹には構わず、クラスメイトに「仲良し君」と紹介。

 

 

その日から春樹の世界は一変。

クラスでは居心地の悪い空気が漂う。

 

 

攻撃ともとれる強烈な視線の中でも、鋭く春樹を睨み続けるのは、咲良の親友【恭子】。

 

 

いつも一緒に行動してきた恭子にとって、春樹の存在はライバル

で嫉妬に狂う。

 

 

__

 

 

 

現在。

 

 

実家の花屋を継いだ恭子は、未だ学生時代に親友を失くした喪失感を胸に抱いている。

 

 

そんな時、出勤中の春樹を偶然見かけ、血相を変え後を追う。

 

 

あいつ教師になったんだ。

 

 

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過去)

 

 

咲良の秘密を唯一知る存在である春樹は、いつも突拍子ない彼女の行動力にタジタジになりながらも、デートの誘いに付き合うことになる。

 

 

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「死ぬまでにしたい10のこと」

 

 

旅行をしようと、行き先も告げられずに、新幹線に乗り、福岡県に。

 

 

太宰府天満宮を参拝し、観光名所の屋台で食事をとった後、市内の高級ホテルに宿泊し、トランプゲームをした。

 

 

ドキドキはするけれど、これが恋なのかさえ分からないままの春樹。

 

 

忙しく充実した時だけは、確かに刻まれてゆく。

 

 

彼女が書いたリストを1つずつ、達成して行く。

 

 

だけどその度毎に、居なくならないで・・という気持ちが強くなって行く。

 

 

__

 

 

 

現在。

 

 

生徒に語る思い出巡りの回想は

 

日を跨いでも続いていく。

 

 

帰宅すると、当時のクラスメイトで、咲良の親友だった恭子が結婚するとの報告を葉書で知り、式典への欠席に丸をつけた春樹。

 

 

一方のウェディングを間近に控える恭子も、春樹を見かけて以降、咲良のことを考える時間が多くなっていた。

 

 

親友の死から12年。未だに抱く2人の喪失感。

そして迎えた結婚式の当日。

 

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春樹は、咲良が春樹と恭子に宛てて書いた宝の手紙を探し当てた。

 

 

 

 

監督🎬

【月川翔】

 

 

 

志賀春樹

【北村匠海】

 

 

山内桜良

【浜辺美波】

 

 

恭子

【大友花恋】

 

 

ガムの宮田

【矢本悠馬】

 

 

アダルト恭子

【北川景子】

 

 

アダルト春樹

【小栗旬】

 

 

 

配給〔東宝〕

本編〔1:55〕

 

 

 

__________

 

 

 

 

邦画評論は実に7ヶ月ぶり。

 

 

日本映画はすっかり書かなくなりましたが、この作品は特に感動度が高かったので記事にします。

 

 

記事頭に表記する「本年度日本映画鑑賞作品(数)」を見て頂くと分かるように、ちょくちょく観てはいます。

 

 

 

シネコンで上映する(10スクリーン数として)5割以上が、日本映画とアニメーション映画になった時代ですから、以前のように外国語映画がシネコンで上映されなくなったことによる、正直、妥協的な鑑賞ではあります。日本映画しか上映していないから、仕方ない日本映画を観るか、という妥協。

 

 

 

でもまぁ・・日本映画って身近なのがいいですよね。

日本人同士なので、だいたいの心理が理解できます。

 

 

 

特に学生を主人公にした映画って、見る側に人間力みたいな知識って必要ないじゃないですか。理解力が必要なだけで。

 

 

 

映画や漫画の言葉(セリフ)も、若い子には新鮮かもしれないけど、大抵の大人にとってはどこかで聞いた事のあるような、受け売りの知識で言葉を引用しているのが察せるだろうし、例えば、ミスチルにハマれば、何をやってもミスチルっぽくなるけど、それは言わない(つっ込まない)約束でしょ!って大人は飲み込むから、若い子には新規が受け入れ続けられていく。

 

 

 

普段、アメリカや外国の人が製作された映画を書いていますけど、正直、外国人ではないから理解するのが必死(^◇^;)

 

 

日本人同士(作品⇄観客)だと、理解しようと思わなくても理解できるので、鑑賞中に上記のような工程が省かれるし、描写を解くだけになりホッとする鑑賞にもあります。

 

 

 

『君の膵臓を食べたい』

 

 

電車の中刷り広告に、本屋大賞で話題になっている小説だと宣伝されていた記憶が私にはあります。

 

 

電車の中って、やることがない時に暇すぎて、ついつい見てしまうんですよね中刷り広告だとか、マンション情報だとか、遊園地の情報だとか・・って。

 

 

その小説が話題になって、すぐに映画化が決まった流れ。

スポーツ新聞を購読しているので、エンタメの情報感覚でしかないけど。昨今は本屋大賞(ランクイン)が映像化になる流れですね。

 

 

ハリウッドなら映像化の版権を購入するだけしておき、一先ずそれで安心みたいな温存法ですけど、日本は流石、鉄は冷めぬうちに打て!の流れ。

 

 

 

そして、この小説『君の膵臓を食べたい』。

 

 

投稿サイトに投稿した小説が、作家先生の目に止まって出版されたそうです。

 

 

ここアメブロでも小説を書いて載せていらっしゃる方が多いですし、アメブロで奥様の闘病日記を書かれていたブロガーさんのブログが映画になったこともありました。

 

 

今の時代、どこから出てくるか分かりませんのぉ。

mAbも狙っちゃおうかしら。

 

 

(兄ちゃんには無理だよΣ(・□・;))

 

 

 

__

 

 

 

 

この映画を鑑賞しながら、色々と(小説では役の)設定があるのだろうなと、シーンごとのセリフから想像しました。小説の映像化にありがちですけど、(小説の)名ゼリフだけを言っても、その前の状況が映画で描かれていないことが多く、この映画にもそれを感じざるを得ない出来だったからです。

 

 

 

月川翔監督は青春映画などを撮られてきた方。個人的には1度お会いした事があります。映画を視ていて感性で推し進めるような作品の表現をする方だなと分類します。そもそも青春映画を撮られる監督さんで理屈っぽい性格の方は、大抵失敗していますけど。

 

 

月川監督の今作を観て、劇中にクセのようなものが特に見受けない、良い意味で「無難さ」が出せる監督さんなのかな。俳優をアゴくらいの高さから撮りますね。アゴクイ・カメラワーク(笑)鼻の穴が見えるか見えないかぐらいの絶妙なアングルです。

 

 

このジャンルの特徴としては、説明不足のわりには展開だけで進めてしまうだと思っています。そのため今書いたように指摘したりします。

 

 

難しいんですよね・・このように説明不足を指摘しますけど、かといって説明しすぎるのも退屈になるし、それはそれで指摘しますし(^◇^;)個人的にちょうどいいのがない!(すごく調子のいい時の三谷幸喜監督がそれかな)改めて映画は料理と同じ。

 

 

__

 

 

 

自分が20歳の時に『世界の中心で、愛をさけぶ』が、今作と同じように小説の大ヒットからの映像化でブロックバスターになりました。

 

 

 

その時の気持ちになって今振り返ると分かるのですが、やはり、その時の私が感じていた、いい意味で人生経験の少ない若い自分なりの感動作として感涙していたと思うのです。

 

 

 

今作を観ていて、〔学生×闘病×恋愛映画〕の製作数が少ないからか、何かと引き合いに出されるセカチューについて、当時の自分と今の自分を比較する機会を戴けました。

 

 

 

10数年が経ち、あの頃と同じような「感覚」では、どうしても

恋愛映画を観れなくなって、キラキラした瞳でこれから何者にもなれる青年たちを見ていると、本当、若い時の感覚って、凄いなって、羨ましいな!って思います。自分もそうだったんだろうけど(^◇^;)

 

 

 

その時に感動した自分を自分が覚えているので、今見ても感動できますし、時代のアイテムなどからの懐かしさは『世界の中心で、愛をさけぶ』は1枚も2枚も上でしょう。

 

 

 

今の日本映画は、空前の少女漫画実写化ブームで、旬の女優にイケメンの俳優を複数人割り当てる恋愛映画を製作するでしょ。

 

 

ある程度、その恋愛映画枠の旬を終えた【福士蒼汰&山崎賢人】さんが、ジョジョに実力派路線へ移行する流れを見せていますが、それはそれでこの恋愛映画枠には新しいイケメン俳優が出てくる。これはこれで車輪の流れが作られた。

 

 

 

そういった時代の流れの中で、そういうの(イケメン俳優ばかりの女子ウケ映画)にウンザリしていた私みたいな映画鑑賞者の足を、今作はシアターへと向かわせたのかもしれないです。

 

 

 

 

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こういうのがいいんだよな・・・素朴で。

 

 

 

『世界の中心で、愛をさけぶ』があの頃の私の中心だったように、10代の方には10代の時にしか感じられない体感があるので、この作品もまた今の学生の方の記憶に残っていきますように(^人^)

 

 

学生の方に、とても月並みなアドバイスですけど、若い時に沢山経験した方がいい。挫折も失敗も成功も、恋も、そして失恋も。

 

 

 

___

 

 

 

 

ここからは映画について、私の見解と意見を語ります。

 

 

 

主人公の男の子はとても無口で内向的。これに対してヒロインの女の子は明るくて社交的です。おまけに一期一会に人生を楽しもうとしているから、よく喋る。物語文では光と陰のようだと表現しました。

 

 

 

明るくて社交的という表現を一括りにはしたくないので説明しますと、話し上手というより聞き上手なタイプで、底が明るいというより落ち着いている真面目な明るさ。演じる女優さんの雰囲気だとは想いますが、周囲の空気を読むような落ち着いた立ち振る舞いを常にしているように思えます。

 

 

 

映画的ではなくて、どこにでもいる女子高生に視えるのが良かったです。明るくて社交的な普通の女子です。

 

 

そんな彼女は余命一年というサダメを受け入れるしかない状況下にいます。

 

 

それなのに・・どうして君はそんなに笑っているのかなぁ。

 

 

 

受け取るまでの葛藤や、彼女の気持ちは彼女にしか分からないけれど、誰にも気付かれないように秘密と題し「普段通りの女子高生」を演じている。

 

 

 

「死ぬこと」を明確に知る女の子と、「人はいつか死ぬ」ことを遠き未来と捉える男の子による、純愛の青春学園ドラマ。

 

 

 

__

 

 

 

個人的にとても気に入ったフレーズが映画に2つありました。映画という意味ではセリフでしょうけど、ハッキリ言って、歌の作詞や一文にしか聞こえてこないです。なのでフレーズ。

 

 

 

1つ目は、前半、知り合ったばかりの2人の会話の中で、咲良が伝える会話。「昔の人は、病気になった部位(臓器)を食べることで、病気が治ると信じていた。」と。

 

 

この説を唱えて、自身と重ねていました。

 

 

心臓が悪い人は心臓を、胃が悪い人は胃を食す。

臓器・・もちろん、牛や豚や鳥のをね。

 

 

 

咲良は膵臓の病気ですから、膵臓を。

君の膵臓を食べたい。このタイトルとジャンルを想像すれば、なんなくとして想像できた。ビジュアルなタイトルが御名付け。

 

 

(足が悪い人は足を食べたのかな・・・エグッΣ(・□・;))

 

 

 

もう一つのセリフ・フレーズは、中盤、咲良の家(一軒家の豪邸)を訪ねるシーンから。

 

 

余命僅かのヒロインは、いいとこのお嬢様です。

白を基調とした内観で、天井の高い一軒家。

 

 

外は雨。

 

 

もちろん、映画ですから、そのあとは人物、雨に濡れます。

 

 

この映画だからってワケではないですが、雨の日の室内って五感が研ぎ澄まされませんか?

 

 

一悶着あった時に、雨の演出はマストですね。情景感情も表せるし、雨が降っている状況の恋愛映画で濡れないのは、自分の記憶ではなかった気がします。

 

 

運命だとか偶然だとか、それを必然だとか、こう言った件がありますが、彼女はそれらをひっくるめて・・

 

 

「君がしてきた選択と私がしてきた選択が、私たちを会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ。」

 

 

と表現します。

 

 

そうきたか、と思いましたが・・なんだか想像元が、矢沢あい漫画のセリフみたいで、いかにも女子が好きそうな言葉を選んでいます。知らず識らずインスパイアされているんだろうな。今の文章家って。仕方がない事だけど。

 

 

 

ヒロインの女の子はニコニコ笑いながら、こうした運命論と理屈を掛け合わせたようなセリフを言っているし、個人的には、矢沢あい的なら小松奈々を演じた宮崎あおいが、このセリフを言っても無難にハマるんだろうなと妄想してました(๑╹ω╹๑ )。

 

 

 

余命1年の少女、という紹介がされていますので、少女が亡くなることを知らされた上で観ていますが、現在となり、回想や手紙などを読むのは亡くなった少女。幽霊みたいだけど、そうじゃない、だってきっと・・主人公らの中で生き続けているんだから。

 

 

 

ナレーションだとか、セリフの言葉数がとても多いので、整頓さはない。

 

 

作風はバラードなのに、作調はポップスを聴いているような作品だと思います。変な例えですけど、狩野英孝の作曲みたいです。

 

 

セリフの言葉数が多すぎるので、読み手次第で、退屈になったとは思います。映像付きとはいえ朗読劇って、集中力が切れる瞬間があるじゃないですかぁ。

 

 

なので、中盤の時点で、この映画や俳優陣にハマっていない人は、地獄の時間だなって思いますけど(^◇^;)

 

 

しかし、女優の声の質が良いのですんなりと入ってくるし、滑らかで甘いのに透明感のある不思議な声色。

 

 

そこから、長めの尺を使って、じっくりと観客に感情移入させて、泣かせに入る印象を覚えます。

 

 

なので、中盤の時点で、この映画や俳優陣にハマっている人は、天国の時間だなって思いますね( ´∀`)

 

 

 

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突然ですが(いつも突然だなΣ(・□・;))

 

 

ここ最近の日本映画を観ていて思うこと。謙虚さはあっても、控え目な振る舞いって減ってきていると思います。

 

 

ヒロインの女の子が主人公の男の子を振り回していく感じは、男子が草食系で描かれることでそこまで違和感がないですが、その女の子は、自分で自分のことを「クラスの人気者」と客観的に自覚していることには少々驚きでした。

 

 

最近の若者って謙遜しないのかな?

 

 

日本人の美学こそ謙遜なのに(・・;)

 

 

 

__

 

 

 

いい意味でも悪い意味でも、女子目線での脚本だなとは思いましたね。特にクラスの人気者の彼女が、なにも害のないクラスの影と仲良くしただけで、集中攻撃されるところとか。自分の時代の学生描写にはなかった気がするので、ジェネレーションギャップかな。

 

 

 

目に見える指摘点は、現実的な目線で考えた場合に生じました。

 

やはり大人になってからこういった作品を見ると、[現実]を視てしまいます。

 

 

大人になった主人公の人柄が、あまり変わっていないこと。

 

 

優しくて害がない無口な20代後半の主人公。

 

 

大人目線で観たら、この先生でいいのかな?とも思います。

彼女の死から何を学んだんだろう?いつから日本映画はこういう作風調になってしまったんだろう?

 

 

 

作品自体は、定番の展開が繰り返され、新しさは全くないかな。

アイデアも出し尽くされているし、しのぎを削りながらも品(俳優)を変えて製作している印象です。

 

 

 

逆算して、現在の主人公が、亡くなった彼女との思い出が詰まった母校に教師となり勤めているのにも関わらず、記憶の隅にありすぎているのは、普通に考えて違和感でした。

 

 

 

続いて、

 

 

余命1年のヒロインの女の子が、病気を隠し気丈に振る舞っているとはいえ、全く末期の病人に視えない。

 

 

役柄的に学校にも通っているから、あえて病人の顔に見せない演出をしているのでしょうけど、、、この演出って、どうなんでしょう??。見る人によりますけど。。。病室に見舞った主人公に焦りますが、やはり現実的に衰弱さも欲しいわけで・・・。

 

 

 

その点、比較される同系の邦画『世界の中心で、愛を叫ぶ』の長澤まさみは、白血病という役柄を表情から表したという体当たり感があったと思います。

 

 

 

【浜辺美波】さん〔16〕の咲良という少女の役作りなのか、普段の演技スタイルなのかは分かりませんが、良い意味でだらしのない笑い方をしますし、体当たり感がないのです。1つの作品の役をこなした程度。なので当たり役だとも思いません。

 

 

 

子役の頃から観てきた浜辺美波さんも、もうティーン女優に。おまけに東宝映画ときたから、やはり路線は長澤まさみか。

 

 

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女優としての「雰囲気は志田未来」だと思います。斜め下からのカメラアングルが多いので光の加減で、連想せざるを得なくあります。そして御顔立ちは堀内敬子さんだと思います。三谷作品の愛されキャラ。そういう目線でこの女優を観ていました。

 

 

 

あとは、福岡ロケで、とりあえずの観光名所を映していましたが

 

太宰府天満宮・・大人の鑑賞者用に・・自分的にカットしすぎじゃないかな。

 

 

 

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ホテルのベッドのドキドキシーンを1分短くしてもいいから、太宰府を1分長くしてくれないかしら・・・って若者映画・若者映画Σ(・□・;)

 

 

 

__

 

 

 

高校生の主人公春樹と、教師になった主人公春樹。

 

 

アダルト春樹を演じる【小栗旬】を通して、青春時代の一挙一動が鮮明に蘇っていきます。行き来の展開は小栗の回が1度多かったなど初見では思いました。

 

 

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((友人の)小栗・・仕上げてるなぁ)

 

 

同じくアダルトを演じる【北川景子】さんの前半の登場シーンが中途半端だったなど、バランスよく登場しないので、伏線を張ろうと出来れば1描写ずつハッキリ展開して欲しかったとは思いました。

 

 

またクラスメイトの【ガムをくれる男の子】。

宮田くんという役名があるのですが、以下ガム男で(笑)

 

 

ガム男は常にガムを噛んでいる設定。こういう特徴はキャラクター性があって魅力。

 

 

この依存的な彼のヘキが、授業授業の合間の休憩時間なのか、授業中も噛んでいるのか?知りたいところ。

 

 

どんな私立校だよΣ(・□・;)

 

ガムの消費量Σ(・□・;)

 

 

ガムって匂いますからね。

 

 

ミント系のガムなら・・フルーツ系のガムならカバンに入れているだけでも臭う。クラスの中で誰も彼のことをいじっていないけど、「匂い」じゃなく「臭い」として嫌な人とかもいたんじゃないかな。

 

 

 

などいちいち私はツッコミを入れながらガム男のことを観ていました。俳優の子の見た目は3枚目だけど、風間俊介くんに似ているかな。こういうお顔の男優は今後コミカルな作品に出演する日本の流れになると思いますけど、映像界では貴重ですし、大成してほしいですね。

 

 

__

 

 

 

公開が夏真っ盛りの7月28日で、映画の季節は桜の時期から初夏まで。

 

 

 

おそらく何とか春に公開するよう動いたとのでしょうけど、私が鑑賞した日は34℃も気温がある猛暑日だったので・・「うわぁΣ(・□・;)」となりましたね。気分的に(^◇^;)

 

 

 

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夏に冬の映画を観るのと、夏に春の映画を観るの、貴方ならどちですか?私は、夏は秋の方が良いけど。先取りがいい。

 

 

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自分がこの映画で一番よかったのは俳優陣です。

 

 

特に、主役を演じた男優の【北村匠海】さん〔19〕。演技力は経験値がもう少し必要ですが、彼の表現力が素晴らしいと感じました。あまり俳優を褒めないmAbですので、いい方向に捉えてくださいね( ◠‿◠ )

 

 

ヒロインの浜辺美波さんが一番評価される事とは思いますが、ここ数年視た若手の映画俳優の中で一番上手かったと思いますね。

 

 

北村匠海さんを詳しくは存じませんが、芸能事務所スターダストプロモーション所属の男性グループ【DISH//】(ディッシュ)でリーダーを勤めている方だとか。

 

 

男性アイドルは、芸能界の表舞台で活動すること自体が厳しく、妨害が憑き物となる宿命があります。自分の会社にも通告書が届く場合もあります。

 

 

詳しい詳細はネットで検索していただきたいと思いますが、以前に放送された『めちゃイケ』で他事務所の男性アイドルグループを集めた運動会企画で、明らかな外部からの圧力が目に見え、一視聴者として観ていて、テレビの前で震えましたもん。

 

 

ですが、以前は「(グループを)作っても潰される」でしたので、どの事務所もリスキーなことはしませんでしたけど、今は明らかに「作ってしまえば怖くない」でしょうね。あちらさんも1つ2つならば潰せるけれど、3つ4つだと手が回らなくなるもの。5つ6つになればパニック。赤信号みんなで渡れば怖くない状態。

 

 

私の目線だとますだおかだの岡田さんのお顔立ちをベースに、柳楽優弥と嵐の松本潤、東出昌大さんを足してミックスして割った感じの印象かな。アジア系の彫り深いお顔立ち。

 

 

そもそもアイドルグループのリーダーを勤めるほどの芸能人が、クラスで一番目立たない役を演じることへの違和感は消せないんですけどね(゚o゚;;)

 

 

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目立っていましたね。普通に。

 

10代や20代の女優さんは朝ドラを筆頭に次々と現れますが、男優さんは世代交代とまでにはいかないので、個人的には新星現るですね。

 

 

 

____

 

 

 

子供の頃、虚弱体質だった私が病気になるたびに、看病する祖母や母親が、枕元で「出来ることなら代わってあげたい」と、心からの気持ちを聞いて来ました。

 

 

君の膵臓を食べたい。

 

 

女性の発言(目線)から、男性が後に同じ言葉を添えています。つまり男性発信ではないと言う事。

 

 

それでも僕は君の膵臓を食べたいよ、と。

 

 

このセリフを劇中で聞いた時に、私自身は上に書いた病気で寝込んでいた時の、身内の記憶が蘇ってきました。

 

 

作者が女性ということで、

女性の発想から繰り出された小説なのだと思います。

 

 

そして、そういう意味で考えると、女性受けの映画になると私は思います。同時に若い人向けの要素が多い。

 

 

自分が病気でもうすぐ死んでしまうというサダメを、誰にも言わずに学校に通うクラスの人気者。これは美談的ですね。いつも一緒にいて片時も離れない親友さえも気付けない程ですから、そんなことってあるのかな。

 

 

 

唯一それを知ったのが、クラスで目立たない空気のような男子で、性格は根暗ですが、お顔立ちはイケメンで(ここは恋愛映画の主人公だからスルー)、人間的には心根の優しいイジりがいのある男の子。モジモジ喋る男子←このキャラ設定で、女性の方が精神年齢が高く、お姉さん的となります。日本映画のセオリー。

 

 

 

秘密を知られた少女は、とにかく「今を生きます」。mAbが1番好きな言葉ですね(笑)高校生の行動なので内心、心臓バクバクのドッキドキでしょうけど、積極的に行動します。

 

 

死ぬまでやりたいリスト。以前に大ヒットしたハリウッド映画から、闘病映画ではこの展開が扱われるようになりました。高校生の女の子ですから規模は大きくありません。旅行するや、最終的には男子とイケナイことをするなど・・可愛らしいものです。

 

 

 

それらのリストを1つ1つ達成して行くわけですが、注目されるのが苦手で目立たないで生きていこうとしていた主人公は、人気者と仲良くしていることで目立ってしまいます。

 

 

 

個人的に、最近の日本映画でよく描かれる学園のスクールカーストという位置付けが、ジェネレーションギャップです。

 

 

あえてクラスで目立たないようにしている、一切の波風を立てず静かに学園生活を送ろうとしている生徒。。。自分のクラスにもいたけれど、『桐島部活やめるってよ』みたいに描くならリアリティがあるんですけどね。

 

 

だってこの映画の主人公の席順。。。

私としてはクラスのヒョウキン者の席という印象だもん。

 

 

だから全然、分かりませんでした(^◇^;)

集中砲火みたいに視線でイジメている様子って。

 

 

こういう設定の生徒なら、壁側の3列目とかかな。それか教壇に近い席。映画のように1番後ろにはしないと思います。そういう風に考えたら席順の決め方まで知りたくなりますけど。

 

 

くじ引きなのか、好きな席を選ぶのか、だとしたら主人公はどういう経緯で今の席に座っているのか?・・学生時代のイベントですからね。こういう些細な描写って、描いたらウケると思うんだけどな。席順の決め方なんて、どの世代にも身近ですし。

 

 

 

学校生活は散々になった主人公ですが、図書委員としての役目は性に合うらしく、蔵を整理したり、殻に閉じ込もったり、静かで敵もいない、時を過ごすにはもってこい。

 

 

そう考えれば、学校の図書室って、真面目な生徒が利用する場所という記憶があります。なるほどね。

 

 

彼女はさらに距離を詰めるためにクラスの図書委員にも立候補。主人公に対するクラスの疑心は増すことになるのですが、彼女は何も説明しません。

 

 

どういう関係?

2人は付き合っているの?

あんた、あの子の何なのさ?

 

 

「仲良し君。」

 

 

 

質問の答えになってなーいΣ(・□・;)

だから皆モヤモヤ。主人公もモヤモヤ。僕ってあんたの何なのさ?港のヨーコ横浜横須賀ー!みたいに(笑)

 

 

 

だけど、この質問には答えます。

 

「君は・・ホントに死ぬの?」

 

「死ぬよ」

 

 

 

多分、この言葉の返しの真意が、この映画の動機の全て。

 

 

__

 

 

 

この映画はこの映画で、満足感を得る方が多いとは思いますが、

大人目線が少なすぎます。

 

 

そういう理由でもセカチューとは対比できません。

 

 

娘の最後のひと時に、親の存在(登場)がないことは、大人の観客としては物足りないのではないでしょうか。

 

 

そもそも最近の日本映画の指摘したい点で、大人についてをあまり描かずに、あくまで当事者の若者たち目線でお送りされる若年化

 

 

 

ヒロインの家庭は100歩譲って、100歩譲ってですけど・・いいとして。

 

 

普通に考えて、主人公は、一般的な家庭でしょう。

 

 

思春期の息子が、新幹線に乗って、同い年の女の子と旅行。

 

 

女の子の方は、家に電話しています。「恭子の家に泊まる」。

 

何もないとはいえ。高校生の息子が女の子と二人で1泊旅行。

 

 

親御さんの気持ちとして、これって「健全なお付き合い」なのかな?(^◇^;)結果的に思い出になりますけど。

 

 

 

病気を知る人物がごく限られた近親者のみという設定も、なんだか凄い映画用の美談に脚本が書かれているなと思いました。

 

 

 

__

 

 

 

言葉の陳列。

 

 

死を間近に控える少女が思いつく言葉を著者が並べていた。

 

 

学生映画特有の綺麗で詩的なセリフだったり、今その時の一瞬を美しく捉えようと願う感性が青春というハツラツさを表現していた。

 

 

 

それと一番思ったのが、主人公たちが通っている学校に・・不良がいないこと(^◇^;)

 

 

わたし的には結構違和感です。あぁ・・私立校なんだなって。

 

 

(せっかくカッコつけて文章を書いてたのにΣ(・□・;))

 

 

クラスメイト達も派手な子はいないし、クラスの人気者が透明感のある清純派の女子。その女子の親友恭子の方がどっちかといえば派手かな。【大友花恋】は日焼け顔で桐谷美玲みたいな瞳。その親友が大人になると【北川KSK景子】さんになるので体格的に別人みたいな2女優でしたけど。

 

 

 

最後に

 

この作品を書こうと思ったのは、特別な意味はなく

 

鑑賞意欲とタイミングが偶然にも合っただけ。

 

 

そうまるで、劇中のヒロインが言ってた

 

 

「君の選択」みたいに。

 

 

 

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脚本 13点

演技 14点

構成 13点

展開 15点

完成度13点

 

 

〔68〕点

 

 

__

 

 

 

余談に:

 

 

上の映画を観た次の日本映画が、上半期・出家騒動で話題にもなり逆に宣伝にもなった『東京喰種』でした。

 

 

(清水富美加さん・・いい女優になると視てたんだけどな。勿体無い。今後、一般向けの作品では観なくなるでしょうから=私自身は今作品が新作主演映画の見納めです)

 

 

 

本年度劇場鑑賞作品vol.76

(日本映画鑑賞作品vol.18)

 

 

監督【萩原健太郎】

主演【窪田正孝】【清水富美加】【鈴木伸之】【大泉洋】他

 

 

 

余命短い好きな人を想い、君の膵臓をたべて、君は僕の中で生き続けて・・と云う気持ちを描写する内容の作品を観たあとでしたから、

 

 

生きるために人間の肉や臓器を食べたい・・と言うアクション映画の内容にハートが混乱(^◇^;)

 

 

『君の膵臓をたべたい』『東京喰種』

この2つの映画・・立て続けに観ると、相性最悪(笑)

 

 

ただ『東京喰人』は、原作のファンで:REまで読んでいるので、楽しく鑑賞できました。続編のトーカは誰が演じるんだろう!?大胆にも橋本環奈さんがいいと思います。

 

 

 

脚本 14点

演技 16点

構成 13点

展開 13点

完成度13点

 

 

〔69〕点

 

 

 

 

【mAb】

 

 

 

 

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Snapshot『この世の始まりと終わり』

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貴方は何を想像しますか?

 

 

 

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(長崎県・ホテル内から)

 

 

 

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(香川県小豆島・夕日が沈む様子)

 

 

 

 

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(兵庫県淡路島・朝日が昇る瞬間)

 

 

 

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(京都府宇治・夕日が沈む様子)

 

 

 

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(長野県諏訪湖・夕日が沈む様子)

 

 

 

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(長野県・松本城)

 

 

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(福井県・東尋坊)

 

 

 

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(新潟県新潟市)

 

 

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(どこかの滝)

 

 

 

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(福島県内・温泉)

 

 

 

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(福島県いわき市・白水阿弥陀堂)

 

 

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(宮城県・松島)

 

 

 

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(岩手県平泉・毛越寺)

 

 

 

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(北海道函館市・海の幸)

 

 

 

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(どこかの水族館)

 

 

 

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(東京・地元近くの荒川)

 

 

 

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携帯で撮ったアルバムを見ていたら、

 

 

なんとなしに思いつき、過去に遡ってスライドして見てみる。

 

 

すると、「水」を映した写真を、僕は随分と拘ってシャッターを切っていた事に気付いた。

 

 

誰もが携帯電話で写真を撮れるようになってから、これら自然は最も手軽に綺麗に写せる一番の被写体となる。

 

 

目の前の景色が「美しい」と感じて、携帯で写真を撮る人は好きだ。

 

 

インスタグラムなどで、「インスタ映えする!」と料理を撮ったり、着飾った自分を映す人たちよりも

 

 

目の前の景色が「美しい」と感じて、携帯で写真を撮る人が好きだ。

 

 

それこそ真実なのだから。

 

 

水ならば海を。

 

陸ならば花を。

 

空ならば雲を朝日を夕陽を。

 

 

「水・陸・空」無限大〜🎵

 

 

其れぞれに其れぞれに、沢山の魅力がある。

 

 

僕の場合は水の写真が多かったというだけだ。

 

 

今回は僕のアルバムに入っていた「水」を載せた。

 

ここ3年の間に仕事や旅先で撮った写真の一部。

 

 

一応、西(長崎)から出発して北(北海道)に移動して、最後は東京に帰ってくる写真の順番に構成した。

 

 

 

よく撮れていると思う。

 

 

気に入ったら好きに使ってくれていい。

 

 

特に朝日の写真は、日本誕生地である淡路島で撮影したもの。

持ってるときっと貴方様にいいことが起きるはず。

 

 

 

あと・・改めて写真を見返して頂くと気付かれると思うが

 

相当の晴れ男。

 

雪の降る地域は仕方ないにしても、春夏秋冬、旅行先では9割が青空。

 

 

 

太陽を愛し、太陽に愛された男!

