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『THE映画評論9作品』

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『マレフィセント2』

 

原題)Maleficent:Mistress of Evil

 

 

 

 

 

 

監督🎬

【ヨアヒム・ローニング】

 

 

出演者

【アンジェリーナ・ジョリー】

【エル・ファニング】

【ミシェル・ファイファー】

【ハリス・ディキンソン】

【サム・ライリー】【キウェテル・イジョフォー】

 

 

 

本編⏰[118]分

 

公開日[10月18日]

 

 

 

私は完全にエルファー(【エル・ファニング】)目当てで鑑賞しているのですが、前作以上に満足しました。

 

シリーズ2作目となる今作は「ファンタジーアクション」の要素が強くなり、期待以上に興奮したし純粋に楽しかったです。

 

 

特に圧巻だったのは【アンジェリーナ・ジョリー】の存在感で、美しさは勿論のこと、ここ何年か私生活のニュースが報道され演技派としての魅力が薄れたように感じていましたが、まさに「女王ここにあり」でした。

 

 

アンジェリーナといえば、慈善活動と全身に掘られたタトゥーの人。常に隣に男性がいるイメージと結婚生活が短いことでも有名な人物で、あんなに世間を騒がせたブラピともやはり離婚。そして家系に女性の病気が多いことを受け乳腺・卵巣・卵管を切除する手術を受けたことで世界に衝撃を与えました。女性人気が非常に高い人物ですが、今作品を視て「アンジーここにあり」でしたから「女優」としてのキャリアも上がるでしょうし、数年以内に再びアカデミー賞を取るんじゃないかと思いました。

 

 

今作のパート2は、冒頭で「妖精の国」のオーロラ姫と、川を挟んだ隣国「人間の国」の王子フィリップがついに婚約。

プロポーズから結婚式までがストーリーテラー。

 

 

演者の見所は、アンジェリーナ・ジョリー、そして【ミシェル・ファイファー】の2大名女優による闘い。

 

 

妖精の国の姫オーロラ。人間の国の王子フィリップ。メアリーミー?オーケーよ!

 

接吻。子役の頃からエルファーを観ているmAbはオーマイガーΣ(・□・;)

 

 

両家の顔合わせの舞台は嫁ぎ先となる人間の国へ。

 

 

オーロラ姫の母は悪名高き魔女マレフィセント。新婦の母として人間の王国に入国しますが、人々は最大限の警戒をし迎え入れます。人間界では親が子に「昔々あるところに悪い魔女がいました」とベットタイムストーリーで語り継がれてきた人物です。

 

 

マレフィセントの悪いイメージを利用し、悪巧みを考えているのはM・ファイファー演じるイングリット王妃。

 

 

王妃は会食中、王に毒針をプスッ。それをマレフィセントのせいにしオーロラと仲違いにさせ「出てけ!」と王国から追放すると、妖精の国から拉致した妖精から抽出したエキスを使い、魔法を使う厄介な妖精たちを滅ぼし自らがこの世界のトップになろうと企てるのです。

 

 

結婚式当日。オーロラは軟禁。マレフィセントは不在。妖精の国からは多くの妖精たちが結婚式に参列しようとやってくる。

イングリット王妃は妖精たちを教会に閉じ込めて、触れると死んでしまう劇薬を巻きます。1で馴染みの妖精も消えて無くなる。

 

 

一方のマレフィセントは攻撃を受け重傷に陥りますが、それを助けたのが同じ種族の者たちでした。今「人間vs妖精」の大戦争が幕を開ける。

 

 

うん。面白い。パート3も期待しています٩( 'ω' )و

 

 

 

 

脚本 〔14〕点

演技 〔14〕点

構成 〔15〕点

展開 〔14〕点

完成度〔14〕点

 

[71]点

 

 

 

______

 

 

 

『マチネの終わりに』

 

 

 

 

監督🎬

【西谷弘】

 

