自宅の郵便ポストを開けると何も書かれていない茶封筒が入っていた。
糊付けはされていない。
封を開けて見ると 縦書きの便箋が1枚。
中央に大きく
中
吉
「なんだこれ?」。ポカーンとする。2018年を御神籤で表すならそんな総括。
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昨年日本で公開された新作映画の内、私が鑑賞した劇場鑑賞数は〔107本〕でした。
107本と聞き多いと取られる方もいらっしゃるかと思いますが、
自分が「映画館で映画を観る」というスタイルとスタンス&ポリシーで映画鑑賞を始めた2002年以降、最も少ない結果となりました。
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この記事は年初めの報告と多少の抱負を書こうと思い立ち書き始めました。
特に面白い文章は書きません。そもそも人を惹きつける文章を書けているのか?という感じです。
(何も更新しないでいても毎日アクセスがありました。読んで戴いた読者の方ありがとうございますm(_ _)m)
回顧を大いに含めた初記事。
毎年頭に劇場鑑賞作品数の最低目安を立て、年間で3桁(100本以上)とします。
普通に観ていけば、普通に達成(通過)する数字なので、あえて「言ってる」だけですけど・・・ね。
例えば空気を飲むような自然な(映画館で映画を観る)行為を、不自然にもブログで伝えることで多少の歎称が欲しいだけかもしれません。
なんだかんだ言っても、SNSをやる以上は自分の存在意義や活動理由みたいなものを残したい煩悩が働き、こういう年間100本だとか、映画が好きという今更宣言(宣伝)を時々したくなります。
『mAbの映画一期一会』をスタートさせた当初、何年かは「映画大好き!映画超好き!」というテンションで書いていましたが・・・あっしも随分落ち着きました( ̄◇ ̄;)
(あの頃はHA!ガラケーでHA!1万文字HA!打っていた!。今となっては古い日記ログ、懐かしい。)
ちなみに、ここ何年かは基本的に劇場鑑賞は1日1本です。
集中力的にも時間的にも、1日に数本の作品を観る事が叶わない( ´△`)
単純に考えてシアターに年間で100日以上足を運んでいるいう事ですから、それに関しては胸を張れる日常生活のルーティーンだと思います。
(映画を観ない日でもシネコン近くのコーヒーショップにとりあえず居たりした。もう染み付いてんだな。)
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昨年度は自分史上、過去最低の鑑賞数でしたが、
その反動で少しだけ嬉しい(新しい)発見がありました。
それは、映画を見なくても割と平気な体質になっている事に気付いたディカバリー。
掻い摘んで説明しますと、私はブログ開設当時(2010年〜)相当な映画依存体質だったので
仕事などで映画館に行けない時が続くと、禁断症状みたいな心の焦りが出ていました。
例えるなら、重度の携帯依存みたいなもの。
持っていないと不安で、家に忘れでもしたら、その日1日落ち着かなくなったり心ここに在らずだったり(~_~;)
映画を観ないだけで、それ同等以上の状態になったので、映画鑑賞が起爆剤でもあり精神安定剤でした。
私は物書き・物創りを生業とする人間なので、会社側が私に対し精神的に落ち着く状態にするように配慮し、映画を見る時間を作ってくれたりと、孤高の売れっ子作家先生みたいな生活をさせていただいていた・・・そんな時代もあったね。しみじみ。
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昨年は映画以外の事にベクトルを向け邁進するような沢山変化のあった1年だったと振り返ります。
そうした中で映画を観れない日が3日、4日、1週間、2週間と続くと
なんだか熱中した後の三日坊主みたいな気分になって、「別にいっかな」とまるで憑き物が落ちたような気楽な軽さにもなりました。
それ(映画)どころじゃない!と優先順位が下がった時期もありました。
長いこと君臨していたからな優先順位の最上位「映画鑑賞」Σ(・□・;)
それでも私はやっぱり映画に狂った人生なので、映画を観れない日が続くと久しぶりに観る時はとても心地よくて、「あぁやっぱり映画が好きだ」とマゾヒズムを感じたり(笑)
(15年間、2日に1回は映画館に行っていたからね。15日間、空けるだけで新鮮。)
あの「観なくちゃ」という焦燥感はなんだったんだろ?と思うくらい気が楽になり、映画を楽しめるようになりました。
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あとは、携帯のメモや記事を書くノートパソコンのメモ機能、アメブロの記事保存のフォルダーには、書き途中でやめた文章がズラリと縦並び、ゴロゴロと転がって残っています。
昨年だけでも、書き途中でフォルダーに保存した状態の2018年度公開映画が、57記事もあります(゚o゚;;)
(時間の無駄Σ(・□・;))
私のモットーが「新作映画はナマモノ」なので、公開を終えた(旬を終えた)映画を書くのは、墓場から掘り起こすようなもの。
(新作映画がナマモノなのに書き手がナマケモノだから鮮度が落ちる)