そう我こそは・・サンシャイン、m・A・・(やめなさいΣ(・□・;))

 

 

 

 

最後に外国編。

 

 

考えてみれば、僕自体が60%水だ。

 

 

人間(この世)は水で始まり、水で終わる。

 

 

考えてみれば、地球の70%が水だ。

 

 

だから僕という水が海を越え、水を撮ってきた。

 

 

 

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(英国・タワーブリッチ)

 

 

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(米国・サンタモニカ海岸)

 

 

 

水を撮ってきたという文章は間違いだ。

海外旅行の一枚だ。旅行先で撮った写真が水だっただけ。

 

 

そしてやっぱり空は青かった。

 

 

 

 

LIFE IS NOW

 

 

一期一会のサマーデイズを。

 

 

【mAb】

 

 

 

 

Criticism『トリガール!』

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『トリガール!』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.81

 

(日本映画鑑賞作品vol.21)

 

 

ジャンル

〔青春スポ根〕

 

 

物語)

 

 

2浪の末に「とりあえず」念願の大学生になった【鳥山ゆきな】だったが、理系の大学を選んだ為に、周りにいる男子はメガネ野郎ばかりで、入学早々嫌気がさしている状態に。

 

 

(記事内では読みやすいようにゆきなをユキナと表記します)

 

 

毎日の通学のバスは99%のメガネ率。

 

 

こんなはずじゃなかったと、流されてばかりの自分のこれまでの人生を嘆き愁い、これから4年間も通うことになるキャンパスライフを考え、落ち込んでいた。

 

 

そんなユキナは、気さくに話しかけてきた【和美】と友達になる。

 

 

そして和美が入部しようと決めていた「人力飛行サークル」に、ユキナも入部することになった。

 

 

入部の動機は、一目惚れした、サークルの部長【高橋圭】に、「君いい体してるね」「(パイロットになって)一緒に翔ぼう」と口説かれたからだ。

 

 

 

__

 

 

 

〔Team Birdman Trial〕通称〔TBT〕は、毎年琵琶湖で開催される『鳥人間コンテスト』に出場している伝統ある大学サークル。

 

 

和美は広報班。そしてユキナはパイロット班に。

 

 

先輩に誘われるまま、流されるまま入部したユキナではあるが、紅一点のパイロットとしてのポテンシャルは中々の逸材だった。

 

 

高校時代は通学のために、田舎道を片道20km・往復40kmの距離をママチャリで漕いでいた経験があるために、持久力、体幹などが既に身についている。

 

 

100人近い部員たちが学生生活の大半をかけて、TBTに精を出していた。

 

 

__

 

 

 

TBTの人力飛行機は、2名のパイロットが機内でサドルを漕ぎ操縦する、鳥人間コンテストの名物にもなっている飛行機である。

 

 

昨年のコンテストでは部長の高橋圭と、もう一人【坂場大志】がパイロットとして出場。

 

 

坂場は「狂犬」の異名を持つ「絶対エース」。

 

 

そんな坂場の現在は、前回大会での墜落のトラウマから、練習に参加しない幽霊部員状態になっていた。

 

 

__

 

 

 

ある日。

高橋の画策で、居酒屋で一人飲みをし、自分に浸っている坂場の元にユキナを連れて行き、惹き合わせる。

 

 

狂犬の坂場に負けず劣らず強気で毒舌のユキナは、先輩後輩関係なく狂犬に噛みつき、この日からまさに犬猿の仲になった。

 

 

だがそれがカンフル剤となり、坂場は次の練習からサークルに顔を出すようになる。

 

 

___

 

 

 

そんな坂場は、ユキナの前で圧倒的な力を見せつけ、あっさり正パイロットの座を確定させた。

 

 

今年のパイロットは昨年同様、高橋&坂場ペアに決定。

 

 

てっきり憧れの高橋先輩とペアで出場できるものだと思っていたユキナは、落胆し失意の渦に巻き込まれる。

 

 

練習にも参加しなくなり、一人カラオケで暇を持て余す。

 

 

___

 

 

 

高橋の鬼電や鬼LINE、唯一の女友達である和美の声掛けによって

、テストフライトに参加したユキナ。

 

 

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人力飛行機が空を飛ぶ瞬間に興奮し歓声をあげる。

 

 

だが次の瞬間、パイロットがパニック状態となり不時着、高橋部長が大怪我を負う。

 

 

1年に1度の大会で、今年こそはとチーム一丸で悲願を誓っていた中でのアクシデント。

 

 

松葉杖の高橋は大会までに何とか怪我を治すと云うが、どうしても不安材料にしか取れなかった。

 

 

そんな高橋に、坂場は、ユキナとペアを組むと宣言する。

 

 

大会直前でのパイロット交代劇、毒舌同士の犬猿コンビ、そして迎えた大会当日。

 

 

琵琶湖の空に若人の青春の奇跡が翔ぶ。

 

 

 

監督🎬

【英勉】

 

 

鳥山ゆきな

【土屋太鳳】

 

 

坂場大志

【間宮祥太朗】

 

 

高橋圭

【高杉真宙】

 

島村和美

【池田イライザ】

 

古沢

【矢本悠馬】

 

 

ペラ夫さん

【コロコロチキチキペッパーズ・ナダル】

 

 

鳥人間コンテスト実況者

【羽鳥慎一】

 

 

 

配給〔ショウゲート〕

本編〔1:38〕

 

 

 

_______

 

 

 

 

前回日本映画を半年ぶりに語りまして、記事一覧タイトルに日本語を綴ることが出来たので、せっかくだしもう一品、邦画を書いておこう。

 

 

なので書きます。動機が単純(゚o゚;;

 

 

記事一覧タイトルの並びには拘っております。何の得もないけれど。

 

 

 

夏が終わり、9月に入り、今月は毎週cinema complex(全国公開)で日本映画が公開・上映されていきます。

 

 

(洋画の時代・・・カムバック(;_;))

 

 

 

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公開初日の舞台挨拶で、大ヒット公開中と宣伝しています。

 

 

まぁまぁ、そうツッコミなさんな。水を差すようですが、このご時世では、今作品は1ヶ月程度(4週)で公開終了すると予想できます。

 

 

よっぽど劇後の評判が良かったり、インパクトがあれば別ですが、俳きっとそうだと思います。

 

 

新作が公開されれば、上映回数を削られ、1ヶ月後には1日1回になるかなぁ。それも午前枠とかで。

 

 

なので気になった方はお早めに鑑賞に臨んで頂戴ね✌︎('ω'✌︎ )

 

 

【英勉】監督は今月末に『あさひなぐ』の公開が控えているし、あさひなぐは、私自身も2度は観に行くでしょうし、今作『トリガール!』の興行収入を超えることは公開前から明らかです。太鳳ちゃんよりなぁーちゃんかな。

 

 

 

__

 

 

 

今回の記事では、主に役者を主観で語りながら、作品の見解と紹介をします。

 

 

これだけいるから、隙あればと、本気で土屋太鳳さんを口説こうとしていた俳優さん、結構いるんだろうなぁ。

 

 

 

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って、こんな感じで書きます(^◇^;)

 

 

__

 

 

 

〔青春スポ根映画〕って、私は大好きなジャンルで、TOHO系で公開されると必ず観ています。

 

 

(都内のTOHO-CINEMSで公開されることが大事)

 

 

昨今沢山の作品が海外(主に欧州)で評価されていますが、

 

 

正直、ミステリー映画だと、他の国でも似たような形状のものが沢山作られていますので、

 

 

この青春スポ根というジャンルこそ、日本の描写法として、海外に紹介するべきである!と思っています。

 

 

 

🏃‍♀️🏃‍♀️🏃‍♀️

 

 

 

土屋太鳳さんは、大ブレークしたことで芸能業が大忙しとなり、もう一年間、大学生をしているそうです。未だ現役大学生という肩書きがあります。これはJKと並んでも相当強い打ち出しになるでしょう。

 

 

 

演じる役柄、制作側からオファーされる役柄は元気印の体育女子や直向き系の清純女子役が多いですね。今が旬だ、いっぱい撮ってけ( ´∀`)

 

 

(将来(25歳以上)はアクション女優になって欲しい)

 

 

 

さて、上の衝撃的なお写真でも判るように

 

 

男だらけ・・というより

 

今作は見事にオタクの理系男子が揃う。

 

 

アニメとかアイドルなど、そういう日本文化的なオタクではなく、機械系のオタクのほう。社会貢献する方のオタクね(笑)

 

 

クラスに一人・二人は必ずいたメガネで目立たない男子が・・・こんなに沢山Σ(・□・;)

 

 

こうまで来ると、よくこういう顔立ちの男の子達を掻き集めたな!だとか、二枚目以外の俳優ってこんなにいるんだ!なんて、日の目を与えた製作陣を讃えたくなる気持ちの方が強い♪(´ε` )

 

 

 

機会系・オタク系のメガネ男子って、例えは悪いですが

 

爆弾作っていたりするヤバい奴も中にはいると思います。

 

 

1人や2人ならそうでもないけど、何人も同じ類いが集まれば、同調するんですね。劇中で発言するたびケタケタ言ってます。映画の笑いどころなので笑ってあげてください。

 

 

 

実際は、外見の役作りでオタク系男子にしているだけなのかも知れませんし、普段は鏡の前で前髪をいじってキメてる俳優さんなのかもしれませんけど、

 

 

イケメンがいないこの映画の男性出演陣はいじり甲斐があって、男性客受けしそうです。

 

 

シネコン→集客で、

少女漫画の実写化が流行になっている日本映画の現状ですが、学生主観の恋愛映画って、男性は入りづらいと思います。

 

 

土屋太鳳さんはTV番組なので応援企画を組まれるなど、女優業の番組宣伝の為に、お茶の間タレント業もしていますし、学生のみならず社会人受けもいい。

 

 

彼女の主演映画って、まず第一に元気をもらえるし、内容が恋愛映画や若者向け映画だとしても、社会人の男性が気兼ねなく映画館に足を運べると思うのです。

 

 

特に今回の映画は、理系の大学生たちの奮闘青春劇でも在りますから、私が見たシアターの観客の半数以上が、映画の中の住人みたいな容姿をしていました。

 

 

ちなみに私は文系です。でもスポーツマンです。

 

 

__

 

 

 

作品の内容は、物語文を読んで頂くとして。

 

 

(誤字・脱字がある際には修正します)

 

 

 

率直に思ったのが

 

 

この日本映画は、人力飛行機を題材にしているからか、後半思ったより伸びたなぁーと。

 

 

正直立ち上がりから(気分は)低空飛行でした。

 

 

このジャンルはパターン化しているので、どの作品も大体が同じ構成・展開になります。

 

 

 

1 前半は自己紹介・キッカケ

 

2 中盤は挫折・エピソード

 

3 終盤は本番・集大成

 

 

 

(大会当日の映像をオープニングで紹介して、1に入るパターンも多いです。)

 

 

 

こうした順序を辿っていくセオリーがありますが、

 

作品が面白くなるのは、どう考えても、どうしても、どうやっても、視感では中盤から終盤にかけてです。

 

 

最初から最後まで興奮状態で鑑賞できる日本映画を私は知りません。もしあれば大ヒットしているでしょうしƪ(˘⌣˘)ʃ

 

 

 

例の如く。

主人公らが挫折し、衝突し、

 

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そこから立ち上がり、努力して、本番。

 

 

 

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それまでの過程を見ていることで、観客は感情移入していくことになると思います。なので上記1(前半)の描写は最も大事。

 

 

だけど大体の作品は、この作品もそうだけど、1を省略形で描くことが多いと思います。『ちはやふる』なんて特にそうでしたね。

 

 

今作品も冒頭で即入部です。

 

 

結果的に感動することは間違いないので、いい映画の枠に入りますが、原作があるからって何となく描いちゃ駄目。1は丁寧であり、それでいて情報が多い中でも整頓して描いて欲しいです!このジャンルの課題を今後も伝え続けたい。

 

 

この節の頭に書いた、後半思ったより伸びたなぁーは、自分の気分の高揚であり、青春スポ根映画の映画内で魅せる伸びしろです。

 

 

こう言っては何ですけど、青春スポ根や青春ドラマを全国公開(シネコン)レベルで撮られる方って大体決まっていますし、観る前から「立ち上がりが悪くても、最後は感情移入しているぶん感動する」ということを自分自身が分かったうえで観に行っています。なので多少の妥協点は目を瞑ります。

 

 

 

今回も例外なく、何度も書きますけど、後半伸びたー!です。

 

 

個人競技ではなくチームプレー。

みんなで1つの目標に向かって。朝から晩まで精魂込めて物作る。それに応えるために操縦者は努力を惜しまず練習する。

 

 

日本人の技巧、職人たち。大和魂。まさに日本を象徴するテーマが背景にある映画でしょ。

 

 

 

また劇中で印象的なのは、有酸素トレーニングの描写が多く、汗だく。汗びっしょり。人気女優が汗だくΣ(・□・;)『チアダン』の広瀬すずさんもそうでしたけど、最近の女優さんは汗だくですね。

 

 

(『チアダン』本年度劇場鑑賞作品vol.25。未記事)

 

 

こうして実際に役者の役作りや体つきの変化を視れる作品は、日本映画では(事務所NGなどの事情があり)少ないから、とても新鮮でした

 

 

美しい汗を観れる。

 

 

でも・・匂いは想像できない。

この密閉空間・・どんな匂いがするんだろう?(笑)

 

 

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匂いもそうですし、琵琶湖の水温とか、そういう情報も、細かいことかもしれないけれど、私は映画内の情報として知りたいな。

 

 

__

 

 

 

指摘点は、役者陣の使い方・起用法に若干のムラ・無駄がある事です。

 

 

 

室内環境だとか集音マイクなどの音響もあるのでしょうけど、

 

{日本語字幕}を付けて欲しいと思ってしまったほど、聞き取りづらい箇所がありました。

 

 

 

特にコロコロチキチキペッパーズの【ナダル】さんの下手さ加減には、少々ガッカリしました。普通のセリフが聞き取りづらいってよっぽどです。

 

 

キャラ自体がワンパターンの演者さんだと思いますから、もっと味を付けた演出をされた方が今作の為になったのではないでしょうか?作り手の問題だと視えました。

 

 

芸人さんの割に滑舌が悪くて、特徴であるハイトーンボイスが災いし聞き取りづらい。少々・・いや普通に残念ですね。お笑い芸人としては好きな方なのですが(・・;)同じハイトーンならクロちゃんでもいいんじゃないかな。色、変わっちゃうけど。

 

 

演じるペラ夫さん役も、前半部分であれほど登場していたのに、中盤以降はいなくなるし、主人公の主観を整える役割があったとしても、神出鬼没の加減がNO。せめて笑わせてくれぃ。

 

 

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もう一方。

 

 

上の写真にも映っていますが、

主人公の親友和美役を演じる【池田イライザ】さん。

 

 

今、日本の芸能界で多くなった東南アジア系のハーフ女優。

 

 

東南アジア系のハーフですと純粋な日本人役としても、そこまで違和感を感じないですね。テレビや映画などを見てて、「この子、ハーフかな?」と頭の中で思うくらい。

 

 

演技自体は特に気になりません。演技に特徴があるか?と聞かれれば、現時点ではないと答えますけどね。彼女の役所は分かりやすく、憧れの人を追いかけて入部する片思い女子です。

 

 

ルックス的に目立つのは明らかですが、この映画内で、男子が見惚れるような描写は一切ありません。だから個人的には凄く違和感。

 

 

これだけ女子に免疫がないであろうオタク男子が揃っているのに。。二次元・三次元。精を出すのは飛行機。

 

 

映画を観るにあたってはそれほど重要ではないことですが、

 

 

よくよく考えると、理系女子って文系女子より美人率高くないかな?可愛い系より美人系のお顔立ちが多い気がします。

 

 

まぁ、劇中の和美や主人公が何系の学部なのかは、よく分かりませんけどね(^◇^;)

 

 

 

演技自体は気にならない。では何が気になるの?

 

 

それは、劇中の数カ所で主役の土屋太鳳さん演じるユキナが、親友和美の顔立ちを見て「かわいいぃ〜」と口にすることです。

 

 

私にとってはこのセリフが余計でした。

 

 

いやいや、好みの問題だけど、太鳳ちゃん、君の方が可愛いよΣ(・□・;)

 

 

女子が女子を褒めるとかベッタリするいう表現であり感覚は、私の学生の頃の青春映画には殆どなかった描写です。

 

 

こういう発言って、観客が鑑賞中に個人的に思えばいいと思うんですよね。

 

 

 

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思わず口に出しちゃう「かわいい〜」のセリフ。台本に書いてあるのかしら。

 

 

もう一人。

 

 

主人公ユキナとペアを組むパイロット役に【間宮祥太朗】さん。

 

 

今回の役は、とにかく〔よく喋る〕印象です!(◎_◎;)

 

 

口の減らない男だけど、本当は情に厚くて、努力家の熱血漢で、ナイーブ。劇中は喧しいけれど、最後はきっと好きになる筈!

 

 

今回、間宮祥太朗さんの演技でありスタイルを視ていて、思ったのは、演技のスタイルが嵐の【二宮和也】さんだなってね。

 

 

二宮さんとは見た目も身長も違いますが、演技中の口調だとか姿勢は相当似ています。大きな立ち振る舞いに、声を張って熱血漢になったら間宮祥太朗さんになると思います。身長は高いし、体格もいい、使い勝手もいい。

 

 

『高台家の人々』などで拝見してきましたが、一昔前のホスト系俳優みたいなお顔立ちで、今後が楽しみです。

 

 

 

__

 

 

 

もう一つ。

 

 

今回の映画で最大の売りであるのが〔鳥人間コンテスト〕。

 

 

そのルールなど、そういう一切の説明がなされていません。

 

 

鳥人間コンテストって、TV中継もされるし、認知度はあると思います。だけど詳しいことはあまり知らない。

 

 

ナレーションでも羽鳥アナの解説でもいいから紹介して欲しかったなぁ・・。

 

 

単純に飛ぶ距離を競うというルールは分かりますけど

 

今作では、ドラマ部分に力を注ぎ過ぎている印象でした。

 

 

ちなみに放送終了した内村光良さんの番組『笑神様は突然に』で人気企画だった【スーパーサラリーマン鈴木拓】の鳥人間プロジェクトが、当時好きで楽しみに見ていました。

 

 

鳥人間コンテスト=スーパーサラリーマン

と連想を結ぶ方もいるでしょう。

 

 

そのゴールデン番組がキッカケで、鳥人間コンテストを知った方って多い筈。私は番組を見るまで何となくしか知りませんでしたし、スタッフ側やパイロット側のドラマを気にしていなかったです。

 

 

今回のこの映画から思い出す人が沢山いらっしゃるのでしょう

ね。一緒に飛んで欲しかったな。スーパーサラリーマン。

 

 

__

 

 

 

個人的な話が続きますが、最後もこんな感じで〆ます。

 

 

もう10年以上、ロードバイクに乗っていて、通勤用にも使っています。毎日20〜40kmは漕いでいます。

 

 

劇中の競技用自転車などを見ても、乗っていない人よりテンションが上がります。

 

 

そんな私が、この映画を視ていて、心底羨ましかったのが

 

 

車がほとんど走っていない田舎の二車線道路で、バスを外側から追い越して、思いっきり走っていたり、※「危険ですから真似しないように」とスクリーンの下にテロップを表記してもいいくらい、両手離しで自転車を走行したりしています。

 

 

両手離しは、GLAYのTERUさんみたいな感じです。

 

 

東京は・・毎日漕いでいるので伝えられますが、映画みたいなスピードでは自転車漕げないんですよね。映画だと時速30〜40kmぐらいかな。

 

 

人は多いし車も多いですから、一瞬の判断で大事故に繋がります。ロードバイクは車道を走ることが義務付けられています。

 

 

しかし実際、東京でロードバイクの大事故って報道されていませんから、ロード乗りのマナーや心掛けがいいからだと思います。

 

 

映画の舞台のように、車も人も少ない田舎道や山道を自分のペースで漕げるなんて・・理想ですよ。

 

 

個人的な話でした( ´∀`)

 

 

大学生の映画なので、大学(学業)の授業の様子とかも表して欲しいな。勉強のシーンってこのジャンル殆どないΣ(・□・;)

 

 

 

エンディングテーマには、90年代の名曲スピッツさんの『空も飛べるはず』が、カバーされます。カラオケを聞いてるみたいでしたけど、名曲ですから体は自然に乗っちゃいますね。

 

 

世代的に、空も飛べるはず、と言えば、長野県を舞台にした青春ドラマ『白線流し』の主題歌。

 

 

鳥人間コンテストと言えば、空も飛べるはずに繋がりますけど、

 

 

この映画のテンション的には、円広志さんでしょ。

 

 

(映画の主人公同様、よく喋られるから(^◇^;))

 

 

飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで・・回って回って回って回る・・飛行機回っちゃダメだΣ(・□・;)描きたかっただけ、すんずれいしました。

 

 

爽やかで、いい映画。

 

 

人力飛行機がスタート地点から飛び出した瞬間、一緒になって願ってた。応援できる。ただ、『トリボーイ』たちの物語でもあることをお忘れなく。

 

 

 

image

 

 

 

 

脚本 13点

演技 14点

構成 13点

展開 13点

完成度13点

 

〔66〕点

 

 

 

 

NEXT『スパイダーマン』

 

 

 

【mAb】

 

 

 

 

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Surprise『捕りガール!』

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先週。

開幕週だった『エイリアン』をホームの劇場で観終わった後の出来事です。

 

 

 

『エイリアン』を、書くか、書かないかは、相変わらずのペースだし今の時点でなんとも言えないので、この場を利用して少しだけ寸評を書かせていただきます。

 

 

 

副題『コヴェナント』

意味は『契約』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞vol.86

 

 

 

監督🎬

【リドリー・スコット】

 

 

CAST

前作に引き続き

【マイケル・ファスベンダー】

 

【キャサリン・ウォーターストン】

 

配給〔20世紀フォックス〕

本編〔2:02〕

 

 

2012年夏公開の前作記事『プロメテウス』

 

 

 

御年79歳の監督リドリー・スコットの地獄を視た感じです。

前作に引き続き未来の人型アンドロイド役にマイケル・ファスベンダー。前作から5年間の間に、しっかりと地位を築き世界的な大スターになったファスベンダー。

 

 

時代背景はこれから約100年後です。移住可能な星を求めて、人類は地球を離れます。宇宙船の中で冷凍睡眠。これはまぁ非常に有り触れて来た映画の脚本。到着までの間、船内は無人になりますが、機械はいます。それがアンドロイド。

 

 

 

前作『プロメテウス』の時は、アンドロイドと共に、「人類誕生の謎を知るための旅」いう壮大な目的のもとで地球を離れました。今回のアンドロイドは見た目は同じでも、中身は最新だそうです。

 

 

まさか『エイリアン』という映画で、人類誕生という起源に行き着かせるとは想像しなかったです。映画的には決して良作とは今も思っていませんけど(^◇^;)

 

 

(プレデターと戦っていたりするバラエティ要素もあるもの)

 

 

前作はバットエンドでしたが、今作はそれを引き継ぐ形で、プロメテウス号が行き着いた惑星に呼ばれ、降り立ってしまいますう。

 

 

主人公は乗組員たち。乗客は冬眠中。乗組員たちの物語。

移住可能である目的の惑星へ宇宙移動している際に、別の惑星から人類の言語(英語)を受信し、すぐ近いという理由から調査をすることに。

 

 

目的地まで何十年という状況で、数日後には着ける距離で酸素も水もあると発覚したんだから、寄り道がてら必要なら移住しちゃおう!って流れ。

 

 

 

・・って普通にいつもの映画記事を書き出しているので、本題のテーマに戻ります。生物の創造記的な脚本なのでR15指定映画となります。『エイリアン』が好きな人には好きな映画だと思います。

 

 

 

脚本 15点

演技 14点

構成 13点

展開 13点

完成度13点

 

 

〔68〕点

 

 

 

___

 

 

 

開幕週の『エイリアン』を観終わった直後の出来事なのですが、

 

 

9月の第3週公開映画の看板が『エイリアン』だったので、どのシネコンも一番大きなスクリーンで上映されていたと思います。一番集客が予想できるからです。

 

 

(週が切り替わるごとにトップは変わります)

 

 

ちなみに僕がいつも通っている映画館は、たとえ話題作でも観客の数が100人(半分)に満たないことが多々あります。

 

 

渋谷・新宿・日本橋などの大都心の映画館では満席の状態だとしても、地域や劇場によっては空席の状態であるでしょう。地方ならレイトショーの時間帯はガラガラかな、夜遅いとあれなので。

 

 

なので僕は、テレビコマーシャルなどで下に打ち込んでいる「大ヒット公開」という宣伝を、その光景を実際に普段劇場で目にしていないぶん、いつも「見栄がすごいΣ(・□・;)」とツッコンでいます(^◇^;)

 

 

 

その日もお馴染みの光景でした。

 

 

一番大きなスクリーンから、エンドクレジットが終了し場内が明るくなると、見終わった20人程度の観客がゾロゾロとスクリーンを後にします。おひとりさまが多いので、無言の終幕模様。

 

 

防音効果の施された分厚いスクリーンの扉をくぐると、赤絨毯の床の廊下に出ます。

 

 

僕は御手洗を済ませたのち、入退場ゲートに向かいます。

 

 

通路がT字になっていて、一番大きいスクリーンはTの下の位置。

 

 

I のポイントに御手洗があり、出て進んで ー を右に曲がる順路。

 

 

レイトショーの時間帯でしたから、終了時刻は23時台。

 

 

毎度の光景ですが、この時間帯だと、映画終わりの廊下やロビーに劇場スタッフの姿は殆ど在りません。

 

 

劇場スタッフも10スクリーンぶんの後片付けだとか、明日の準備に忙しいのでしょう。「お気をつけて」や「ありがとうございました」の一言もないのは寂しいことです。慣れましたが。

 

 

右に曲がり係員がチケットなどを確認する入退場ゲートに向かうと、その出口に、男性の警察官が2名、こちらの方向をじっと見ながら直立していました。

 

 

御手洗いに行っていたので、その数分の間に、劇場廊下の通路は僕しかいない空間になっていました。

 

 

「えっ?なにかしたかな・・?」

 

 

警察官のユニフォームは、それだけで効果があります。

 

 

何もしていなくても、警官が自分を見つめていたら、不穏な空気を勝手に流してしまうし、想像するという心理が働きました。こういう場合、意味不明な防衛本能も働く。

 

 

おなわかなΣ(・□・;)お縄かなΣ(・□・;)

 

 

とりあえず身に覚えも心当たりもありませんから(・・;)

堂々と奴等の目を見ながら、歩いていきました。

 

 

そして気付いたのは、奴等の目線が僕ではないこと。

 

 

(その「奴等」ってやめぇΣ(・□・;))

 

 

 

なーんだ、そういうことねƪ(˘⌣˘)ʃ

 

僕以外の誰かね✌︎('ω'✌︎ )

 

 

最初に感じた目線は「確認」だったのね。

 

 

 

数秒間後、警官は僕の後ろを歩いていた女性に声をかけました。

 

どうやら僕のすぐ後ろに、一人の女性がいたようです。

 

 

そこに対しても驚きました。完全に気配を消されていたので。

 

 

 

「すみません。お尋ねしたいことがあるんですけど、一緒に来ていただけますか」

 

 

このように警官は尋ねました。

任意同行になるのでしょうけど、その口調は相手に有無を言わせない凄みがありました。

 

 

 

えっ?もしかしたら殺人事件の犯人??

 

だったら僕の真後ろにいるじゃん。

 

 

(いや、だったらもっと人数いるよ。)

 

 

それで御詠みの貴方が、僕と同じ状況に遭遇したとして、少しだけ想像して頂きたいのです。

 

 

 

容疑者を待ち伏せしている警察官、がいる方向に歩いていく自分、の後ろをピタリと吸い付くように歩いていた容疑者。

 

 

館内の廊下やロビーには劇場スタッフも他の利用客もいない。

 

この空間に2名の警官と容疑者と自分だけ。

 

 

決して、居心地のいい空間だとは言えませんよね。

 

 

 

通り過ぎて交差する。僕は歩みを止めない。

さすがに、今は、振り向けない!相手に顔を覚えられたら怖い!

 

 

(案外臆病者なのね貴方)

 

 

そして、かなり気不味くないですか?Σ(・□・;)

 

 

とりあえず、気になりすぎたので、交差した後で、後ろを振り向きました。

 

 

年齢は僕と同じくらいの30代前半に見受けられました。

グレーのビジネススーツ姿です。下は膝丈のスカートに黒のパンプス。

 

 

 

会話の内容は詳しくは分かりません。

 

もしかすると、万引き犯なんじゃないかな、が僕の予想です。

 

 

ショッピングモール全体の閉店時間が21時なので、その後に映画を観て、終わればこの時間です。

 

 

店側が警察に通報して、駆けつけた警官が店やモールの防犯カメラなどから容疑者の足取りを割り出した・・とかかなぁ。単純な推理ですけどね。

 

 

映画を観終わって、劇場出口に向かうと、警察官がいて、同じ映画を観ていた女性の観客を捕獲した。要はそういうこと。

 

 

 

だけど僕にとっては、とんだ『捕りガール』でしたよ。

 

 

 

【mAb】

 

 

 

 

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Memories『森高千里に恋したボーイと大和撫子の心を表したガール』

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タイトルは公開中の日本映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべてを狂わせるガール』をもじってみました。

 

 

 

 

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この映画の鑑賞履歴はありません。

 

 

元々奥田民生さんの楽曲にそれほどハマっていないからかな。妻夫木さんが憧れですが、それだけでは観に行く動機にならないのと、毎週新作が入ってくる時期なので今後鑑賞するかも分かりません。だったらタイトルに使うなよΣ(・□・;)って話ですよね。m(__)m 

 

 

 

__

 

 

 

僕は80年代の生まれです。昭和末期。

 

 

その少し上の70年代の大体の方々がタイトルを伝えれば口ずさめる名曲といえば、『渡良瀬橋』だと思います。

 

 

 

 

 

 

93年のヒット曲。当時は1週間で数万枚売り上げても週刊チャートでベスト10に入れなかった時代です。今の音楽チャートなら1万枚でベスト5に入ります。

 

 

 

『渡良瀬橋』の発売当時、僕は小学校の高学年でした。

 

 

当時、未曾有のブームだったのがファミリーコンピュータやスーパーファミコンなどの家庭用ゲーム機で、小中高生の話題の中心はゲームだったと思います。

 

 

そんな時期に、僕はゲームを欲しがらずに、あえて周りの大人達に「CD」を買ってもらうよう仕向けていた子供でした。

 

 

ゲームソフトは数本しか持っていなかったけれど、その代わりCDの数は半端じゃなくコレクションしていました。

 

 

ビデオレンタル店がまだ「CDレンタル」を始めていなかった頃に、近所の人達、小中学生を相手に1泊100円で貸し出していた小学生でした。マジな話。

 

 

・・そんなノスタルジックな自慢話はやめにして。

 

 

昨年『君の名は。』の大ヒットで「聖地巡礼」という言葉が流行語にもなりましたね。

 

 

それ以前から、多分、日本人の大半の気質では、旅行に行く=作品の舞台地と何かしら結びつけると思います。

 

 

例えば僕なら、『トリガール』の記事でも書いたのですが、長野県松本市といえば真っ先に『白線流し』であり『空も飛べるはず』がイコールです。

 

 

(今この流れには関係はないけど、旅行に行く=神社仏閣・名所に行くのが僕のオモテです。なので上の場合で白線流しを勿論結びつけますが、松本と言ったら僕には松本城です。記事の流れがあるので、このカッコ内は無視して下さいね)

 

 

 

それ以上の舞台(ロケ)作が上書きされなければ、僕にとっては50年後も松本=白線流し。(あっしは存命かな)

 

 

 

だから聖地巡礼って、

ある意味「イメージに取り憑かれる」と思います。

 

 

影響力のある歌手が、場所を特定できる土地の楽曲を制作しないのは、そうした理由からの場合が多いです。

 

 

 

今回、都会から訪れた僕の感覚では、

 

『渡良瀬橋』の歌の舞台である足利市駅は

 

この曲に取り憑かれているようにしか思えてならんのです。

 

 

聖地巡礼に来ている方の年代層は30代以上になるのでしょう。

 

 

なので活性的なイメージは今後も付かないと思います。

 

 

僕の世代はあやや(松浦亜弥)が2003年にカバーして知れ渡りましたが、当時は元気なあややがカバーしたバラードという印象でしかなく、自分的には泣けるのはやはり森高千里さんです。

 

 

そういえばソロアイドルの先駆けみたいに言われていますけど、この曲、森高さんの作詞なんですよね。天は二物を与えず。PVでは1人楽団をしています。

 

 

 

改めまして、先日、渡良瀬橋の聖地巡礼をして参りました。

 

 

久しぶりのお休みに突発的な行動をしようと思いました。

 

 

 

最寄り駅は東武線の足利市。

 

 

東京から2時間くらいでしょうか。けっこうガッツリ乗ってました。東武線内にて3度電車の乗り継ぎをして、到着。

 

 

栃木県足利市は室町幕府の将軍足利家と、関東最古の最高学府・足利学校など、「足利」という名前のインパクトが何よりも強いイメージがあります。

 

 

それ以外の情報がなかったので、到着後は駅前の観光地図を見ながら、名所の方角と距離を確認。

 

 

タクシーの運転手が地図を見ていた僕に声をかけてきましが、丁寧にお断り。

 

 

 

実は・・・行こうと決断した1番の理由は、この地にある『織姫神社』を参る為でした。正直『渡良瀬川』は勿論念頭にありましたが次いでです。

 

 

 

以前、栃木県の神社仏閣を頭に入れるためにネットで調べていた時に見つけました。織姫神社ってネーミングだけで・・・めちゃロマンチックじゃない!?

 

 

 

ロマンを愛し、ロマンに愛された男、そう我こそはサンシャインmA・・・って感じです(笑)

 

 

気は早いですが、織姫があるなら、彦星神社もあるはずなので、機会を見つけて訪れたいと思っています。

 

 

 

駅から徒歩20分と書かれていました。

 

問題ない。モーマンタイ。

 

 

まず渡良瀬川を渡って橋向こうへ。

 

 

地元の人には本当に申し訳ありませんが、まず第一に人が歩いていない光景が、東京生まれの僕には非現実でしかないのです。

 

 

 

この時点で、痛感します。

 

 

「あなたがこの町で暮らせないこと分かってたの」

 

 

えっ、この曲の主人公、僕との思い出を歌ってる??

 

 

自分と照らし合わせることができる歌詞って素晴らしいですね。

作り手にとって、作詞冥利にも尽きるでしょう。

 

 

 

難なく織姫神社に到着しました。

 

 

織姫というからには・・目的がバレバレですが

 

 

縁結びの神様にご縁をあやかる。

 

 

 

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正中(正面)の看板には、石段を運動目的で使用する人への断り書きが書かれていました。神社の石段って、修行や部活のイメージ(^ ^)

 

 

断っておきますが、ここまで読んで頂いている中で、貴方様が思っているように、何も面白いことは書けません。書き手が伝える言葉の強さや面白さだけでも探して戴けたらいいな(^ ^)

 

 

 

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石段を登っていくと、

 

 

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足利氏の色々が・・・

 

 

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登り切ったら、あら素敵。

 

 

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参拝後、振り返った景色も、あら素敵。

 

 

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__

 

 

 

どうですか?

読んでいて、ありふれた旅行記で退屈でしょ。

 

 

まぁまぁ、最後まで読んでやってくださいな、最後までこんな感じですけどね。

 

 

 

織姫神社参拝後は、唄に習いましょう。

 

 

 

渡良瀬橋の楽曲を愛する人は、この地に「夕陽」(夕日)を求めるはずです。

 

 

 

時刻は4時。

夏時間が終わり、5時過ぎには黄昏時、夕暮れ、日没となっていく。

 

 

夕焼けまで約1時間半ありましたので、八雲神社へ向かいます。

 

 

火事が起き本堂が焼失したニュース、とてもショックでした。

 

 

賽銭箱には1000円投じました。野口英世をヒラヒラ落とす。

いつもは五縁玉なので、えらい奮発です。

 

 

ちなみに織姫神社前の交差点に八雲神社があったので「ここだ」と思い行って見ると「あれ、違う?」。

 

 

この時まで写真以外で使用しなかったスマホを開き調べてみると、この足利市には八雲神社がなんと4社もあるとのこと。

 

 

(どうせなら8雲なんだから8社あればユニークなのにな)

 

 

ここを訪れる人は、同じような事態に陥る人が多いらしく、

 

「歌の神社どこですか?」的な質問をしている人のページから、親切な回答を読んで「渡良瀬橋の八雲神社」へ向かいます。

 

 

 

相変わらず人が歩いていません。

 

だからホント時折すれ違う人と、目が合います。

 

 

車は走っています。お店の中には人がいます。でも道に人はいません。

 

 

 

足利公園の八雲神社。

 

 

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こんなこと書いたらバチが当たるかもしれませんが、普段見慣れたありふれた神社。だけどやっぱり思い入れがある。

 

 

拝殿のお堂は修繕工事のために作業員の方がいました。

 

 

僕が賽銭箱の前に立つと何も言わずに道を開けてくださり、嬉しかったです。

 

 

願い事、一つ叶うなら、あの頃に戻りたい・・。

 

 

 

その後、歌詞に習いまして、夕焼けの渡良瀬橋の景色を観に向かうのですが、

 

 

あろうことか雨が降ってきました。

 

 

「自称・超晴れ男」なので、これにはショックでした。

 

 

雨の侵入を防ぐべく、リュックサックの中を確認し、ノートパソコンなど電子機器をしっかりと護る。とりあえず機械がなければダメな体質になってしまったなぁ。

 

 

 

目的の渡良瀬川の渡良瀬橋に到着。

 

 

夕暮れまでには時間があるので、橋のたもとに唯一あった食事処の居酒屋さんに入りました。

 

 

名物と書かれた炭火の焼き鳥丼を頂きましたYO🐔。

 

 

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美味しかったです。まる(^ ^)

 

 

渡良瀬橋が良く見える窓際の席で、車と自転車をこぐ帰宅中の学生の流れを見ながら、一息つきます。

 

 

それにしても人が歩いていない。

 

 

一向に降り止む気配をみせない雨を、なんとかポジティブに変換する。

 

 

「・・・雨の渡良瀬橋、か。」

 

 

なんて演歌のタイトルみたいな言葉を独り言で呟くヤバイやつ・・であった。

 

 

しばらくして小雨になったので、お店を出て橋を渡る。

 

 

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1時間ぐらいまで雨ザァザァでしたが、それなりに撮れました。

 

 

___

 

 

 

駅へと向かって歩いていると、『渡良瀬橋』のチャイムが鳴っていて、

 

 

思わず口ずさんでいましたのですが、

 

 

「綺麗なとこで育ったね、「ここに住みたい」と(あなたは)言った」

 

 

えげつないほど切なくなりました。

あぁ・・人生経験を積んで行くと色々と振り返られるもんだなぁ。

 

 

お店はあるけど人通りのない、織姫神社、そして僕は一人で歩いてる、そして僕は途方に暮れる。。それは違う人Σ(・□・;)

 

 

いい意味で僕には寂しい町でした。

 

 

 

___

 

 

 

都内に戻り、『あさひなぐ』を観ました。

 

 

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監督🎬

【英勉】

 

 

キャスト

乃木坂46【西野七瀬】【白石麻衣】【伊藤万理華】【松村沙友理】【桜井玲香】【生田絵梨花】:【富田望生】【中村倫也】【森永悠希】【江口のりこ】他

 

 

 

配給〔東宝映像事業部〕

本編〔1:45〕

 

 

 

 

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この1日の出来事は左上の記録が示していますが9月22日です。

 

 

公開初日に鑑賞。数年ぶりに映画のパンフレットを購入しました。すでに関連グッズは売り切れでしたが、どの商品も他の映画の1.5倍ほどの値段で、明らかにアイドル商法でしたね(^◇^;)

 

 

 

公式ジャンルである『映画』以外の内容で記事を投稿すると、アメーバ運営から注意勧告が来るそうなので、映画談も載せておきます。

 

 

あさひなぐ・・観ていて美しいですね。スクリーンに華があるって中々ないです。僕自身が桜満開の気分になれる映画でした。

 

 

東島あさひが電車の中で、吊り革を掴まない先輩を真似て、腕を組みエッヘンとして微笑む、その瞬間の西野七瀬が最高でした。

 

 

映画については特に語ることはしませんが、老若男女受け入れることができる素敵な作品だと思います。主演メンバーがグループに在籍しているうちに、ぜひとも続編を制作してほしいです。

 

 

個人では伊藤万理華が好きで映像演劇の経験者として安定。そしてさゆリンゴは映画の中で振り幅があって観ていて楽しい。女優として考えればmAb目線では吉高由里子の演技タイプなんだけどな・・果たしてどうかな。

 

 

 

___

 

 

 

読まれている方も、映画の意識になってしまったと思いますが

 

 

後日談です。

 

 

このあと、渡良瀬川の河原に降りて、しばらく流れを見ていました。

 

 

雨に濡れた体に、風が冷たくて・・・・

 

 

風邪を引いちゃいました。

 

 

 

と、歌詞になぞって伝えてみましたが・・これだけが原因ではないと思いますが、翌日から結構厄介な風邪となり、完全回復まで1週間を要しました。季節の変わり目。

 

 

 

「聖地巡礼」を普通に紹介する記事には、性格上、なりませんけど

 

 

楽曲なり映像作品であり、また書きたいと思っています。

 

 

 

 

【mAb】

 

 

 

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映画評論『邦画7作品』

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※断り

 

 

本来なら1作品につき1万文字程度でビッシリと書くのがmAbのスタイルになりますが、

 

 

今年は特にテンヤワンヤで、まともな時系列で映画評論を投稿していません。

 

 

今回は九月以降に劇場公開され、鑑賞した日本映画を短めの寸評付きでご紹介致します。

 

 

 

※断り2

 

 

 

下にスクロールするにつれ最新の公開作品となります。

 

 

(九月公開作→十月公開作→十一月公開作と)過去から現在へと書いていくことになります。

 

 

シネマコンプレックスが主体な時代となり、最新作も、よっぽどの人気が出ない限り、長生き(ロングラン)しなくなりました。

 

 

2・3週間(回)で上映終了してしまった作品も多くあるので、その点は私の都合になりますが、了解いただき読んでください。

 

 

 

では、暫くの間、お付き合い下さいませ。

 

 

 

 

『三度目の殺人』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.84

 

 

(日本映画鑑賞作品vol.23)

 

 

監督【是枝裕和】

 

 

【役所広司】

【福山雅治】

【広瀬すず】他

 

 

 

「人を殺しました」

自ら出頭してきた容疑者を担当することになった弁護士。

負け戦に報酬はない。だから受け手側も渋る。しかも殺人で自首してきた容疑者が突然無罪を主張してきた。面会するたびにコロコロ変わる被告の記憶、主張。そして問われるこの国の司法制度。

 

 

 

「気持ちの良さ」や作品が滲ませる「もどかしいメッセージ」は鑑賞終盤になって直接あなたの心を訪れてくる。その確実な来訪に、鑑賞中は備える準備をしよう!