 

出演者

【福山雅治】【石田ゆり子】

【伊勢谷友介】【板谷由夏】【桜井ユキ】【古谷一行】

 

 

 

本編⏰[123]分

 

公開日[11月1日]

 

 

 

【福山雅治】さん[50]。お世話になっております( ✌︎'ω')✌︎

ドラマに映画に出演作が次々と発表され、嬉しい限りです。

 

 

ここ何年か、1周りも2周りも年の離れた「若い女優」をカップルにした映画に出演されていたので、本質的なことを忘れがちになっていましたが、同じトレンディ時代に活躍された同年代の女優【石田ゆり子】さん[50]との恋愛ドラマを見ていて、あゝこの人は愛くるしいんだな、と思いました。中高年の同年代・同世代って恋物語としての共演はどうか?も、同じ時代を生きたぶん落ち着いて視えます。

 

 

この映画はクラシックギターの演奏者が、40代の海外在住女性記者に運命を感じ猛アプローチ。やがて交際に発展していく映画です。年齢設定がよく分かりませんが、恋愛の見方は男女違った用途で描いています。

 

 

福山君は「駄々っ子」で「子供のような少年の心」を持つ恋愛模様で、石田ゆり子さんは男性を包む「母性に溢れている」ように観えました。多分お二方が共演するとどの作品でも自然とこうなるのでしょう。男の方がマザコンだなと観てて思いました。

 

 

石田ゆり子さんの役柄は作品に問わずちょっと気の強そうな「Sっ気」があって、男を「説教する」ような所作がいいですね。

 

 

主人公のギター奏者・蒔野は自身のソロコンサート中、客席に座る女性に強い縁を感じます。一目惚れなのか?ソウルメイト的な運命なのか?

 

 

彼は演奏中に深い孤独の世界に自らが入り込んでしまうタイプの音楽家。職業柄時々そのような芸術家とお会いしますので理解しやすかったです。

 

 

そして独身。人生の半分を過ぎて守るものがありません。

メンタル的にも日々限界を感じており、公演後は楽屋に引きこもって踠いています。記者や報道陣に説明する女性マネージャーは大変そうですが、彼の能力や人柄に惚れ込んでいるので、健気にも彼のサポートに務めています。

 

 

公演後に【板谷由夏】さん演じるイベンターに連れてこられた友人が石田ゆり子さん演じるヒロイン洋子で、さっきまでの焦燥は何処へやら、楽屋から出てきて「あなたのために弾いた」とイケメンだから許される臭いセリフを吐く。その夜、気の知れた身内(スタッフ)の打ち上げにも招待し、連絡先を聞いてその日は帰宅。

 

 

時は流れ彼女が務めるフランスはパリでテロが発生。主人公は急激に彼女を意識し、何度も何度も無事を確認するメールを送る。その後、連絡が取れ、目の前で起きたテロで友人を失い精神的に不安になっている彼女を励まし、一気に猛アプローチをかける。

 

 

婚約者がいると彼に伝える彼女だが、福山雅治プッシュ!プッシュ!プッシュ!!

結局婚約を破棄した彼女は、彼との交際を決意し帰国。しかし結ばれるはずだった2人はすれ違うことになる。雨の強い日本の夜だった。

 

 

前半の1時間までは満足。中盤以降は「なよなよしい」印象。40代50代の落ち着いた恋愛を期待していたぶん、軽いのか?重いのか?分からぬ中間線で映画全体が進行しているように感じた。

 

 

恋愛はするまでが楽しく、付き合いたては絶頂の幸福感を得る。

しかし恋愛が始まってしまえば、観ている側にも「飽き」が来るんだと思う。

海外ロケ含みいい映画なのは確かだけど、どっちにも転べる消化不良感が多少ある。

 

 

最後に1つ。

 

 

W主演以外のキャストを調べずに鑑賞に望んだものですから、大きな思い違いをしました。

 