結局、毎年恒例だった映画大採点も出来ていない状態なので、そういう機会を作って、どこかでまとめて発表できたらいいけど。
ゾンビでもいいから掘り起こそう。一応パソコン上でも活字を書くときは、言霊だと思って指を動かしているので。
ちなみに2019年がスタートしてから、半月以上が経ちましたが、
今年の映画鑑賞はまだ「1本だけ」です。
『蜘蛛の巣を払う女』
(公式YouTube↑)
本年度劇場鑑賞作品vol.1
7年前に公開された『ドラゴンタトゥーの女』の続編で北欧スエーデンが舞台のミステリ。
2012年2月20日に記事で上げていますので、当時の記事のリンクを。
当時の自分は記事の中で「ため息の出るほど面白い作品!」と興奮気味に書いています。
(もうそういう躍動的なテンションでは書けないσ(^_^;))
前作で天才ハッカー・リスベットを演じた【ルーニー・マーラ】の演技に心底惚れたので、続編の女優交代は正直ガッカリ。
ルーニー・マーラのイメージが私には強いので最初は違和感しかなかったのですが、それでも本編が進むにつれて英国女優【クレア・フォイ】のリスベットにも感情移入してくるから相変わらず良い感じ。
監督の【フェデ・アルバレス】は1作目にホラー映画、2作目にパニックスリラー映画のメガホンを取り、3作目の今作でミステリー映画。単なるミステリ調ではなくアクション映画ともビジュアル(芸術性)映画とも視えます。ヨーロピアンスタイルが全体的に表れていますが、ハリウッド管轄の北欧映画という見方だとサバサバしているかも。
洋書が苦手な私は読んだことがないのですが、世界的大ヒット小説の『ミレニアム』は本当に凄まじく素晴らしい内容なんだと、この映画を見るだけで思わせてくれます。雪のように柔らかくて脆くて、暖かいと溶けてしまい何もなかったようになる、そうして寂しい映画。
少々淋しいと思うことがあります。
当時は『ハンガーゲーム』などもそうですが、世界で大ヒットし社会現象になっている洋画が日本に来る流れだったので、日本上陸前から大きな話題になっていた作品が多かったです。
日本公開から7年が経ち、近年の日本の風潮なのか、当時のような「ブーム」も去ってしまい、熱度も下がったかな。
公開2週目で多くのシネコンが1日の上映本数を減らす現状。本格的な作品なんですけどー(T ^ T)
自分がドラゴンタトゥーを映画館で観た日のことを今でもハッキリと思い出せます。
ぼかし入りのベッドシーンや過激な性描写や主人公の設定などがありR指定でしたが、多くの観客で連日賑わっていました。
混雑した劇場を極力避けるのが私のストレスフリーの鑑賞法。どこも混んでて困ったなぁ・・なんて思っていたら
東京に雪が降って、雪に免疫が全くないのが東京、交通機関が麻痺していました。
こういう日は空いてる!と
私は自宅から映画館までの5kmほどの道程を、長靴を履いて徒歩で向かい、念願叶い鑑賞しました。
予想通り1割ほどの観客数でした。
ドラゴンタトゥーの当時の記事にも書いていると思いますので、気になった方は上のリンクからお読みくださいませ。今の私は懐かしむようにしか当時の自分の描写を書けませんからϵ( 'Θ' )϶
赤と黒の姉妹。父親の性的虐待と否応と逃避の惜別。見所も見応えも非常にあります。
幸先のいい今年1本目の映画鑑賞になりました。
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このように、1つの記事の中でテンションや文体を変えるのが・・良い意味でmAbのスタイルです。
昔の私のアメブロスタイルは、例えるなら親世代には懐かしい「伝書鳩」です。
クルックーと映画を観たあと、それを書いたものを電波で飛ばして、また映画館に帰巣する。習性。
今の私のアメブロスタイルは、せっかく鳥で例えたから「コンドル」が・・・良いなぁ。
サイモン&ガーファンクルの歌みたいに悲しげに、そして優雅に翔んでいけるように・・これは例えではなく ただのアウトローだけどΣ(・□・;)
今年は年間100本にこだわらずに、
好きな時に「気が向く方向」が映画館であって、そういう機会で映画を観ていけたらいいなと思います。
(です・ます調で書きすぎてグロッキー。そろそろグダグタを終わらせ〼。)
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最後に。
観た映画を記事に仕上げないようになってからは、怠け癖というよりは、「書かなくても大丈夫」な体質になりました。
ブログを書く事が習慣だったので
最初の頃は「書かなくちゃ」なんてモヤモヤしたり、何の使命感だか分からない麻痺的なSNS依存がありましたけど
今はただただ純粋にポップコーンを脇に抱えて映画を観ています。
プライベートな時間は楽しまなくちゃな。
いつの間にか新作映画を評して語るスタンスになりましたが、このブログは「映画ブログ」なので、これからはただ単に好きな映画を紹介したり、もちろん新作映画もかけるように。プライベートな時間を使ったとした場合、楽しんで書けるようにしたいです。(同じ表現2回目Σ੧(❛□❛✿))
しかしご存知の通り、かなりの気まぐれな書き手(コンドル)なので、「いつ書くの?」と尋ねられても「今でしょ!」とは即答いたしません(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎以上・年男でした🐗。
【mAb AcAdemy】