 

 

加害者と被害者。悪人は当然のことながら加害者だ。それは学校で教えてくれなくても、普通の価値観で人は理解し判断する。しかし、結局のところ本人が伝えなければ真相は闇の中に葬り去られる。他国に比べて平和な日本だからこそ、時々こういう映画が作られる。

 

 

関係はないが、アメリカのように犯人を射殺した後に行われる「死人に口無し」の裁判が日本にはないのに、なぜに日本は黒を真っ黒に出来ないのだろうか?「法に縛られている」とよく言うが、その法がおかしければ、同じところをぐるぐる回り続けれているだけ。堂々巡りで宙ぶらりん。

 

 

個人的には3種類の色が揃った不思議なキャスティングです。お三方ともタイプの違う演者なので私的には意外なキャスティングでした。さすが是枝マジック。

 

 

 

【役所広司】さんの怪演が一際目立ちますが、調和剤のようにどんな作品にも色を染める事ができる【福山雅治】さんはやはり魅力的。そこに『怒り』で駐在米兵に強姦される沖縄少女役を演じた【広瀬すず】さんが、中盤以降に見せ場を作り、3種が見事に中和した。このキャスティングは、まるで漢方薬みたい。

 

 

見事な作品で、トータルしてバランスがいい。演者の熱演も光り、制作側の熱も感じる。一言「賞レース向き」

 

 

 

脚本 14点

演技 15点

構成 13点

展開 14点

完成度14点

 

〔70〕点

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

『ユリゴコロ』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.89

 

(日本映画鑑賞作品vol,25)

 

 

監督【熊澤尚人】

 

 

 

【吉高由里子】

 

【松坂桃李】

【松山ケンイチ】

【木村多江】

【高山侑哉】他

 

 

 

久しぶりにドキドキしながら鑑賞した。

 

 

怖い!

 

 

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この子、怖いΣ(・□・;)

 

 

 

自然豊かな場所でレストランを営む主人公のオーナー。年齢は30代前半辺りか。ある日、病魔に侵された父親を心の底から心配し、その後主人公は何度か自宅と実家を行き来することになる。その最初の一日、実家を訪ねた主人公は、通院日で病院に行っている父親の帰りを待つまでの間、押入れの中を整理し、その中から父親が所持する曰く付きの女性の手記を発見する。

 

 

「なんだこれ?」読み進めていると、どうやらそれは殺人者が書かれた手記であると知る。なぜ殺人者の女の手記が実家にあるのか!?主人公は手記を読むたびに何かに取り憑かれたようにシンクロし、父の留守中を狙い盗み見するようになっていく。

 

 

(防犯カメラなどの)セキュリティがなかった時代の日本。女は殺人犯として追われることなく、警察には捕まらないでいく。今では設定できない時代背景が、観客にもやもやとした気持ちを与えるだろう。

 

 

松坂桃李演じる映画の主人公同様、映画を鑑賞中の私が続きが気になって待ち望んでしまった。正直、鑑賞中は「松坂の回はもういいから、早く吉高の手記回想のシーンにして!」なんて思ってた(笑)結果としては、私が飽きていた主人公の独特な間の使い方などの作品空間は、人格形成的に重要な要素があるのだけれど。

 

 

この映画の舞台挨拶の場にて、撮影では全裸になってお尻を出したのに、それを上映した場合(映倫が判断し)R指定になる為にカットしたと発言。裸よりも狂気的なシーンが盛り沢山なんだから、レーティングを気にするのはそこじゃないでしょ。と突っ込んで笑いにしていました。

 

 

そんな性行シーンよりも、とにかく強烈にインパクトを残したのが、残酷さと、生き物の生命の生死の有無を見て興奮を覚える犯人の変態さ。

 

 

そんな出来事を鮮明に写した手記を、どうして父親が持っているのかは謎なまま、留守の時間帯を狙って盗み見る【松坂桃李】君演じる主人公。ここで思ったのは、実家だから不法侵入にはならないこと。多分ここがこの映画のミソ。実家、そして家族=血。

 

 

松坂桃李君は表情筋がとにかく良く、口周りは、淡々としながら自分の中で消化するようにセリフを言う演者の印象。

個人的には毎回ピチッとしたスキニーなお尻の形が、好みではないので、体型が無難。もう一ギア、上げて欲しい。

 

 

手記回想となる昭和の男を演じる【松山ケンイチ】さんは、失礼だと思うが、今作品で印象が変わり、演技派として化けた。『ノルウェイの森』などセリフの多い哲学的な役柄などを積んだ経験が、ようやく活きてきたと視えました。

 

 

 

__

 

 

 

(公開終了した状況で伝えるのが申し訳ないですm(__)m)

 

 

 

印象的だったのは観客の反応です。

開幕週の水曜日の夕方、若い女性が多くいる回に鑑賞をしました。劇中ではオープニングから、友人を池に突き落とし殺害(事故)したり、幼い兄妹の一人を殺したり、激しめのリストカットをしたり、相当生々しい。

 

 

周りに座っていた女性たちが、そのたびに「きゃー」と発したり、目を伏せたりしているのが視界に入ってきて、その様子から、なんだか映画の質を高めているような気になりました。

 

 

話は変わりますが、ここ数年の日本のニュースや事件は、現実にこういった特異で兇悪な事件が多くなってきていますね。そういった人がこの映画(息絶える映画)を見たら、どんな心理状況に、またはどんな行動を起こすのだろうか?考えただけでもゾッとしてしまう。心が正常な人がこの映画を見て、普通に怖がる反応をしてほしいものです。

 

 

 

脚本 14点

演技 15点

構成 13点

展開 14点

完成度13点

 

〔69〕点

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

『亜人』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.92

 

(日本映画鑑賞作品vol.27)

 

 

監督【本広克行】

 

 

【佐藤健】

【綾野剛】

【城田優】

【千葉雄大】

 

【川栄李奈】

【玉山鉄二】他

 

 

 

この記事を読まれる業界関係者は少ないと思いますが、個人的に今後の俳優業界に指南したいです。

 

 

この映画の肉体改造にライザップが協力されたと知りましたが、そもそも映像で見せる筋肉と魅せる筋肉は違うと私は思っているんですね。映像俳優ではなく、舞台俳優みたいな体付きになっていました。

 

 

もう一つ、漫画の実写化について。

 

 

5年前位に何かの記事で予想していたと思いますけど、日本はアニメや漫画の宝庫で世界的に考えても作家の想像力が高いし、科学的な技術面でも世界トップクラスだから、理系と文系共にハリウッドを超えている。ただまだ要領も悪いし、容量も少ない段階。なので映像化困難な優れた原作は、ハリウッドにどんどん版権を売り込んで行って欲しい。

 

 

今後、次々に映像化作品が増えてくると思うが、日本の作品を日本で!という理想だけで制作できるような、日本はまだその段階じゃない。しかしアクション慣れがなく、そもそも危険地帯が少なく治安のいい環境を生まれながらに体験してきた日本人ゆえ演者の土壌は低い。〔撮る〕・〔放映する〕、世界的な技術力を持っていたとしても、〔演じる〕俳優陣が完成品として実写化できるには最低10年が必要だろう。

 

 

・・みたいな生意気な意見を私は書いていたと思うのですが、今や多くのアクション漫画が実写化される時代になりました。予想より数年速く訪れました。なのでまだ伸び代があると思います。

 

 

『るろうに剣心』の【佐藤健】君は、現俳優界の中でも間違いなくトップのアクション俳優ですし、おそらく(演技の根本的なスタイルこそ違いますが)5年後ぐらいにはハリウッドで大成功した韓国のイ・ビョンホン級になるのではないでしょうか。

 

 

(原作者の逮捕によりるろ剣の続編がおじゃんに(T . T))

 

 

何より「今が旬だ!」と流行り物の俳優やタレントを使う傾向が強い近年の芸能界とは違い、出演作の公開もいいペースですし、1作1作品を大事に演じ分けている公開状況に好印象を覚えます。演技力は目力に頼りがちなので、もう少し言葉の感情表現力が必要ですが、それは年齢を重ねれば備わるでしょう。5年後にはイ・ビョンホンです。

 

 

・・って亜人の話を全く書かずに一人で熱くなってしまいましたがm(__)m

 

 

死んでも生き返る不死身の人種「亜人」。

如何にも漫画(小説では描ききれない発想)の設定だと思いますが、それを見事に表現しています。劇中では何度も自殺したり、日本政府による人体実験があったり、観ていて気持ちのいいものでは決してないですが、NJ(ノット・ジャニーズ)俳優達が繰り広げる大熱演のアクション劇は必見だと思います。ヒロインの【川栄李奈】さんも個人的にチンチクリンでムチムチしていて良かったです☺︎

 

 

 

脚本 13点

演技 15点

構成 15点

展開 13点

完成度13点

 

 

 

〔69〕点

 

 

 

__________

 

 

 

 

『エルネスト』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.93

 

(日本映画鑑賞作品vol.28)

 

 

 

監督【阪本順治】

 

 

【オダギリジョー】

 

【ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ】

 

【永山絢斗】他

 

 

 

キューバ革命の立役者【チェ・ゲバラ】。

ゲバラ映画といえば賞レースを賑わせたデル・トロ主演の『チェ』が大変有名だと思いますし、これまでハリウッド映画で長編大作を発表してきましたが、この映画は、ここを強調した謳い文句です。キューバ人の俳優がゲバラを演じることがということです。

 

 

キューバ人が英雄の革命戦士を演じる。

 

これは経緯的にも丁寧な種族である日本だからこその成功ではないでしょうか。

 

 

そんなゲバラ・・タイトルになる『エルネスト(・チェ・ゲバラ)』は冒頭、戦後の日本に滞在し広島の原爆ドームを取材し、核の無惨さを思い知ります。原爆病院を見舞い、被災した患者と接し、言葉は通じなくとも目を見て会話をしている。

 

 

平和記念公園では写真を撮り、礼をする日本人の例に習います。郷に入り、業になる、そして敬い、核という存在を遺憾に思う。「なぜ日本人はアメリカに原子爆弾を落とされても、憎しみを見せずに付き合っているんだ?」

 

 

このシーンだけで、私も随分単純でしょうけど、これまで持っていたチェ・ゲバラの印象がガラッと好転しました。

 

 

話は変わりますが、こういったゲバラの心根や性根を観てしまうと、トランプ大統領とは違う反応でしょうね。(オバマ元大統領も大差はありませんけど、アメリカ人以外の視点で描く原爆描写は日本人への共感を生むと思います)

 

 

そんなキューバ政府の日本滞在。当時の日本の関心は低く、その後の大物ゲバラの滞在は広島の新聞記者による独占取材のような形であったと劇中は紹介しています。日本編で記者を演じているのは、瑛太君の実弟で俳優映像界で勢いと脂の乗る【永山絢斗】!

 

 

キューバとの合作映画。実在した日系ボリビア人マエムラ氏が主人公です。ゲバラメインで冒頭のHIROSHIMA編を終えると、映画はキューバの葉巻臭く埃っぽい舞台へと移りマエムラ物語に。

 

 

もしこの映画が正式に日本映画扱いになるならば、日本アカデミー賞ならば確実に【オダギリジョー】さんの主演男優賞が堅いでしょう。ノミネートされたのならば確実だと予想します。(条件:ジャニーズ俳優がノミネート(参加)されなかった場合に限る)

 

 

本家のアカデミー賞では、役作り身体作り、そして言葉(イントネーション)が選考になりますが、正直、日本映画は「怪演」している、や、知名度で受賞している傾向。シンデレラ俳優ってほとんどいません。そう考えると、今作のオダギリジョーさん次元が違うでしょう。何しろ日本語を喋らない(喋れない?)現地人の役。極限の役作りは別格の域です。

 

 

 

戦前や戦後に南米や北米に渡った日本人の物語。今後も見つかる(発見・発覚)でしょうし、(小説が出版され)映像で描いていくのでしょう。

 

 

日系ボリビア人の大学生がキューバ危機の混乱により、自らが志願し立ち上がります。

 

 

例えばですけど、1960年代だと、日本人も日本への愛国心ってまだ残っていますよね?理不尽だ!と学生達が戦っていた時代です。血気盛んで血の気が多い。そんな時代に日本がもしもキューバと同じ状況だったとしたら、再び戦争していたのかも知れません。

 

 

そんなことを考えながら、日本人の顔をした現地のボリビア人が国のために戦う姿を観ていると色々と考えることがあります。

 

 

劇中にあるロマンスだとか、おそらく原作に登場する登場人物の設定なのでしょうけど、そういった点などの描写が弱いので、この映画が「面白い!」と絶賛できる迄の完成度には正直なところ達していないと視ますが、外国語映画として完成度が高いし、また教科書に載らない史学ドラマとして、日本映画として素晴らしい出来ですし、是非とも貴方様の知識の一環としての鑑賞をお薦めいたします。

 

 

 

 

脚本 14点

 

演技 15点

(オダギリジョー+1点)

 

構成 13点

展開 13点

完成度14点

 

 

〔70〕点

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

『アウトレイジ最終章』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.95

 

(日本映画鑑賞作品vol.29)

 

 

 

監督&主役

【北野武(ビートたけし)】

 

 

【金田時男】【白竜】【津田寛治】【大森南朋】【大杉漣】【西田敏行】【塩見三省】【ピエール瀧】【松重豊】他

 

 

 

シリーズを全て劇場鑑賞したので、思い入れだとか、思うことはありますが、内容的に徹底的に説明したい作品ではないので、少しだけ。

 

 

ビートたけしさんが番組宣伝されたTV番組で、これまで自身の作品は評論家に不評という歴史が付いてきたが、今回の作品は(評論家達から)評判がいいんだよ。といった内容のコメントを仰っていました。

 

 

それを頭に入れて今作を観たので、なるほどなと思いました。

だけどそれってこの映画に魅力(価値)が無くなったって事だと思います。

 

 

いい俳優、この映画シリーズの(最初の売り出しの)場合、強面の大物俳優、が前作前々作で起用し尽くされてしまい、残ったのは優しい役柄もこなす演技派俳優に、怖さより柔らかさを感じる結果に。残り物には福がある・・この映画ではブクブク。

 

 

逆に、女優様なら沢山残っているし今なら選び放題だから『アウトレイジ版極道の女』編を作ればいいのにな。事務所やイメージ的にNGが多そうだけど(^◇^;)

 

 

今作品の、大杉漣さん、岸部一徳さんや西田敏行さんも、なんだか人間的に優しい俳優のイメージがあるぶん、全く極道的ヤクザには観えなかったです。俳優の演技は諦めて脚本や物語性を観てました。そして1つの作品としての評価が高くなりました。今作の評価が批評家にいい理由だと思います。それを仕事にするとオブラートに包まなければなりませんけど、こればっかりは、演技力だけでどうこうなる、、、というものではないですね。

 

 

 

全員悪人=豪華俳優陣。

 

それがウリのシリーズ映画なので、

 

そのウリが、豪華俳優陣が、崩れてきたら、何がウリになるのか?

 

 

劇中に殺されてしまった役の俳優を無理やりにも生き返らせることが出来ないので、長く続いたシリーズはキャスティングに首が締まる。

 

 

作品自体の質は良いのですが、恐れ多くも世界の北野武監督には無難さが出ているように感じるので、そのことが残念に思います。

 

 

すでに売れている男優を使うシリーズ。名前の知られていない役者を、この映画の重要な役どころで起用しないでしょうし、そういう大胆さは今後も観れないのでしょうね。

 

 

俳優は垢付きで始まります。その後、作品や経験や出会いによって磨かれて光輝いていきます。

 

 

売れない役者が、いきなり大役を与えられても華や格がある状態にはならないでしょうけど、なにしろドル箱の邦画ですから最終章といえ続編はいずれ製作されるでしょう。

 

 

そのとき、映像演出だけで魅せてくれる新生アウトレイジを楽しみに観ていきたいと願っています。

 

 

 

脚本 13点

演技 14点

構成 13点

展開 15点

完成度13点

 

 

〔68〕点

 

 

 

__________

 

 

 

 

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.96

 

 

(日本映画鑑賞作品vol.30)

 

 

監督【廣木隆一】

 

 

【Hey! Say! JUMP山田涼介】

【村上虹郎】【寛一郎】

 

【林遣都】【成海璃子】

【門脇麦】↔︎【鈴木梨央】

【萩原聖人】【西田敏行】他

 

 

 

まずはこのテーマから。

 

 

一般的にも広く知れ渡っていると思いますが、ジャニーズ事務所のタレントさんが俳優を演じる時は、主役か、主役のバーター(抱き合わせ)で準主役です。

 

 

そこに関しては、興業上の了解だと、大人になるにつれ理解するようになりましたが、こういう映画で面白い現象があって、それが若気の至りからか端役の同世代俳優が主役を食おうとする演技をすることです。

 

 

今回の映画でまざまざと視えたのは、親友A(翔太)役の【村上虹郎】さんが、完全に主役の【Hey! Say! JUMP山田涼介】さんを喰っていたこと。役柄にピラミッドがあるのに、主役みたいな存在感を出していました。

 

 

まるで金八先生で、ジャニーズを差し置いて、濱田岳が一番目立つ生徒になっていた頃を思い出します。

 

 

おそらく監督も彼の存在感が気に入ったんだろうなと、映画を観ていて思いましたが、村上虹郎さんは、UAさんの息子さんで帰国子女(父親は村上淳さん)。真剣佑さんのように二世で帰国子女の俳優が今後も出てきそうなパターンかな。

 

 

 

東野圭吾作品の大ファンである私は、もちろん原作小説を読んだ上で鑑賞に望みましたが、明らかに役より役者の特徴が強い。そういう意味ではマイナスに思いましたが、強盗役の若い男子3人のピリピリした現場の演技感が視えて、相乗効果も出てる。

 

 

 

冷静にみていて山田涼介さんは、元SMAPの木村拓哉さんタイプのジャニーズ俳優で、キムタクさんを小さく畳んだ感じでしょうか、いらいらする演技の時は口元をへの字にして舌打ち気味に小さく顔を振ります。ファンの方ならば何をしても認めてもらえるのでしょうけど、やはりどうしても男性目線だと彼は身長が低すぎるので、幕末の志士や、日中日露時代の日本兵だとか、猿飛佐助的な忍者アクション等がいいのではないのでしょうか。演技だけで勝負すると今作みたいに喰われてしまうので。

 

 

 

もうひと方、俳優を語りたいです。

女優の【門脇麦】さん。

 

 

・・劇中、女子高校生の制服姿が、個人的にはとてもコスプレ感があって、大学生ならいいですが、制服だと老け感も感じ、顔立ちのアップが正直キツかったです(^◇^;)

 

 

門脇麦さんの子供時代を演じるのが、天才子役とし名を博した【鈴木梨央】さんで、カメラアングルも演技派の俳優に対してよく観る固定でのフロントショットでした。完全に製作者側がこの女優さんに対して見せ場を作っている。

 

 

芦田愛菜ちゃんに憧れて芸能界に入った鈴木梨央さん。演技面では憧れを越えていった見方。作品や今後の使い方次第で大化けするのでしょうね。

 

 

なのでこの(女優)のクオリティから(役柄が)成長した場合が門脇麦さんだと、結構ガッカリしてしまいました。最低限、顔の系統が似ている女優を。。。

 

 

冒頭から多くの伏線を引いて、1つ1つオムニバスな物語を紹介し、集結して解放させる←それが東野圭吾先生の常套的なSFドラマの流れだと思います。

 

 

その終盤(クライマックス)のネタバラシを、誰かの口頭であったり、映像で説明するのが、やはりこの映画でも難しかったようです。

 

 

東野圭吾原作作品は、今や日本で最も熱量を上げて製作されるものとなりました。全国のシネコンで上映されることが確約されているようなもの。

 

 

しかし原作ファンであり、映画を語ってきた私からすると、

証明や説明のできない出来事を分かりやすく(映像作品として)伝えることが、他の作家より東野圭吾先生は難しいと思えます。

 

 

その理由の1つとしては、喋る印象が強い小説が殆どないからです。会話よりも話の内容の印象が残る小説を書かれる方。なので映像化の場合にトークが活きない。

 

 

 

映画を観終わって、小説を読んで、「そういうことだったんだ」と理解するのもよし。小説を読んで、映画を観て、「こういうことなんだよ」と納得するのもよし。いずれにしろ原作の存在が大きな映像化作品です。『白夜行』みたいに何度か映像化に挑戦してくれないかな。感動したけど。

 

 

 

脚本 15点

演技 13点

構成 13点

展開 13点

完成度14点

 

〔68〕点

 

 

 

__________

 

 

 

 

『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.97

 

 

(日本映画鑑賞作品vol.31)

 

 

監督【大根仁】

 

 

【妻夫木聡】

【水原希子】

 

【新井浩文】

【安藤サクラ】

【江口のりこ】

【松尾スズキ】

【リリー・フランキー】他

 

 

 

前の記事(と言っても1ヶ月以上前の記事m(__)m)の冒頭で触れたのですが、その後、予定を変更して鑑賞してきました。個人的に【妻夫木聡】さんが憧れなので。

 

 

映画自体は・・どうなんだろう。どう書けばいいのだろう。

 

 

気分的には生々しくて気持ちの悪い作品でした。

「生々しい」は日本映画特有のネチョネチョした男女の濡場で。「気持ちの悪い」は、男のナヨナヨした独占欲だとか支配欲だとか母性を求愛する様子から。

 

 

自分を正当化する働くモテ女で、魔性の女役を演じた【水原希子】さんが、濡れ場のオンパレードだったこと、その印象が強いかな。

 

 

ディープキスの連続で、私は何を魅せられてるんだろう?(笑)

日本も変わりましたね。フレンチ・キスばかりの日本映画に文句を言っていた頃が懐かしいです。最近のは肉肉しすぎるな。これじゃ綺麗なアダルトビデオみたい。

 

 

あとは、奥田民生さんが生き方になっているアラサー男性の話ですけど、憧れの対象が奥田民生さんでなくて、別の歌手に変更しても、成立する内容だと思いました。

 

 

タイトルの後者『出会う男すべてを狂わせるガール』のクセが強くて、前にどんな男性像を置いても飲み込まれてしまいます。男の幼稚さ、恋は盲目、ちょっと気色悪かった。男女で鑑賞すると気まずくなる映画ですね。お茶の間向きでもない(^◇^;)

 

 

 

脚本 13点

演技 14点

構成 14点

展開 13点

完成度13点

 

 

 

〔67〕点

 

 

__

 

 

 

お疲れ様でした。お読みいただき有難うございます。

15作品を一気に書くつもりで書き始めましたが、いつものことながら脱線を挟みながら一桁の行数とはならず、文字数がパンパンになってきたので、2回に分けて記事に上げます。

 

 

素敵な映画に出会ってくださいね。

 

 

【mAb】

 

 

 

映画評論『邦画4作品』

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『ミックス。』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.100&108

 

 

(日本映画鑑賞作品vol.32&36)

 

 

 

監督【石川淳一】

 

 

【新垣結衣】

 

【瑛太】

【広末涼子】

 

【瀬戸康文】

【永野芽郁】

【佐野勇斗】

【田中美佐子】

【遠藤憲一】他

 

 

 

昨年の秋ドラマが社会現象となり、2ヶ月後には主題歌を歌って踊った主演の星野源くんが紅白初出場。『逃げるが恥だが役に立つ』の【新垣結衣】さん再ブレークの勢いそのままに、今作の興行的スマッシュは決まった。安定した人気の女優が爆発した。

 

 

卓球を舞台にしたスポ根再生ドラマ

 

 

泣き虫愛ちゃん(福原愛選手)を連想させるトレーニング中の幼女から始まる。

卓球と言ったら昭和世代はイコール「泣き虫愛ちゃん」だと思う。

 

 

鬼コーチの母親役には【真木よう子】様が演じています。精神的な部分が心配されますがスクリーンを通してですがお元気そうで良かったです。

 

 

そんなスパルタの成果は結果として出ますが、優勝までは届かないことが多々。

表彰台には登るも、真ん中(センター)ではない。

 

 

卓球界では有望なジュニア選手だけど、毎回2位や3位。「辞めたい・辛い」と泣く。上には上がいて、努力では埋められないのが才能(能力)だろう。子供の頃から順位がつけられる世界にいるのは酷だなぁとも思った。

 

 

そんな幼女は、少女となる学生時代に早すぎる母親の死去を経験しますが、そこでスパッと卓球を辞める。棺桶に卓球道具を乱暴に入れる、コメディですが恨みの描写にも視えました。

 

 

我が子にここまで卓球熱を注いだのだから、ちょっと寂しい辞め方かなとも思った展開です。

 

 

その後、高校時代は田舎(舞台地設定・神奈川県)のガングロ・コギャルになって、落ち着いて、大手企業に就職してオフィスレディーという紹介を店舗よく済ませたのち、本編の現在軸が始まります。

 

 

ある時、運命の再会。会社の卓球部にスター選手が入部してくる。それは幼い頃の憧れのスター選手で初恋の男の子。

 

 

実力のあるスポーツ選手たるものジュニア時代に顔を合わせているものだとは思いますけど、互いに初対面を装う。主人公は意識しながらも過去を話さずに、なんやかんやでお付き合いに発展(^ ^)仲のいいカップル模様が映される。

 

 

__

 

 

 

この映画は卓球の映画なので、状況の自己紹介はテンポよく終わる。

 

 

そして主人公は、渡された合鍵を使って彼氏の家に行き、浮気現場を目撃。このヘビーな状況にヤサグレて→傷心、実家に帰省。(現場を目撃した後、どういう状態になったのかは気になるところです。)

 

 

二日酔いのまま乗った帰省の電車の中では【瑛太】君演じる、のちの卓球パートナーにゲロゲロゲロ。

 

 

このゲロゲロゲロのシーンは、韓国映画の『猟奇的な彼女』の出会いのシーンを思い出しました。チョン・ジヒョンは口からゲロリましたが、「ガッキーがゲロを吐く!」・・・そんなシーンは勿論ありません(笑)こうして二人は臭い仲になりました。

 

 

この最初の出会いのシーンで、瑛太君演じるハギワラは、寝ている女子高生の席の前に座り、ニヤニヤしながらジロジロ見ていて、正義感から止めようとする主人公。

 

 

この様子は明らかに不審者に視えました。後々この時の行動の理由などが説明されますが、見る感じスカートの中を覗く変質者にしか観えなかったななぁ(^◇^;)

 

 

 

実家に戻った主人公は(父親役は【小日向文世】さん)金銭的な事情などもあって、母親が経営していた卓球クラブに顔を出すことになる。これで卓球に復帰。

 

 

そこで幼馴染の【広末涼子】さんと再会し、彼女のペースで「色々と出戻り」ます。

 

 

母親の経営する卓球クラブ。父親はただのタクシードライバー。現在の運営はどう引き継いだのだろう?

 

 

__

 

 

 

この作品の出来は日本映画らしくて素晴らしい。そして今の時代に合わせたコミカルさ(女優の顔面崩れの表情や白目など)も存分に演出している。

 

 

その中で苦言を呈しますと、「卓球が好きだ!!」という愛が新垣結衣さんを通しては伝わりません。この点は卓球素人からスタートしたガッキーだそうなので、演じる劇中の主人公の様に、普通の選手の様な長い年月をかけた「生き方」には変わらないのでしょう。ガッキーに関しては功労的な見方です。

 

 

 

この映画で良かったのは2つ。

 

 

まずはこのお映画の感覚・気分を通して、丁度いい人数設定なのが良かったです。

 

 

部員数が一桁という「潰れかけの卓球クラブ」が皮肉にも功を奏し、登場人物が少ないので、各キャラクターに焦点を当てることができて、ドラマ要素がタップリに、後半は感動に繋がりました。

 

 

(月謝はいくらなんだろう?)

 

 

これが、部員が10人とか20人いたなら、全員のエピソードを尺の中で紹介できませんからね。作り手側も紹介しよういう判断自体しないと思います。あってもメイン以外(役付俳優以外)はエキストラにするのかな。

 

 

6人だからスムーズに繋げられる。人が良さそうな農家の夫婦は一葉賢明です、登校拒否の男子高生、医者と玉の輿結婚した元ヤンキー、訳ありの土木作業員、そして恋人に浮気され実家に帰ってきた主人公。計6名、正確には夫婦は1つなので5描写。

 

 

共通して心から笑えていない現在の状況を持ち、覇気のない人生を送っている人の集まりです。だから「頑張れ!」って応援したくなるし、人によっては共感する。日本映画特有の表現描写は温かいものです。

 

 

もう1つは、劇中の至る所に登場するゲスト俳優の方々が好演しているので、観ていて楽しい気分にさせてくれた事。こんなに楽しさが出せる出方の映画はあまりないと思います。

 

 

試合や練習相手で戦う選手だったり、オリンピックで注目された現役の卓球選手が相手役や実名ゲスト(パーティーシーン)で出ていたり、これだけ強いキャラクターを出すと普通は違和感になると思うのですが、映画的に「アリ」になっています。この映画の魅力の1つでしょう。

 

 

【鈴木福】君とかは「えなりかずきさん感」が出てきましたね。

同じく子役出身の【谷花音】さんは山村紅葉さんに見えました。

 

 

あ💡劇中に卓球クラブが贔屓にする中華料理店があるのですが、そこは激辛麻婆豆腐が名物で、それ以外の物を食してはいないです。円卓を囲んで同じ釜の飯を食べる咀嚼シーンは、クックドゥーのCMみたいに美味しく食べているのが印象に残りました。

 

 

 

意外なキャスティングの華を飾るのは【蒼井優】が口の悪いカタコトの中国人役で全編に登場している事、これも面白かったですね。『東京喰人』では人喰いの悪役(グール)だったし、こういうコメディ起用もOKになっていくんだね。使い勝手が良くなってきた中堅の演技派女優。

 

 

田舎町の中華料理店。接客態度や言葉使いの悪い中国人。

最初は嫌な感じでしたけど、最後は来店したくなりました。

 

 

蒼井優もそうですし、私の世代で超ド級のスーパースターだった【広末涼子】さんが、世代交代の年齢でもないのに旬女優の二番手で出演しているのが私的には少々寂しいです。再び主演女優としての地位を再建してほしい!

 

 

観て良かったと思える日本映画です。

 

 

 

脚本 13点

演技 15点

構成 14点

展開 13点

完成度14点

 

 

〔69〕点

 

 

 

__________

 

 

 

 

『斉木楠雄のΨ難』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.102&109

 

 

(日本映画鑑賞作品vol.33&37)

 

 

 

監督【福田雄一】

 

 

【山崎賢人】

【橋本環奈】

【新井浩文】

【吉沢悠】

【賀来賢人】

【ムロツヨシ】

【内田有紀】

【田辺誠一】他

 

 

 

はい、面白い( ͡° ͜ʖ ͡°)

 

 

原作が少年ジャンプで連載が始まった時も当時は毎週読んでいたし、最近までテレビ東京で放送していたアニメ版も観ていました。アニメ&今作の映画は、オリジナリティがなくてベースが漫画なんですよね。一寸の狂いがないセリフとか描写も実写化しているのが嬉しい。

 

 

ボケツッコミ客観的な意見、その3構造の視点からなるSFギャグ漫画は、兎に角テンポが早くて言葉数も多いけれど、その言葉のチョイスが面白い。

 

 

主人公の斉木楠雄が声を出して喋るなら、こういう感じなのかと納得も出来ましたし、序盤こそ【山崎賢人】さんの棒読みのツッコミに笑えませんでしたが、中盤以降は受け入れまくり。シュールなネタが流行してきた傾向の日本で、傑作のギャグ映画。

 

 

異常なペースで出演作品が公開され続ける山崎賢人さんは、脱アイドル俳優に傾向を変えていますが、同じくジャンプ漫画の実写化『ジョジョの奇妙な冒険』が失敗に終わった事で正直なところ株(旬)を下げているとは思います。しかし『陸王』はいいし何より健気な表情がいいです。私は好きな若手俳優かな。

 

 

__

 

 

 

自分としては、この映画は飽きが来ないので、ずっと観てられる。続編を希望んぬ。

あとは提案として、今度は笑いに厳しい関西版を作って欲しいかな。

 

 

例えばNHKの朝ドラ『わろてんか』は、関東の人からかなり不評でしょ。だけど関西の人からは割と高評価だそうです。そう考えたら今作は関西受けするのかな?

 

 

忠実に再現されていましたから、漫画やアニメ同様、よく笑いましたし、本当に面白かったです。

 

 

とまぁ、個人的に満足したので、明るい気分で記憶辿りを行いましたが、

 

 

完全に初見の方には、普通の映画の1.5倍速ある展開とテンポの速さについていけるか?が、この映画を楽しく観れるかの鍵でしょう。コメディは即座に理解して変換できるかが笑いに繋がると思うので、観客の個人差で笑顔にも無表情にもなるでしょう

 

 

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【橋本環奈】さんの嗄れたハスキーハイトーンボイス。神が彼女に与えた唯一の欠点が「割れた声」かなと私は思っていましたが、さすが武器になってきました。花の穴の形が丸いが気になりましたが、下アングルから女優の鼻の穴を観せるように・・日本映画はなったんですね。色々と時代は変わってきた。

 

 

 

脚本 16点

演技 14点

構成 13点

展開 13点

完成度13点

 

〔69〕点

 

 

 

__________

 

 

 

 

『氷菓』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.104

 

(日本映画鑑賞作品vol.34)

 

 

 

監督【安里麻里】

 

 

【山崎賢人】

【広瀬アリス】

 

【岡山天音】

【小島藤子】

 

【本郷奏多】

【斉藤由貴】他

 

 

 

ベストセラーの学園ミステリー小説の映像化。出来はいいが湾曲的で酔いやすいし癖が強い。

 

 

(1ヶ月前に公開した映画だが、上映終了は早かった( ´△`))

 

 

後半に勢いをつけ纏まりを見せるが、それまでの加速具合がスロー。

前半の入り口から、無気力な性格なのに決め台詞がある主人公に対する温度差や間の使い方が退屈に感じて、少々の飽きが来た。

 

 

主演に【山崎賢人】さん。公開つきが重なり鑑賞順でも2作品続けての鑑賞だったから、新鮮味はないけど、ある程度の役者分析は出来ているつもり。もうそろそろ学園物の役も見納めになってくるかな。文系や理系、体育会系も出来る万能の山崎賢人さんの適応能力は凄いなぁ。映画俳優で行くと思ったら、今後はドラマ俳優でお茶の間に名前を広めるらしい。これはちょっと私的にはマイナスな見方。

 

 

冒頭、外国で流浪の旅をする年の離れた姉から「母校の古典部に入部せよ」と指令される。特に自分が無く、(最近よくある主人公設定)これからの高校生活も諦めていて無気力な主人公だったが、姉の一方的な押しにより古典部へ入部する。

 

 

このお姉さん。映画では声のみの出演だったので、もし続編が作られるのなら、どんな紹介で、どの女優が演じるのだろう??と興味があります。あくまで続編が作られるのなら、、、になりますけどね。

 

 

部員は少なく、というか成立しているんだ(^◇^;)と思ってしまうほどで、先輩もおらず同級生の4人で活動することになる。

 

 

当初から、主人公と【広瀬アリス】さん演じるヒロインの推理劇かと思いきや、主人公の友人2人も仲間に加わり中盤以降4人グループに。同じ中学出身という事と、人気小説の映像化ということで、原作では色々と設定があるんだろうなと想像する。つまり設定が簡素系。

 

 

さてタイトルにもなる「氷菓」。アイスのことですね。

 

 

学園紛争が起こった60年代に、同じ文芸部の先輩たちの手によって文集化された意味深なネーミングの本が「氷菓」です。

 

 

背景的に都会の高校ではないので、その当時の面影も探せば残っていて、主人公たちはそこから想像していきます。その経緯を追えば追うほど謎めいてくる。その謎解きに夢中になって、それぞれの推理を発表して行く。

 

 

これはどうだろう?ありえるな。じゃあこれはどう?もしかしたらそうかも。こんな感じ。どの推理も映像で再現するので真実味があります。

 

 

思えば『アナザー』の橋本愛もそうだった。俳優をプロマイドみたいに美しく映し、何箇所かドキッとさせるカメラアングルこそあるが、終わってみると全体としての作品の評価は低い。推理劇や俳優の空気感があるけれど、深みがない。

 

 

安里監督らしい映像美学は独特の世界観があるので、その世界が好きな人には興味深いのだろう。色の信者はハマりやすい。

 

 

例えば、ブラックコーヒーを頼んだのに、お湯で薄めたアメリカンコーヒーが出された感じ。「店員さん、これ注文間違えていませんか?」間と気まずさを感じて「あ、じゃあいいです、それ飲みます。」妥協はしたい。

 

 

今の時代に電子機器を頼らずに、自分たちの手によって枝分かれした過去の真相を手繰って行く様子は、まさに若人の青春の全てに感じる。そしてミステリーらしく残酷さも兼ね備えている。

 

 

映画が描いている脚本は面白いと痛快さを覚えるが、それを表現する作り手・演じ手の錯綜さを感じる。これといった決定打もなく、人に薦める文句もこれと言って思いつかない。絶賛すれば嘘になるから、正直に書く、いまいち。

 

 

個人的には広瀬姉妹なら姉アリスさんの方に期待していますが、今作は一生懸命さが取り柄の女優さんになっているので、演技的な見せ場も欲しかったです。演技のタイプ的に似ているので今後は土屋太鳳さんみたいな役柄を演じてほしい。

 

 

 

脚本 15点

演技 13点

構成 14点

展開 12点

完成度13点

 

 

〔67〕点

 

 

 

__________

 

 

 

 

『ラストレシピ』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.106

 

(日本映画鑑賞作品vol.35)

 

 

 

監督【滝田洋二郎】

 

 

【嵐・二宮和也】

【綾野剛】

 

【西島秀俊】

【宮崎あおい】

 

【兼松若人】↔︎【笈田ヨシ】

【西畑大吾】↔︎【伊川東吾】

 

【大地康雄】

【竹野内豊】他

 

 

 

一度でいいから食べてみたーい!!