 

専属マネージャー役で出演されていた女優さんを鑑賞中ずっと【岸井ゆきの】さんだと思い込んで演技等をチェックしておりましたが、エンドクレジットで【桜井ユキ】さんと知り、この2時間なんだったんだーΣ(・□・;)って白紙。ですが画像検索してみるとお二方とも似てる(^◇^;)や比較記事まであって、私自身は正直見分けがつきません。ついに「みんな同じに見える」オジサン化!?今は沢山の男優女優さんが映像演劇に出てくる時期なので、ちゃんと記憶しようと思わせてくださいました。

 

 

 

 

 

 

脚本 〔14〕点

演技 〔14〕点

構成 〔13〕点

展開 〔14〕点

完成度〔14〕点

 

[69]点

 

 

 

 

__________

 

 

 

 
 
 
『IT THE END』
 
IT:Chapter two
 
 
 

監督🎬

【アンディ・ムスキエティ】

 


出演者

【ジェームズ・マカヴォイ】

【ジェシカ・チャスティン】

【イザイア・ムスタファ】

【ジョン・ライアン】【ビル・ヘイダー】

【ジェームズ・ランソン】【アンディ・ビーン】

 

 

本編⏰[169]分

 

 

 

長尺で3時間あるので、事前にしっかりトイレを済ませて、ロビーで大きめのポップコーンを購入して準備万端で鑑賞。
 
 
1990年のオリジナル。リメイクの前作(2017)と、とにかく注目を集める作品。
 
 
今作の後編(2019)で一番驚いたのはキャスト。小学生だった子役が成長する過程で27年後の俳優に引き継ぐ。
 
 
多くの主演作がありX-MENのプロフェッサー役としても有名な【ジェイムズ・マカヴォイ】に、ヒロインにはなんとオスカー女優の【ジェシカ・チャスティン】が主演。
 
 
こういう冒険系ホラー映画には出演されないような演技派俳優たちが集まった。
本圀アメリカでの【スティーブン・キング】作品の人気をうかがえるが・・・後編は駄作だ。
 
 
鑑賞中は 常に驚かしを優先する削ぎ落としの展開にガッカリしたし、裸の巨大老婆の容姿は「ふざけてるんじゃないか?」とシラけてしまいました。27年周期で町に現れては子供だけを狙う連続殺人鬼ペニーワイズ。子供時代に正体を知られながら殺し損ねた主人公たちを今度は本気で殺りにきます。まずは幼少期のトラウマを本人たちに幻覚としてみせ精神的に弱らせる。
 
 
ここまで各場面で驚かしを入れることないのになぁ。。でも欧米だとリアクションが大きいから受けが良く視えるんだよなぁ。。
 
 
1990年作『It』が私の中で神作で思入れが強いので、これだけ演技面を評価されている豪華な俳優を揃えておいて、オリジナルを超えられないとは、、、前編はワクワクしたんですけどね。後編はシクシクでした。
 
 

 

 

 

 

脚本 〔14〕点

演技 〔14〕点

構成 〔13〕点

展開 〔13〕点

完成度〔13〕点

 

 

[67]点

 

 
 

______

 
 
 
日本映画
『楽園』
 
 
 
 
 
 

監督🎬

【瀬々敬久】

 

出演者

【杉咲花】【綾野剛】【佐藤浩市】

【村上虹郎】【片岡礼子】

【柄本明】【黒沢あすか】

 

 

本編⏰[129]分

 

公開日[10月18日]

 
 
気になった役者を数人。
 
 
フィリピーナを演じる【黒沢あすか】さんの存在感がいい。本当にフィリピン人だと思って劇中は観ていました。
昨年最も話題になったドラマ『あなたの番です』で中国人役を演じた金澤美穂といい、日本人がカタコトの日本語を演じて存在感を出すのは素晴らしいと思います。90年代に日本に渡って来たフィリピーナの子供は、20代30代となり現在の芸能界に沢山いますので、今後はその方々を起用した方がリアルかもしれません。
 