 

 

「大日本帝国食菜全席」という名のフルコース。

 

 

いんや、無理無理無理無理。貴方も私も、たとえ上流階級になっても食べられない!

 

 

 

どんな味でも再現してしまう絶対味覚の能力、通称「麒麟の舌」を持つ主人公。料理漫画みたいな話だけど、実際に探せばこういう超人はいるんでしょうね。

 

 

主人公は平成の現代(現在)、その能力を使って、「1依頼100万円」で料理を作ります。一寸の狂いもなく完璧な再現ですから、依頼手にとっては相当な需要があります。

 

 

冒頭は、病床の夫が妻との思い出のオムライスを食し、涙の咀嚼で心からのサンキューベリーマッチ。

 

 

主人公は性格に難あり。腕は確かだけど、愛想はなく仏頂面。親友はいるけど基本一匹狼。

 

 

よく提唱されます「料理は心」という家庭的な言葉をどこかで思っている私がいるので、こんなに無表情で提供された場合、そこに心が籠っていなければどんな料理でも・・と思って序盤は観ていました。

 

 

でもまぁ、さておき、顧客が喜んでいるので、善ある良きことをしているのでしょ。

 

 

__

 

 

 

絶対味覚を持つ主人公にとって、それ以外の料理人は「どうして再現できないんだ」とストレスになって終始イライラモード。上下関係も信頼関係も作れずに、自分の店も閉店。同等レベルの理解者がいない。

 

 

閉店ゆえに多額の借金を発生したことで、現在この再現料理稼業をしている。ということです。よく思いつきましたね。「思い出の料理を提供します」的な、商才。(テレビ番組に出たらいいのに)

 

 

そんな主人公は幼少期に片親の母親を亡くし施設で育ったという境遇を持ちますが、高校時に同じ施設で兄弟同然に育った相棒と共に脱走し、やがて自分の店を持つまで成り上がるのです。すごいハングリー精神ですね。(若くして自分の店を持ったのだから、出資者っていないのかなぁ?)

 

 

唯一の理解者は、【綾野剛】君演じるこの時に脱走した相棒と、抜け出しても気にかけていた施設の園長。冒頭にその園長先生のお葬式があります。しかし主人公は後ろめたさもあり、過去をよく思っていない、だから参列せず。どんなに気まずくても葬式には行けよ・・そう思ってしまいますね。

 

 

ここまでが冒頭に紹介され映画は始まっていきます。

 

 

多額の借金を抱える主人公は、とにかく「金のため」に腕をふるっている日々。

 

 

借金の額がいくらなのかは分かりませんが、おそらく50回くらいかな、この仕事をしていけば返済できるでしょう。浪費家でもないですし。こういう情報や設定も紹介してほしい。

 

 

そんなある時、中国から使者が現れ、チャイナに連れて行かれ、中華料理界のボス的な人物に戦中の日本軍の料理人が作ったとされる「大日本帝国食菜全席」の再現を依頼される。

 

 

興味深い話と、高額な依頼金に食いついた主人公は、日本に帰国後、情報も何もない中でスタートする。当時の関係者たちを自らの足で出向いていき、記憶巡りをし行くのです。そしてそれが心の旅に繋がって行くのです。話はこれまでにしましょう。

 

 

 

__

 

 

 

全体的によく出来た映画でした。その中でも一番最初に「何がよかったのか」を伝えるのなら、主役の脇を固める俳優陣の演技質が高い!!

 

 

【西島秀俊】さん、【綾野剛】くん、【竹野内豊】さん、そして安定して【宮崎あおい】等。他の脇役の方々も本当に甲乙つけがたく素晴らしいです。

 

 

特徴として上記の4名は主役俳優として活躍されているし、名脇役のいないキャスティングに、この映画を観る前は「(主役ばかりで)個性強すぎじゃないかな?」なんて予想をしていた。けれどその見事予想は外れた!

 

 

 

特に【西島秀俊】さん。本当に素晴らしかったです。

 

 

西島秀俊さんという俳優は、どの作品でも常にハァハァと息(母音)を切らして一生懸命に演じるので、個人的には「落ち着きのない演技をされる男優」と視ているのですね。ドラマ『流星ワゴン』の時なんて、ずっと息切れしたようなセリフの言い回しでしたもん。

 

 

ですが今作の演技や佇まいのオーラと言ったらかなりの域に達していて、惚れ惚れしました。そして何より、中国語や他国語を喋り演技なさる。中国語の発音って相当難しい筈。さすが役作りにかける熱意が日本の男優の中でもトップクラスの御人だ。今回は役作りの先に行った西島さんを充ました。

 

 

 

__

 

 

 

レシピ探しのため、戦後に隠蔽された日本戦記の謎を解いて行く、相手は戦中戦後の日本軍で、しかも舞台は日本が支配していた満州国(現・中国)だ。データーが残っている可能性は低い。ならばと当時の戦争経験者から情報を集める。

 

 

戦争を知らない私達の世代は、経験をした年配の方、またその遺族から聞く。

 

 

『永遠の0』で三浦春馬が行なった方式(展開)だけど、私自身、今後も老人ホームに来訪するなどし、この年代の方々がご存命のうちに沢山聞いておきたいと思っています。

 

 

混乱の満州国と、実際には敗戦色があったであろう大日本帝国の焦燥ぶりを表すように、複雑に絡めた謎解き紐解き。やがてレシピの共に作っていた当時の元助手のコックと出会い、当時の料理が映像(劇中の再現)で蘇ります。

 

 

映画の進行は、現在の現代と、戦中の満州編。満州編の方が熱はこもっています。

 

 

中盤以降は、いよいよ謎解きの逆算作業に入っていきます。

 

 

気分的に中盤以降グルングルンと目まぐるしく紐解かれるネタあかしの様子は、回りくどさを感じましたが、根底に描かれているモノに日本の美学を感じ、終演後は温かい気持ちになりました。

 

 

 

指摘をするなら、やはり主役の【二宮和也】さんになります。

二宮君の不貞腐れたような態度だったり、目線を下に口角を上げる表情はもう何作品も視てきましたから、俳優として表情のヴァリエーションやスキルを、もう一ギア上げて頂きたいですね。

 

 

主人公と同じ能力を持つ料理人役の西島秀俊さんの役作りや佇まいが素晴らし過ぎたので、かなり演者の質に差が生じているように視えました。主人公の料理人としての身の振り方をもう少し上手に役作りで表現できたのなら、この映画はもっと素晴らしい作品になったと思います。

 

 

味の再現は役者や絵面を通して映像でも伝わりますが、それを熟すには、料理人としての技術や基礎や経験が勿論あると思いますので、その手捌きも視たかったかな。

 

 

戦争・戦記映画にジャニーズ事務所の俳優さんを起用する一番のメリットは、興行の集客は勿論ですが、女性の方が多くこの映画を観ることです。NJ俳優が主演なら集客も期待できなかったでしょうし、出来が良くても全国公開にもなりづらい。ましてや戦争が背景にある映画なんて、言ってしまえば女性はキャスト次第でしょ。

 

 

 

私個人は先ほども名前を出した三浦春馬がこの役を演じた例えばの場合、この映画は世代を問わずに大ヒットしたと思います。まぁ春馬は西島さんタイプの男優なので、クッション性のある相手役の俳優がキャスティングには必要ですけど・・・。

 

 

マイナスもあって西島秀俊さんと二宮和也さんとでは身長差がありすぎるので、どう考えても別物に思えてしまう事。ファンの方失礼致しますm(__)m

 

 

これは失礼ながらネットに上がっていた画像を拝借いたしますが、日本アカデミー賞の一コマです。

 

 

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仮に演技力があるとしても、ちょっと配役は主役じゃないかなと正直思います。

 

 

 

これまでたくさんの方々を語ってきましたので、キャスティングとチラシだけである程度の作品は予想がつきます。今作は、上に書いた通り、主役ばかりが脇を固めるので個性強めじゃないの?と予想。蓋を開けてみなければ分かりませんが、とても美味しい映画でした。最後の二宮さんの笑顔は素敵、主人公、いい料理人になってくださいネ。

 

 

点数は日本映画の上位となるAをつけます。

 

 

満州編の映像は劇中に本当に感動しましたし、悲しくもあり、楽しそでもあると感情移入ができたし、満州国の中国人の気持ちを伝えるセリフもあり勉強になりました。若い男性にもオススメしたい作品です。

 

 

 

脚本 14点

演技 15点

構成 14点

展開 13点

完成度14点

 

 

〔70〕点

 

 

 

 

お疲れ様でした。

お読みいただき有難うございます。

素敵な映画に出会ってくださいね。

 

 

【mAb】

 

 

 

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映画評論『邦画4作品』

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『泥棒役者』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.114

 

(日本映画鑑賞作品vol.38)

 

 

 

監督🎬【西田征史】

 

 

【関ジャニ∞:丸山隆平】

【高畑充希】

 

 

【市村正親】

【ユースケ・サンタマリア】

【石橋杏奈】

【宮川大輔】

【片桐仁】

 

 

 

この作品は、ほぼほぼ『市村正親さんの映画』になっている。

 

 

全体を通して、舞台装置や舞台演出を想像できるので、元になった舞台を観ているようでした。

 

 

工場勤務の主人公は30代前半くらいか?年齢設定はもう少し若いように思えるが、見た目は中年男性。年下の彼女と同棲中。

 

 

主演は【関ジャニ∞:丸山隆平】さん〔34〕。

 

彼女役には【高畑充希】さん〔26〕。

 

 

主人公は誕生日に家ではなく、せっかくだから外でお祝いをしようと約束し当日、駅のロータリーで待ち合わせる。心が純粋で善人な男だ。寡黙な設定だが同性の友達が多そうな性格だと思う。

 

 

そんな主人公は、彼女を待つ駅のロータリーで、突然「輩」(ヤカラ)が現れ、首に手を回され、絡まれ始めます。「よう!元気か!?」

 

 

昔に付き合いがあった先輩で、最近、刑務所を出所したそうだ。目が血走っている。変な薬でもやっていないかい?Σ(・□・;)見事な役作り!

 

 

先輩は主人公が当時得意とした施錠術(金庫などの鍵を開ける技術)を目当てにし、これからある家を強盗するから協力してくれと持ちかける。

 

 

冗談じゃない。彼女との大事な約束の日、そして僕はただ真面目に生きていきたいんだ。

そう言いたいけれど、舎弟感たっぷりの様子。断れる感じはしない。

 

 

どうやらこの先輩、見た目とは違い計画的に強盗仲間にするため、主人公の情報なども事前に調べてきていて、

 

 

主人公の性格を知った上で一番の弱みになること、それが彼女に内緒にしている「年少上がり」の過去。バラされたくなかったら協力しろや!と脅迫。結局従うことに。

 

 

盗みに入った一軒家は、偶然にも主人公が子供の頃に愛読していた絵本を書いた作家の邸宅でした。作家役には【市村正親】さん〔68〕。

 

 

一軒家を狙う強盗の手口。まずは在宅か留守かの確認ですね。事前に調べた電話番号にかけて出る気配がないことを家の外から確認。

 

 

こうして留守だと思って忍び込んだけれど、作家はいるんです。電話に出ろ!って話ですよね。

 

 

その間に、訪問セールスが来て、この家の家長と信じ込み居間で実演を始められるし、今日が初出勤で初顔合わせの帰国子女の女編集者は訪ねて来るし、挙句在宅中だった作家先生まで鉢合わせてしまいます。

 

 

オール初対面の状況だから成立する展開です。

 

 

主人公はタジタジになりながらも、相手の思い込みを受け入れ、嘘に嘘を重ね、どうかこの場が収まりますようにと願い続ける。

 

 

主人公の頭にあるのは彼女の存在ですね。知られたくない秘密。そしてもし強盗とバレて警察に通報されて捕まったら、彼女との関係もジ・エンドになるだろう・・・。

 

 

明らか過ぎる程タジタジ具合なんですが、まさか強盗だなんて思わない来訪者は、強盗の主人公を「家の主人・作家先生」と思い込み、本物の作家は「認知症のお手伝いさん」と思い込むことに。

 

 

ちなみに、共に強盗に入った先輩はクローゼットの中に入り、出るタイミングはなく、ずっと隠れます。

 

 

(映画なので)ありえないくらい都合よく事は進んでいきますが、主人公や先輩が、隙をみて家から逃げるチャンスは、試みようとするも事ごとこく失敗に終わる。

 

 

そんなことをしていたら、ついにボロが出て、作家先生に正体を打ち明けることに。さすが作家ですね。ユーモアセンス全開のキャラクターですが、勘が鋭いです。

 

 

先生は通報をしないことを条件に、自分のゴーストライターをして欲しいと。アイデアが出ないんだそうです。

 

 

なんだか分からないうちに、他の2人も協力するようになり、結局4人で何時間も新作の絵本作りをすることに。皆、笑顔で生き生きしています。そこには「人に必要とされたい」という現代人が抱える悩みがありました。孤独ではないと分かる描写は温かさを感じます。

 

 

その頃、クローゼットの中の人は?

 

 

孤独なまま。群れに入れない狼は牙の鋭い一匹狼となる。

 

 

 

__

 

 

 

全体を通して、

 

 

1人だけ他の出演者と「勝手が違う」演技をされているのが上の先輩で、演じるのは芸人の【宮川大輔】さん〔45〕でした。

 

 

他の演者はコメディで、演出なんでしょうけど、時々棒読み気味で「ワザトらしい」です。役者が演じるコメディって、お笑いのコントとは違ってワザトらしいですね。

 

 

宮川さんだけは本気の強盗という設定だから、目が血走っていて、顔色も悪い。強盗に来ているという状況、展開が進むにつれて忘れかけていく現場(状況)の緊張感を取り戻してくれるキャラクターでした。

 

 

状況に応じて都合のいい嘘をついて、何とか今の人生を守ろうとする主人公。

 

 

家の中でシチュエーションを繰り広げるのは計5名(+隣人のユーチューバー)。

 

 

一人一人のキャラクターが立っているので、個性的だし面白味はあると思います。

しかし冒頭にチラリと書きましたが、市村正親さんがいなければ成り立たない映画にも思えます。『市村正親の映画』という印象です。仮に市村さんが出演しなければ、丸山くんの映画ですね。ジャニーズらしくないお顔立ちや肌質で、演技的に泥臭い役柄を演じるイメージがあるので需要があると視ます。

 

 

「泥棒役者」というタイトルのわりには、役者役者していなかったのが少々物足りなかったです。

 

 

 

__

 

 

 

主人公らが強盗に入ってから、次々に来訪者が登場しますので、私的には「また新しいやつが来たΣ(・□・;)」と設定の塗り替え作業が面白かったのですが、

 

 

もう一人くらいは登場者を増やして、5名・6名くらいにして、増やすぎたら観客もパニックになると思いますけど、そこは監督の腕で何とかして巧みに仕上げてくれたら、この映画は、もう少し良くなったかなと思います。

 

 

そして、主人公とは一回り近く年齢が離れている彼女。

家で彼氏の帰りを待つ彼女役の【高畑充希】さんの見せ場は殆どないように感じました。主演の年齢が30半ばなので、極端に若い女優さんは起用し難いとは思いますが、このヒロインのポジションに新星の女優さんとかを抜擢して欲しいのです。ドラマに映画にCMに出続けている高畑充希さんに、新鮮味はありませんね。

 

 

もうひと方、強盗に入った家にやってくる編集者役を演じた【石橋杏奈】さん〔25〕。デビューから大なり小なりの役柄を経てキャリアを積んできたホリプロの女優と言う印象。

 

 

もともとこの役には、決まっていたお仕事を投げ出してまで出家した清水富美加さんが演じる予定だったそうです。(恨む節たっぷり(^◇^;))石橋杏奈さんは、彼女の代役という形で大抜擢された格好だそうです。

 

 

清水全部言っちゃうね富美加さんが、この編集者役を演じたら作品の空気感はもっとマッタリとした感覚になったと思いますので、こう言った(発言ごとに)前のめりにセリフを言うタイプの女優が起用されたことで、丁度良い空気感も無難さも出るようになります。しかし演技に特徴がないので、映画が終わると、印象に残りにくいかもしれません。今後は「個性」を出せる女優さんになって欲しいです。

 

 

 

そんな映画『泥棒役者』。

話もまとまっているし、よく出来た映画ですし、新しいかもしれませんが、舞台では割と良くある話だと思いますし、すでに似たような脚本も探せば発表されているでしょう。もうひとひねりあれば、得点も高くなったかな。アンジャッシュさんのコントみたい。

 

 

 

 

脚本 13点

演技 14点

構成 14点

展開 13点

完成度14点

 

 

〔68〕点

 

 

 

__

 

 

 

『探偵はBARにいる3』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.118

 

(日本映画鑑賞作品vol.39)

 

 

監督🎬【橋本一】

 

 

 

【大泉洋】

【松田龍平】

 

【北川景子】

【佐藤仁美】

【前田敦子】他

 

 

 

 

北海道の豪雪地帯。地元の人が通うような食堂。

前田あっちゃん敦子さんの汚い箸の持ち方から本編が始まった。

箸の持ち方は直したほうがいい。

 

 

食事を終えた女性は男が運転するトラックに乗り移動する。どうやら堅気ではないようだ。間もなく男は進行方向に停車中の乗用車を見つけ文句を言いに行ったところ、撃ち殺される。

 

 

助手席で見ていた女性は恐怖に怯え身を隠すが、先ほど撃ち殺した相手が車のドアをガチャと開く。そして始まった『探偵はBARにいる3』。

 

 

 

人気シリーズの第三弾。こうなれば恒例化の映画シリーズになって長く続いて欲しい。俳優の年齢を観て30代と40代のコンビだ。あと10年以上は続けられるだろう。

 

 

話自体はありがちなストーリー構成を辿っているが、この映画の何がそんなに魅力があるのかを私なりに見解すると、「映画とドラマの境界線」もしっかり引いてあるし、北海道の繁華街・裏社会の様子も、東京の歌舞伎町や大阪のミナミの定番とは違い、とても新鮮味がある。

 

 

ただこの映画を観てきて、ススキノという街のイメージは大変怖い印象に変わったので、観光には行きたくない!って個人的には映画を通して思っています(^◇^;)

 

 

初回・前回の話は割愛させていただきますが、通称が【探偵】の天パー男が、空手家であり酪農家の相棒をコンビに活躍する探偵映画です。

 

 

探偵は基本一人で行動し、ピンチ時の際に相棒が登場する感じです。原作のシリーズ小説に愛読者が多いことでも知られています。(私は読んだことがありません)

 

 

今回の第三弾目の話は、いつものように探偵に依頼が来るお決まりの流れはありますが、依頼主に揶揄的な特徴を描いていました。いわゆる「最近の若者」という設定。設定じゃなくて、昭和世代から視たアルアルを、皮肉なメッセージの場として映画に入れ込んでいる感じはしますけどね。

 

 

大学生の依頼主は行方不明になった彼女を探して欲しい、と。

 

 

BARのシーンで、注文するのが「ウーロンハイ」ですから、居酒屋かΣ(・□・;)と苦笑してしまいました。探偵も同じ反応でしたから、考えていることは同じなんだなと思い安心しましたね(^◇^;)

 

 

 

基本的にどんな依頼も受けるのが探偵の流儀で、情に厚い人間性。

 

 

早速、人探しの始まり始まり。

 

 

まずは手がかりを探しに、失踪した依頼主の彼女の部屋を捜索。

 

 

部屋で手掛かりを漁ると、彼女は男性アイドルグループの熱狂的追っかけという事実が分かります。多くの方がAKB48の看板でシンボルだった【前田敦子】さんをいじった設定だと連想すると思います。男性アイドルにお金を投資する役って逆に新鮮!

 

 

探偵は当初、ネコ捜しくらいの感覚で、多分キャバクラか水商売だろうという線で聞き込みを開始。札幌の夜の街では相当顔が広い人物です。

 

 

そこで辿り着いたのは、表向きはモデル事務所であり、裏では風俗業務も行う会員制モデルクラブ。こういうお店は、現実の世界でも、お店の後ろにはガッツリ指定暴力団が付いているものですね。

 

 

客を装いモデル事務所に忍び込んだ探偵ですが、あっさり素性がバレて、ボコられる。おまけにこのモデル事務所のバックのヤクザは、一触即発の冷戦状態にある2つの組の片方。双方から「この件から手を引け」と脅され、やはりボコられる。

 

 

探偵はそれでも、なんだかんだ愚痴愚痴と言いながらも、根がすごく良い奴なのでね、殴られても蹴られても依頼主の彼女を捜そうとするのです。

 

 

そしてモデル事務所の女社長を追跡すると、あっさり彼女を発見。しかしどうやら単なる失踪ではない様子。

 

 

この件から手を引け、この件から手を引け・・・・当然ながら探偵は手は引きません!(笑)逆に手を突っ込んで行きます。

 

 

今回の「パート3」で私が視たのは、安定した供給ぶりです。まるで給食の献立がカレーの日みたい。朝から楽しみに待ち学校(映画館)に行って、お昼の時間に美味しく食べてご馳走様。野菜が苦手の人(観客)が残すくらいで、カレーが美味しくないわけがないです。変な例えでしたが、このように需要と供給があります。

 

 

 

普通は3回も続けば、前作を超える様になど、要求に応えようとデーハーになると思うのですが、変わらぬスタンスで、役者のポテンシャルが上がっていくから質が高い。

 

 

⬆︎これぞまさしくハリウッドと日本映画の違うところです。量より質。限られた予算(制作費)で撮影日数(長くても2・3ヶ月程度)でやりくりし、身内の中でスキルを高めていく。その際1人か2人を毎回ゲストに迎えて。勿体無い種族ですから長く使います。

 

 

でもまぁ・・決めゼリフの「俺は(夜は)大体その(名刺の)BARにいる」は、規模が広がるにつれて無理が生じていく様に思えますけどね。日本の映像作品の特徴でシリーズになると、やたらと決めゼリフを定着させますね。

 

 

決めセリフって、

今年で言うと「35億」や「イェーイ」とか「このハゲー」など、お笑い芸人の一発ギャグとか一言文句とか、世間に浸透しやすい仕組みと似てる。

 

 

(お一方は芸人ではないΣ(・□・;))

 

 

例えばシュワルツェネッガーが毎回毎回「アイルビーバック」なんて言いませんから、その都度、決めセリフを用意するのは日本の特徴かもしれませんね。

 

 

(というかこの映画の「俺はバーにいる」的な決めセリフって、言うほど世間には浸透してないけどね(^◇^;))

 

 

 

__

 

 

 

【大泉洋】さん〔44〕は相変わらず良い役者でした。具体的な言葉で伝えるのは難しいですが、東京進出時にあった爪痕を残す的な棘が全部抜けて、不動の地位を確立された印象。こんなにバラエティでいじれる主演男優って大泉洋さんぐらいなものです。

 

 

 

そして今回のヒロインを演じる【北川KSK景子】さん【31】の女優としてのオーラ・佇まいが、以前と比べてグッと上がっているように観えました。私は以前から北川景子さんの演技が好きで、これまでの出演作も結構書いて来ました。KSK景子になってから、世間の格(グレード)が上がったのでしょうけど、今回視て観て演技自体は対して変化がないことに安堵しました。

 

 

以前から変わらずに私が好ましく思っているのが、彼女の演技に「隙」があることです。

 

 

セリフの言い回しだとか、外見のルックスなどが良いのに、一瞬だけ目をクワッと見開いて、少々ブサイクになられるんですよね。これは癖だと思うので、誰かが指摘しない限り、彼女の特徴になるだけ。個人的にはその隙があることで、未熟さも感じることが出来て変わらず好印象を持っています。

 

 

(ミドルネームは私の勝手な造語ですm(__)m)

 

 

そして、私の古くからの友人でもある【松田龍平】〔34〕は、何かとお父様と比べられるサダメにありますが、個性的で今回の役柄は回が進むたびにはまり役になっていっていると感じます。目は死んでるけど魂は熱くて命を燃やす演技をするんですよね。主役ではなくサブメインの位置が似合っているし、とても味を出せていると思います。

 

 

 

冒頭に、箸の持ち方が目についた【前田敦子】さん〔26〕も、『イニシエーション・ラブ』の時のような演技を披露していて、結果的に完走する印象です。あえてワザとらしいアザとい女子の演技って彼女にハマりますよね。メンタルの弱い情緒不安定な性格が表面に出るタイプの女優さんですが、演技のポテンシャルは高いと思っているので、今後は「前田敦子といえばコレ!」といった「はまり役」が欲しいところです。

 

 

 

探偵はBARにいるシリーズ。この作品の魅力の一つとして、おきまりの流れはありますが、前作を引き摺らないですし、初見でも楽しめるシリーズ映画になると思っています。3を初見で観て、気に入ったら帰りにレンタル屋に寄って2・1を借りてご自宅で見ればいいですし、そうなれば愛着心も持つと思います。

 

 

ただ、やはり規模が大きくなってきて、ススキノ界隈で事件を起こしすぎですので、そろそろ北海道抗争とか網走編とかに広げて欲しい(笑)北海道は抜け出さないのかな?

 

 

 

最後に1つ言えるのは、

ありふれた言葉ですけど、「次回作も絶対観に行きます」( ✌︎'ω')✌︎

 

 

 

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脚本 14点

演技 14点

構成 13点

展開 14点

完成度14点

 

 

〔69〕点

 

 

 

______

 

 

 

『火花』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.119

 

 

(日本映画鑑賞作品vol.40)

 

 

 

監督🎬【板尾創路】

 

 

【菅田将暉】

【桐谷健太】

 

【二丁拳銃:川谷修二】

【三浦誠己】

 

【木村文乃】

 

 

 

私は普段から結構バラエティ番組を見るので、ピースの【又吉直樹】さんが芥川賞を受賞した際に、各番組で周りの芸人仲間さん達から今後の「文庫化」「映像化」で、がっぽり入るという予測でイジられていたことを思い出します。

 

 

分かりやすく単純な流れ、というか・・まさにネットドラマや今回の映画など映像化がテンポよく進み、国民的な原作本になったわけです。きっと今後もリニューアル版を製作するのでしょう。

 

 

関西から上京した2人のお笑い芸人が、東京の地を舞台に、生活して行く物語です。

 

「夢を目指す」と書こうと思いましたが「生活」という紹介をさせていただきます。

 

 

1人は純粋に芸能界で売れたい若い男の子、性格は内向的。旬の男優【菅田将暉】さん〔24〕が演じています。

 

 

もう1人は常に面白い事を探しているけど、自我を通しすぎて、社交性はあっても社会性の低い男。こちらを紅白歌手でもある【桐谷健太】さん〔37〕が演じています。

 

 

ある時の地方営業先でこの2人は出会います。舞台上で自分のポリシーを通す男にカリスマ性を覚えた主人公は弟子入りを志願。お互いまだ若手芸人の身ですが、杯をし、東京大阪間の「遠距離恋愛」が始まる。

 

 

師匠は弟子に自分の発言などをノートに書く事を命じます。

 

 

芸人の世界では、上下関係だとか、先輩が後輩に奢るという「当然」がありますので、弟子なんかとって大丈夫かな?なんて心配になります。

 

 

それと毎日のように携帯電話で通話していますが、ガラケーの時代ですし、料金プランをどうしているのか分かりませんし、何より長距離なので、電話代ってどうしているのかな?これは個人的に一番知りたいところです。(劇中に明細載せて!)

 

 

 

やがて師匠が東京に上京してくる。関西での活躍具合は分かりません。

 

 

よく東京で活躍する関西芸人は「2度売れなければならない」と言いますね。

なので手っ取り早く東京で芸人人生をスタートする方が最近は多いようです。

 

 

2人の出没地は若者で集う街・吉祥寺。住みたい街の上位ですが、上京者で作られた町の印象です。私の学生時代は吉祥寺といえばヤンキー(チーマー)の生息地です(懐かしい・・笑)

 

 

師匠は彼女みたいな女性と同棲していて、いや居候かな、どっちでもいいや、とにかく衣食住を提供してもらっているジゴロな夢追い人に視えます。

 

 

弟子の主人公は、菅田くんのキャラクター的にも弟タイプ。先輩に可愛がられる。相方との漫才以外は、師匠とその彼女(みたいな人)と3人で行動していて、映画はちょっとした青春映画みたいな描写で進行しています。

 

 

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(木村文乃さん・・金髪似合わないなぁ)

 

 

主人公のコンビは、東京の深夜放送のお笑い番組に時々出演するくらいまで芽を出していきますが、賞レースであったり、芽吹くことなく、ゆえに花は咲かない。一方の師匠のコンビも同じ舞台に立つが結果は残せない。

 

 

知名度で言ったらテレビに出ているぶん弟子の主人公の方が上だと思います。

そして師匠は俺の笑いが伝わる日までと貫き通す。

 

 

この映画で面白いのは、2人は別のコンビを組んでいる事だと思います。

 

映画的に「一緒に組めばいいじゃん」なんて思いもしますけど、相性が合うとか一緒にいて楽しいなど、そんな単純なことではないのでしょう。

 

 

ずっと気になっていた2人のそれぞれの相方が、「俺は売れたいねん」と本心を打ち明けるシーンが個人的に好きです。方向性が違うって、こういうことなんだな。

 

 

芸人が芸人を俯瞰で観れる又吉先生だからこそが書けた、赤裸々に綴った芸人たちの人生。

 

 

収入がいかほどかは、おそらくコンプライアンス的に、明かされてはいませんが、不祥事がない限り芸人にクビはないので、引退や解散は自分たちで決める事になります。

 

 

クビがないから、30・40・50までズルズル行く方々も大勢いらっしゃいます。

社会としては信じられない世界ですね。そして諦めへの背中を押されるのは出逢いに寄ることが多いです。

 

 

生きて行くために、生活して行くために、大事な人ができればその人たちを養うために、男は働くものです。こうして主人公のコンビは解散することになりました。

 

 

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__

 

 

 

観客の立場で舞台を観るわけではなく、漫才師の立場で傍観し、彼らたちの人間ドラマを観るわけですが、出来れば笑いが欲しかったです。漫才の台本が面白くなくってね。

 

 

でも売れない漫才師という設定でやっていますし、劇中で大きな笑いが起きたら、そのコンビはきっと売れるはずだし・・そう考えると複雑ですね。

 

絶妙な「中の下」の漫才台本を書かれていると思います。勿論、漫才師やファンにとっては「自分たちが一番面白い」と思っている訳ですから、本当キッカケ一つなんですよね・・・。

 

 

 

数年感覚で漫才師の映画が制作されますけど、その中では、品川ヒロシ監督の『漫才ギャング』は、劇中のコンビの掛け合いだったりネタが、自分的にハマって笑いました。

 

 

だけど個人的に品川さんの監督としての技量は天才だと思っているので、他の方が撮ったら面白さは違うと思います。監督の板尾創路さんは芸人としては好きですけど、映画監督としてだけで比べて見ると、、、。個人的に今作は品川ヒロシさんが監督して欲しかったな。

 

 

 

吉本興業さんやお笑い部を持つ他の芸能事務所に所属する芸人は、芸歴による先輩後輩の縦社会やルールが、一般的な社会とは感覚が違い、かなり硬派です。

 

 

現代では上司が部下を叱るだけでパワハラだとか騒ぎますが、こういう世界を身近で見てきた自分にとっては、先輩の言葉はありがたいものですし、そんなことでいちいち世の中が騒ぐのは窮屈だなって思います。

 

 

私はいち「お客様」として、誰々が好きだとか、誰だが面白い、とか勿論その逆も書きますけど、時々思います「お笑いって何?」と。

 

 

もともと日本人って、大笑いする人種でも、ひょうきんな人種でもないように思えます。真面目にせっせと。そこに生まれた娯楽が芸能で、伝統芸能から派生したものが今日に。

 

 

空前絶後の超絶怒涛のお笑いブームを起こした「エンタの神様」。その放送以前の状況はどうだったのか?日本人の娯楽性って世界に比べてどうなのか?

 

 

ネタ番組が増えて、今でも多くの者達がお笑い芸人を志願する様になったし、テレビをつければお笑い芸人が番組を司会し、ニュース番組まで仕切る。予想もしなかった時代です。それなのに日本は明るくなりません。

 

 

 

1人1人に生き方や生き様がある。それを描いたらキリがない。

 

 

お笑い芸人が増えれば、日本は楽しい国に、国民性になるのか?

その方々の裏話や苦労を知れば知るほど笑えなくなる自分がいる。

 

 

次は『火花』ブレイクで注目された羽田圭介先生の小説も映像化してください。

 

 

 

 

脚本 13点

演技 13点

構成 15点

展開 13点

完成度13点

 

 

〔67〕点

 

 

 

 

___

 

 

 

 

『DESTENY 鎌倉物語』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.120

 

 

(日本映画鑑賞作品vol.41)

 

 

 

監督🎬【山崎貴】

 

 

 

【堺雅人】

 

【高畑充希】

 

【安藤サクラ】

 

【中村玉緒】

 

【田中泯】

 

 

【堤真一】

【三浦友和】

【薬師丸ひろ子】他

 

 

 

 

鎌倉に住居を構える作家先生の年齢は40代。

 

周囲からは「独身主義者」なんて思われている。

 

そんな先生が突然結婚。お相手は元編集者の20代前半の女性。

 

美人というよりは愛嬌のある女性に思える。

 

 

40男が20女をΣ(・□・;)ずいぶん若い奥さん貰ったな。まさにタイトル通り「運命」!って感じます。

 

 

冒頭、湘南の海岸線を走る二人は新婚さん。新妻にとって、仕事で通い慣れていた家が、終の住処に変わる。

 

 

この時から、新妻は奇妙な物を見出し始め、その奇妙なモノの正体を知っている作家は、伝える頃合いを逃し続ける。

 

 

編集時代の時は、同じような体験がなかったのかな?そういう疑問が少々説明で紹介されない、この映画のマイナス部分。

 

 

源頼朝が鎌倉に幕府を構えた古都。いい国作ろうで御馴染みですね。

 

(いい国を作ったのかは、さておき)

 

 

鎌倉という町は、古くから物の怪の化け物が住みつき、鎌倉住民ならば常識の話です。人間と化け物が共存する町、、、とのこと。

 

 

(結界なのかな?川崎や横浜に行くと、どうなるんだろう!?)

 

 

鎌倉の町で生まれ育った主人公には慣れっ子。普通に化け物と話すし、生活する中では特に障害もない。

 

 

新妻は最初こそ「怖い怖い」と怯えていたけど、映画の展開が進むごとに普通に受け入れていく。

 

 

変わっているのか、化け物の夜市に行き、仮装か何かだと思っている。

どう見ても人間じゃないだろΣ(・□・;)そんな対応力。こちらの〔受け入れ方〕も逆算できるので、全ては後半に観客が連想できると思います。

夫婦になったことがキッカケになり、様々なことが起こります。夫婦になる前に起きなかったことが。

 

 

__

 

 

 

気になるのは、日本映画にすごく多いし、私が毎回指摘することですけど、親はどうした?

 

 

若い娘が、親くらい年の離れた男と結婚したのだから、新妻の親御さんの存在も匂わせて欲しかった。

主人公は大人で社会人なのだから、そう言うことはキチンとして欲しかったかな。

 

 

作家の親はすでに亡くなっていて、その思い出を妻に話すのですが、そのことを喋りたくないと怒鳴ったことで、妻は膨れ面、新妻こそ両親の話をしてないのに。

 

 

全部2人でやっている感じがした。2人の世界。

 

 

__

 

 

 

冒頭から前半にかけてセリフであったり描写で伝えていることのほとんどが伏線となって後半に回収されます。

 

 

 

主演は【堺雅人】さん〔44〕。mAb大ファンの俳優です。出演料(ギャラ)は日本俳優界の中でも5指に入るそうです。(堺雅人さん、渡辺謙さん、阿部寛さん、役所広司さん、木村拓哉さん)

 

 

何より私の大好きな俳優さんであり、ファン心理があるぶん、それだけで劇場に足を運ぼうとなるから、安定して楽しみに鑑賞することが出来ました( ^∀^)。

 

 

1つ、今後、見てみたいなと思うのが、堺雅人さんって極端にラブシーンを演じないんですよね。

 

 

いや、演じないわけでもないんでしょうけど、その(汗臭い・泥臭いなどの)イメージがないです。時代劇や半沢直樹などで剣のアクションはありますけど、妙にあっさりとした清潔感の残る演技をされる人物のように感じます。

 

 

そして、相手役日本の風潮として、相手役の女優は「旬の女優」になりますよね。

 

 

40代の堺さんの相手役が40代の女優に組まれることは現時点でまずありません。

「男はいいよね」って感じですね(^◇^;)30を超えると必然的に女優さんは「お母さん役」だったり、二番手に回っていきます。

 

 

中年の同世代のカップルの映画なんて、若い人は映画館に足を運ばないでしょ。

なのでこう言う「年の差婚」とか年の差カップルみたいな系図になるのでしょう。

 

 

女優さんは若くて人気のある方。演技派の堺さんのお相手なら、それ相応の演技力を持つ女優さんが組まれます。

 

 

堺雅人さんの相手役に選ばれる女優、すなわち、業界で演技力が認められている方。

 

 

高畑充希さんはそう言う意味では第一候補に呼ばれる若手実力派女優だったと思います。

 

 

話を戻しまして、「堺雅人さん ラブシーン」。

 

 

振り返れば、世に名を広めた出世作の『半沢直樹』でも上戸彩とラブシーンはなかったし、今回でいうと高畑充希さんと新婚なのに、行ってきますのキスもありません。

揺れ場は個人的にはそこまで好きではありませんけど、カップルや夫婦の日常的なスキンシップくらいは最低限、写してもいいのではないかな?と思います。

 

 

堺さんはラブシーンを演じませんけど、逆に今の若い女優さんって、水原希子さんだったり有村架純さんなど、一線で活躍している女優さんが肌を露出し濃厚な濡場を演じるようになっているんですよね。欧米化なのかな。

 

 

今回の映画で物足りなかったのはまさにそこで、本当に新婚で夫婦なの?と疑問に思っていますシーンが多々でした。

 

 

20歳くらい年の離れたお互いに初婚同士の夫婦。愛くるしい奥さん、少し幼稚さを持つ夫。こういった男と女のバランスは良いです。男の方がどうしても精神的に幼いですからね。

 

 

しかしこれだけだと「おままごと」をしているみたいで、見ている側に色気を感じることは与えていないような気がします。少なくとも私には、このヒロインでは、命をかけてでも探しに行く!となる動機に繋がらない気がします。

 

 

運命をテーマに宿命を描いた作品です。

 

 

この映画を観た数日後に、日本史の風土品を見れる郷土博物館に行きました(^ ^)

 

 

 

__

 

 

 

最後に

 

 

この映画を観ている中で

 

 

私が大好きな【ロビン・ウイリアムズ】の主演作品の中でも、特に好きな『奇蹟の輝き』に近いものがあるので、重ねて観ていました。愛する妻のために地獄の底まで探しに行くという内容の映画です。違うのは時系列が現世ということだけです。

 

 

輪廻転成は仏教の思想ですから、欧米が作ったものとは異なりますが、根底にあるものは似ています。人類皆兄弟みたいに、どこかで繋がっているんだと思います。

 

 

こういう『ジャパニーズ・ファンタジー・カルマ映画』を全世界に届けて欲しいですね。日本の映画はどの世界よりも根底が温かいってこと、拡がれ。

 

 

東京オリンピックの総合監督にも内定した【山崎貴】監督の映像技術は本当に凄いですし、そこに古き良き日本の人情も表現しますから、まさしく日本一の監督だと思います。CGとはいえ、日本でこういう映像が観れるまでになったんですね。

 

 

 

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最後に

私の世代にとっては【中村玉緒】さんは、明石家さんまさん司会のバラエティ番組で見ていた元気でハイカラなタレントさんで、故勝新太郎さんの奥様という印象が強いのですが、今作で主人公の家に古くから勤めるお手伝いさん役を演じておられて、「絶賛」としか言えない好演さでした。主役を立てつつ自らの個性も出されている。

 

 

女優としての中村玉緒さんを観れて、鑑賞中は相当貴重な体験をしていると云う気分になりました。この映画のMVPです。

 

 

独身の自分にとっても、運命の人、救いの持てる映画でした(笑)

 

 

 

脚本 14点

演技 13点

構成 15点

展開 14点

完成度14点

 

 

〔70〕点

 

 

 

 

__

 

 

 

 

お疲れ様でした。

お読みいただき有難うございます。

素敵な映画に出会ってくださいね。

 

 

【mAb】

 

 

 

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映画評論『リベンジgirl』

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『リベンジgirl』

 

 

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.124

 

 

(日本映画鑑賞作品vol.42)

 

 

 

物語)

 

 

(チラシより抜粋)

 

 

東大首席卒業、ミスキャンパス・グランプリ。

 

性格以外は超完璧な宝石美樹が、政治家一家の御曹司(サラブレッド)・斎藤裕雅にまさかの失恋。

 

彼女が決めた恋のリベンジ、「総理大臣になる」こと。

 

しかしひょんなことから秘書を務めることになった門脇俊也の厳しいレッスンを受けるうち、彼女のなかに別の気持ちが生まれていく。

 

政治なんて興味なかったはずなのに。

 

私は完璧だったはずなのに。

 

美樹の選挙の行方は?

 

そしてリベンジから始まった新しい恋の行方は?

 

 

監督🎬

【三木康一郎】

 

 

【桐谷美玲】

 

【劇団EXILE:鈴木伸之】

【清原翔】

 

【佐津川愛美】

【大和田伸也】

【斉藤由貴】他

 

 

配給〔ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント〕

 

 

本編〔1:50〕

 

 

 

___

 

 

 

12月に3記事に分け15作品を邦画評論と題し、自分の中で1年を〆たはずでしたが、

昨年内中にもう1作品日本映画を鑑賞しましたので、久々に1作品1記事という形で紹介させて頂きます。この記事はいつもの半分、5000文字程度で書き終える予定です。

 

 

 

主演を務める【桐谷美玲】さん〔28〕は、ファンというわけではないですが、愛くるしいタレントさんだなぁといつも思って観ています。嫌な顔をせずになんでも引き受ける。いつも全力で一生懸命で健気で、故に壊れそうに見える・・。

 

 

演技面などは、mAbスタイルの文体で、その都度、書いていきますね。

 

 

女優としての彼女は菅野美穂さん主演の2011年『ジーン・ワルツ』で若い妊婦さんを演じていた時に「元気のいい若手女優がいるなぁ」と意識しました。この作品は数年前まで自分が行っていた『mAb邦画大採点』で1位にしましたので、作品の出演者は特別印象に残っています。

 

 

見た目の印象としては、まず肌がだいぶ綺麗になりましたよね。若い頃(20代前半時)は女性特有の肌の荒れ方の具合を画面からも確認できてしまったので(>人<;)

 

 

そして個人的に一番の当たり役だと思っている『斎藤さん2』でコメディエンヌとしての道が拓けたと思っています。当時は失敗するケースが多かった「モデル兼女優」(モデル出身の女優)という殻を破り、飛び立って行った数少ない方が桐谷美玲さん。

 

 

以降は、猫目ということで、猫を被る演技をされますよね。ゴロニャーンと言った感じです。甘えて、かまって、そんな仕草が可愛いなぁ。

 

 

 

以前は姿勢も前のめりだったと思うのですが、ニュースキャスターをするようになってからは、胸を張り姿勢も美しく、何より肩の傾斜角が見事だと思います。撫で肩でもなく怒り肩でもない絶妙な肩。

 

 

__

 

 

 

映画『リベンジgirl』は、容姿端麗・才色兼備の完璧女子が、男に振られ、人生が一変。その元彼が政治家の御曹司ということで、自分も政治家になって、相手よりも上の対場になって復讐を果たすという設定で描かれたお話です。

 

 

構成面の振り分けは分かりやすく、出会い→別れ→リベンジ。1つの話(時期)を終えると、次の話、次の話へ流れを切っていくので、その段階の観やすさは比較的に良いと思います。

 

 

その中でハプニングを交えて、青春描写だったり恋愛描写の要素を盛り込んでいます。

 

 

あっ(⌒-⌒; )

 

 

初めに伝えておきますけど、

最後まで映画を見終えて、この政治家に一票を投じたいとは思いません!

 

 

だって路チューしてるもん。選挙演説中に。

 

 

(政治家は路チューをしたがるもんだ)

 

 

途中までは一票入れたいなと思っていたんですけどね(~_~;)

 

 

__

 

 

 

桐谷美玲さんの下手な芝居から始まった。

 

 

(こういう感じで指摘していきます)

 

 

一人で高笑いする「笑いの演技」は本当に下手だと思います。

 

 

 

大学のナンバーワンのミスを選ぶ大会で優勝すると、

 

そのスピーチで「選ばれて当然だ」と言い放ち、場内シーン。

 

 

このシ〜ンはいい。日本映画では割とよくある流れだし、気にはならない。

 

 

問題なのは桐谷美玲さんに、このツンの役が全く似合わないこと。

 

 

数年前だったら、この役が様になっていたのかもしれない。

 

 

台本上のセリフを言っているだけだし、学芸会。

 

 

映画のオープニングで見応えがあるのは、体重30kg台の華奢すぎる体と、今回の映画の見所の一番手というファッションぐらいなもの。

 

 

(個人的には、痩せすぎに感じるけどね。脂肪がないから和服が似合わなそう)

 

 

ミスコンの各候補の方々は、どなたも美しく観えました。

 

 

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グランプリを受賞です。壇上では「当然よ」のスピーチ。実際にこんな人がいたら即ネットニュースですよ。

 

 

そんな彼女はランウェイを移動中に、躓き落下します。咄嗟に手を伸ばし抱きかかえ、救った男は後に白馬の王子様となる。

 

 

どう考えても、無傷で助けられる落ち方ではないし、警備員を押しのけてステージの真下にいなければ助けられない配置なので、どんな反射神経してるんだこの男Σ(・□・;)と思ってしまいますけどね(笑)

 

 

今考えると自作自演かもね。なんせ大物政治家の御曹司だもん。なんとでもなるよ。

 

 

 

それから1年。二人は大会のハプニングを機に交際し、互いにグレードの高い社会人ライフを送っている。

 

 

高級宝飾品ブランドBVLGARIに勤務。銀座の街を腰をくねらせながら歩いている。

彼氏は政治家の御曹司。まさに云う事ない。誰もが羨む星の下に生まれている。

 

 

 

ところで、ここまでの設定で気になったのは

 

 

彼女がごく普通の一般家庭に生まれている事。

 

 

原作の設定は知らないけれど、あくまで映画上では一般家庭に観えます。

 

 

ここの部分を、大きな指摘点にしますけど、家族構成がほとんど描かれていません。

 

 

彼女は実家暮らしで、観る感じ内観も外観も普通の一軒家です。

 

社会人1年目。高校生の妹がいて、仲のいい姉妹。

 

 

こういう仲のいい姉妹の描写は、微笑ましいのですが、

 

 

親の存在を匂わす描写って、せいぜい実家に住んでいることくらいの情報で、他に一切ないので、幼稚な作りに感じました。妹役の女優さんとも顔の系統が似ていないですしね。

 

 

 

東大卒でミスコンのグランプリで、ブルガリ勤務ですから、

遺伝子的な面においても両親の紹介をして欲しかったです。

 

 

これほどの人物像だと「トンビが鷹を産む」とはならないと思います。

 

 

この部分が完全に抜けているぶん、以降すべての説得力はなかったです。

 

 

容姿端麗の東大卒でトップモデルって・・・早稲田や慶応だったら納得できますが(⌒-⌒; )。

そもそも桐谷美玲さんに東大というイメージが湧かないです。自分的には青山・慶応女子かな。

 

 

そして

そこから、思うのが、こういう物凄い設定で主人公を描いているぶん、

 

 

妹って優秀なのかな?という興味を持ちます。興味というか猜疑ですかね。

 

 

ものすごく才色兼備なお姉さんでしょ。

家では素になっていて、干物女子みたいですけど、外っ面が超完璧。女性誌の表紙も飾り、今回政治家に立候補した姉。

 

 

同じ遺伝子。劣等の優越はあるのか?

 

 

優秀すぎる姉を持った妹。「大好き」とかの感情論ではなくて、そこのところ、妹自身はどう思っているのだろう?きっと社会に出たら比べられると思う。そんなことを考えてしまう。

 

 

せめて1場面でもいいからご両親の存在を知らせて欲しかったのですが、

おそらく、桐谷美玲さん級の両親だと、名前の知られている40・50代の俳優さんを起用することになるので、制作側は出演料の経費を省いたのかな?

 

 

女性の場合、顔立ちは父方を、頭脳は両方の遺伝を、参考にするのが芸能のセオリーです。

 

 

__

 

 

話を戻します。

 

 

東大卒でミスコンのグランプリに輝き、卒業後はブルガリの東京支社に勤務。きっと世界を飛び回る女性になると想像できる。

 

 

そんな女性が、男に振られたくらいで、こんなに流されるようになるのだろうか?

 

 

プライドの塊、実際に誰もが認め、敵は多いが、口が勝るので相手はグーの音も出ない。

 

謙遜などせず、「可愛い!美人!」の声には、「当然でしょ」。

 

 

口を開けば(本人に悪気などなく)誰かを傷つけてきた女性で、「美人だが性格は悪い」という周りの認識もあります。

 

 

(その態度を叱る人もいなかったのでしょう)

 

 

彼氏が出来、お花畑。

 

 

彼の前では一歩後ろに下がった大和撫子(に観えました)。

 

 

彼氏の前でそういう本性は出ているのだろうか。きっとこの彼氏の前では、「いい女」でいられるのでしょうし、ファーストレディの感覚になるのでしょう。

 

 

桐谷美玲さんが今回演じたこういう(Sっ気の強い)タイプは、年下だとかM男を相手役にした方が成立しやすいと思いますけどね。

 

 

 

彼氏の種類にもよるんだけど、

 

 

君は男の前でどんな女の子になるの?

 

 

__

 

 

 

交際記念日にデートがしたいと誘われ、指定された出会った場所であるミスコン会場に。

 

 

いつまで経っても彼氏は現れず、現れたのは彼氏の名前を連呼する、同年代の妊婦。

 

 

「斎藤裕雅の子を妊娠した、あの男は他に女が沢山いる」「あんたもその中の1人だ」。

 

 

主人公はその妊婦を哀れんで、気にもしない。被害妄想か何かの腹いせ?

 

 

しかし警備員による妊婦退場後、自分に送られてきた彼氏のLINEに返信しようとしたところ、一斉送信で送られていると勘付く。自撮り写真を送る。一同に一様に、はいチーズ。

 

 

会場中の女の子が斎藤裕雅の女だったのだ。100股くらいか。

 

 

観ていて、気分的に、かなり気持ちの悪いシーンだった(´⊙ω⊙`)

 

 

この男の「それまで」の描き方が超完璧だったし、映画的にこうなる展開は読めていたけど、金と権力でどうにか出来る政治家のサラブレッドの典型にショックは覚えます。

 

 

主人公が自分は美人で完璧なのは当然だ、と固定観念になっているように、彼は生まれながらにその時の欲求を満たせるのは当然なのでしょう。きっと死ぬまでそう。

 

 

パニックになった主人公は、会場を飛び出し、彼の元へと走り対面しますが、政治秘書たちに連れて行かれて「いつものように」縁切りの金を渡される。「はいはい、君はいくら欲しいの?」いらないわよそんなもの。

 

 

このシーンで気になったのは、このジュニアには既に沢山の女性の取り巻きがいて、大変な人気ぶりです。

 

 

女性のストライクゾーンは広いと思いますが、この映画を見る限りだと取り巻き(ファン)の方々には手を出さないんでしょうね。

 

 

主人公のように、女子大生だとかミスコンだとか、オンリーワンだと思っている女性に手を出すんでしょう。

 

 

 

付き合って1年記念日、ブルガリでリングを購入したと聞き、プロポーズ確実でルンルン。

その数時間に、彼の本性を知って、どん底。高低差ありすぎて耳キーンなるわ。初めての敗北、そして浮気、主人公のプライドはズタズタ、信じられない。

 

 

そんな主人公に新たな出会いが!

 

 

(出逢い速っΣ(・□・;))

 

 

ジュニア斎藤裕雅の女癖の悪さは、政界では相当有名らしく、その男に直談判で追求してくる女も珍しい光景ではないのだろう。

 

 

現実を受け入れられない主人公は、彼が乗り込んだ車を叫びながら追いかけるなど、もし現実に目にしたらドン引いちゃう状況ですΣ(・□・;)。

 

 

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(こういう時に後方の誰かが、スマホで撮影していたらリアルになるけどなぁ・・。)

 

 

そんな状況下で、ガビーンと項垂れてる主人公に聞こえように独り言をいう男。

 

 

二股ならぬ大股をかけられ落胆する女性に対しての言葉ですから、性格的に冷たいのかな?と思った。

 

 

主人公は分かりやすく、言葉の主に突っかかる。

 

 

後に恋のお相手役となるこの男の正体は政治家秘書だけれど、初対面の女性に対して、随分とS気の口調なんだなとは思いました。礼儀はあっても敬語がない。

 

 

__

 

 

 

知者楽水だった冒頭の主人公像。

 

 

同性の上司に「彼氏が指輪を買っていった」との情報を伝えられて、舞い上がります。

 

 

プロポーズされることを前提に考え確信し、仲人だとか、結婚式だとか、あっハネムーンはどうしよう!?だとか、凄まじい行動力と計画性を見せるのだけど。

 

 

結果的に勘違いだったわけですね。

 

 

主人公のことだから、きっと「私から断ったのよ」などと、破談の理由を上司や友人たちに報告するのでしょうけど、

 

先走った後処理の様子も教えて(伝えて)欲しかったかな。仲人頼んじゃってるもんね。

 

 

 

その後、いよいよ中盤に入ります。彼氏に振られたことによりタイトルコールがスクリーンに映し出されます。『リベンジgirl』。長い前振りでした。

 

 

 

社会人の役柄ですし、キャリアウーマンですけど恋愛映画ですから「ガール」にしているんでしょうね。リベンジ・ウーマンとかリベンジ・レディーじゃないんだなぁ。

 

 

ここから先の展開は、基本はラブコメですけど、内容的には政治・選挙の話になるので、知識的に不勉強なぶん(実際は詳しくない自分を)誤魔化しながら紹介しまーす。

 

 

__

 

 

 

政治家のジュニアのお遊びで、大股をかけられ捨てられた後、声をかけてきた男に「政治家(総理大臣)になれば?」と言われたら、行動に移します。

 

 

選択股ではなく、それ1本で行動します。勝算はあるのか。

 

 

まずは小池塾を連想させる場に赴き、無断で登壇し「私は総理大臣になる人物です、私を入塾させなさい」と。

 

 

実際にこんなことを起こしたら最悪逮捕ですけどねΣ(・□・;)

 

 

このあたりから、映画を観ながら冷静に設定の起点を思い返して視ていたですが、東大首席合格者なんですよね主人公。

 

 

・・・狂ってるんじゃないか(⌒-⌒; )

 

 

いくら映画でも、政治塾の代表者がスピーチしている壇上に上がっていくなんて。

 

 

「私は宝石美樹よ」が主人公の決め台詞なんですけど、「知らないよΣ(・□・;)」って感じです。

 

 

登壇した主人公が一方的に暴走する中、あの時の意地悪口調の男性秘書が「マナーを知れ」的な言葉を言い放ち、場内がシーン。そして周りが「そうだ!そうだ!」とまるで国会中継のガヤみたいなやりとりです(T . T)。

 

 

追い出されトボトボと歩道を歩く彼女に、声をかける先ほどの塾長。

 

 

推測ですが、肚の中では共通の敵だった。主人公は斎藤裕雅、塾長は斎藤家を敵視。おそらくそれが決め手。

 

 

 

塾長を演じる政治秘書役は【斉藤由貴】さん〔51〕。2017年の「ゲスの顔」の一人ですね。

 

 

ゲス報道が報じられてからドラマ『カンナさーん』に映画では『氷菓』、そして今作品と出演作が続きました。ゲス報道さえなければ再ブレークの女優さんになったんだと思います。

 

 

冷静に考えれば、もうテレビドラマの女優としては終わりですから、今後はお茶の間から離れた「映画」で頑張っていただきたいです。今作の塾長、二重の目力とか、さすが政治家、目の奥が笑ってなくて怖かった。トローンとした眠そうな瞳が闇深い。いい女優。

 

 

話を戻します(何度もすみません)。

 

 

与党から立候補することになった主人公。まずは面接をクリアすること。今の時代、インスタなどのフォロワー数が面接での印象を決める。目に見える支持。フォロワーが多ければ多いほど政党にとっては価値がある。利用価値。

 

 

彼女の秘書には、何かと相性が悪かった男が就き、百戦錬磨のこの秘書の指示に従い、自らも努力し続ける。

 

 

そして万全の状態で面接に望もうとした前日に、元彼でリベンジ相手の斎藤裕雅に呼び出され密会。

 

 

明日は勝つ、だからトンカツを食べようとデートの約束をしたその日だ。本当タイミング悪いな。

 

 

次の日の空気は、スクリーンを通してですけど最悪ですよ。斎藤のインスタに握手の瞬間を収めた写真が載っている。はめられた。

 

 

 

自覚が足りなすぎる。何度もいうけど主人公東大首席合格者(ーー;)

 

 

そもそも、ゲス・・間違えた、斉藤由貴さん!あれだけ壇上で場を荒らした女性を追いかけて、政治未経験者を働かせるんだもの、先見の明があるのか?

 

 

映画的に、この塾長に先見の明はあったということになりますけど、この時点で、後々起きることを事前に防げないのは監督不行届けです。

 

 

主人公が立候補するなら、まず第一に「ルール」や「品格」を教えなければならないと思います。無鉄砲に私利私欲と向上心と復讐心だけで壇上に登ってくるような人物ですからね。

 

 

与党の候補になる為の面接を控えている前日に、元彼ですけどライバル政党の相手候補とバーで会って握手したり、これで本当に東大卒?って思います。素人だってNGなのが分かります。恋愛偏差値は低い(^^;;

 

 

__

 

 

 

「政治なんて興味なかった」とあらすじの紹介文にありましたが、

 

じゃあ何に興味があったのか?と意地悪にも聞いてみたくなります。

 

 

前半で描かれている主人公には、将来どうなっていくのか?という未来図が観えませんでした。

 

 

ミスコンでグランプリに輝き、箔はついたと思いますが、女性としての美は観えません。一流ブランドに就職し働きますが、すぐに会社に辞表を出すくらいなので、キャリアだとか履歴の装飾程度にしか観えません。天は二物を与えずなら、根本的な心根に覚悟と担いを描いて欲しい。

 

 

と思ったら自宅ではジェラピケ風の女子。見え方はギャップがあって魅力的かと思いますけど、映画としてのキャラクターだと薄すぎるかな。おまけにメンタルが弱いし、表情に出る政治家は最初はいいけど、いつかきっとボロを出しそう( ̄O ̄;)。

 

 

__

 

 

 

 

大学在学中にモデルとして女性誌の表紙を飾り、多くの支持者がいる。

 

 

 

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(映画内での雑誌。実際に多くの表紙を飾っている桐谷美玲さんだから違和感がない)

 

 

先ほども書きましたけど・・・青山とか慶應とかなら納得できるけど、この子が東大生?無理ありすぎじゃないかな。しかも首席合格者。絶対無理があるよΣ(・□・;)

 

 

___

 

 

 

まぁそういうわけで、続きが気になった方は映画をご覧なってくださいね。

 

 

(辛口の宣伝マンかΣ(・□・;))

 

 

ただ、やはり、政治経済として観た場合、かなり首をひねる描写が多いので、真面目な方にはお勧めできない映画ですm(._.)m

 

 

 

劇中の中で個人的に一番面白いなと思ったのは、

 

ハニートラップに引っかかった主人公が、選挙で立候補するための政党を捜すシーンです。

 

 

もともと政治に興味がないと言っていただけあって、イメージだけで面接に行っています。

 

 

各党の色。

 

 

軍事的な政党には軍服姿で、

 

 

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(これって欧州とかからクレームが来ないのかな。)

 

 

などの面接巡りのシーンは1政党30秒くらいですが、豪華なゲストが政党のトップ役で御出演しています。

 

 

中でも、新興宗教教団の政党に面接に訪れた主人公の衣装が、

 

 

 

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信者の方とかリアルで、少々、ディスりも入ってるなと思って観ていたのですが

 

 

教団の代表者の役がお笑い芸人の【バービー】だったのは、自分的に大受けでしたね。彼女のツッコミに吹き出してしましました。

 

 

そんなこんなで無事に立候補する政党が決まり、選挙期間中に主人公は人間的にも大きな成長を見せていきます。地域の人と触れ合い、国民1人1人の目を見てマニュフェストを掲げる。

 

 

選挙区は多くの大物を輩出した神奈川県。横浜、黄昏!

 

 

(願わくば『陸王』みたいにエキストラ数千人集めて欲しかったけど)

 

 

激戦区からの出馬にも関わらず、選挙期間中はライバル候補の斎藤家と一騎打ちムード。その中でマスコミがスクープしたり、ネットが荒れたりする。交際は周知の事実だし過去は変えられない。おまけに彼に捨てられたことが出馬の動機。きっかけはこうです、でも私を信じて下さい。

 

 

現実だったら最悪ですね^^;

 

 

 

まぁそういうわけで、続きが気になった方は映画をご覧なってくださいね。

 

 

(辛口の宣伝マンかΣ(・□・;))

 

 

(なぜ2回繰り返したんだろう。)

 

 

 

桐谷美玲さんの愛嬌が全快に溢れている作品です。

 

 

__

 

 

 

役者からは2名の男優さんを。

 

 

まず一人目は政治家秘書という難役を爽やかに演じていました劇団EXILEの【鈴木伸之】さん〔25〕。

 

 

 

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自分は『東京人喰』の亜門役で知りました。今作の監督さんは『植物図鑑』で【岩田剛典】さんを起用していましたから、流れ的に次回作もEXILEグループから起用するのでしょう。安易な想像ですけど。

 

 

私から見たら鈴木伸之さんは、【バカリズム】さんですね。バカリズムさんを縦に伸ばした感じに観えます。

 

 

演技力は特に秀でているとは視えませんが、はに噛んだり微笑する際の表情筋が口角に上がるので、岩田君も同じタイプですが「優しい役」が適役になるでしょう。表現力は今後も伸びしろがあると思います。

 

 

 

監督の前作『植物図鑑』が、有川浩先生の原作本を読んでいたぶん非常にガッカリした出来で、今作品も感じましたが、話の良さを殺してしまう監督なんだろうと思います。原作以上のものを引き出せる監督になって頂きたいです。

 

 

 

もう一人は【清原翔】さん〔24〕という俳優さん。女癖の悪過ぎる政治家の家系に生まれたサラブレット役。

 

 

 

綾野剛君と坂口健太郎さんと言った今の流行りである塩顔の俳優をミックスしたお顔立ちに感じました。俳優界も世代交代の波が押し寄せていますので、俳優界の清原さん、今後も見る機会が多くなりそうな男優さんになるでしょう。

 

 

しかし、清原さんが演じたこの役、冒頭から主人公を捨てる前半部分まで、役柄的に大活躍するのに対し、後半はバテた印象が強いです。全体としてはバランスの悪い出演時間です。

 

 

相手役の(イケメン男子)男性が、途中で交代するのでその引き継ぎが作品内であまり出来ていない事で、俳優の評価自体を落としてしまいそう。

 

 

作品の空気感が中盤以降はグダグダになっていたからかな。とにかく映画を観終わると印象に残らなくなりました。前半は見せ場がたっぷりなのに、結構、損な役です。

 

 

鈴木さんと清原さん、

 

驚くのはお二方とも、身長が185cmもあるとの事です。

 

 

この10年ほど、身長が低い男優が主役を張っていたのが日本です。若手俳優筆頭である福士蒼汰さんなども身長が高いですし、EXILE系の方々の特徴は皆ガタイが良い。日本の俳優界も変わりそうですね。

 

 

高身長・高学歴・高収入、バブル期の用語「3高」の役が見事にハマるでしょうから、今後の起用法も幅が広がる。

 

 

世界に行ける身長。日本兵を演じるには身長が高すぎますけど。

 

 

桐谷美玲さんも160cm以上ありますし、パッと観た男女のシルエットが良く、鮮やか。

 

 

関係のない私自身ももう少し身長があったら・・と思って観ていました(⌒-⌒; )

 

 

(mAb・・身長は176cm・・あと4cm欲しかった)

 

 

 

最後に。

 

 

指摘したい箇所はいくつか書きましたが、総まとめとして残念なのは、

 

 

「政治を詳しく知らない人でも安心して観れる映画」だということ。

 

 

普通なら、理想的ですよね。政治が背景だと構えちゃいますから。

 

 

だけど何の知識もいらない映画すぎるのも出来は、どうかなʅ(◞‿◟)ʃ

 

 

逆に政治をある程度知っている方が見たら、「ありえない」連発は確実だと思います。

 

 

ありえないのが映画。だけど日本映画って日本人として観ている以上、絶対どこかで繋げたくなるもの。

 

 

だから、詳しくない人へ、為になる情報なども入れつつ楽しく見れる政治入門的な役割も担っている映画描写もあって欲しかったのですが、主人公しか目立っていませんでした。

 

 

普段ハリウッド映画を観ていて、まぁアメリカとはタイプが違いますけどね、ロマンスはありますが、こういうコメディな恋愛描写ってほとんどないです。政治映画は作り手も身を削っていますから。

 

 

「政治」と「恋愛」って、「映画の組み合わせ」にすると相性は悪いんだなぁ( ̄◇ ̄;)

 

 

捲土重来。

 

 

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(劇中、レギュラーで出演していたこの子供達の親はどこにいるんだろう?)

 

 

 

脚本 12点

演技 13点

構成 14点

展開 13点

完成度13点

 

 

〔65〕点

 

 

 

結局一万文字近く書きました。映画とは関係ない話題に脱線してしまい大変失礼しました。

本年も宜しくお願い致します。

 

 

【mAb】

 

 

 

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『残り僅かな平成を楽しむために』

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改めまして

 

本年度もよろしくお願い申し上げます。

 

 

この記事は新年のご挨拶と、昨年を回顧したブログ内容になります。

 

 

 

2017年度にワタクシmAbが映画館で鑑賞した作品本数は

 

 

《125》本でした。

 

 

ひとまず年間3桁の劇場鑑賞数はキープしました。

 

 

この数字が多いのか?一般的に考えれば多いと思いますけど、

 

 

自分史上、過去最低の鑑賞数になりました。ワースト記録です。

 

 

 

『映画館で映画を観る』という事に対して、大きな興奮を覚えたのが18才の大学一年生の時。

 

 

それまでは一人で映画なんて観る事もなかったです。「映画館で映画」というのは友達と観に行ったり、一番はデートの定番のイメージでした。

 

 

一昔前は映画館で映画を観るってイベントでしたよね。

 

 

今ではショッピングモール内に作られたシネマコンプレックスが主流となり、映画館は気軽に足を運べる場となりました。

 

 

そんなシネコンの観客の服装を視ていると、本当「普段着。」って思いますし、コンビニに行くような服装で鑑賞されている方も見かけます。

 

 

所変わって、銀座とか六本木で映画を観ると、観客の服装も「外行きの服」で、洒落ています。

 

 

映画館で映画を観るのは、イベントで、デートなどに使う場。

私はこの感覚がまだあるので、極力ちゃんとした見た目を心掛けています。

 

 

 

__

 

 

 

学生料金を大いに活用して、暇さえあれば映画館に出向き、、、そういう日々と月日を経て、最初の年から15年間連続、年間100本を果たしてきました。

 

 

 

歳を重ねれば昔を思い出す機会が増える、と先輩方に伝えられてきましたが、

 

私の場合は、映画との出会いを懐かしみます。青春時代みたいに。

 

 

 

__

 

 

 

125本。

 

 

 

内訳

 

 

外国語映画は〔67本〕を劇場鑑賞しました。

 

 

日本映画は〔42本〕を劇場鑑賞しました。

 

 

 

アニメーション映画が〔9本〕

アニメーション映画は記事にすることがないので、昨年の鑑賞作品をタイトルだけ紹介致します。『この世界の片隅に』『ドラえもん2017』『ひるね姫』『シング』『モアナと伝説の海』『名探偵コナン2017』『夜は短し歩けよ乙女』『メアリと魔女の花』『GODZILLA』

です。

 

 

同じ作品を2度、または3度観た本数もカウントしています。

 

こちらが計〔7〕本。特別気にいった作品を複数回観たいという心理にかられます・

 

 

昨年ですと『あさひなぐ』です。3回も鑑賞しました。こちらも自分史上初です(笑)

 

 

 

__

 

 

 

今年はどんな映画ライフにしようかな?

 

 

昨年は、映画以外にもが出ていたので、プライベートの時間を映画以外に多く使いました。

 

 

正直に言えば、昨今のシネコンで上映されるラインナップが自分向きではなく魅力を感じないです。

 

 

日本映画はミーハーな俳優ばかり。お客様は入っても本当に面白い映画って作れないと思います。映画は数字重視のテレビとは違うのだから、旬以外の俳優を輩出させて欲しいです。

 

 

会員であるTOHO系列の映画館でしか映画を観ませんので、原点である外国語映画(基本的に米英映画)が昔のようにシネコンで上映されることを願います。

 

 

(日本映画が興行的に洋画を抜いた時代が遠い昔のようだ)

 

 

自分が一番に映画を楽しんでいた時には、基本シネコンだけで洋画100本近く鑑賞する事が出来ました。こんなにアニメーションや日本映画がシネコンを埋め尽くすとは思いませんでした。

 

 

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今年の劇場鑑賞数ですけど

最低ラインとなった『125本』は観ておきたいです。

 

 

35億本くらい観れたらいいけど。。。

 

 

(今年も残るかな?ブルゾンさん)

 

 

 

最後に。

 

 

 

3年ぶりに『邦画大採点』を行います。

 

 

とりあえずの昨年鑑賞42作品での順位付けになりますけど、自分なりに紹介できたらと。

 

 

なにぶん不定期の更新になっていますが

今月中には載せるようにしたいです。

 

 

 

あけおめ、ことよろ、謹賀新年。

 

 

 

貴方様にとって幸多き一年になりますように。

 

 

 

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【mAb】

 

 

 

どくしゃになってね!

 

 

映画評論『洋画10作品』

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9月27日公開

 

 

原題

『a Dog's purpose』

 

 

邦題

『僕のワンダフル・ライフ』

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.94

 

 

 

監督🎬【ラッセ・ハルストレム】

 

 

主人公の犬の飼い主さん役

 

 

オールド期【デニス・クエイド】

 

8歳時期【ブライス・ガイザー】

 

10歳時期【K・J・アパ】

 

 

 

配給会社〔東宝東和〕

 

 

 

最初に始まった。何度か生まれ変わりを行う中で出会った最愛過ぎる飼い主。この出会いこそ「運命」。その飼い主に深い縁を感じた犬は、来世でもその存在的な匂いを覚え続ける。

 

 

(運命ついでに、邦画『DESTNY』絶賛公開中です)

 

 

そもそもこの映画、指摘点として、「犬」としての魂の始まりなのか、「生物」としての魂の始まりなのか?そういった理屈だったり説明は抜けていました。犬の肉体にしか輪廻転成できないのかな。そもそも仏教の考え方とも違うのかな。

 

 

何度か(自我の)記憶を保ったまま輪廻転成を行い、一番愛した飼い主へ再び辿り着きます。

 

 

もちろん犬は人間に忠実に懐きますので、どの飼い主の飼い犬になっても、本当に愛しく、時には切ないぐらいに飼い主の側にいます。

 

 

この映画で良かったのは、「人間」と「犬」の「寿命」のことも計算に入れて描かれているところ。

 

 

人間の寿命は、国によって異なりますが70半ばと考えます。

 

 

犬の寿命は、犬種によって異なりますが10数年。短いですねぇ・・。だから誰に飼われたかが全てだと思います。

 

 

(冒頭)少年だった飼い主が(後半)初老に。その間に犬は何度か生き死にを繰り返していきます。人間の一生は長く感じる映画でもありました。

 

 

__

 

 

 

都合よくアメリカ国内の犬のペットで生まれ変わりを行っているので、映画的だなとは思いますけどね。

 

 

(例えばカナダくらいから遠距離に輪廻して、「母をたずねて三千里」みたいに「主人を訪ねて」の設定でも成立するんじゃないかな)

 

 

犬種は変わりますが、犬の魂はそのままで、その都度ナレーション(犬の声)して進行します。

「肉体は入れ物」みたいな考え方と、愛こそすべての考え方が、見事に融合した作品。

 

 

私は大の犬好きなので、こういった作品は本当に気持ちよく観ることができます。気持ちを込めて見つめることが出来た作品でした。犬以外のパターンも作れそうですから、これを機に沢山製作して欲しいと願います。

 

 

しかしこうも思います。

 

 

輪廻転成というパターンにする条件には「死」を描写することが不可欠。

 

 

・・そのたびに(今作でも遭った)動物愛護団体から執拗に抗議されると思います。

 

 

私は愛犬家ですが、この映画のどこを見て、動物虐待に感じるのかはピンときません。飼育放棄の飼い主もいましたが、その根底にある温もりを評価に繋げて欲しいですね。

 

 

 

 

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脚本 14点

演技 14点

構成 12点

展開 14点

完成度14点

 

〔68〕点

 

 

 

____________

 

 

 

 

10月20日公開

 

原題同じ

 

R15

『アトミックブロンド』

 

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.98

 

 

監督🎬

【デーヴィット・リーチ】

 

 

【シャリーズ・セロン】

 

 

【ソフィア・ブテラ】

【ジェームズ・マカヴォイ】

【ション・グッドマン】etc..