 
【柄本明】さん演じる老人の孫が行方不明になることから物語は始まります。この柄本さん演じる老人がほんと憎たらしくて、最初は同情しますけど、最終的に大嫌いになります。
 
 
前半の主人公は【綾野剛】君演じる気弱なハーフの青年。フィリピン人の母親と田舎で2人暮らし。神社の週末バザールでリサイクル品を売っていますが、母親が恋人(日本人)に暴力を振られている状況でパニックになり、柄本さん率いる町内会に助けを求めます。彼は「おつむ」が弱いと町中の人が噂していて、中盤は中世の時代のような田舎町の魔女狩り。怖かったですね。
 
 
この映画の村の人達は限界集落なのにプライドも高い。男尊女卑で、【佐藤浩市】さん演じる蜂蜜農家が村のためを思って村おこしをしようとするのを応援しつつ陰口を叩いて笑ってる。田舎町のドロみたいな部分を観た思いです。
 
 
映画の起点となるのは小学女子児童失踪事件
幼馴染の2人の少女が学校からの帰り道。お互いの家に分かれるY字路でバイバイ。その後、消息を絶ちます。その夜から地元民・警察・消防などがフル稼働で捜索に当たりますが、結局見つからないまま時が流れます。
 
 
この失踪時の最後の目撃者となる幼馴染の少女。大人になった役を【杉咲花】さんが演じます。
彼女のその後の人生は楽しいことなんかないように思えます。責任を感じているのか、何かを隠しているのか?は分かりません。
 
 
劇中特に気になったのは、柄本明さん演じる老人の態度で、やたらと杉咲花さんにアタリが強くて、孫娘が行方不明になって「お前はなんで生きてるんだ!?」と言い寄ったり、親しみがありません。私個人としては「孫の分まで命を大事にしてくれ」と願って欲しいのですが、これがカゴメカゴメと閉鎖された田舎の考え方と下町人情の価値観の違いなのかな?とも自分の考えを思惑します。
 
 
この映画は「温かみ」という人情要素が一切ないように私には感じたので、観ていてドヨーンとした気持ちになります。
脚本自体は「あの日、あの時、あの場所で」の選択肢・分岐点を中心に描いているので、見易さがあります。
 
 
日本のニュースでも毎年報道されますが、子供を狙った誘拐や失踪はほんの些細なタイミングのズレで起きるので、皮肉なものだなと思いました。都会のように防犯カメラがない田舎の畦道、誰が拉致?
 
 

 

 

 

 
 

脚本 〔13〕点

演技 〔15〕点

構成 〔13〕点

展開 〔14〕点

完成度〔13〕点

 

 

[68]点

 

 
 

______

 
 
 
 
 
日本映画
『ひとよ』
 
 
 
 
 

監督🎬

【白石和彌】

 

 

出演者

【佐藤健】【鈴木亮平】【松岡茉優】

【田中裕子】【音尾琢真】

【筒井真理子】【韓英里】【MEGUMI】【佐々木蔵之介】

 

 

公開日[11月8日]

 

 

日本映画界で権威のある白石和彌監督。白石組のスタッフは優秀だという評判をよく耳にする。

 

 

今回の作品『ひとよ』は、公開前の段階で「日本映画史に残る名作」などという「言い切ったキャッチコピー」がチラシなどで打たれていて、そういうことは観てから(封切られてから)言って欲しいなと思った。ハードルを上げて観た作品に首をひねった過去は1度や2度じゃない。

 

 

誰も手に負えないほど家庭内暴力を振るう夫を、自身が運転する車で轢き殺す妻。というショッキングなオープニングシーンから始まる。

 

 

母親は警察に出頭する前に3人に子供達に報告をする。父ちゃんを殺しました。母ちゃんは警察に行って刑務所に入ります。平然を装いながら淡々とした口調で云う。演じる女優【田中裕子】さんは出演作を見るたびに印象に残る演技をなさる。

 

 

時は流れ、母親の出所に合わせた時期まで早送りをする。映画の都合的な進行で「それから15年後」に。

 

 

小中高だった3人の子供は成長し、皆それなりの年になっているが、幸せか?で観れば、そうは見えない様子と雰囲気。

 

 

水商売(スナック)で働く長女は3兄弟の末っ子。子供の頃はお人形さんの髪を切るのが好きで美容師になる夢があった。

 

 

長男はサラリーマン。現在女房に離婚届を突きつけられている。子供の頃から吃音なので相当敬遠の目で見られてきたのだろう。

 

 

そして主人公の次男はエロ雑誌の記者。実家にはほとんど帰らない。口も悪いし態度も悪い。冷めたように振る舞うが心根は熱く、いい男だ。

 

 

田舎町にある実家のタクシー会社は、経営者が夫を殺すという殺人事件により世間から必要悪とみなされ執拗な嫌がらせを受けたが、事件後は社名を変えて営業を再開している。【音尾琢真】さん演じる甥っ子社長が本当にいい味を出している。

 

 

そんな3兄弟の元に、いよいよ出所した母親が現れる。出所後すぐに戻ってきたわけではなく全国方々を旅しながら、意を決して戻ってきたと云うだけあって、たくましい雰囲気が身を纏っている。一体どんな獄中生活を過ごしたのだろうか?

 

 

田舎は狭い。すぐに殺人犯が戻ってきたという情報が入り、タクシー会社はタイヤをパンクさせられたり、罵詈雑言の貼り紙を巻かれたりという嫌がらせを受けることになる。鑑賞中、嫌がらせをする犯人も一度刑務所に入ったらどうだろうか?と思った。

 

 

母親が父親を殺して15年間刑務所に入った。残された小・中学生の3兄妹。あんたのせいだ。どんな思いで俺たちがそのあとを過ごしてきたか、あんたは知らないだろ!

 

 

「妻」としては耐えられる。私が選んだ男だから。けれど「母親」としてはこうするしかなかった。

テーマは重いし虐待のシーンはリアルだけれど、最後まで飽きることなく観きれる作品に仕上がっていた。

 

 

「一夜」の出来事。積み重なったものがある一夜に音を立てて集結した。そして想う「人よ」。

 

 

 

 

 

 

脚本 〔13〕点

演技 〔14〕点

構成 〔15〕点

展開 〔15〕点

完成度〔14〕点

 

[71]点

 

 

 

______

 
 
 
 
 
『ターミネーター ニュー・フェイト』
 
原題『Dark Fate』
 
 
 
 
 

監督🎬

【ティム・ミラー】

 

出演者

【マッケンジー・デイヴィス】

【ナタリア・レイエス】

【リンダ・ハミルトン】

【アーノルド・シュワルツェネッガー】

 

 

本編⏰[128]分

 

公開日[11月8日]

 

 

公開前の予想とは違い11月中に1日の上映本数を減らす劇場の対応が目立った。

 

 

興行的にも評価的にも大失敗した作品と後追いで知る。公開前から「ターミネーター2の正統な続編」という売り込みがすごかったので、【ジェイムズ・キャメロン】監督の1991年作品を、所持するDVDで鑑賞してから今作に臨んだ。

 

 

28年の時の流れに少々ショックを受けたのが、今作で28年ぶりに出演するサラ・コナー役の【リンダ・ハミルトン】[63]が、、、、随分おばあちゃんだったこと。口も悪く男勝りな役柄を演じていて、ファンの人は懐かしいだろうけど、第一印象が私としては引いてしまったかな。

 

 