 

 

配給会社〔KADOKAWA〕

 

 

スパイアクション。

 

 

シャリーズ・セロンはオスカー女優だし、表情から何から捨て身の演技をする人だと視ているけど、正直アクション向きではないと思っています。(スカーレット・ヨハンソンとは違う)

 

 

口元だけでニヤッと不敵な笑みを浮かべるイメージがありますが、そこまで腹黒!って感じがしないんですよね。

 

 

冷戦時代。英国・諜報機関MI6の女スパイ。世界各国の諜報員のデータが入ったリストが盗まれたことで、彼女にそれを取り返す任務が命じられる。単純にいうとこんなあらすじ。

 

 

諜報員の個人データや諜報機密のリストが盗まれる、という設定のスパイアクション映画は王道。

 

 

性別的にハンディがあるのがこの世界。男の殺し屋だったり社会の中に入っていくわけですが、女であることを武器にし潜入していくのが特徴的ですね。

 

 

米英の王道なスパイアクション映画!って感じです。だがしかしモデルであるシャリーズが殴られまくる姿を披露するので、正直「そこまでしなくても」とは思いますけど・・・そうでもしなければ見せ場がないようにも思える映画内容なので(⌒-⌒; )

 

 

もはや任務遂行をのためのサバイバルはメチャクチャで殴り合いの殺し合いをしていて、男も女も顔がボッコボコ。絶賛はしませんが、ここまで顔を腫らせば、映画史には残る女スパイ映画になるのでしょう。

 

 

 

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脚本 14点

演技 14点

構成 14点

展開 13点

完成度14点

 

〔69〕点

 

 

 

____________

 

 

 

10月21日公開

 

 

英題

『American Made』

 

 

原題同じ

 

『バリー・シール』

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.99

 

 

 

監督🎬【ダグ・ライマン】

 

 

【トム・クルーズ】

 

 

【ドーナル・グリーソン】

【サラー・ライト】etc..

 

 

配給会社〔東宝東和〕

 

 

 

今回もトム・クルーズのアクションに目がいく。いい意味でエンターテイナー。

 

 

アクションばかりに目が行き、肝心の内容の味が薄くなる。

 

 

アメリカの実話は毎回衝撃的だけれど、トム・クルーズが演じるとフィクション(非現実)に感じるのは私だけ??

 

 

トム・クルーズって製作にも携わっているし、ファンを楽しませるように映画を作るから、映画とは関係ないところで戯けたりします。勿論こういうウルトラスーパースターが現代にいてもいいとは思います。しかし〔トム・クルーズ=実話〕に感じないのだから、人選ミスなんじゃないかと思うんです。

 

 

でも例えばジョニー・デップはパイレーツなどで戯けても、そういう風には映らないんですよね。きっともっとエンターテイメント性やオーラだけじゃなくて、演技が上手いカメレオン俳優がこのバリー・シール役を演じたなら、もっとすごい映画になったと感じざるを得ません。

 

 

タイトル通り、バリー・シールという名のアメリカ人がアメリカを命がけで騙したお話です。

 

 

 

 

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脚本 15点

演技 14点

構成 13点

展開 13点

完成度13点

 

 

〔68〕点

 

 

 

 

____________

 

 

 

 

10月13日公開

 

 

原題

『War for the Planet of the Apes』(猿の惑星の為の戦争)

 

 

邦題

『猿の惑星:グレート・ウォー』

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.101

 

 

 

 

監督🎬【マッド・リーブズ】

 

 

 

【アンディー・サーキス】(主人公の猿シーザーのモーションキャプチャー)

 

 

【アミア・ミラー】(子役)

【ウッディー・ハレルトン】

 

 

 

配給会社〔20世紀フォックス〕

 

 

 

世界中に多くのファンがいる「猿の惑星」の新作。

 

 

人間が主人公で始まった映画は、シリーズが進む中で完全に猿目線での映画進行になったけれど、ほぼほぼ「人間観」のシーザーによりリアリティさはある。

 

 

お猿さんは私たちの大御先祖様。

猿も歳をとればお爺ちゃんになるんだなぁ・・・。

 

 

化学実験で進化した猿が出現したことで、人間は危機を感じ駆除しようとし、戦争に発展します。戦火の中でさらなる進化を遂げていく猿達は、人間の武器を奪い戦うようになるのです。

 

 

もはや人間を応援していいのか?主人公の猿を応援していいのか?(^_^;)

 

 

今作は、主人公の猿の王様シーザーの村が、人間の兵士に奇襲され、子供が殺されてしまいます。その復讐劇です。人間みたいですね。

 

 

敵討ちの旅の途中、父と2人で隠れて暮らしていた人間の少女と出逢います。銃を構えた父親を猿どもが撃ち殺し、身寄りのなくなった人間の子供を母性的なオラウータンが連れて行くことに。

 

 

まるでレミゼラブルのコゼットみたいな描写の仕方。

 

 

【アミア・ミラー】さん。久しぶりにドキッとする子役女優を見れのだけど、役柄の構成面には見せ場ばかりがあって細かい設定の紹介を省いていたのが不満です。見せ場よりも環境(気温)の過酷さを描いて欲しかった。

 

 

人間にも猿にも、それぞれの思考だとか人生経験があって、それを経てして今この場にいる、そういう描き方をしている映画。

 

 

映画を見ていると、観客はこの猿達の〔瞳を意識しながら観ていくわけです〕。21世紀の「猿の惑星」シリーズは、瞳のアップが多い気がします。目を見れば感情移入します。

 

 

人間に見えてくるから、汚いオッサンを観ている気持ちになって、少々滅入った(⌒-⌒; )鼻が高ければ・・人間だなぁ。

 

 

 

 

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脚本 14点

演技 14点

構成 14点

展開 13点

完成度15点

 

〔70〕点

 

 

 

____________

 

 

 

 

『IT』

 

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.103

 

 

 

 

 

監督🎬【アンディー・ムスキエティ】

 

 

主人公

【ジェイデン・リーバハー】

 

紅一点のヒロイン

【ソフィア・リリス】

 

 

イジメのリーダー

【ニコラス・ハミルトン】

 

 

 

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1990年のスティーブン・キング原作の『It』は、私の大好きな作品の1つ。

 

 

そのリメイク版のニュースにもう一度、私の「It愛」は再燃する。

2部作での編成となり、今回は少年時代編。後編は2019年秋の公開と予定されており、約2年・・随分と感覚が開くんだなぁとは思った(^_^;)一応つながりものなんでね。

 

 

オリジナル版は今でも初期のDVDを持っているけれど、2枚組で3時間以上あった。だけど何度も見た。今でも思っているけど、アメリカはお化け屋敷感覚で小手先で観客を楽しませてくる印象が強かったけれど、この映画と出会ってこんなアメリカのホラー映画があるんだなぁと思った。

 

 

 

2017年度版『It』はアメリカの映画史を塗り替えたらしく、『シックスセンス』を抜いてホラー映画史上最高の興行収入を叩き出したそう。日本でもロングランが続いていて、このシネコンご時世に快進撃。

 

 

 

全体を通しての印象としては、どうしても比較対象が1990年度版になるので、

 

 

「それ」(怪物)のメイクも完璧すぎて、白塗りが落ちて人間らしさも見えたオリジナル版の方が自分は良かった(=恐ろしく感じた)とは思います。

 

 

前後半とあって、1990年度版では前半部分は深層心理に怖さを植え付ける描写で徹底していました。

 

 

ゲンを担いで27年後の今作版では、最初から驚かしにかかっているので、ドラマ性よりアメリカンホラーの代名詞でもある「観客に飽きさせない為の集客性」を取っているのかな?とは視ていて感じました。自分としましては少々残念です。

 

 

だけれど何にせよ、前後半2部構成の前半戦です。劇場でしか体感できない視聴覚があるので、是非ともお勧めします。

 

 

余談に、今作品を鑑賞したのは公開週の夕方の時間帯でした。

 

 

私の近くに横一列で座っていたのは、男子高校生たちの5人グループです。下町SMAPと名付けます(笑)

 

 

鑑賞中は視界に入る機会が多かったのですが、上にも書いた驚かし描写が多い仕上がりになっているので、かなり椅子を揺らしていました。

 

 

ホラー映画あるあるで、だいたいそのあと隣の友人に話しかけるんですよね。ホラーとかスリラーの映画って、それも映画館の醍醐味かな。俺、ビビってないし・・って顔をするんですけど、私観てますからアンタ飛び上がってたやん。

 

 

ちなみにアメリカで「it」は「鬼ごっこ」を意味するようです。

 

 

最後に。

大人になってから今作のリニュアル版を見ると、ペニーワイズ(it)の風貌は、非現実の「作り物」の怪物という感覚しか私はありませんが

 

 

1990年度版を学生の時に見た時は、数多くの人がなったとされる「道化恐怖症」に私もなりました。

 

 

今でも「ピエロ=怖い」イメージになっているので、直にこの映画の影響です。ホラーに関してはアナログの方がいいよね。人間感が残っているので。

 

 

今回のピエロはモノマネ番組で誇張された谷村新司さんに観えます。

 

 

 

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我は逝く、さらば、ピエロよ。

 

 

 

脚本 14点

演技 14点

構成 15点

展開 14点

完成度13点

 

〔70〕点

 

 

 

____________

 

 

 

『ブレードランナー2049』

 

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.105

 

 

監督🎬【ドゥニ・ヴィルヌーヴ

 

 

ライアン・ゴズリング

 

アナ・デ・アルマス

 

ハリソン・フォード】etc..

 

 

 

1982年のブレードランナーは名作中の名作でパイオニア的映画だけれど

仮に、前作を見たことがなくて、DVDか何かで初見で見てから映画館に今作を見に行った場合、特にありがたみは感じないと思う。なのでブレードランナーという映画のファンが楽しめる映画になるのだと私は思いました。

 

 

35年前の作品の「その後」を描いた続編です。

 

 

映画館で鑑賞できた世代は結構なお年を召しているのでしょう。

 

 

それは兎に角です。映像のクオリティが凄すぎます!そして本編は3時間と長すぎます(^_^;)

 

 

これで世界観にハマらなければ、拷問みたいな試練の3時間になるなと思った上で鑑賞した今作だったのですが、映像が美しいので見せ切った!

 

 

前半は今最も映画界で勢いに乗っている【ライアン・ゴズリング】演じるアンドロイドの主人公が、人間と区別できないほど精巧に心ある役柄を演じていて、そのドラマを観ていく感じです。

 

 

中盤からは前作の主人公デッカートを演じるハリソン・フォードが出演し、リアルタイムに鑑賞した世代でもないのに懐かしい気分に浸る事ができた。

 

 

ただし、ハリソン・フォードの登場により、往年の映画ファンに対してのファンサービスも表れているので、純粋な単作としてはどう捉えるか?。

 

 

この映画は映画界においてスペシャルな存在だけれど、この映画が世に出たことで、それ(『ブレードランナー』)を上回ろうとしたSF映画が沢山登場。ファン待望の新作といえど、他の新作同様の評価になってしまう。

 

 

「ありき」なんですけどね。ブレードランナーだとか、スピルバーグなどが出たから、今のSF映画があるわけで・・だから凄い敬意を評した上で鑑賞しました。

 

 

結果として、数多くの名作が生まれ、設定自体に似たような内容の映画をたくさん見ることになる。そういう意味では今作に斬新さだとか新しさはないのが、皮肉にも残念に想う。

 

 

それと、この映画を観ていると

 

藤子不二雄先生の描いた22世紀の世界と対して変わらないと気付く。

 

 

誰が最初に言いだしたのか、書き出したのか、確かではないにしても、日本のSFはドラえもんだったり21エモン、藤子不二雄だ。

 

 

 

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脚本 15点

演技 14点

構成 14点

展開 14点

完成度14点

 

〔71〕点

 

 

____________

 

 

 

 

『ジグソウ:ソー・レガシー』

 

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol. 107

 

 

 

 

監督🎬【スピエリッグ兄弟】(マイケル&ピーター)

 

 

ジグソウ

【トビン・ベル】

 

 

配給会社〔アスミック・エース〕

 

 

 

SAWシリーズは毎回劇場鑑賞してきました。

 

 

グロテスクとかスプラッターとか殺人的で非人道的な内容、mAbさん、嫌いなんじゃないのー!?

 

 

そう読者の方々は思うかもしれませんけど、ホラー映画の延長線上という感覚で、割と良く観ているんです。『リング』の貞子とか『呪怨』の俊雄のほうが無差別ですよ。ジグソウはとりあえずの筋がある。

 

 

今回もジグゾウが、罪作りではあるけど罪のない人々を拉致誘拐し、殺人ゲームを行なっていくのですが、描写的には納得のできる筋書きの脚本で、1本の映画として考えればいい出来だと思います。SAWが日本で流行った2000年代、日本映画もこぞって同系色の作品を製作しましたからね。

 

 

「好きな人にしかオススメしない映画」ですけど、一方的だったサイコパス心理の手法から、いろいろな修正点を補っている印象がしました。目が覚めて、こんな状況だったら、嫌だなぁ。

 

 

 

 

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脚本 14点

演技 14点

構成 13点

展開 13点

完成度13点

 

 

〔67〕点

 

 

 

____________

 

 

 

 

韓国映画

『MASTER』

 

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.110

 

 

 

監督🎬【チョ・ウィソク】

 

 

【カン・ドンウォン】

【イ・ビョンホン】

【キム・ウビン】

【オン・ジウォン】

【チン・ギョン】etc..

 

 

 

配給会社〔ツイン〕

 

 

 

TOHOのシネコンで上映していたので鑑賞しました。

 

韓国映画なので、フルスクリーンではなく、女性客の多い時間帯で上映スケジュールが組まれていました。(レイトショーはなく、午前から夕方まで)

 

 

一年に一度はこうした縁で韓国映画を鑑賞しますが、

 

 

都心のミニシアターや他系列の劇場に行けば、韓国・中国の映画が入ってきているのは知っています。10年前くらいは韓流ブームの便乗で私も多く鑑賞しましたが、ブームが去ってから今では年1のペースです。そもそも民放放送で韓国ドラマを流さなくなりましたからね。

 

 

日本で、全国公開になるようなアジア映画って、確実に興行収入を得られる俳優が出演している作品になるだろうし、今作を観て感じたのは、多分、一番良い出来の映画を日本で公開していると思います。

 

 

2016年に韓国で公開され大成功を収めた上で、翌年日本で公開。韓国でウケたものは、基本日本でもウケるでしょう。

 

 

上記に吐露したように、数を見ていないぶん、伸び代だとか比較するデーターがないので、

 

反町隆史さんと小栗旬を足して2で割ったみたいな顔の韓国人と、坂口健太郎くんみたいな髪型の韓国人が出ているなぁと単純に思いながら観ていて(⌒-⌒; )ほぼ毎回、中国・韓国の映画を観るたびに、日本人俳優の誰かを連想してしまいます。イ・ビョンホンは勿論フルポンの村上君で。

 

 

以前、韓国の財閥令嬢が飛行機をUターンさせたナッツリターン事件がありましたけど、

 

その報道で韓国事情に興味を持つようになりました。

 

 

日本はニュースが取り上げると、しばらくは民法全局が一斉に報道し話題や関心が続くけれど、長続きはしません。

 

だから熱は冷める。本作品とは全く関係がありませんけど、マスコミが今日の「熱し易く冷め易い(日本人の)国民性」を作った気がする。

 

 

うまい話と巧みな話術で、小市民達からお金を騙し取る企業。大企業となった会社を回すブレーン達と【イ・ビョンホン】演じる代表。そして追いかける警察の物語でした。ハリウッド映画で成功しているイ・ビョンホンは極東人の誇り。

 

 

見事ですね。

 

韓国映画は大作しか鑑賞しませんが、熱量の高い役者の迫真の演技は実物で、全体的に充実している作品に仕上がっていると思います。

 

 

敵か味方か、真実か嘘か、こういう心理戦は調子よく感じますけれど(^_^;)中国香港映画のような背景もあるし、極東映画の醍醐味を得ました。

 

 

 

 

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脚本 13点

演技 16点

構成 14点

展開 14点

完成度13点

 

〔70〕点

 

 

 

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Thor:Ragnarok(セカイノオワリ)

 

『マイティ・ソー  3 バトルロイヤル』

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.111

 

 

 

監督🎬【タイカ・ワイティティー】

 

 

【クリス・ヘムズワース】

【トム・ヒドルソトン】

 

【イドリス・エルバ】

【ケイト・ブランシェット】

 

【ベネディクト・カンバーバッチ】

【アンソニー・ホプキンス】etc...

 

 

 

配給会社〔ウォルト・ディズニー・ジャパン〕

 

 

 

『アベンジャーズ』は個人的には特別ハマっていないけど、『マイティーソー』の単体の作品は第1作目から劇場鑑賞し記事にもしてきました。

 

 

アベンジャーズは地球のヒーローですけど、ソーの活動拠点を混ぜると宇宙規模になりますからね。最早ごっちゃにしすぎて、原点回帰できなくなっていますけど(⌒-⌒; )マイティー・ソーに関しては単体の方が成立するように思えます。

 

 

今作は・・楽しかった。

地球編では『ドクター・ストレンジ』の世界観と相まって、インドで修行した【ベネディクト・カンバーバッチ】が登場。完全にソーを手の平で転がしていて、誰が一番最強なのか益々判らなくなってきた(笑)Σ(・□・;)

 

 

次回の『アベンジャーズ』に繋げるためにマーベル映画全体でプロジェクト仕様になっているわけですので、マイティー・ソーもアベンジャーズの仲間を共闘させています。

 

 

先日の新スパイダーマンではアイアンマンでしたね。今回のマイティー・ソーには超人ハルクです。(&Dr.ストレンジ)

 

 

私自身は一通り全て鑑賞しているので把握出来ていますが、ここまで混ざり合ってしまうと初見の方には説明し辛くなってしまう・・書き手の文章の構成力の低さ(T . T)

 

 

今作は・・楽しかったです。久しぶりに童心に帰れる興奮もありました。

 

 

 

 

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脚本 14点

演技 14点

構成 14点

展開 14点

完成度14点

 

〔70〕点

 

 

 

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Logan Lucky

 

 

『ローガン・ラッキー』

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.113

 

 

 

監督🎬【スティーヴン・ソダーバーグ】

 

 

【チャニング・テイタム】

【アダム・ドライヴァー】

 

【ライリー・キーオ】

【ダニエル・クレイグ】

【ヒラリー・スワンク】etc..

 

 

 

配給会社〔ソニー・ピクチャーズ=STAR CHANNEL MOVIES〕

 

 

 

まず予告の段階から、【ダニエル・クレイグ】の見た目にショックを覚えた作品です。

 

 

ダニエル・クレイグと言えば、腐っても鯛ならぬ腐っても007です!全然スマートじゃないし、見る感じ下品なお爺ちゃん。

 

太った・・正確には筋肉量が増えたジェームス・ボンドなんてちょっとショックだなぁ。「作品とは別」に考えたくてもね。007役の俳優はクールでいて欲しいと願った今作。

 

 

また、惜しまれつつも引退した【スティーブン・ソダーバーグ】が前言撤回し今作を発表されました。スタジオジブリの宮崎駿監督もそうですし、歴代の名将監督って突然区切りをつけたがりますよね。

 

 

引退したソダーバーグの復帰作。そのことに関してはあまり話題になっていませんし、公開後も話題作とはならずに、早々に上映終了した印象です。ソダーバーク監督の土や埃臭い作風って西部劇などをテレビで見ていた世代の方には堪らないはず。是非とも1年に1本のペースで新作を届けて欲しいと願います。

 

 

ウェストヴァージニア州に住むローガン兄弟。兄弟は仲が良いです。弟役は『スター・ウォーズ』に出演する【アダム・ドライヴァー】〔34〕。垢抜けない顔立ちにロン毛という印象ですけど、今後も個性派として活躍していくんだろうな。イラク戦争で片腕をなくし退役した義手のバーテンダーという役です。

 

 

ローガン兄弟の兄は片足が不自由でビッコ引いて歩いています。アメリカの労働者って観ていて不憫に思うほどですが、足が不自由なだけでクビになってしまう。

 

 

兄役は【チャニング・テータム】〔37〕。大学時代、アメリカの国民的スポーツであるフットボールで大活躍し、地元で彼は有名人。落ちぶれた現在でも名前は知られています。

 

 

別れた妻との間に娘がいて、元妻は再婚相手と順調。

 

 

独身で体にハンディのある兄弟・・・と描かれていても、悪事は起こしてきた様子。

 

 

どん底状態で起死回生とか「初めての犯罪」などでソモソモ描かれませんよね。強盗だとか喧嘩ならば特に悪気もなく行動に移してしまうアメリカ人兄弟。「根が良い奴」だから成立するんですけど、主人公像としては日本では絶対に前提で描かれないです。

 

 

無職になって、元妻が引っ越すことで最愛の娘も遠くへ行ってしまう。そんな時にモーターショーの金庫破りを思いつき、地元の仲間と手を組み実行する、という内容です。

 

 

ダニエル・クレイグ演じる服役中の爆弾魔が、当日刑務所を抜け出して、金庫強盗に必要な爆弾をその場で製造します。この映画を観た後は、ものすごく単純に爆弾を作れると知りました。

 

 

(まぁ・・物騒な映画ねぇ・・良い子は見ちゃダメよ。)

 

 

残念なのは、久しぶりにスクリーンで観た【ヒラリー・スワンク】に、見せ場的な演出がなかったこと。後半に捜査員役で登場しますが、絶対的な存在でもなく、消化不良な編集でした。

 

 

良かったのは、アメリカを代表する田舎ソング『カントリー・ロード』のメロディーが心にスゥーと入ってきたこと。じっくりと歌詞を聴くと、故郷を愛する気持ちを吸収することなった。

 

 

帰り道では日本の故郷ソング『ふるさと』を口ずさんで帰りました。

 

 

 

 

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脚本 14点

演技 13点

構成 14点

展開 13点

完成度14点

 

 

〔68〕点

 

 

 

___

 

 

 

 

10作品を続けて書きました。

記憶を呼び覚ましながら夢中で書いて来ましたが、途中から作品の紹介ではなくて語りになっている事に、気づいた事でしょう。集中力が切れました。この辺りで〆させていただきます。

 

 

この10作品は秋に日本公開された映画たちですが、多くが越冬できずに上映終了になっています。以前のようにロードショウをリアルタイムで書けない悔しさはありますが、あなた様が素敵な映画に出会えることを願っています。

 

 

 

【mAb】

 

 

 

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映画評論『洋画3作品』

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The Circle

 

 

『ザ・サークル』

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.115

 

 

監督🎬【ジェームズ・ポンソルト】

 

 

【エマ・ワトソン】

 

【トム・ハンクス】

 

【ジョン・ボイエガ】

【カレン・ギガン】

 

 

配給会社〔ギャガ〕

 

 

 

2017年は『美女と野獣』の大ヒットにより、再ブレークを果たした印象がある【エマ・ワトソン】〔27〕。

 

 

他のハリーポッタートリオの俳優業が目立たぬ中で、やはり女の人は化けるんだなぁ・・と改めて思いました!ラドクリフはいつまで経ってもハリーですが、エマ・ワトソンはハーマイオニーやベルや◯◯役って感じにキャラが増えていくのでしょう。

 

 

SNS時代の現代を象徴させるように描かれ、その怖さを十分と表した今作品。

 

 

主人公に一切のプライバシーがなくなります。世界中のユーザーが貴方の事を観察します。肝心なのはそれを本人がプライバシーだと考えるかですね。受け取り側の意識もあるでしょう。

 

 

そんなSNS事情。外国人の文化は吸収しますが、まだまだ日本人と外国人の考え方は価値観が違いますよね。こんなに欧米化になっても、未だに「ここが変だよ日本人」的な番組が放送されていますから。

 

 

正直、日本は義理と人情の国民性だって欧米化が進んでも思いたいので、今作品の描写は現実社会になって欲しくないなぁ。この映画みたいにSNSの利用者が暴徒化することは今の日本ではないと思いますけど、いつか来るべき姿なのかもと思えば、恐怖でもあります。

 

 

日本人は集団意識こそ強くありますが、外国や韓国みたいに国民でデモ行為を行ったりはまだしませんし、していても国民の1%くらいだと思います。

 

 

 

話が逸れました。海老反りくらいに。

 

 

 

監視社会で、監視というよりは、利用者による利用者の観察です。

プライバシーも一切なくなりますし、顔は笑っていて楽しそうだけど、がないように見えてくる。

 

 

エマ・ワトソン演じる20代の女性にネット業界の最王手である会社の面接が決まるところから映画は始まります。女友達のコネで面接を受ける主人公はかなり気合が入っていました。

 

 

若者を中心に伸び盛りのIT企業。

 

 

思考やノリが大事、あと直感。「ネット業界の面接」は意識高い系。即採用された主人公は広大な敷地の中で最先端の技術に囲まれて仕事をしていく。テーマパーク1つ分はあります。さすがアメリカ、持て余すくらいに広い。(こういう土地、移民に分ければいいのにな)

 

 

 

【トム・ハンクス】演じる会社のCEOは社員を集めて度々スピーチ。スティーブ・ジョブズみたいだなと単純に思いましたが、アメリカ人はこういう意見交換の場で煽るのが好きなので、日本でいう全校朝礼みたいな感じと思ってください。

 

 

(アメリカ人ってスピーチばかりしている印象があります)

 

 

就職前、主人公は実家で両親と家族3人で暮らしていました。父親は障害者です。その費用も会社が最先端の技術と保険で負担してくれるというから家族は感謝感激。恩義。

 

至れり尽くせり、パーティ三昧、今が楽しい、最先端技術の会社、優秀な仕事仲間たち。。。

 

 

ハイテクすぎる幸せに慣れてきた頃、主人公は自らハプニングを侵します。

 

 

さすが映画の主人公だな・・と思うハプニングの起こし方です(^_^;)

 

 

深夜に会社の寮を抜け出し、趣味のカヌーをするのですが、溺れてしまい九死に一生を得ます。救ってくれたのはカメラの存在。会社の小型監視カメラがリアルタイムで彼女を撮影していました。間も無く救助されます。

 

 

主人公は遭難体験から「命の恩人」に感謝を評し、完全に洗脳されて行く。(洗脳という表現が正しいかはわかりませんけど)。自らが商品の広告塔となり、プライベートもプライバシーも公開。

 

 

胸を付けたカメラは一度つけたら外せない決まり。

有料会員たちは彼女の全てを鑑賞できるわけです。

 

 

 

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(トイレやシャワーなどの場合には、制限時間の間だけオフにできます)

 

 

ここまで行き過ぎるのも気持ち悪いなと思いながら、この映画を観ていましたけど、

 

 

序盤に主人公のボーイフレンドが会社にやってきて、勝手に写真を公開されて困っていると伝えます。幼馴染のボーイフレンドは鹿の角を使って家具等を作っている職人で、将来有望の男でした。

 

 

SNSに彼の作品を載せた事で、彼は「鹿殺し」と大バッシングを受け、攻撃されるようにも。

 

 

連絡の取りようがなく、彼女に直接会いに訪れる。「迷惑しているんだ」、軽く言い合いに。すると周囲は皆一様に携帯などで撮影していて、これが普通の状況になっているこんな世界にはいるな。と伝えます。

 

 

もはや何を言っても彼女は止められません。止めてくれる人がいるのにね。

映画ってそういうものです。

 

 

__

 

 

 

主人公は新入社員にも関わらず、大出世し、社長ら幹部と肩を並べるまでに坂道を登っていく。アメリカンドリームのスピードは早いもの!自らのアイデアが採用し商品化。

 

 

そうした中で、自分の24時間を会員に生中継している事で、モニター電話の映像からご両親の性事情を全世界に放送してしまったり、本当に大切な人たちの心を苦しめてしまいます。

 

 

主人公が就職した憧れのIT企業は、生活する上では申し分がなくて常に革新さを味わえる。

 

 

だけど客観的に見れば、現実感がなくって、例えば鳥カゴの中でピーピー鳴いている鳥のようにも見える。「変だな」とざわざわする観客心理と、案の定先が見える暴走の様子。

 

 

何を基準にして観るかですね。

 

 

__

 

 

 

1990年代、2000年代と10年前くらいに同じ内容の映画を公開すれば、その時は「近未来映画」という扱いだった筈。だけど10年後の2018年の現在では、間違いなく現代映画になっている。

 

 

とても恐ろしい時代になったなぁ・・と唯々思ってしまう。個人データを守る世相や主義からだいぶ矛盾している気もするけれど。

 

 

Hollywoodちゃーん!

ドラえもんみたいな未来は描けないのかしら?

 

 

最後に。

 

 

参考のためにウィキペディアを読んでみると

この映画の評価はかなり悪く、全米の批評家からは酷評の嵐だったと知る。批評家の支持率はなんと16%とのこと。数字だけをみるとかなりウケの悪い映画なんだ予想する。

 

 

もちろん日本公開では、そんなネガティブでマイナスな情報は伏せられます。日本公開時はこういう先入観は植え付けないようにヒット作品として上映するので、真っ白には観れた。

 

 

だけど支持率16%・・・

 

そこまで悪い作品なのか?と鑑賞した自分は思っています。

 

ここも外国人との捉え方の違いなのかな。私はアメブロぐらいしかSNSやってないもん(^◇^;)

 

 

ここが良かった!とか、そういう抜きに出ている特徴がないにしても、見応えはある映画でした。

 

 

でも確かに【トム・ハンクス】〔61〕のファンである私が、「こんなトム・ハンクスは観たくなかった」と思ってしまう出来栄えの映画ではありましたけどね(^_^;)

 

 

 

(YouTube 予告動画↓)

 

 

 

 

脚本 14点

演技 14点

構成 14点

展開 13点

完成度14点

 

〔69〕点

 

 

 

____________

 

 

 

 

 

Gifted

 

 

『ギフテッド』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.116

 

 

 

監督🎬【マーク・ウェブ】

 

 

 

【クリス・エヴァンス】

【マッケナ・グレース】

 

【リンゼイ・ダンカン】

【オクタヴィア・スペンサー】etc...

 

 

配給会社〔20世紀フォックス〕

 

 

題名である『ギフテッド』は、突出した才能を持つ人間を意味する言葉です。

生まれ持っての能力、いわゆる「天才」とか「神童」ですけど、日本ではその英語(ギフテッド)を正確に表す和語がないそうです。スーパー人間かな。違うけど(^_^;)

 

 

田舎の町。父子家庭で決して裕福とは言えないけれど、小さな家で幸せに暮らしている背景。

 

 

この父親、元々は大学教授をしていたようで、なんらかの経緯で退職しています。真逆の力仕事で生計を立てる現在。理数系から野郎系の転向ですΣ(・□・;)

 

 

娘は移り住んだ先の新しい小学校に転校生として入学します。そこで見せるのは、なんらかの理由で世間に隠している「数学」の才能です。リアル版X-MENみたいな感じでした。

 

 

「なんらかの理由??」で娘の才能を世間に知られないようにする・・父親。

 

 

単純な考えですけど、私には、特殊能力=サーカス、ってイメージがありますので、研究所に連れて行かれたり、見世物にされたり、とか成るんじゃないかって。

 

 

学校の先生も驚愕します。そして、やがて尊敬の眼差しに。「この子には環境を与えた方がいい」。お決まりのように大人たちは言います。この先生の眼差しが素敵でした。

 

 

 

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この後、少女の亡くなった母親の存在が明かされ、母方の祖母が登場します。

 

 

祖母は孫に『ギフテッド』として最高の環境を与えるものだとし、静かに普通の環境の下で娘を成長させたい父親と意見が対立。アメリカらしく裁判を起こします。

 

 

(アメリカ人って裁判ばかりしている印象があります)

 

 

この裁判の様子が、本来なら見せ場になるはずですけど、案外の出来栄えで、物足りなかったです。

 

 

主演を演じた子役女優さんの名は【マッケナ・グレース】。

 

 

子役から注目するのがmAbですけど、この子役は完成され過ぎているので、面白くはなかったし、もう少しあどけなさが欲しいかな。名前の綴りだけを見ると、長く売れそうな名前です。

 

 

でも多分、この映画の役柄が数学少女という「理系女子」の設定なので、スンとした表情に観えるのであって、逆に文学少女という設定で演じれば、上に書いたあどけなさも感じるんだろうね。

 

 

頭脳は天才児でも、同年代の子供たちと笑いあったり、観客にホッとさせるシーンが用意されていたのが良かったです。頭が良い子、イコール考え方も大人なのかな?って疑問に思っていたので。

 

 

アメリカ映画らしい、まっすぐに感情を表しているドラマです。

 

 

父子家庭を描いた映画って、娘がマセていて、父親が幼くなる描写が多いです。

 

 

小学生くらいの娘が、もうしっかりしてよねパパ!って見守るシーン、この映画にも用意されています。

 

 

 

(YouTube予告↓)

 

 

 

 

 

 

 

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脚本 14点

演技 14点

構成 15点

展開 13点

完成度14点

 

 

〔70〕点

 

 

 

_____

 

 

 

 

Justice League

 

 

『ジャスティスリーグ』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.117

 

 

 

監督🎬【ザック・スナイダー】→【ジョス・ウェドン】(途中交代)

 

 

バットマン

【ベン・アフレック】

 

 

スーパーマン

【ヘンリー・カヴィル】

 

 

ワンダー・ウーマン

【ガル・ガドット】

 

 

アクアマン

【ジェイソン・モモア】

 

 

フラッシュ

【バリー・アレン】

 

 

サイボーグ

【レイ・フィッシャー】

 

 

ステッペンエルフ

【キアラン・ハインズ】

 

 

【エイミー・アダムス】

【ダイアン・レイン】【J・K・シモンズ】【アンバー・ハード】

 

 

配給会社〔ワーナー・ブラザーズ〕

 

 

 

前回の記事で『アベンジャーズ』を少々語りましたけど、アメリカの2大巨頭である【マーベルコミック】と【DCコミック】。日本で言えば集英社の【少年ジャンプ】と講談社の【少年マガジン】です。日本人ですからここは引き合いに出したし張り合いたいです(笑)

 

 

アベンジャーズは少年ジャンプですね。東映アニメって感じがします。各漫画で飛び抜けた人気を誇るヒーローがいてファンも多いし、私の印象では子供が喜びそうな漫画。

 

 

今作はDCコミックのヒーロー達による集団戦。少年マガジンだと思います。ジャンプのような派手さはないけど、1作品毎のクオリティが高く長く愛される作品が輩出される印象。

 

 

DCコミック映画の特徴は『スーパーマン』と『バットマン』の二大映画が代表的で、マーベル映画と違うのはアカデミー賞など映画の祭典で最高評価を受けてきた事。

 

 

爆発力のマーベルに芸術性のDC、と言ったところでしょうか。

 

 

昨年は夏に『ワンダーウーマン』も公開され、日本公開では間隔開けずに、ワンダーウーマンを含めたヒーロー集結の今作ジャスティス・リーグが公開。DCの波も打ち寄せてきた印象が強いです。

 

 

だから映画として考えた時に、私個人的が魅力を感じるのは、こっち(DC)です。

 

 

そもそもの設定が仮想世界で戦っているので、街が破壊されても意識が外に行きます。

 

 

ドラゴンボールと同じかな。最悪街で戦うけど、基本的に人がいないとこで戦おうとするでしょ。こういう心掛けって大事だよね(^ ^)

 

 

例えば、そうだな。

 

 

日本の特撮映画で悪を倒した正義のヒーローに市民が

「ありがとうウルトラマン」とか「ありがとう仮面ライダー」のセリフがありますね。

 

 

だけどアベンジャーズは、悪を倒した正義のヒーローだとしても、

「街を直していけアベンジャーズ」とか「やりっぱなしかよアベンジャーズ!」と毎回思います(笑)

 

 

私はそういうアメリカの映画の後処理のなさが好きではないので、

バットマンの仮想世界で戦っているDCヒーローには好感を覚えます。

 

 

とまぁ、私には知識がないので、DC映画派とだけ書いておきます。

 

 

(YouTube予告↓)

 

 

 

 

 

 

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脚本 13点

演技 14点

構成 15点

展開 15点

完成度15点

 

〔72〕点

 

 

 

【mAb】

 

 

 

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映画評論『洋画4作品』

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Murder on the Orient Express

 

 

『オリエント急行殺人事件』

 

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.121

 

 

 

監督🎬&主演ポワロ【ケネス・ブラナー】

 

 

【ペネロペ・クルス】

【ウィレム・デフォー】

【ジュディ・デンチ】

【ミシェル・ファイファー】

【ジョニー・デップ】etc...