今回の物語は、未来で重要的な役割を担うメキシコ女性ダニーを抹殺すべく過去に送り込まれたターミネーター「REV-9」と、ダニーを守るために2020年の現在にやってきた半ターミネーター「グレース」の死闘を描きます。グレースは分かりやすくいうと仮面ライダーかな、改造人間。白のタンクトップ姿で長身の白人金髪ターミネーター。

 

 

襲いかかるREV-9(レブ・ナイン)は最新型ターミネーターで、【アーノルド・シュワルツェネッガー】元州知事が演じたT-800をはるかに凌ぐ殺傷能力を兼ねそろえていて最強最悪の敵。ターミネーターの基本としましては、目的が「ターゲット殺害」なので余所見はしないし情や情けも一切ない完全な殺人兵器のロボットです。

 

 

グレースから護られるダニーは、普通の一般庶民でしたが、展開が進む度にどんどんと逞しくなって、中盤以降は率先して女戦士と化しています。

さらにサラ・コナーと人間の生活をするT-800が仲間に加わり、共闘しREV-9を倒しダニーを護ろうと最終決戦に挑みます。

 

 

古参と新規キャラの豪華な共演模様が見所。少々残念なのは主役であるはずのダニーがイマイチ目立った印象でないことかな。

若いままの見た目でいると思っていた名俳優に刻まれた皺と、息切れの様子を観ました。

 

 

 
 

 

 

 

 

脚本 〔14〕点

演技 〔14〕点

構成 〔13〕点

展開 〔13〕点

完成度〔14〕点

 

[68]点

 

 
 

______

 
 
 
日中映画
『オーバー・エベレスト』
 
 

 

 

監督🎬

【ユー・フェイ】

 

出演者

【役所広司】【張静初(チャン・ジンチュー)】

【林柏宏】【ビクター・ウェブスター】【ノア・ダンビー】

 

 

本編⏰[110]分

 

公開日[11月15日]

 
 
 
予想通り打ち切りになるのが早かった作品。多くのTOHO劇場が3週間で公開終了の運びに。私が鑑賞した公開2週目の水曜日の夕方はレディースデイにも関わらず観客は10人程度でした。日本で公開するアジア映画って短命の傾向が強いです。
 
 
日中映画でアジアの俳優たちによる共演が見所の一つですが、私自身は【役所広司】さん以外初見の俳優さんなので、まずは顔を覚えることから映画を観始めました。顔とキャラをいち早く覚えない限り映画全体を理解する読解力が怠ると思っています。
 
 
世界最高峰のエベレストで救助活動をするチームの物語で、そのリーダーが役所広司さんです。
非常にチームワークが取れたチームで、行きつけの酒場を貸し切りにして宴会を開く様子は青春映画のよう。
ある年にヒマラヤの地でサミットが開催されることとなると、黒い陰謀が秘密裏に始動していて、救助チームが巻き込まれるという展開に。戦争を引き起こす機密文書を乗せたヘリがヒマラヤの頂上に墜落。それを手にするべくヒマラヤ救助隊が登頂を目指す。
 
 
雪深いエベレストの山中、目撃者がいない状況での殺人。チームのメンバーが1人1人と消息不明に。そこにあるのは白銀と自然の猛威、そして「無」の境地。新入りでヒロインの中国人女性は、エベレストで行方不明になった恋人の消息を探すためにチームに入隊。
 
 
自分としては予告編が一番面白かったです。迫力感がエグすぎる予告でした。
下にYouTubeの公式予告を貼らせていただきます。
 
 

 

 

 

ハリウッド映画でこのような脚本はたくさん観ていますし、正直初見ではそこまで好みに感じない作品だったのですが、予告編を再び観て「あれ、思ったより面白いんじゃないか?」と独り言を呟いたので、ディスク化したらもう一度観てみようと思いました。

 

 

 

脚本 〔13〕点

演技 〔14〕点

構成 〔14〕点

展開 〔13〕点

完成度〔14〕点

 

 

[68]点

 

 

______

 
 
 
『ブライトバーン』
サブ題)恐怖の拡散者
 
 
 
 
 

監督🎬

【デヴィッド・ヤロヴェスキー】

 

出演者

【エリザベス・バンクス】【デヴィッド・デンマン】【ジャクソン・A・ダン】

 

 

本編⏰[91]分

 

公開日[11月15日]

 
 
 
シネコン時代の昨今。選別されているからか?日本に入って来る洋画に対し昔ほど「ハズレ」の作品が少なくなったように思います。どの作品も平均的には面白いです。特に日本映画過多の傾向により、洋画の本数が減らされ、故に少数精鋭公開みたいな感じ。
 
 
そんな中で久しぶりに観たB級映画。途中あたりから、中高生の映画同好会が考えた作品なのかな?と本気で思ってしまったm(._.)m両手の平を上にあげてデニーロポーズです。「こりゃ参ったね(^◇^;)」。
 
 
アメリカ合衆国のカンザス州。カンザス州といえばオズの魔法使いの舞台地。そして竜巻が多いイメージの2点。
 
カンザス州の小さな町ブライトバーン。
 
 
州とか県だったらまだしも、町名をそのまま映画タイトルにするのも映画を産業とするアメリカらしいですよね。それもホラースリラー映画!?
 
 
妊活中の夫婦の元に舞い降りた赤ん坊。牧場の庭の森に小型の宇宙船が着陸したのです・・・・まるでドラゴンボールそのものですね(^◇^;)
 
 
赤ん坊は成長し12歳の誕生日を迎えます。自分が何者かは知りません。
誕生日を境に育ての親である両親や親戚・学校生活に反抗的な態度をとるようになり、興奮時に電球が点滅したり割れたりなどする現象が起きる。そして夫婦が隠していた少年が地球に乗ってきた宇宙船を牛舎で見つけてからは、明らかに様子がおかしくなる。
 
 
意中の人だった筈の同級生の少女の手を握りつぶし複雑骨折を負わせたり、善人である身内を殺害したり、気に入らないことがあれば暴力でそれを解決(自己満足)するように。父親は「あいつはバケモンだ」と訴えるも、母親は我が子を信じよう・守ろうとする。しかし決定的な真実を知ってしまうと、育ての親さえ殺そうとする。
 
 
先ほども例に出しましたが、ドラゴンボールの孫悟空とかなりカブります。
孫悟空は地球人を虐殺するために地球に送り込まれましたが、地球着陸時に頭を打ったことで戦闘民族の本能が失われ善人になりヒーローとなりました。この映画の主人公ブランドンも頭を打って欲しかったですね(^◇^;)当たり前ですが罪もない人に刃を向けたらダメですよ。
 
 
超常現象的なアクション映画に後半はなっていたので、もしかすると続編が作られるかもしれませんね。
もしくはアベンジャーズと戦って欲しいです。
 
 

 

 

 

 

脚本 〔11〕点

演技 〔14〕点

構成 〔12〕点

展開 〔13〕点

完成度〔13〕点

 

 

[63]点

 

 

______

 

 

 
日本映画
『決算!忠臣蔵』
 
 
 

 

監督🎬

【中村義洋】

 

 

出演者

【堤真一】【妻夫木聡】【寺脇康文】【荒川良々】【濱田岳】【関ジャニ∞:横山裕】【西村まさ彦】【阿部サダヲ】

 

 

よしもと興業所属組

【岡村隆史】【西川きよし】【木村祐一】【村上ショージ】

 


【竹内結子】【石原さとみ】他

 

 

本編⏰[125]分

公開日[11月22日]

 
 
私は算学に弱いので、今作品を鑑賞中はよくここまで調べたな・・という原作者の取材に対する尊敬心が先に来る映画でした。
今はどうか分かりませんが、自分の子供の頃は「そろばん教室」に通っている同級生が多かったので、計算する時に見せるあの「エアそろばん」の指の動きがツボでしたね。私の場合はピアノの鍵盤ですが。
 