 

 

 

配給会社〔20世紀フォックス〕

 

 

 

予告で今作の上映を知った時に「今更?」と思いました。

 

 

シャーロック・ホームズがアクション映画になっている今の時代の映画の風潮で、今更純粋に推理劇をするの?と。

 

 

 

英国を代表する女流作家【アガサ・クリスティー】〔1890-1976〕の原作は、映像や舞台で何度も発表されてきたので、ここにきての世界的にオチが知られているミステリー作品を映像化するか?不利じゃないのか?とハテナマークは浮かびました。

 

 

でもまぁ・・超豪華俳優陣による演劇劇です。

 

 

起用の仕方も【ジョニー・デップ】〔54〕が序盤に殺害されるキーマンになるので、悪役での登場に豪華さも感じます。エンターテイナーというよりは、私が学生時代に観ていた本来のジョニー・デップの演技を見た気がして嬉しかったです。

 

 

__

 

 

 

映画の冒頭は、これからミステリー映画+演劇が始まるとは思えないほど、アクション性やロケ性がある立ち上がりでした。

 

 

舞台はエルサレム。トランプ現大統領の首都発言で再注目される土地ですね。

 

 

探偵のポワロがこの地で事件を解決し、次なる依頼に向かうべくオリエンタル急行に乗って移動します。

 

 

長距離移動の寝台列車で、乗客はお金持ち。タイタニックを思い出します。上流階級の人達。

 

 

1人1人、人相だとか簡単な自己紹介を映画が済ませ、ある程度愛着が湧いたのち、翌朝、殺人事件が起こります。

 

 

犯人は誰だ!?となって、偶然にも名探偵が乗っているじゃあーりませんか。

 

 

乗客にお医者様はいませんか?状況です(笑)乗客に名探偵がいました。

 

 

犯人にとってみれば、当たり前ですけど殺人犯の犯人です、絶対にバレたくないわけ。だから嘘をつく。

 

しかし、そこは名探偵、他の探偵とは違います。

 

此処で会ったが運の尽きです。

 

 

 

こうしてなんだかんだとありまして、犯人が判明する。

 

 

この中の誰かが犯人ですね。

 

 

 

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写真右のジョニー・デップ演じるラチェットが殺害されます。

 

 

こういう内容の映画って、どうしてもマッタリする時間帯があって、退屈にも感じる方がいると思いますけど

 

 

人物像などじっくり紹介していますし、英国人を中心とした演技派の映画俳優たちが、その眠気にもつながる退屈さをカバーしていると思いますので、安心して足を運んでください。

 

 

結末を知って、もう一度「どういう心境で、どういう表情で演じていたのか?」と改めて各役を演じた俳優様方を確認したくなるような映画でした。

 

 

 

 

脚本 14点

演技 15点

構成 14点

展開 14点

完成度14点

 

 

〔71〕点

 

 

 

____

 

 

 

How to Talk to Girls at Parties

 

 

『パーティーで女の子に話しかけるには』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.122

 

 

監督🎬

【ジョン・キャメロン・ミッチェル】&【フィリッパ・ゴスレット】

 

 

【エル・ファニング】

【アレックス・シャープ】

 

【二コール・キッドマン】etc...

 

 

配給会社〔ギャガ〕

 

 

 

珍しく原題の意味を、アレンジするわけでもなく、そのままで邦訳された日本タイトルです。

 

 

公開された当時、上映した劇場は松竹系の2館のみでした。

 

 

「新宿ピカデリー」と、さいたまスーパーアリーナの最寄駅さいたま新都心駅の「MOVIXさいたま」。

 

 

私は後者の劇場を選びました。混んでいる劇場は苦手です。

案の定、レイトの時間帯を選んでみたので、今作は数人程度の観客数で鑑賞する事が出来ました。

 

 

 

読者の方にはお馴染みでしょうけど、ファニング姉妹の大ファンですマイセルフ。

 

 

妹エルファー(【エル・ファニング】〔19〕)のファンとしては、この少なすぎる劇場数は大変残念ですが、配給会社と劇場館に感謝し、自分のスタイルとしては最高の状況で鑑賞することができました。

 

 

エルファーの出演作品は、『マレフィセント』などは別としても、基本は全国公開にならずに、ミニシアター系が多いのが特徴です。

 

 

全国で1館しか上映しなかった作品も過去にありました。

その当時は貪欲に追いかけていたので、観に行っていましたが、Wikipediaでキャリアの紹介を見て、日本未上陸の英字タイトルと、自分未鑑賞のファン失格感に愕然とする。

 

 

ちなみに2016年は3作品とも小規模上映でしたが、全てクリアしていて、ちょっと嬉しかった。

じゃあ2017年は?・・えっ、観てない作品があった(⌒-⌒; )

 

 

___

 

 

 

時代背景は1977年で舞台はロンドン郊外の街クロイドンです。

 

 

 

(Wikipediaより)

 

 

主人公エンはいつも3人組で行動していて、悪ガキ3人組とでもいいましょうか。不良ではないけど、元気ないたずらっ子たち。

 

 

この年代の象徴的な背景として&英国映画ですから、暇を持て余している設定が基本です。

 

暇なんですよ。はっきり言って。

 

 

ロンドン市内(グレーターロンドン)に行けば娯楽や誘惑があるのでしょうけど、彼の住んでいる街は何もない。

 

日本で例えれば、都心から少し出れば田圃があるみたいな感じでしょうか。田んぼで何をするの?って感じです。

 

 

若い彼らは暇を持て余し、そして音楽の魅力にどっぷりハマります。パンク音楽です。ライブハウスに入り浸って、少し不良の女子たちとの交流。70年代の英国音楽。リアルタイムで聞いている設定ですから本当に最高なんでしょう(^ ^)

 

 

そんなある日の夜に、公園でたむろしていた3人は、音楽に誘われ一軒家に入っていきます。

この家は空き家のはずでしたが、何やらパーティーをしている感じで、パンクにハマる3人は怖いもの見たさとノリでイン。

 

 

中にいた住人たちは、各グループごとに色分けされた服を着て、見た目の特徴も揃う。

文章で伝えるのが面倒なので(^_^;)↓こんな感じです↓

 

 

 

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訳分からないですけど、まぁ学生の脳内なんてこんな感じでしょう。私も中2ぐらいの時はこんな妄想を頭の中でしてました(笑)

 

 

(着る(装着する)の大変そうだなぁ)

 

 

 

主人公はこの集団の中に孤立気味でいた女性ザンと出会い、恋に落ちます。

 

 

ザンら、この集団の正体は人間ではないのですが、この辺の説明も面倒なので省きたいと思います(^_^;)。

 

 

48時間。これがザンが地球に滞在する時間で、タイムリミットまで主人公と過ごすと決断。この決断は「彼ら」の鉄の掟ではあり得ないことで、強い感情こそ表情に表しませんが常に警告してくる。

 

 

雰囲気こそ違えど、ニコラス・ケイジとメグ・ライアン主演映画『シティ・オブ・エンジェル』の死神たちが集結するシーンを連想しました。

 

 

 

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48時間は甘酸っぱく永遠に残る恋の味。彼と「彼女」の初恋は純粋にそして新鮮に流れていきました。

 

 

そして別れが訪れるのです。初恋の別れです。

 

 

__

 

 

自分が子供の頃にテレビで見ていた、ダウンタウンさん(ごっつええ感じ)やウッチャンナンチャンさん(笑う犬の生活)のコント番組みたいで、変に懐かしかったです。コント番組みたいには笑えませんけど、言ってしまえば日本のコント番組と同等レベルの作品ですね。松本人志さんの方がこの原作者より脳内発想力は上かも。

 

 

 

少年たちが音楽に誘われ空き家に向かうシーンなんかも、東野圭吾先生の『虹を操る少年』の入り口を連想しました。

 

 

カンヌ映画祭では酷評。ジャパンプレミアでも上映されたようですが、公開劇場数と劇場拡張に至らなかった現在を見れば、単なるB級映画のくくりで映画の棚に陳列されてしまうのでしょう。

 

 

ちなみにアメリカでは今作品をR指定で上映されたようです。最近の日本はゆるいのでR指定はありません。

 

 

英国映画らしい殺風景で青空のない曇り空の白さ。その中で思春期の少年達が見せる全体的なテンションの高低差が面白かったです。

 

 

3人組という設定も、子供の頃に読んでた児童小説『ズッコケ3人組』に愛着がある私には好印象でした。のび太さん、剛さん、スネ夫さん等。やっぱり少年時代はトリオだよね。3人組がしっくりきます。今作は、冴えない、イケメン、おデブの3人組。

 

 

 

この映画の収穫は

 

私はこれ目的のみで足を運んでいますからエルファーの出演作ということと、

 

意外なところで、まさかの【ニコール・キッドマン】〔50〕が助演で出演していたこと。

 

あんなに股を開いてファンキーに集団演劇をしているキッドマンを観るのは、かなり新鮮でした。

 

 

(YouTube予告動画↓)

 

 

 

 

 

脚本 13点

演技 15点

構成 14点

展開 13点

完成度13点

 

〔68〕点

 

 

___

 

 

 

 

『スターウォーズ:エピソード8 最後のジェダイ』

 

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.123

 

 

監督🎬

【ライアン・ジョンソン】

 

ルーク

【マーク・ハミル】

 

レイア姫

【キャリー・フィッシャー】

 

 

【デイジー・リドリー】

 

【アダム・ドライバー】

 

 

【ジョン・ボイエガ】

【ケリー・マリー・トラン】

 

 

 

【ローラ・ダーン】【ルピタ・ニョンゴ】【ドーナル・グリーソン】【ベネチオ・デル・トロ】etc...

 

 

 

配給会社〔ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーションピクチャーズ〕

 

 

 

スターウォーズを語ろうとは思いません。私よりも詳しく高い熱量で語れる人が沢山おられるし、1記事じゃ足りないからです!!。なので感覚と感想だけを少し書きます。

 

 

今作は内容よりも驚きがあって、アジア系の女優さんが主要登場人物としてご出演されていて、それがアメリカ国籍の【ケリー・マリー・トラン】〔29〕さん。

 

 

失礼ながら、ここは正直に書いておきたい。日本では間違いなくブスキャラだと思います。なのでこんなにセリフがあって恋愛シーンもあって、日本の映像を観てきた自分としては衝撃的でしたね。いかに日本が見た目で商売しているのかを痛感する。

 

 

(個人的には、こういう大作で日本人女優・・例えば北川KSK景子さんなどの和美人が出演して欲しい。)

 

 

前回から新キャストとなりましたが、黒人が主人公になったり、アジア系の方が先頭に立ったり、時代の流れを感じます。

 

 

(白人至上主義者の意見も聞いてみたくなる)

 

 

スターウォーズ、宇宙戦争。

白人、黒人、そして黄色人種と、地球人代表が揃った感じです。

 

 

 

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あとは、ファン待望のルーク・スカイウォーカーの復帰ですけど

 

 

40年以上に渡ってルークを演じてきた俳優の【マーク・ハミル】〔66〕を、久しぶりに観て『ハングオーバー』のザック・ガリフィアナキスみたいだなって・・・下ネタ言いそうだなって(笑)

 

 

前作で主役レイを演じた英国女優【デイジー・リドリー】〔25〕には、前作に遭った無垢さがなくなった印象です。細身で筋肉質、あどけなさが映像で見えた前作は、とんでもないスターが現れたって思ったんだけどな・・最初に書いた『オリエント急行殺人事件』にも出演していましたが、今後はどうでしょう。

 

 

個人的には、シリーズの中の1つに収まる程度の印象で、全体を通して「どれが一番良かった?」と考えるときに、今作はあげないかもしれません。愛(相)も変わらず素晴らしい出来でワクワクはしましたけどね。

 

 

 

 

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脚本 ー点

演技 ー点

構成 ー点

展開 ー点

完成度ー点

 

〔7✖️〕点

 

 

 

____

 

 

 

功夫瑜珈

 

中国香港映画

『カンフー・ヨガ』

 

 

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2017年度劇場鑑賞作品vol.125

 

 

 

監督🎬【スタンリー・トン】

 

 

【ジャッキー・チェン】

 

【リー・アーリフ・リー】

 

【EXO:レイ】

 

【ソーヌー・スード】

 

【ディシャ・パタニ】

 

 

配給会社〔KADOKAWA〕

 

 

 

古代北インド最後の統一王朝として歴史に残る〔ヴァルダナ期〕時代の戦いから映画が始まります。

 

この時代の中国は「唐」。マガタ国の・・以下Wikipedia。

 

西暦647年。マガタ国で反乱を起こしたアルジェナは、マガダ王家が唐に献上しようとした財宝を奪おうとするが、唐から来た王玄策率いる使節団に阻まれ失敗する。マガダの王女は唐に援軍を求めるが、使節団に同行したマガダ軍はチベットの雪山で行方不明となる。

 

 

(続きはウィキってネ)

 

 

そして現代です。この出だしのシーンをもう少し丁寧に紹介して欲しかったですね(^◇^;)

 

 

博物館に勤める主人公の考古学者。【ジャッキー・チェン】〔63〕がどんどんお爺ちゃん化してきたので、見た目的には寂しい気持ちになる。

 

 

そんな彼の元に、美しい女性が依頼に訪れます。依頼内容は消えた財宝を探して欲しいとのこと。冒頭↑の例のやつですね。

 

 

主人公の博士は優秀な部下や仲間を連れて、トレジャーハントの旅に出かけます。

 

 

宝は難なくゲットするのですが、裏切りや敵が現れ、舞台はアラブに、そしてインドへ。西アジアの歴史探訪気分を味わえる。

 

 

__

 

 

 

映画外で気になったのは、中国の西安市から始まりますけど、教授の助手だったり、インドの人たちだったり・・欧米的な美女が多い事。

 

 

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中国映画の見方が少し変わりました。なんとなくチャン・ツィイーのお顔立ちが中国の美人って思い込んでいるので。

 

 

インド映画のことをボリウッド映画と言いますが、ボリウッドの特徴らしく最後は皆んなで踊ってエンドロールへ。

 

 

日本も『都市伝説の女』や『逃げ恥』で、このボリウッド調エンドロールを真似て話題になりましたよね。やっぱり楽しいものです。

 

 

逆にインド人たちと皆んなでカンフーしても面白く締めれたんじゃないかな?

 

 

驚くのは、映画の内容よりも、映画のスケールと、散財するように盛り込んだ見せ場です。

映画の内容は正直大したことはありません。ジャッキー・チェンの心のこもったメッセージが根底に見えるけれども。

 

 

 

インド編(本編はスタジオ撮影)では、3手に分かれて、追っ手とテンヤワンヤにアクションするのですけど、1つ1つは凄く手が込んでいて本気度・拘りを感じますが、とにかく忙しかったです。この場合、いい意味で忙しかったのだけれど・・(^◇^;)

 

 

そして何と言っても、タイトルになるように、中国古来から伝わるカンフーとインド古来から伝わるヨガ、この両国の文化を融合したことが魅力的です。

 

 

ジャッキー・チェンの主演映画で過去最高の興行収入を出したと書いてあった。

 

 

確かに面白いけど・・・・・・これで?

 

 

でも劇中のライオン・・これ本物らしいんですよね。

 

絶対にCGだと思って観ていたので、知った時、思わずえっ!となりました。

 

 

劇中ではハイエナとも格闘します。人間vsハイエナ群です。

 

ここまで体を張るの!?と思ったくらい緊張感がありました。

 

 

ハイエナとかライオンとか野生動物ですけど、それを飼育するセレブがいて、それに餌として人間を放つセレブもいる。

動物愛護法が高まる欧米だったら今の時代、完全アウトですよ。

 

 

ドバイでは道路を閉鎖して高級車のカーアクションを行なったそうですし、アジア映画がHollywood映画の規模で製作していることに驚きです。

 

 

日本では真似のできない規模。あと、こんなに制作費をかけていると、娯楽性だとか、ふざけられないのが日本人の真面目さでしょう。なので中国映画のようないい意味で「間抜け」な映画は、真似できないと思うんですよね。

 

 

ジャッキー・チェンだけではなく、各俳優達も、表情豊かで動きもキレキレ。そして何より皆「楽しそう」に演じているように画面を通して観えました。その楽しさが伝わってくると、観ているこちらもハッピーを御裾分けしてもらった気分。コメディアン・アクション、お見事ん!

 

 

 

 

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(胸のボタン、開けすぎじゃない?)

 

 

 

 

 

脚本 14点

演技 13点

構成 12点

展開 13点

完成度14点

 

加点

エンターテイメント2点

 

〔68〕点

 

 

 

__

 

 

 

ジャッキーの最新作が、私の2017年映画納めの作品でした。

惜しまれつつもアクション映画引退(勇退)を発表してから、すぐに前言撤回したジャッキー・チェン(笑)

いつまでもいつまでも活躍して欲しいです。

 

 

それでは、次の映画評論からは2018年度公開の作品を書いていきます。

 

その他にも邦画大採点や、時々、映画関連の私情ストーリーを載せると思いますので、その時は夜露四苦ね。

 

(なぜヤンキー調Σ(・□・;))

 

 

最後までお読みいただき有難うございました。

 

 

 

【mAb】

 

 

 

 

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2018『洋画4作品』

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『キングスマン2』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.2

 

 

 

監督🎬【マシュー・ヴォーン】

 

 

 

【タロン・エガートン】

 

【コリン・ファース】

 

 

【マーク・ストロング】

【ハル・ベリー】

 

【チャニング・テイタム】

 

【ジェフ・ブリッジス】

 

【ソフィ・クックソン】

 

【ペドロ・パスカル】

 

【ジュリアン・ムーア】

 

 

 

配給会社〔20世紀フォックス〕

 

 

 

___

 

 

 

2011年11月20日付けで記事にしています。

よかったらお読みください。大まかな流れが書いてあります。

 

 

 

日本でも大ヒットしたバイオレンス・スパイ・アクション映画の続編ですが

 

 

真っ先に思ったのが、

 

 

前作は「R15」指定として上映されましたが、今作は「ノーR指定」(PG12)です。

 

 

前作の日本でのヒットを受けての手の平返しの印象を私は受けます。

 

 

今作の方が発言や規模は過激だと思いますので、正月映画で集客率を上げるためのノー指定かな?

 

 

ここ数年の映倫様の仕事ぶりにはブレばかりで、個人的には残念だなぁと感じました。

 

 

咋秋に公開した邦画『ユリゴコロ』で主演の吉高由里子がお尻を出したシーンが、これだとR指定になるからと削除したと言うニュースを見ました。お尻を出した子は一等賞のはずなのに(笑)話が逸れ気味なのでこの辺りで。

 

 

続いて、この映画を観ていて毎回不思議な空気になったのが、主人公の相関図でして

 

 

主人公には彼女がいて、ロンドン在住の北欧の王女と交際中。お姫様ですけど、一般庶民と同じ暮らしをしているのがヨーロッパ式なのかな。

 

 

所属する組織キングスマンの中に「ヒロインタイプ」の金髪女性がいることで、鑑賞中は「面倒臭く」感じました。

 

 

前作のヒロイン、役を演じるのは英国女優【ソフィ・クックソン】〔28〕。

 

王女様役の女優がヒロインタイプに視えないので、「えっ、こっちがヒロインでいいのでは?」と思ってしまうのです。麻薬に手を出すお姫様という衝撃的な役柄でしたけどね(⌒-⌒; )

 

 

__

 

 

 

エース候補の【タロン・エガートン】〔28〕演じる主人公エグジーは、英国の不良少年でした。

 

 

そんなチーマーがある日突然、英国の秘密スパイ組織キングスマンにスカウトされ、厳しい試験を乗り越えて合格。

 

 

この試験にはエリートやお金持ちの家柄のスパイ候補生たちが参加。片親で下町育ちのエグジーのハングリー精神が大きな見せ場になりました。

 

 

前作で、凶悪な人物を成敗します。その成敗劇で、主人公の教育係で親のように慕っていた師ハリーを亡くします。

教会でイカれて皆殺し。ハリーは片目を撃たれ倒れる。とにかく英国紳士の設定とバイオレンスな内容を融合させた斬新なアクションスパイ映画でした。

 

 

そして今作。

 

敵となるのはサブタイトルにもなる「(麻薬の)ゴールデンサークル(三角地帯)」を牛耳る麻薬界の女ボス。

 

 

その女ボスの右腕となる兵力が、1作目の試験時に主人公とライバル関係になった元候補生です。

 

 

__

 

 

 

映画の定石ではありえないほど、前作のヒット作に登場していたキャラが冒頭で死亡。

 

 

使い捨て感がエグイΣ(・□・;)

 

 

秘密結社キングスマンの本部が遠隔操作で爆破され、ほとんどのメンバーが死んでしまいました。

 

 

キングスマンで生き残ったのは劇中で観るに僅か3名。主人公と同期の金髪エージェントと、メカニック。

 

 

残された主人公は【マーク・ストロング】〔54〕演じるメカニック担当マーリンと弔い酒でウィスキーを酌み交わし、その際に暗号に気づき、共にアメリカへと渡ります。

 

 

アメリカのケンタッキー州で、先ほど飲んでいた銘柄を製造するウィスキーの会社を訪ね、同盟組織ステイツマンと合流。

 

 

英国の仕立て屋キングスメンと、米国の酒製造会社ステイツマン。表向きと裏の顔があって面白いと思います。

 

 

経緯を説明し協力を得る。活動拠点はアメリカに。ステイツマンの施設では、記憶喪失になった前回死んだはずのハリーと再会。

 

 

 

死んだ筈の恩師が生きてたΣ(・□・;)

しかも記憶喪失の設定で復活・・・ありがちすぎるΣ(・□・;)

なんだこのワイルドスピード感のベタは(笑)

 

 

今回の敵は、昨年のオスカー女優【ジュリアン・ムーア】〔57〕演じる麻薬組織の女ボス。

 

 

ジュリアン・ムーアはオスカーを受賞してからは特に、アンチエイジングなのか見た目が御若いくなった印象ですけど、演技派ではなく個性派だと観てきたので、この役はハマり役でした。

 

 

初登場からぶっ飛んだ役で、ラリってんのかナンなのか人間を目の前でミンチにして、そのミンチになった人肉をハンバーガーにして食べるというシーンから始まります。

 

 

まぁ・・本来ならこれだけでR指定ですよね。小中学生が見たら悪影響だと思うし、しっかりしてよ映倫さんって感じ(^◇^;)

 

 

 

英米の優秀なスパイが合同で活動し、この麻薬王と戦う。

途中からは荒療治で記憶を取り戻したハリーが、オトボケを随所に入れながら活躍する。

 

 

主役の英国(ウェールズ)俳優【タロン・エガートン】の見た目が、個人的にはイライジャ・ウッドだとかジェレミー・レナー系統の顔立ちで、「悪ガキ白人」の印象を私は受け、英国式のスパイはどうなのかとは前回も思いました。

 

 

こと紳士代表ということで、

日本でも好感度の高い英国俳優【コリン・ファース】〔57〕の存在感が、主人公よりも強く出ている映画といった感じもします。

 

 

映像や世界観のクオリティは確かすぎるほどよく出来ています。

 

 

あとは、まさかとΣ(・□・;)英国を代表する世界的歌手の【エルトン・ジョン】〔70〕が、本人役でしかもセクシャルな設定も同性愛者で、出演&アクションするなんて想像もつかなかったこと。

 

 

英国式とアメリカ式、おそらく細部にこだわりや変化をつけているのでしょうし、

身につける秘密道具だとか、ロボットとか最先端だとか、男(少年)の心を鷲掴みにするスパイ映画ではありますけど、外国式の言葉の汚さやユーモアとして描かれる残虐なシーンなどは度がすぎるので及第点をつけたいものです。盛り沢山だけれど内容が薄く、逆にユーモアが高い。次回作にも期待します。

 

 

 

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(⬇️こちらはYouTubeの海外予告です)

 

 

 

 

 

 

脚本 13点

演技 14点

構成 15点

展開 13点

完成度15点

 

 

〔70〕点

 

 

 

 

_____

 

 

 

 

Renegades

 

 

『ネイビーシールズ』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.3

 

 

 

監督🎬【スティーヴン・クォーレ】

 

 

【サリバン・ステイプルトン】

 

【チャーリー・ビューリー】

【シルヴィア・フークス】

 

【J・K・シモンズ】

 

 

 

配給会社〔アスミック・エース〕

 

 

 

Renegadesは反逆者という意味のようです。

 

 

 

とにかく派手。

 

 

アメリカの傲慢と、最後にはちょっとした粋な計らい。

 

 

それに尽きる。

 

でもちょっと語る。

 

 

 

映画の始まりは、起点。ナチスドイツに占領された現在のボスニア・ヘルツェゴビナ。

 

 

サラエボは第一次世界大戦のキッカケとなった歴史的に重要な地。

 

 

金銀財宝を奪い休憩に利用したとある村で、住民を皆殺しにするなど占領と虐殺行為を行なっていたドイツ軍。

 

 

(ナチスの大虐殺は何度見ても慣れないものです)

 

 

命からがら生き残った村人の少年はドイツ兵に恨みを持つ大人達と合流し、彼らが村全体に仕込んだ爆弾のレバーを押す。

 

 

そして現代。時代設定は1995年ですが、現代劇といっても分かりません。

 

 

 

紛争末期(ボスニア紛争1992-1995)のサラエヴォで作戦を展開するのは、アメリカの海軍特集部隊ネイビー・シールズ(以下シールズ)の少数精鋭の部隊です。

 

 

 

少数精鋭部隊の特徴って、1人1人の命を大事に熱い熱量で描くことです。

 

 

冒頭から作戦で敵地に乗り込み、戦争しますけど、チームの隊員たちは誰一人欠けることはありませんから、映画だなぁって思います(^_^;)

 

 

ボスニア紛争って「史上最悪な紛争」とまで言われた出来事ですけど、アメリカが介入してからは、もっと空爆しろ!!と主張するアメリカがNATOと対立したぐらい、アメリカ側は派手でした。結果的に紛争の終結は早まったけれども。

 

 

 

映画の背景は深刻でも、映画はリュック・ベッソン節が全開のアクション・アーミー映画です。

 

 

この隊はルールの範疇を毎回超えるので、その度に上官に説教されますけど、反省はしませんし、オスカー俳優【J・K・シモンズ】演じる上官も信頼関係で許したりするので私から観ればこの上官も腐ってます。

 

 

この馬鹿者!からの、バレずに酒を飲めよ(^ ^)とウィンク。飴と鞭が過ぎる。

 

 

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そんな時にチームのイケメン担当が、現地のウェイトレスと恋に落ち、彼女から金銀財宝の話を聞かされます。冒頭に描かれたアレですね。米兵の集う酒場でナンパされてる現地のウェイトレス。

 

 

彼女は付き合いたての彼氏に懇願します。ナチスが奪った金塊が湖の下に埋まっていて、その財宝の在りかを知っている。その引き上げをしてほしい。成功した暁には成功報酬として金塊を渡す。自分はその金塊を祖国の戦争に苦しむ避難民を救うための資金にしたい。

 

 

シールズのメンバーは考えます。そもそも単独で組織に報告もなしです。

いくら3億ドルの金塊だとしても、軍の任務で海外に常駐している時に、別目的の任務を遂行していいのかなぁ?

 

 

(劇中は軍の色々を使用しますけど、一応、これも国民の税金でしょうしね)

 

 

「反逆者」というタイトル、納得。

 

 

愛する女と成功報酬と、それと荒くれ者たちのアドベンチャー魂でしょうか。シールズの1部隊は旧ナチスドイツの金塊を引き上げようと計画します。

 

 

世界最高峰の特殊部隊ネイビーシールズ。

水のスペシャリスト達による知識と技量と格闘。

 

 

緊張感のある陸空海を使った爆撃の様子は迫力満点です。

 

 

しかし、どんなに映像が凄い映画だとしても

 

娯楽性を強く入れすぎていることにより、いまいちドラマ性に欠けてしまうマイナス要素があります。

 

 

 

 

 

 

今と昔の地図では違う地形があります。そこに悲しい歴史があること、あったこと。その背景を想いたいです。

 

 

結果論ですが、戦争や紛争はいずれ終幕するので、その時に引き上げ作戦を行えば、こんなに激しめにはならなかったと思うのですが、紛争によって祖国を離れることになった難民の方々の気持ちは私には分からないですし、今が全てという一期一会で命がけの引き上げ作戦でした。

 

 

 

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(⬇️こちらはYouTubeの海外予告です)

 

 

 

 

 

脚本 14点

演技 14点

構成 14点

展開 14点

完成度14点

 

 

〔70〕点

 

 

 

 

___

 

 

 

 

中国映画

『ウルフ・オブ・ウォー』

 

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.5

 

 

 

監督🎬&主演【ウー・ジン】

 

 

【セリーナ・ジェイロ】

【ウー・ガン】

 

【フランク・グリロ】

 

 

 

 

自分が今まで見てきた映画の中で、特に凄かったと印象付いた映画になりました。

これほどまでに迫力のあるアジア映画が発表され事とアクション性の凄さを視て、日本映画の敗北感みたいなものも私は感じました。

 

 

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続編らしいのですが、最初の作品(2015年)を私は知りません。記憶にもないです。調べましたところ日本で公開していませんでした。

 

 

(中国はSNSの規制が厳しいので正確な情報が掴みづらい(汗))

 

 

似たようなタイトルがハリウッドにもあるので、公開のラインナップを見た最初はアメリカ映画だと思っていました。

 

 

続編から公開する外国映画って珍しい。だけど観て本当に良かったです(^ ^)

年明けに公開された映画が少ない状況で、この作品がTOHOで公開されていたキッカケ。当たり作に出会う。

 

 

(ちなみに自分が今作を観たシネコンは、3週間で上映打ち切りになりました。いい作品なのにな。中国映画=シネコンって短命。)

 

 

シリーズ物の映画を映画館で見たのは本当久しぶりでしたが、要所要所に前作の回想シーンが入る以外は、話の展開も分かりやすく掴めていますし、特に「知らない」マイナス要素を不自由なく鑑賞できると思います。

 

 

中国の村に、殉死した報告をするために軍が遺族の元を訪ねて、泣き崩れる。

初見の自分としては「誰?」と縁がなく、この冒頭はシリーズ物と分かるので入りずらかったです。

 

 

それから何年かして、この時の反逆で牢屋に入った主人公は出所し、アフリカのマダガスカル島近郊で生活しています。

 

 

この地で主人公は、有名なソマリアの海賊から駆逐戦を守るボディガードをしながら、亡き妻を殺害した仇を捜しています。手がかりは銃弾で、ネックレスにして首から下げています。

 

 

銃殺された妻の銃弾。それを辿る旅に出た主人公が、辿り着いた地がアフリカでした。

 

 

孤独な男ではなく、社交的で、成り行きの設定は分かりませんが現地の太った悪ガキの面倒を見ていて、夜になると酒場で飲み比べのファイトなんかもしています。

 

 

監督で主演の【ウー・ジン】は、アジアで有名な俳優ですけど、日本でいうなら原田龍二さんとアキラ100%さんを足して割った感じの顔立ちでしょうか。笑ってはイケない。

 

 

事の発端はあまりにも突然でした。アフリカに行くときは渡航注意。

 

 

反政府軍による反乱が勃発し、街全体に銃弾の雨が降ります。

 

 

主人公がいた海のビーチは一瞬にして地獄絵図です。

 

 

反乱軍は国籍関係なしに銃を撃ち、爆撃します。一瞬にして死体の山。このシーンは「衝撃的」でした。ここまでリアルで緊張感のある映画は最近のアメリカ映画では観られなくなりました。

 

 

主人公は超人的な身体能力で、経緯は知りませんが息子とする黒人少年と、中華系のコンビニ店主を守りながら、中国大使館に逃げ込みます。

 

 

 

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反乱軍は大使館にも撃ってきそうな勢いで、その緊張した空気感が銀幕越しからでもビンビン伝わってきました。

 

 

ここまでやるか!?と思ってしまうほど。

 

 

あたりには死体の山。続いて本國・中国から救助のために駆逐艦が来航します。

 

この映画は中国が主人公の話なので中国の駆逐艦ですが、日本なら日本といった感じで、ほかの国も自分の国の者達を救うためにやってきます。

 

 

 

主人公もこれに乗って母国に帰る流れでしたが

 

 

例の黒人少年(息子)が出港時になって、ホームシックのパニック状態となり、手間をかけて乗り込んだ船から降りてしまいます。

 

 

彼にしてみればお母さんの安否が心配。お母さんを置いていけない。

初登場から子供ながらに違反なDVDなどを売っていた少年だったので、急に子供らしさを見せた印象です。

 

 

一刻も早くこの国を離れなければならないと現場がピリついている状況で、下船すれば、再乗船は出来ない。

 

 

主人公は必死に彼を追いかけ、波止場で捕まえたところで軍の会話を耳にする。

 

 

(もっと小さな声でヒソヒソ話せばいいのにな・・中国人は大声で喋る(^◇^;))

 

 

戦闘地域の遠くの村の病院ラボに勤務する中国人医師や民間人、スタッフ達の救出が出来ない状態だとしゃべっている。

 

 

それを聞いた主人公は、自分が行くであります!と「元戦狼」の身分を明かし、医師の救出を立候補。

 

 

さらに少年の母親が、途中の村の工場で働いているということでそちらの救出も少年に約束。泣き止みます。

 

 

こうして主人公は、な、な、なんと、一人で行きます。

 

 

__

 

 

 

一方、病院では反政府軍が到着し、全員を集めて人探しを問い詰めています。みんな怯えて、泣いています。口答えするようなら否応無く攻撃される。躊躇なく殺します。

 

 

ここでの会話は「中国人(外国人)は殺すな!」ですが、リーダー格の白人は暴走するとお構いなしに撃ち殺します。

 

 

やはり同じアジア人として、同じ人種が白人に撃ち殺されるのを観ると、胸が痛くなる思いです。

 

 

どうやら反政府軍も、これから主人公が救出しようとしている一人の中国人医師が目当てのよう。

 

 

到着した主人公は車のまま病院に突入します。

こちらもお構いなしですね、敵陣だけど病院とか関係ない(⌒-⌒; )

 

 

結局、病院で撃ち合い、爆破。もうほんと、お構いなしでした。

 

 

この到着時に、目的の人物は死亡してしまいましたが、今際の医師から、女医と、医師が「娘」と呼ぶ現地の黒人少女を託され救出。

 

 

この少女を守ることに命を架ける様子が、主人公らの今後の展開となります。

 

 

__

 

 

 

感染ウイルス、孤立した中国人経営の工場、自分の身は自分で守ること、そして独裁者になろうとする白人など、壮絶な戦争アクションの中で、描く内容は盛り沢山。

 

 

この映画を観て、私が次に海外に行くときは、日本大使館の場所をあらかじめ調べておこうと肝に命じることにしました。

 

 

おそらく強靭で強運な主人公でさえ、大使館に避難しなければ命はなかったでしょう。

 

 

アジアも欧州も米国も今は全てが危ないので、渡航先でテロや事件が起きた時のことを考える時代です。

 

 

とにかく・・下手くそな伝え方ですけど、この映画はかつてないほど見せ場が多いし、見せ方が凄過ぎる。

 

 

1人(後半は3人で戦う)の中国人に対して、1万人の敵とか、どれだけ監督アンド主演の役得なんだよ!って感じがします。

 

 

(ウー・ジンの名前、よし覚えた!)

 

 

以前、若き日の上戸彩が『あずみ』で壮絶なアクションシーンを演じましたが、それを思い出しました。

 

 

(比べる対象が違いすぎだΣ(・□・;))

 

 

__

 

 

 

最後に、出演者を数人。

 

 

劇中に反政府軍として好き勝手に暴れる白人のリーダーがいます。圧倒的に恐しい存在でした。

 

 

その最も恐ろしい敵役を演じるのは、数々のハリウッド超大作に出演してきた【フランク・グリロ】〔52〕。

これには驚きます。日本映画ではここまでのメジャーリーガーは出演しませんからね。喋る言語が英語なので、甲乙つけがたい完璧な熱演で鑑賞できました。

 

 

 

もう一人。

 

 

主人公が少年の母親を救出するために訪ねた中国人経営の工場。

 

この工場に追跡部隊が襲いかかり戦場化するのですが、そこの若社長役の俳優さんが気になりました。

 

 

顔や見た目の系統が要潤さんと金城武さんを足して割った感じで、ちょっと頼りなさそうな役所。遠目からだと要潤さんなので、私的には要潤さんでもいいんじゃないかなって思いましたけど(^◇^;)

 

 

武器も握ったことがない工場の社長が、途中から主役級でアクションしている展開は、普通に考えておかしいので、もう少し工程に工夫が必要だったと思います。イタメシみたいなお名前の俳優さん。

 

 

(チャン・ハンだよΣ(・□・;)中国のアイドル的俳優さん)

 

 

 

この映画の後半は、この若社長と工場に勤める元特殊部隊の初老の男性と主人公。その3人の中国人達のアクションを手に汗握って応援している自分がいたので、オールOKにします(笑)

 

 

演技もすごいし、話もすごいし、映像もすごい。こんな映画は日本では作れない!!