 
毎年1本か2本が通例です。「年末に公開する時代劇映画」は大作(意欲作)が多く本格派が多いので期待しました。
 

結論から言って、可もなく不可もなし。中の中の中の映画です。つまり評価はチュー。子年なので(笑)
 
 
一番の及第点は各役者の出演時間を「もったいない起用法」だと思ってしまったこと。
 
 
日本の歴史上、仇討ちの最高美談とされる忠臣蔵。
 
 
47赤穂浪士なので登場人物が多いのは前提で観ているが、そうだとしてもゲスト出演感が強すぎる。冒頭は浅野内匠頭を演じる【阿部サダヲ】さん。好きな俳優なのでもう少し観ていたかったが、冒頭以外に出て来るシーンはなかった。
 
 
『忠臣蔵』の何を1番の目的として観るか?でいえば、私はまず役者で観る。ストーリーは頭に入った状態なので、まずは役者の存在感、次に忠誠心という主君に仕える侍の義を観客として体験させていただきたい。
 
 
後者で書いた「侍の義」。上司に叱られた=パワハラなどと云う現代の社会人にはない志だ。
『忠臣蔵』は映画にドラマに何十作品も制作されてきたが、自分としては特に【キアヌ・リーブス】が主演した『47浪人』は役者陣に魅力があったので好きな作品。外国人から見た日本の侍の方が「派手さ」がないので凛としているように感じる。
 
 
今回の『忠臣蔵』。新鮮で好印象を持ったのは、吉本興行の芸人さんが俳優として出演していることです。
『忠臣蔵』は関西の物語ですし、関西弁をネイティブに話す芸人さんの起用は、違和感がないと思いました。
 
 
そしていかにも関西らしく「金勘定をメイン」で描いている箇所。討ち入りを決行するまでにかかった費用を事細かく紹介しながら映画が進行するので、例えば月末に家計簿をつけて頭をかかえる主婦の気持ちで鑑賞しましたが(^◇^;)今までこういう視点での映画を観たことがないので新鮮でした。
 
 
赤穂から江戸までの1人頭往復の賃金だったり、討入りにかかる衣装代だったり、接待代など、それらを全ての資金を班が負担するわけだから、映画のスクリーンにはそのたび数字(勘定)が打ち込まれる。
 
 
個人的にイラっとした描写がありまして、
 
 
【堤真一】さん演じる大石内蔵助が、遊郭やお座敷遊びに藩のお金を使用する様子が映画では頻繁に描かれます。本人は目眩しのために女遊びをしていると言いますけど・・ただのエロオヤジがそこに映ります。
 
 
私の中でクリーンでカッコいいイメージがあった大石内蔵助像が、女好きで鼻の下が伸びた下品な男として描かれていて・・いただけない部分もあるのですが、この描写にどうしてイラっとするんだろう?と考えたら、政治家が国民の税金を使って銀座や赤坂辺りでお座敷遊びしている風景を銀幕を通して見ているような気持ちなのかもな?とその感情の理由を思いました(^◇^;)
 
 
名のある俳優が多いのにゲスト出演感が強く、全く役者の個性を映像で写せていないように視えました。
 
豪華俳優陣の場面出演。鑑賞される方で忠臣蔵の物語をご存知ない人の場合はウィキペディアなどで予め予備知識を入れておいたほうが良いかもしれません。映画の内容とタイトルを絡め、出演料の決算はどれくらいになるだろう?と考えたりした作品です。
 
 

 

 

 
 

脚本 〔15〕点

演技 〔13〕点

構成 〔13〕点

展開 〔13〕点

完成度〔14〕点

 

[68]点

 

 

 

 

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2020

今年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

 
【mAb AcAdemy】

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