 

 

ですが、本気で現実に戻されてしまった、個人的にマイナス要素があって、それが本当に最後の最後、映画を締めくくるエンドロールです。

 

 

ジャッキー・チェン映画みたいにエンドロールで「NGシーン」や「製作の様子」を紹介するのですが、この映画の場合は知りたくなかったです。

 

 

 

 

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(⬇️こちらはYouTubeの海外予告です)

 

 

 

 

 

脚本 14点

演技 17点

構成 13点

展開 13点

完成度14点

 

〔71〕点

 

 

 

 

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Geo Storm

 

『ジオ・ストーム』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.6

 

 

 

監督🎬【ディーン・デブリン】

 

 

【ジェラルド・バトラー】

【ジム・スタージェス】

 

 

【アビー・コーニッシュ】

【エド・ハリス】

【アンディ・ガルシア】

 

 

配給会社〔ワーナー・ブラザーズ〕

 

 

 

 

「【ジェラルド・バトラー】主演のパニック映画」ということなので

 

これまで多くの鑑賞作を観てきた経験から、彼の演技も癖も、そして俳優としての空気感も、ある程度の目処がついた。

 

 

また、今作には巨大津波が街を飲み込むという、衝撃的な映像演出が多いので、あの日を思い出しますし、

 

 

実際アメリカでは寒波や熱波の異常気象の影響で、亡くなる方が多いとニュースで知ります。ヨーロッパの超寒波など世界的にも異常気象がニュースなっていますので、それも連想せざるを得ない映画内容。

 

 

そういう連想が出来る時期にこれ程までに自然災害を想定・追求した映画を発表するのも「Hollywood」だな!と恐れ入りました。

 

 

__

 

 

 

そう遠くない未来。と云うか2019年、来年。

 

 

世界各国に自然災害が発生します。

 

 

(東京オリンピック・・・開催中止だよねΣ(・□・;))

 

 

地球は滅びる寸前まで行き、人類の人口は減少。何百、何万人規模で減って行きます。

 

 

しかし、こういう時に残るのは「文明」でしょう。

 

 

優秀なエンジニアや政治家たちが地球の危機を救うべき対策を練って、18の国が共同で「ダッチボーイ」という愛称の防衛システムを構築。これは国際気象宇宙ステーションを中心に気象をコントロールするための人工衛星を張り巡らせるもの。

 

 

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劇中冒頭の紹介では、この窮地に世界のリーダーに任されたのは「アメリカ」「中国」になっています。

 

 

(日本は納得だけど、ロシアはどうしたΣ(・□・;)??)

 

 

システムの総責任者がこの映画の主人公のジェイク。

 

 

科学的な話を私は書けないので、ここの解説は省きますm(_ _)m

 

 

__

 

 

 

ダッチボーイにより、地球は救われ、また再び変わらぬ世界の姿が戻るようになりました。

 

 

(アメリカ人が付けた愛称だけど、人類を救った衛星に対して

ふざけた名前ですね。日本だったらキボウとかオンジンとか付けると思う)

 

 

一方、地球を救った主人公のジェイクは、何やら裁判にかけられている状況です。

 

 

責任者の資質に欠けるという理由の査問会です。

 

 

そもそも最初の段階ですけど、アクション俳優のジェラルド・バトラーが科学者に見えません(⌒-⌒; )

 

 

主人公がただただ真面目で堅物なんて人物像、、ハリウッドは作りません(^◇^;)

 

 

減らず口で口答えするジェイク。いい年の大人ですけど、アメリカ人って感情的ですよね。

 

 

弟がスマホでメールします。「頼むから口答えしないでくれ兄さん」。この状況で携帯を見れるなんて、こっちにもビックリ(^◇^;)

 

 

結局、議長を罵倒して、地球を救った主人公は、「品格がない」という理由で職を失います。それでやさぐれます。

 

 

のちに地球の危機になって復帰を求められると凄く嬉しそうな表情をするので、この査問会で言う事を聞いていれば良かったのにな・・なんて思いますが(笑)

 

 

__

 

 

 

それから幾月か時が流れ、地球を守る衛星ダッチボーイは、何者かの犯行により突然誤作動を繰り返すようになります。

 

 

誤作動=異常気象で、その度に都市は崩壊し、何百万人の規模で人間が犠牲になる。

 

 

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自然災害系のパニック映画は、第一に理屈抜きで語れないほど理系要素が強いのが特徴だと思います。

 

 

実際に監修には科学者がどの映画にも協力していますね。

 

 

それゆえに私個人が知りたかったことが多くて

この映画には、キッカケの省略が多く、人が1000人犠牲になったとか、都市が壊滅したとか、そういう事後報告ばかりで、そこをもっと詳しく描いて!と欲しくなりました。

 

 

主人公や登場人物の周囲を中心に描くのがパニック映画のセオリーだとしても

 

 

映像的にはX-MENみたいで、人が死んでいく瞬間は、芸術性が高くて格好良さがありました。個人的にはもっと生々しくていいと思います。セカイノオワリなのだから。

 

 

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演者はパニック映画に適応できる俳優陣で、いい意味で無難です。

 

 

兄弟の弟役には英国俳優の【ジム・スタージェス】〔39〕。数々の映画で主役を張ってきた中堅俳優。個人的には寝癖俳優と呼んでいます。羽生名人みたいな髪型です(笑)演技面でいうと、視点の真剣度が高く、ハァハァした喋りをするので、日本の西島秀俊さんのような感じですかね。

 

 

兄の後任で責任者に昇格した弟は、この大ピンチにより兄の復帰を頼り再会。

 

 

兄はすぐさま宇宙船に乗り込み、待望の宇宙へ、そしてダッチボーイに乗り込み作業。

 

弟は地球で兄の報告を待ちながら、地球の各都市のピンチに対応していきます。

 

 

これぞ宇宙兄弟(笑)

 

 

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ドラマ性を高く設定しているのに、それに見合った編集がされていない。

削ぎ落としが目立ち、展開も次々に変わり忙しい。状況の速度と、ドラマの速度は同じにしないほうがいい。

 

 

パニック映画が自分は好きなので、指摘にあげるようなことは想定内の違和感ですけど、ちょっと美談にしすぎかな。

 

 

 

それと、中国はどこに行ったのだろう?中国側の視点でも観てみたいところです。

 

 

 

日本も劇中に被害に遭いますけど、正直「オマケ」みたいな感じのシーンでした。被害に遭うのは東京だけなのか?関東なのか?その点も知りたいところです。知りたがり(^◇^;)

 

 

この日本シーン。劇中ではあっという間に終わる一コマですけど、場所は銀座の和光前の交差点であることが分かります。

 

今後、平昌五輪でメダルを取った選手がパレードをする通りです。

 

 

和光前と有楽町でしたけど、私が思ったのは、他の国のような派手さがないのが少し残念かな。

 

他の国は上に書いたX-MENみたいに氷化したりするけど、東京は落石だもん。(^◇^;)

 

それとメイドカフェの店員か何かのアニメのコスプレなのか分かりませんが、ピンクの髪の女性がエキストラで出ていましたので、それは秋葉原じゃないかなΣ(・□・;)と映画を見ながらツッコンでいました。

 

 

世界都市を映すのは定番で定石。次は発展途上国だったりあまりパニック映画では描かれない国や土地に焦点を当てれば、逆に新しさのある映画になるんじゃないかな。

 

 

関係はないけど、ジェラルド・バトラーが宇宙に行き、ヒロイン役の主任とパートナーになるのですが、腕の太さが女優の4本分ぐらいあって、映画で見ててなんかウケました。

 

 

Wikipediaの評価の項目では、批評家支持率は10%しかないとのことです。

 

私的には「評価する」か「評価しない」の二択だったら・・・評価しますね。ドラマ性はゴリゴリでしたけど、とにかく映像がすごいのでね。

 

 

だけどヒロインとの関係性の紹介も中途半端だし、そもそも別れた妻との間に年頃の一人娘がいて、この娘さん、この映画のキャラとして必要なのかな?

 

 

パニック映画は『宇宙戦争』でも『2012』など主人公は「40代バツイチ男」という設定での入り口が多いけれど、この映画で、あえて尺を使ってまで家族を描き感動要素を作ろうとするあざとさは、そこまで必要ではない気がします。ということで51%支持します。

 

 

 

最後に、

 

 

気象をコントロールできる人工衛星ダッチボーイにより、世界は通常通りに機能しましたが、壊滅的な被害を受けた場所も国もあると思うので、そちらも描いて欲しかったです。

 

 

そして、「らしい」と言えば「らしい」のですが、アメリカという国がこの映画のそもそものキーマンです。

 

 

国際宇宙ステーションの管理権がアメリカから国連に移る期限で、起こるのがダッチボーイのシステムエラー。

 

 

政治があるよりも、そんな時でもお金だとかプライドだとか地位が必要なんだなって、アメリカの意識も映画を通して観た思いです。

 

 

 

 

(⬇️こちらはYouTubeの海外予告です)

 

 

 

 

 

脚本 14点

演技 14点

構成 14点

展開 13点

完成度14点

 

〔69〕点

 

 

 

 

___【mAb】

 

 

 

 

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映画評論『洋画2作品』( 『Zashchitniki』『Rings』)

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露西亞映画

 

『ガーディアンズ』

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.7

 

 

 

監督🎬【サリク・アンドレアシアン】

 

 

【アントン・バンブシニ】

【サンザール・マディエフ】

【セバスチャン・シサク】

【アリーナ・マニナ】

 

 

配給会社〔GAGA〕

 

 

 

 

先日(昨年12月)エルファー主演の映画を松竹系シネマコンプレックスのMOVIXで鑑賞した際に、ロシア版『アベンジャーズ』と宣伝された今作品の予告を観ました。

 

 

2016年公開の映画とのことです。

 

 

そもそも「そもそも」という意識自体がなかったのでナルホドと思いました。

 

 

思ってみれば、私のヒーローへの入り口は東映アニメーションでしたけど、映画を観るようになってからはアメリカ中心のヒーロー映画ばかり観て来たし、アメコミ映画が我が国で上映されてきたので、生まれながらに親米(アメリカ第一主義)の感覚になっていました。

 

 

今作を観て、狭い意識になっていたんだなぁと痛感。文化の違いや国民性ってありますもんね。今更っΣ(・□・;)

 

 

 

ロシア映画で、旧ソ連時代に人体実験を行い作り出した人間兵器が、戦後ぞんざいな扱いを受け散り散りとなり、現代の祖国の窮地に再び集結し悪を滅ぼすというスーパーヒーロー映画です。

 

 

(発想していることはキャプテンアメリカですし、超人化した仮面ライダーですけどね)

 

 

 

ロシア映画って70年代や私の子供の頃によく映画館でロードショーしていましたが、ドストエフスキーだとか重く哲学的な映画を製作するイメージがあります。そして現大統領がそうであるから、スパイ組織だとか軍威力の描写の仕方をこの映画に期待しましたし、説得力があるように思えます。プーさん大統領。

 

 

映画のタッチに「その国の特徴」というのはあまり分かりません。

ハリウッド映画と言われてテイスティングしても違いは分からないかもしれません。

 

 

ですが、背部や細部などには国の特徴が出ていると視ていて、チャイコフスキーの出身国ということで、劇中のサウンドも壮大で重低音な世界観がありました。

 

 

 

>冷戦下のソビエト。ある秘密結社の違法な遺伝子操作によって特殊能力を持った兵士を生み出し、超人集団を作る「パトリオット計画」が秘密裏に進行していた。しかし、その名声を独占しようとする組織の科学者クラトフの裏切りにより、研究所は爆破され、超人たちも姿を消す。それから50年後。自身も強力な力を持ち、超人となったクラトフはロシア崩壊を企んでいた。国家存亡の危機を防ぐため、パトリオットはかつての超人たちを見つけ出し、「ガーディアンズ」という名のチームを結成。集められた4人の超人は、失ってしまったアイデンティを取り戻すため、打倒クラトフを決意する。(映画.comより引用)

 

 

 

繰り返しの説明になりますが、戦争中に政府の人体実験によって超人化した者たちは、迫害された挙句、心に深い傷を負い、方々に散ります。そして政府の危機で再び集結することになります。

 

 

劇中に政府が声をかけたのは4人。

 

 

(続編があるならもっと出てくるでしょうネ)

 

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超能力系と戦士系とアニマル系、紅一点が透明人間。といった感じです。

 

 

都合のいい時だけ俺たちを呼んで!と応じない者もいて、記憶喪失になっている者もいたりと、性格や個性も様々ですが、敵となる相手が、自分たちを人体実験した憎き博士(仇)だと知り、復讐心で集結するモチベーションになります。あん畜生!!

 

 

スーパー人間になった彼らは年を取りません。見た目は一切変わらぬあの頃のまま。

 

 

(同窓会なら最高だ)

 

 

以下は箇条書き風に、劇中に感じたいくつかの加点・減点の要素を書きます。

 

 

▲削除したのか、編集したのか、事情はわからないけれど、中途中途に切り替わりが早い。本来あってほしいツナギの部分が削ぎ落とされている感じがして残念。

 

 

▲圧倒的にすごいミリタリー映像なのに、圧倒的に間抜けな展開だ。

 

 

 

血の色を白にしたりするのは、血吹雪もないから、観客の観やすくするためのケアーかな、お国の事情かな?と色々気にして観ていましたが、その割には絞殺シーンが多いし、飛行機や戦闘機が市内に突っ込み大爆発!なんて物騒なシーンも多い。

 

 

役者は華麗に、映像はクリーンに、だけど軍の映像は派手に、なんてハリウッド映画とは違う国柄の個性が出ているようにも思えました。

 

 

兎に角、ジオラマみたいでした。

◯役者の外見も肉肉しく荒削り感があって迫力的。

 

 

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気になったのは、彼らを集結させたアンジェリーナ・ジョリーにそっくりな女性司令官が、行動派すぎて、どの現場にも足を運ぶので、逆に「出過ぎ」な印象です。

 

 

アメリカ映画(私はその他の国(日米英以外)の映画を極端に観て来ていないので一辺倒です)では、CIAなどの指揮官や司令官って現地や前線にここまで行ったりはしないし、アフターケアをしたりしないので、ここまで主要人物だけで回し形成させているヒーロー映画も斬新で、新鮮というよりかは変な感覚になりました。骨の髄までしゃぶる感じかな。。。捨て駒は沢山いるけど。

 

 

あと「ロシア美人」って日本人男性はフィリピーナに並ぶくらい好きですよね。

今作品の女優【マリーナ・マニラ】は・・・めちゃ可愛らしかったです(笑)

 

 

最後に。

 

 

冒頭で今作を鑑賞したキッカケを語りました。MOVIXの予告で「ロシア版アベンジャーズ」とあったので、「よし、観よう」と思ったわけです。

 

 

そんなロシアのアベンジャーズ(チラシではX-MEN(マーベル))と宣伝を打っておいて、冒頭の彼らを紹介する表記(新聞記事)が「ソ連のスーパーマン」でした。

 

 

 

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だったらアベンジャーズではなくてジャスティスリーグじゃんΣ(・□・;)

なんて単純に突っ込んだ立ち上がり。

 

 

最後の最後に。

 

 

毎回どの映画も、エンドロールが終わり場内が明るくなる瞬間に翻訳家の名前が表示されます。「字幕 ◯◯」。場内が明るくなる合図ですね。

 

 

字幕翻訳家の【林完治】さんが今作を担当されていて、ロシア語の翻訳もされているんだと驚きました。お名前しか存じ上げておりませんが、今後もロシア映画が入ってくる可能性を感じさせる映画でしたから、需要がありそうです。(英語と中国語ではなく、英語とロシア語だから凄い。仲悪同士の言語を堪能Σ(・□・;))

 

 

 

そもそも元社会主義の国家ですし、戦争ではズル(ルール違反)ばかりしていた印象もありますから(^◇^;)フィクションだとしても、謎が多いぶん想像させてくれる。

 

 

ロシアのアクション映画自体を見る機会が殆どなかったですし、格闘シーンや軍事シーンから受けるインパクトは大なので、また別のロシア映画も見て観たいなと思いました。

 

 

 

最後の最後の最後に。

 

 

何度も提唱しますが、予告だけを観れば、殆どの映画は100点満点です。予告を観て判断して映画館に足を運びますからね。予告は一番大事な入り口です。

この作品の予告も是非ご覧ください。

 

 

 

(🔽こちらはYouTubeの予告動画です)

 

 

 

 

 

脚本 13点

演技 14点

構成 14点

展開 14点

完成度14点

 

 

〔69〕点

 

 

 

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Rings

 

『ザ・リング リバース』

 

 

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本年度劇場鑑賞作品vol.8

 

 

 

監督🎬【F・ハヴィエル・グティエレス】

 

 

【マティルダ・ラッツ】

 

【アレックス・ロー】

 

【ジョニー・ガレッキ】

 

 

配給会社〔KADOKAWA〕

 

 

 

まず、今作のチラシが良いですよね。

 

 

関節(特に足・股関節)骨がガチャガチャしてる貞子(サマラ)の後ろの背景には、手枷足枷の監禁器具があって、扉の上には十字架です。一体どういう背景なんだろう☺️期待は膨らみます。

 

 

(ミステリー要素もあるので、チラシにもヒントが描かれています。)

 

 

詳しいストーリーは割愛。私は『リング』世代なので書き出すと止まらなくなりますから(⌒-⌒; )箇条書き風で紹介します。

 

 

◯もっと「お化け屋敷」感が満載で展開していくと想定していたので、予想外に劇中はいい緊張感があって、程よく脅かして頂ける作品ではないでしょうか。

 

 

 

◯原点回帰となったアメリカ版は、全米の批評家からは「繰り返し」と酷評されているようですけど、「初期」のリングの脚本らしく、ホラー映画というよりはカントリー調のホラーミステリー映画といった感じで素直に面白かったです。

 

 

(その酷評を出した批評家はサマラに取り憑かれれば良い)

 

 

前作の『ザ・リング』二部作からだいぶ間隔が空いていますし、アメリカ映画のオリジナル不足事情で、間隔の空いているヒット映画の続編が続々と製作されているので、今作も同じ流れなのでしょう。

 

 

製作も公開も中々タイミングが合わなかったようで、公開までに何度も延期があったそう。競合を避け、確実に大ヒットするための配慮とのこと。その関係者の苦労と待っていたリングファンのためにも、サマラ頑張ってました!

 

 

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(髪の毛、サラサラだな。リンス使ってるんじゃないか?)

 

 

__

 

 

 

日本版リングと違うことは、お国が違えば色や郷が変わるように宗教や文化が違うだけで、ほぼほぼ同じ構成が成されています。

 

 

今作の紹介とは反れますが、2002年。日本の『リング』をリメイク。そして世界的に大ヒットしたのが『ザ・リング』。母親役を演じた主演は当時の新鋭女優【ナオミ・ワッツ】です。(当時34歳)

 

 

当時『ロード・オブ・ザ・リング』の大成功で絶頂期だった【ピーター・ジャクソン】監督が、リングの劇中に見せた叫び顔を見て、『キングコング』のヒロインをナオミ・ワッツに決めたというエピソードを思い出します。

 

 

ナオミも息子役の子役も、最近はスクリーンで観なくなりましたけど、あの頃は、私のあの蒼の頃は、勢いのある俳優たちが沢山出てきて鑑賞者としては楽しかったなぁ。

 

 

__

 

 

 

そういう意識が私にはあったので、今作が出世作となる俳優が出演してくるのかなと期待を持ち鑑賞です。然し乍ら、今作のキャストは個人的には少々物足りなく感じました。

 

 

2部作(2002・2005)のナオミ・ワッツは母親役で30代でのヒロイン(主人公)。今作は大学生の物語で前作からは年齢的には若くなりましたが、同じように新鋭の新星女優を期待しました。

 

 

 

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今作の主演はイタリア人の女優【マティルダ・ラッツ】で、初見の女優。勿論お美しいお顔立ちですけど、ずば抜けて華があるとは言えないタイプだと思います。

 

 

 

▲今回の主人公は、とにかく勇敢な女性像でした。

 

 

どんなに驚いても、恐怖の状況でも、ガンガン前に進んで行くし、怯むことがないので、同じく呪いにかかり共に謎解きの旅をしている彼氏よりも果敢。

 

 

個人的には、やっぱり女子大生の女の子なので、腰を抜かすくらい驚いて欲しい(可愛げがある)のですが、この主人公はメチャクチャ行動派何ですよね。その姿勢に若干引いている自分がいました。

 

 

__

 

 

 

ここ数年で日本でもリングが制作されていますが、日本の「最近の貞子」はビジュアル化して、パロディが多く、お笑いのネタにもされています。

 

 

日本でもアメリカ版でも構わないから、ここいらで一発ちゃんとした貞子を見たい飢えた思いでしたので、今作のホラー感は丁度良かったです。

 

 

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(アメリカ人の怨霊だから、感情むき出しなのかな。意思・主張が強そう。)

 

 

【貞子】の頭文字Sから発起した、ハリウッド版の霊体の名前は【サマラ】。

 

 

身近な人物に生きたまま井戸に落とされ石蓋をされる。

少女は暗く深い井戸の中で、何度も生きようと試みますが、7日後に生き絶えるのです。

 

 

(だから貞子の容姿は爪が剥がれていたり、髪が濡れていたりする。その後のシリーズで色々と設定は付け足されて行く)

 

 

この後、この恨みはらさでおくべきか、と怨霊化した少女はバケモノになって、井戸周辺に近づいてきた者達に取り憑いて全員殺害。

 

 

やがて科学の時代とともに、怨霊は電波に乗っていきます。発車オーライです。

 

 

初期はビデオテープでしたが、時代はネット社会・SNS時代に突入です。

 

 

 

__

 

 

 

アメリカ版を見ていて、面白いのが「情報発信源」。

 

 

噂の立ち方、がホラー映画・特にリングでは重要で、「誰かが言い出したわけではない」という謎めいた最初が描かれます。続編を作る場合はそれを追求し行くので、今後も完全に謎が解けることはないでしょう。

 

 

日本のホラー映画の入り口(情報発信の拡散源)って、女子高生や女子大生ですけど、アメリカも似たようなものなんだなって。

 

 

日米のシリーズを通じて共通する展開は、まず主人公の女性を先頭に立たせた状態で始まり、冒頭に身近な友人たちが呪いのビデオを見たことによってSに殺られ、縁あっての流れで主人公にも取り憑いてくる。「S+I=7日間の墓探し」。

 

 

取り憑かれた主人公は、選ばれた人間の代表となり、7日間の間に霊魂の謎解きと供養をするために行動を起こします。その間にもSによる怪奇現象が起き続けます。1日1驚かし。

 

 

生き残る方法は現時点で唯一つ、自分が見た映像をダビングして、誰かに見せること。

 

 

このアメリカ版リングは、絶対的だった7日間ルールが薄くなっていて、今後もそうしたヒネリを入れて制作していくんだろうと想像できます。

 

 

(現時点で続編の話はないそうです)

 

 

そうならば、今後は映画の中で検証もして欲しいかな。

例えば、7日間の間に命を絶とうとしたらどうなるのか?とかね。

 

 

貞子やサマラだって「ちょっと待って、まだ早いΣ(・□・;)」って止めに入るんじゃないかな(笑)

 

 

例えば2。

寿命宣告されている人間に、ダビングした呪いのビデオを見てもらったらどうだろう?あとは死刑囚とか。電気椅子の代わりにサマラビデオなんていいんじゃないかな。

 

 

 

とまぁ、冗談はさておき

 

 

劇中に心臓の悪い人が、リングの7日間体験をしていたとすれば、こんなお化け屋敷状態が毎日続けば、心臓発作でショック死してしまうだろうな。と思ったほど、驚かしの「間」がシッカリできていました。ジェームズ・ワン監督の出現により、アメリカのホラー映画も変わってきましたし「間」を使うようになったと思います。

 

 

終盤でのサマラ登場シーンは、サマラを応援する流れ(心理)になります。

「サマラ、早く出てこい!!」と(笑)こんな感覚初めてだ。まるでヒーロー。サマラが出てきた時は、主人公のピンチの時だったので、心の中で「よっ!待ってました!」と言ってたくらい(笑)

 

 

最後に。

 

 

リングが誕生した20世紀末は、まだ今のようにインターネットも普及していなくて、テレビの中の世界は、非現実と言うか、現実社会と繋がっているとは考えなかった。

 

 

だからテレビの中のキャラクターの動きは独特で、突き破ってくるとは夢にも思わない。今作はスマホから出てくる。まるでドラえもんの四次元ポケットみたいだ( ◠‿◠ )

 

 

 

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愛すべきこの映画は、医者常備。

 

 

黒髮ロング・・・絶滅の危機黒髪少女よ。

 

 

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(🔽こちらはYouTubeの予告動画です)

 

 

 

 

 

脚本 15点

演技 14点

構成 13点

展開 13点

完成度13点

 

〔69〕点

 

 

 

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映画評論『Detroit』

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Detroit

 

『デトロイト』

 

本年度劇場鑑賞作品vol.9

 

 

 

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監督🎬【キャスリン・ビグロー】

 

 

【ジョン・ボイエガ】

 

【ウィル・ポールター】

 

【アルジー・スミス】

 

【ジェイコブ・ラティモア】

 

 

 

配給会社〔ロングライド〕

 

 

 

この映画で描かれる事件を、鑑賞前は詳しくは知りませんでしたが、アメリカでは大変有名な事件のようです。

 

 

アメリカ国内で起きた事件を、私はどれくらい知っているんだろう?

 

あなたはどれだけ知っていますか?

 

 

このジャンルを語る際に、毎回のように書いていますが、アメリカ映画は自国の事件を世界中の誰もが知っているテイで描くので、そこのところは未だに慣れません。

 

 

白人による黒人差別に、映画を通して大変興味を持っているので、本やネットから知った事件であります。

 

 

「知ること」にはなったけれど、振り返ることにはならなかったかな。

 

 

映画を語る者としては、ある程度は歴史に詳しく造詣が深くないといけないと思っているんですけどねm(_ _)m

 

 

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オープニングのテロップでは、アメリカに移民してきた黒人の流れと、それに対する白人による差別の紹介がされている。

 

 

こんな一映画の、短すぎるテロップで語れるほど、簡単ではない話ではあるけれど

 

時代背景と都市と問題提起する点は掴めるから納得する、さぁ映画の始まりだ。

 

 

 

1967年。アメリカ合衆国中西部・ミシガン州にある世界都市デトロイト。

 

 

 

 

 

時刻は夜時。デトロイト市警が1つの建物の中に強行突入するシーンから始まります。

 

 

アフリカ系退役軍人のパーティー。罪状は違法酒場の摘発とのこと。

 

 

この事件の発端となる出来事ですが、何も知らずに映画の突入シーンだけを見ると、明らかに白人に非がある逮捕劇のように受け取る描き方をしています。

 

 

無理矢理に理由をつけた理不尽な逮捕だと思いますが、先ほど書きましたように、その以前の歴史を説明していない状態なので、今回もアメリカファーストの映画ではあります。

 

 

数多くの映画から、人種差別は基本的に南部で起きているのだと、イメージとして思い込んでいたので、北米の差別は意外にも感じたし、衝撃的な立ち上がりでした。

 

 

黒人に対する差別が強く残るこの街で、特にデトロイト市警に対する黒人差別は日に日に激しくなり、特徴は暴力的な威圧です。

 

 

市民を守るはずの警察が、黒人の市民を暴力的に扱っているんですから、とんでもない国の状態だと思います。

 

 

まるで奴隷時代の扱いのよう。違うのは人権があることで生活感が見えるくらい。それがあるから、それがあるぶんアメリカの短い歴史の中に、これだけの緊張感を持てる結果になっているのでしょう。

 

 

一部の市警にとってみれば「黒人に対しては何をしてもいい」という感覚なのでは?と映画を通して思ってしまうほどです。

 

 

冒頭の逮捕。

この不当逮捕を目の当たりにした地元の黒人たち。誰かがパトカーに石を投げたことをキッカケに、暴動化します。

 

 

まさに賽は投げられたという感じです。プッツンとなった。

 

 

その日を境に全米5位という世界都市デトロイトの街は機能を失います。

 

 

食料品の強奪、市民は黒人の店も白人の店も関係なく強盗に入り、常に何かが燃えていて煙が上がり、炎が立つ光景。世界都市のスラム化・治安最悪。

 

 

これに対し、私の見解ではここが肝心。アメリカは「やられたらやり返す国」です。倍返しです。

 

 

市警やミシガン州軍は暴徒化し武装する市民を攻撃します。

 

 

わかりやすい内戦です。

 

 

この冒頭で一番衝撃的だったのが、子供を撃つシーンです。

 

 

日中に軍がパトロール行進をし、戦車も走っている。

 

 

こうした場所で暮らす人々のアルアルで、「窓際には近づくな」という鉄則は教えられていたのでしょけど、マンションの一室で、気になり外の様子をチラッと見ようとした黒人少女を、軍が「敵」と判断し躊躇なく爆弾を打ち込むシーンがあります。

 

 

悲しい子供の死ですけれど、これが敵の武装市民の場合もあるでしょうから、本当に一瞬の判断が命取りになるシーン。

 

 

___

 

 

 

この映画の上映時間は2時間20分ほどありますけど、冒頭・前半・中盤・後半と、4つのシチュエーションに分けられて各変化をつけているのが特徴的です。

 

 

冒頭に発端。

 

前半に人物紹介。

 

中盤に事件。

 

後半に、事件、その後の裁判。

 

 

4つの映画として分けても考えられる。分けても考えられる・・ということは〔まとまりがない〕というマイナスの見方もできます。

 

 

全体を通しての展開は後半の消化不慮感があったので平均点の点数になりますけど、上に書いた前半の入り口や中盤のシーンにおいてはS級でした。

 

 

とにかく中盤のすごい。とてもすごい

これまで私が観たきた映画の中でも、パニック感・「どうしようもない感」は群を抜いているかもしれないです。

 

 

 

メインの登場人物3名を紹介します。各キャラクターは主役となります。

 

 

黒人のメインは2名。

 

 

『スターウォーズ』や『ザ・サークル』にも出演していた今一番勢いのある黒人俳優と言って間違いないでしょう【ジョン・ボイエガ】〔25〕。

 

 

ボイエガが演じる青年は、母親と2人で暮らし、昼は工場で働き、夜は食料店の警護をしています。中盤から終盤にかけての出番が多くなり、客観的に俯瞰的に「この出来事」を観客に伝える役所です。

 

 

 

もう一人は、地元の黒人グループのメインボーカルを務める歌手。主に70年代に活躍した米ソウルR&Bボーカルグループ【ザ・ドラマティックス】の初期メンバー。

 

 

彼らが映画で登場するのは、音楽事務所の人間が見にきているショーです。地元の歌手たちが次々に登壇し歌を披露する。日本でいうスター誕生オーディションでしょうか。

 

 

前のグループのおかげで会場のボルテージは上昇。ドラマティックスに順番が来て、メジャーデビューを賭けてステージに上がります。しかし暴動が起きステージは中止に。歌わせてくれよ!と途方に暮れるメインボーカル。その帰りのバス。

 

 

 

暴徒化した街は異様な雰囲気に包まれています。市民は黒人・白人関係なしに襲いかかっています。走っている車に石を投げたりします。めっちゃヤバイ。

 

 

市民の目がバスに照準を絞る。石を投げて、乗り込んでくる。慌ててバスから降りる乗客たち。

 

 

ドラマティックスのメンバーはこの日はこの場で解散し、分散する。

 

 

そのうち2人。主人公とマネージャーの幼馴染同士が、この日はモーテルに宿泊します。男二人の宿泊、気にはなりましたが、ゲイと言うわけではない様子。

 

 

この俳優の演技、特に初見の俳優【アルジー・スミス】演じるラリーは素晴らしかったです。

 

 

特に印象に残りました。

確かすぎる実力と将来性がある歌手志望の青年なのに、悲劇の事件に巻き込まれ命の危険に瀕し、「殺さないでください」と警官に命乞いをする。

 

 

市民が警官に命乞いするのですからね、この映画は。

 

 

彼の存在感やキャラクターにより、私たち観客は、この白人警官に対して敵視感が生じることになるでしょう。黒人の方って、年齢不詳の感じもありますが、幼さの残る顔立ちと純粋な心が俳優を通して感じるので、私の中ではラリーが一番ですね。

 

 

そして白人警官。この映画の嫌われ役となる白人フィリップです。

 

 

デトロイト市警の中でも、のっけから感情的な性格でレイシスト(差別主義者)と分かる警官は、無抵抗な黒人に殴る蹴るの暴力を行うだけではなく、タブーとされている拳銃の発砲まで行うヤバイ奴。

 

 

警察官の暴力的な行動がスルーされるので、どこまでが許されるのか?も正確には分かりませんけど、さすがに拳銃はまずいらしく、上司に問い詰められています。「撃ったのはお前か?」「いや・・よく覚えていません」。

 

 

このフィリップ、感情的ですが頭も切れるようで、尋問の際にはお決まりのパターンを持つ。別室で容疑者を殺害するフリをして、ほかの者たちに自白させようとする。見た目が若者に見えますけど部下が2人。警察の上下関係がありました。

 

 

英国俳優【ポール・ウォルター】〔25〕はこの役を完璧に演じているように視えます。と言うことで私は感情移入をし、この俳優のことが嫌いになりました。

この役のイメージが今後も付いてしまう。

 

 

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黒人による暴動が起きた冒頭。白人による鉄拳制裁。人物紹介の前半。

 

 

そして中盤。前半に登場した主要登場人物たちが一同に集結します。

 

 

その舞台が「アルジェ・モーテル」という宿泊施設。

 

 

映画で見る感じですと大学の寮みたいな感じです。何棟か建物があって、敷地も広い、そして大きさとしては小さめですがプールもあるので、若者の交流の場にもなる。宿泊客は基本的には黒人ですけど、白人も利用します。

 

 

私の頭の中にある「モーテル」というイメージではなかったので、この場所が戦場化することになるのも衝撃的でした。

 

 

白人の若い女性が宿泊者(登場人物)にいるので、黒人の一人がディスカッションするという流れが作られます。俺たちは常に恐怖と戦っている。無言で頷く黒人たち。

 

 

自分たちが受けて来た迫害や差別の話を、本音を、あまり口に出して喋らないのがアメリカ移民の黒人映画の特徴ではないでしょうか。実際の事件ですが、この白人女性は、本音を喋る機会を用意するためのキャラクターにも思えます。

 

 

1人の男が、ロングステイの年長者の男が、おもちゃのピストルで威嚇発砲をします。周囲の者たちは止めます。この映画の冒頭のように何かの糸がプッツンと切れたかのように行動に起こします。

 

 

静かな町の夜に1発の銃声音。

 

外で見回っていた警官たちは一斉に警戒態勢。そして本気を見せ銃声の音の先を特定します。テメェーこの野郎!!という怒りです。

 

 

先陣を切ってモーテルに突入する警官は、冒頭から感情的だったフィリップです。

 

 

フィリップは逃げようとして階段を降りて来た黒人(正確にはおもちゃのピストルを発砲した人物)を躊躇なく銃殺。居間には遺体が。

 

 

そして宿泊客全てを並ばせ問い詰めます。「銃はどこだ!?」

 

 

・・・銃はありません。だけど見ていた者たちも本当のことは言いません。

 

見ていなかった者たちは、何のことだか分からずに、問い詰められています。

 

 

銃はどこだ?

 

 

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銃はどこだ?

 

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毎回、思うのですが、黒人の方はどういう気持ちで、こうした演技をなさっているのでしょうか。よく「兄弟」と表現しますけど、プライドはズタズタに切り裂かれていると思うので。

 

 

 

残念で仕方がないのが、この映画の中盤以降から映画の幕引きまでの映画の描き方・進行の仕方です。

 

 

とにかく中盤のモーテルでの尋問シーンが「引くに引けない警官」と、どうしようもない状態が本当に緊迫した空気を作っていて、私の意識は完全に映画の中にありました。

 

 

どうしようもない。そのどうしようもない状況の迫力が鬼気迫っている。

 

 

中盤の出来事を映像で説明してからの後半の裁判は見所の1つとなります。

 

 

先ほどまで目で見ていた映画の出来事を、裁判で争うんですから斬新。

観客としては黒人の味方。法廷の場で嘘をつく様子を、どう見ればいい?

 

 

白人警官の中にも、一部が差別主義者なだけで、違う警官もいると紹介されているから、心が救われる気分にもなる。そして差別は良くない!と運動する国民。

 

 

しかしこの後半以降、中盤の長尺が嘘のように、省略的に描かれ、緊迫した気分から現実に戻される結果になった。

 

 

映画終了後の気分を伝えると、高得点は間違いないけれど今までと同じく素晴らしい黒人差別映画であるとなり、ダントツにはならなかったわけです。

 

 

 

image

 

 

 

 

脚本 14点

演技 17点

構成 14点

展開 14点

完成度14点

 

 

〔73〕点

 

 

 

 

来月4日に行われるアカデミー賞授与式が書かれたWikipediaを載させて頂きます。

 

 

第90回アカデミー賞

 
 
 
続いて、今作『デトロイト』は、そのアカデミー賞に1部門もノミネートされない結果となりました。
 
 
日本のチラシにはこの時期(12月〜2月公開の新作洋画)恒例の「アカデミー賞最有力」と大きく宣伝されての公開でしたし、そうした作品が1部門も選出されないのは前代未聞ではないでしょうか。
 
 
個人的には、最優秀作品賞は難しいかなと鑑賞後に予想しましたけれど、多くの部門でノミネートはすると思っていました。黒人差別映画、俳優組合や、アカデミー会員による差別問題。人種差別のデモ。また一波乱起きそうですね。いいカードが出るか?悪いカードが出るか?トランプの配り方を傍観ながら観ていきたいです。
 
 
 
こちらが書かれた記事もリンクさせて頂きます。
 
 
 
 
 
最後に今作の公式サイトを貼らせて頂きます。
 
 
 
 
 
 
記憶に残る映画でした。是非ともご鑑賞のオススメ作品にさせて頂きます。
 
 
 
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【mAb】
 
 
 
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